開講年度2022
科目名小児の歯科治療(2)
科目ナンバーD411-577-03
開講学科歯学部歯学科 2015年度以降入学
(全)開講学科歯学部歯学科 2015年度以降入学
部門専門  
開講種別春学期
対象学年4年
担当者後藤 滋巳
実務経験教員歯科医師
関連性が高いディプロマ・ポリシー①コミュニケーション力 ④口腔領域疾患の専門的知識
単位数1
曜日・時限春学期 木曜日 3時限 楠元第1講義室
春学期 木曜日 4時限 楠元第1講義室


コーディネーター
担当講座
小児歯科学講座
担当者
主任教授(代行):後藤滋巳
特殊診療科教授:名和弘幸
講師:堀部森崇、荒木麻美、林 勇輝、玄番千夏子
非常勤講師:弘中祥司、中野崇
授業の概要
(目的)
『目的』
 小児歯科学は、成長発達過程にある小児を対象とする歯科学の一分野であり、小児の口腔領域の形態ならびに機能の発育を基礎に、小児の全身的成長発育と保健に寄与する臨床歯科学である。胎児期から成人に至るまでの口腔領域の健康を維持増進させるために、疾病や異常を予防し治療するとともに、口腔の健康管理を行い、健全な顎口腔機能を育成するための理論と方法を習得することを目的とする。
『一般目標(GIO)』
 小児歯科学授業終了時において、歯科臨床医として小児の歯科的管理が可能な基本的知識と技術、態度を習得する。
教材(教科書、
参考書等)
 『教科書』
◎「小児の口腔科学」第5版 朝田芳信ほか 学建書院

 『参考書』
○「小児歯科学基礎・臨床実習」第3版 前田隆秀ほか 医歯薬出版
○「小児のエンド」長坂信夫 クインテッセンス出版
○「小児歯科学」第5版 高木裕三ほか 医歯薬出版
○「新小児歯科学」第3版 下岡正八ほか クインテッセンス出版
○「小児の歯科治療」下岡正八ほか 永末書店
○「小児歯科臨床ヒント集」五十嵐清治ほか クインテッセンス出版
講義(実習)
の方法・形式
教科書、スライドを教材とした、講義室における講義形式
必要機器
課題
(定期試験・
レポート試験・
授業内試験)の
フィードバック方法
成績発表後にWebCampusから全体に向けて授業講評を発表する。
講義・実習
講義(実習)項目・一般目標(GIO)講義(実習)内容・到達目標(SBOs)・
予習・復習
担当者
112章
顎・口腔軟組織疾患
一般目標(GIO)
顎・口腔軟組織疾患を理解する。
A 顎骨の炎症
到達目標(SBOs):〔E-2-4)-(3)〕
1)歯槽骨炎について説明できる。
2)顎骨骨膜炎について説明できる。
3)顎骨骨髄炎について説明できる。
4)急性口底炎について説明できる。

B 口腔軟組織の疾患
到達目標(SBOs):〔E-2-4〕
1)小帯異常について説明できる。
2)口唇の病変について説明できる。
3)歯肉の病変について説明できる。
4)舌の病変について説明できる。
5)粘膜の病変について説明できる。

C その他の軟組織の疾患
到達目標(SBOs):〔E-2-4-(5)、(6)〕
1)嚢胞について説明できる。
2)良性腫瘍について説明できる。
3)悪性腫瘍について説明できる。

D 顎関節症
到達目標(SBOs):〔E-2-4-(7)〕
1)顎関節症について説明できる。

【予習・復習】
予習 
・シラバスを読み、授業の要点をあらかじめ把握するとともに、教科書や関連する書籍等を参照する(20分)
復習 
・教科書、配布物、ノートで授業の内容を整理する(25分)
堀部
213章
外科的処置
一般目標(GIO)
外科的処置を理解する。
A 局所麻酔
到達目標(SBOs):〔E-1-4)-(3)〕
1)局所麻酔の種類について説明できる。
2)麻酔薬の用量について説明できる。
3)代表的な局所麻酔薬について説明できる。
4)小児への局所麻酔法について説明できる。
5)偶発症について説明できる。

B 抜歯
到達目標(SBOs):〔E-1-5)〕
1)診察・診断について説明できる。
2)適応症について説明できる。
3)非適応症(禁忌症)について説明できる。
4)乳歯抜去に際しての留意事項について説明できる。
5)抜歯の前準備について説明できる。
6)抜歯の術式について説明できる。
7)抜歯後の小児と保護者への注意事項について説明できる。
8)抜歯に伴う偶発症について説明できる。

C 薬物療法
到達目標(SBOs):〔C-6-2)〕
1)小児の薬物代謝について説明できる。
2)小児薬用量の算出方法について説明できる。
3)投薬(与薬)方法について説明できる。
4)小児歯科領域でよく用いられる薬物について説明できる。
5)前投薬(前与薬)について説明できる。

【予習・復習】
予習 
・シラバスを読み、授業の要点をあらかじめ把握するとともに、教科書や関連する書籍等を参照する(20分)
復習 
・教科書、配布物、ノートで授業の内容を整理する(25分)
314章
歯の外傷と処置
一般目標(GIO)
歯の外傷と処置を理解する。
A 歯の外傷
到達目標(SBOs):〔E-2-4)-(2)、E-4-2)-⑦〕
1)外傷の状況について説明できる。
2)診察・検査・診断について説明できる。

【予習・復習】
予習 
・シラバスを読み、授業の要点をあらかじめ把握するとともに、教科書や関連する書籍等を参照する(20分)
復習 
・教科書、配布物、ノートで授業の内容を整理する(25分)
4B 歯の外傷の処置
到達目標(SBOs):〔E-2-4)-(2)、E-4-2)-⑦〕
1)破折について説明できる。
2)脱臼について説明できる。
3)受傷歯の固定法について説明できる。
4)再植法について説明できる。

C その他の外傷
到達目標(SBOs):〔E-2-4)-(2)、E-4-2)-⑦、E-4-2)-⑪〕
1)スポーツ外傷について説明できる。
2)家庭での偶発事故について説明できる。
3)児童虐待による外傷について説明できる。

【予習・復習】
予習 
・シラバスを読み、授業の要点をあらかじめ把握するとともに、教科書や関連する書籍等を参照する(20分)
復習 
・教科書、配布物、ノートで授業の内容を整理する(25分)
515章
咬合誘導
一般目標(GIO)
咬合誘導を理解する。
A 咬合誘導の目的と分類
到達目標(SBOs):〔E-4-2)-⑧、⑨〕
1)咬合誘導の目的と分類について説明できる。

【予習・復習】
予習 
・シラバスを読み、授業の要点をあらかじめ把握するとともに、教科書や関連する書籍等を参照する(20分)
復習 
・教科書、配布物、ノートで授業の内容を整理する(25分)
名和
6B 歯列・咬合および顎顔面の診察と分析
到達目標(SBOs):〔E-4-2)-⑧、⑨〕
1)一般診察について説明できる。
2)口腔内診察について説明できる。
3)模型分析について説明できる。
4)空隙分析について説明できる。
5)画像検査について説明できる。

【予習・復習】
予習 
・シラバスを読み、授業の要点をあらかじめ把握するとともに、教科書や関連する書籍等を参照する(20分)
復習 
・教科書、配布物、ノートで授業の内容を整理する(25分)
名和
7C 静的(受動的)咬合誘導:保隙
到達目標(SBOs):〔E-4-2)-⑨〕
1)保隙の目的について説明できる。
2)保隙装置について説明できる。
3)保隙装置の管理について説明できる。

D 動的(能動的)咬合誘導
到達目標(SBOs):〔E-4-2)-⑨〕
1)目的と方針について説明できる。
2)dental stage による咬合誘導の目標について説明できる。
3)機能的咬合誘導装置について説明できる。

E 口腔習癖と処置
到達目標(SBOs):〔E-4-2)-⑫〕
1)口腔習癖の種類について説明できる。
2)口腔習癖への対処について説明できる。

【予習・復習】
予習 
・シラバスを読み、授業の要点をあらかじめ把握するとともに、教科書や関連する書籍等を参照する(20分)
復習 
・教科書、配布物、ノートで授業の内容を整理する(25分)
名和
8特別講義:歯科(小児)に求められる役割 ~口腔機能の発達を理解する~(仮)弘中
916章
小児の口腔保健と医療連携
一般目標(GIO)
小児の口腔保健と医療連携を理解する。
A 乳幼児の口腔保健
到達目標(SBOs):〔B-2-2-①〕
1)乳幼児歯科保健について説明できる。

B 学童期・思春期の口腔保健
到達目標(SBOs):〔B-2-2-①〕
1)学校歯科保健について説明できる。

C 児童虐待
到達目標(SBOs):〔E-4-2)-⑪〕
1)虐待の種類(法的定義)について説明できる。
2)虐待の生じる要因について説明できる。
3)虐待児にみられる症状について説明できる。
4)虐待予防へのネットワーク構築について説明できる。

【予習・復習】
予習 
・シラバスを読み、授業の要点をあらかじめ把握するとともに、教科書や関連する書籍等を参照する(20分)
復習 
・教科書、配布物、ノートで授業の内容を整理する(25分)
荒木
1017章
障害児の歯科診療
一般目標(GIO)
障害児の歯科診療を理解する。
A 障害児の定義と概念
到達目標(SBOs):〔E-5-2)〕
1)障害の定義と概念について説明できる。

B 障害児の歯科的問題点
到達目標(SBOs):〔E-5-2)〕
1)障害児の歯科的問題点について説明できる。

【予習・復習】
予習 
・シラバスを読み、授業の要点をあらかじめ把握するとともに、教科書や関連する書籍等を参照する(20分)
復習 
・教科書、配布物、ノートで授業の内容を整理する(25分)
荒木
11C おもな障害の概要
到達目標(SBOs):〔E-5-2)〕
1)知的能力障害(知的発達症/知的発達障害)について説明できる。
2)自閉スペクトラム症/自閉症スペクトラム障害について説明できる。
3)注意欠陥・多動症/注意欠如・多動性障害について説明できる。
4)限局性学習症/限局性学習障害について説明できる。
5)てんかんについて説明できる。
6)肢体不自由について説明できる。
7)感覚器障害について説明できる。
8)言語障害について説明できる。
9)口唇裂・口蓋裂について説明できる。

D 歯科的対応
到達目標(SBOs):〔E-5-2)〕
1)行動科学・心理学の概念を応用した対応について説明できる。
2)薬物を用いた対応について説明できる。
3)抑制下での歯科治療について説明できる。
4)保健指導について説明できる。

【予習・復習】
予習 
・シラバスを読み、授業の要点をあらかじめ把握するとともに、教科書や関連する書籍等を参照する(20分)
復習 
・教科書、配布物、ノートで授業の内容を整理する(25分)
堀部
1218章
小児歯科臨床と遺伝
一般目標(GIO)
小児歯科臨床と遺伝を理解する。
A 小児歯科臨床と遺伝
到達目標(SBOs):〔C-2-2)〕
1)小児歯科臨床と遺伝について説明できる。

【予習・復習】
予習 
・シラバスを読み、授業の要点をあらかじめ把握するとともに、教科書や関連する書籍等を参照する(20分)
復習 
・教科書、配布物、ノートで授業の内容を整理する(25分)
荒木
1319章
治療時に留意すべき小児疾患
一般目標(GIO)
治療時に留意すべき小児疾患を理解する。
A 先天異常
到達目標(SBOs):〔E-2-4)-(1)〕
1)先天性外胚葉形成不全(先天性外胚葉異形成症)について説明できる。
2)骨形成不全症について説明できる。
3)鎖骨頭蓋異形成症(鎖骨頭蓋異骨症)について説明できる。
4)先天性表皮水疱症について説明できる。
5)そのほかの先天性疾患について説明できる。

B 染色体異常
到達目標(SBOs):〔E-2-4)-(1)〕
1)Down症候群について説明できる。
2)Turner症候群について説明できる。
3)そのほかの染色体異常について説明できる。

C 感染症
到達目標(SBOs):〔E-2-4)-(10)-②〕
1)先天(性)梅毒について説明できる。
2)麻疹について説明できる。
3)風疹について説明できる。
4)単純ヘルペスウイルス感染症(HSV)について説明できる。
5)水痘について説明できる。
6)帯状疱疹について説明できる。
7)ヘルパンギーナについて説明できる。
8)手足口病について説明できる。
9)流行性耳下腺炎について説明できる。
10)ウイルス性肝炎について説明できる。
11)後天性免疫不全症候群(AIDS)について説明できる。

D 骨代謝異常
到達目標(SBOs):〔E-2-4)-(10)-⑧〕
1)くる病、骨軟化症について説明できる。

E 内分泌疾患
到達目標(SBOs):〔E-2-4)-(10)-⑧〕
1)甲状腺機能低下症(クレチン病)について説明できる。
2)甲状腺機能亢進症について説明できる。
3)副甲状腺機能低下症について説明できる。

【予習・復習】
予習 
・シラバスを読み、授業の要点をあらかじめ把握するとともに、教科書や関連する書籍等を参照する(20分)
復習 
・教科書、配布物、ノートで授業の内容を整理する(25分)
堀部
14F 血液疾患
到達目標(SBOs):〔E-2-4)-(10)-①〕
1)貧血について説明できる。
2)血小板減少性紫斑病について説明できる。
3)血友病について説明できる。
4)白血病について説明できる。
5)播種性血管内凝固症候群(DIC)について説明できる。
6)ビタミンK欠乏症について説明できる。
7)好中球減少症について説明できる。

G 代謝障害
到達目標(SBOs):〔E-2-4)-(10)-⑧〕
1)糖尿病について説明できる。

H 腎疾患
到達目標(SBOs):〔E-2-4)-(10)-⑧〕
1)ネフローゼ症候群について説明できる。
2)急性糸球体腎炎について説明できる。

I 循環器疾患
到達目標(SBOs):〔E-2-4)-(10)-⑧〕
1)先天性心疾患について説明できる。
2)感染性心内膜炎について説明できる。
3)急性熱性皮膚粘膜リンパ節症候群(川崎病)について説明できる。

J 呼吸器疾患
到達目標(SBOs):〔E-2-4)-(10)〕
1)気管支炎について説明できる。
2)アデノイド肥大,扁桃肥大について説明できる。

K 免疫性疾患(アレルギー)
到達目標(SBOs):〔E-2-4)-(10)-③〕
1)気管支喘息について説明できる。
2)蕁麻疹について説明できる。
3)アトピー性皮膚炎について説明できる。

L 口腔領域における心身症
到達目標(SBOs):〔E-5-3)〕
1)口腔領域における心身症について説明できる。

【予習・復習】
予習 
・シラバスを読み、授業の要点をあらかじめ把握するとともに、教科書や関連する書籍等を参照する(20分)
復習 
・教科書、配布物、ノートで授業の内容を整理する(25分)
玄番
留意事項
講義受講にあたっては事前に予習を行い、当日は時間厳守にて遅刻のないようにし、私語は慎むこと。また、教科書は毎回必ず持参すること。
授業以外の
学習方法
授業終了後、記憶が残っている内に図書館などを使用して早めに復習を行うことが効果的である。また、自発的に課題を見つけて勉強に取り組むこと。その際、授業でわからなかったことや、さらに詳しく知りたい内容について、図書館の図書の利用、インターネットの活用、授業関連講座の講師、准教授、教授に直接質問するなどして、主体的に情報収集することが重要である。
成績評価方法
筆記試験 100%。但し、授業態度を加味する場合がある。
参照ホーム
ページ
画像
ファイル
更新日付2022/03/04 14:34:19