開講年度2022
開講学科2018年度経営学研究科経営学専攻博士前期課程
科目名経営統計研究 2年演習
担当教員千葉 賢
学期曜日時限通年 木曜日 5時限
チームコード
科目区分
授業形態
対象学年2年
単位数4
科目ナンバー
関連性が高い
ディプロマ・ポリシー
キャンパス名城公園キャンパス
担当教員の実務経験


テーマ
特定のテーマの問いに対して仮説を設定し、最終的な報告書の構成を念頭に置きながら分析図式を組み立てる方法の習得
授業の概要
私たちのまわりは、企業経営や経済動向に関する情報にあふれている。その種類は多岐にわたっているものの、質の点ではかなりのばらつきがある。たとえば、新聞や雑誌、インターネット上には、特定の業界や市場の動向に関する記事やデータが掲載されているが、それらは現実世界を正確に映し出す鏡にはなっていない。なぜなら、それらは何らかの意図のもとに、どこかで誰かの手によって収集されたデータを特定の方法で加工されたものだからである。したがって、ビジネス関連の情報の質を見極めるためには、データの「作られ方」について最低限の知識を身につけておく必要がある。そこで、本科目では、何らかのテーマを設定して調査を遂行する際に必要となる基本的な考え方や具体的な方法について学習する。特に、調査の企画や設計を巡る一連の作業について解説する。
授業の到達
目標
(1) 特定の研究テーマに関連するリサーチ・クエスチョン(問い)を立て、それに対応する仮説(仮の答え)を設定することができる
(2) 最終的な調査報告書や論文の構成を念頭に置きながら、分析図式を組み立てることができる
(3) 適切な調査対象を選定することができる
(4) 適切なデータの収集方法や加工方法を選択することができる
課題
(定期試験
・レポート試験
・授業内試験など)の
フィードバック方法
Microsoft Teamsを用いてレポートの回収、返却を行う。
使用言語
日本語
実務経験をいかした教育内容
授業計画(春)
回数授業スケジュール授業時間外学習・時間(分)
1リサーチ・リテラシー:健全な懐疑心を身につけていくために「予習」:シラバスを確認し、授業内容を事前に確認する(30)
「復習」:テキストの該当箇所を熟読する(30)
2問いを育てる(1):テーマの選択とリサーチ・クエスチョンの絞り込み「予習」:テキストの該当箇所を熟読する(30)
「復習」:講義内で課した課題に取り組む(30)
3問いを育てる(2):問いと事例の深掘りと横への展開「予習」:テキストの該当箇所を熟読する(30)
「復習」:講義内で課した課題に取り組む(30)
4仮説を鍛える:「仮の答え」を巡る5つの病と治療法「予習」:テキストの該当箇所を熟読する(30)
「復習」:講義内で課した課題に取り組む(30)
5論文の構成を踏まえた調査の企画・実行(1):論文がつまらなくなる理由「予習」:テキストの該当箇所を熟読する(30)
「復習」:講義内で課した課題に取り組む(30)
6論文の構成を踏まえた調査の企画・実行(2):論文を魅力的にするための3つのコツ「予習」:テキストの該当箇所を熟読する(30)
「復習」:講義内で課した課題に取り組む(30)
7文献レビュー(1):先行研究でリサーチの基盤を確実にしていく「予習」:テキストの該当箇所を熟読する(30)
「復習」:講義内で課した課題に取り組む(30)
8文献レビュー(2):文献と情報のタイプ、文献検索法「予習」:テキストの該当箇所を熟読する(30)
「復習」:講義内で課した課題に取り組む(30)
9WhatとWhyを極める(1):因果推論の基本原則「予習」:テキストの該当箇所を熟読する(30)
「復習」:講義内で課した課題に取り組む(30)
10WhatとWhyを極める(2):横断的デザインと縦断的デザイン「予習」:テキストの該当箇所を熟読する(30)
「復習」:講義内で課した課題に取り組む(30)
11リサーチ・デザイン(1):要因関連図での課題の洗い出し「予習」:テキストの該当箇所を熟読する(30)
「復習」:講義内で課した課題に取り組む(30)
12リサーチ・デザイン(2):2つの因果図式、変数マトリクス「予習」:テキストの該当箇所を熟読する(30)
「復習」:講義内で課した課題に取り組む(30)
13サンプリング(1):統計的サンプリングの理想と現実「予習」:テキストの該当箇所を熟読する(30)
「復習」:講義内で課した課題に取り組む(30)
14サンプリング(2):少数事例研究の場合「予習」:テキストの該当箇所を熟読する(30)
「復習」:講義内で課した課題に取り組む(30)
15測定:データ鑑識眼を身に付けるために、尺度の信頼性と妥当性「予習」:テキストの該当箇所を熟読する(30)
「復習」:講義内で課した課題に取り組む(30)
試験実施方法(春)
定期試験=1
レポート=2
その他=3
3
評価方法(春)
評価方法割合評価基準
レポート100%分析結果内容を他者に的確に伝わるような文章にまとめあげることができる
授業計画(秋)
回数授業スケジュール授業時間外学習・時間(分)
1データ分析とは:実証分析のステップ「予習」:テキストの該当箇所を熟読する(30)
「復習」:講義内で課した課題に取り組む(30)
2基礎統計量と正規分布:データの特徴は何か、正規分布とヒストグラム「予習」:テキストの該当箇所を熟読する(30)
「復習」:講義内で課した課題に取り組む(30)
3平均値の差の検定:信頼区間、同一グループの平均値の検定、異なるグループ間の平均値の差の検定「予習」:テキストの該当箇所を熟読する(30)
「復習」:講義内で課した課題に取り組む(30)
4回帰分析(1):散布図と相関係数、回帰直線「予習」:テキストの該当箇所を熟読する(30)
「復習」:講義内で課した課題に取り組む(30)
5回帰分析(2):回帰直線の確からしさの確認、t検定「予習」:テキストの該当箇所を熟読する(30)
「復習」:講義内で課した課題に取り組む(30)
6回帰分析(3):重回帰分析、自由度調整済み決定係数、F検定「予習」:テキストの該当箇所を熟読する(30)
「復習」:講義内で課した課題に取り組む(30)
7研究テーマ事例(1):企業の行動・組織・環境が業績に与える影響「予習」:テキストの該当箇所を熟読する(30)
「復習」:講義内で課した課題に取り組む(30)
8研究テーマ事例(2):企業行動の決定要因「予習」:テキストの該当箇所を熟読する(30)
「復習」:講義内で課した課題に取り組む(30)
9研究テーマの選定(1):問題意識から研究テーマへ「予習」:テキストの該当箇所を熟読する(30)
「復習」:講義内で課した課題に取り組む(30)
10研究テーマの選定(2):問題意識の探し方「予習」:テキストの該当箇所を熟読する(30)
「復習」:講義内で課した課題に取り組む(30)
11先行研究の検索:仮説の設定、研究ノートの作成「予習」:テキストの該当箇所を熟読する(30)
「復習」:講義内で課した課題に取り組む(30)
12データの探し方:財務諸表の基礎概念、データベースの活用「予習」:テキストの該当箇所を熟読する(30)
「復習」:講義内で課した課題に取り組む(30)
13データの加工:データの取得、整理整頓「予習」:テキストの該当箇所を熟読する(30)
「復習」:講義内で課した課題に取り組む(30)
14論文の作成(1):タイトルと文章、論文構成、先行研究「予習」:テキストの該当箇所を熟読する(30)
「復習」:講義内で課した課題に取り組む(30)
15論文の作成(2):基礎統計量、分析方法と結果の考察、参考文献「予習」:テキストの該当箇所を熟読する(30)
「復習」:講義内で課した課題に取り組む(30)
試験実施方法(秋)
定期試験=1
レポート=2
その他=3
3
評価方法(秋)
評価方法割合評価基準
レポート100%分析結果内容を他者に的確に伝わるような文章にまとめあげることができる
テキスト
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『ビジネス・リサーチ(はじめての経営学)』佐藤 郁哉東洋経済新報社2640978-4492503287
2.『経営学のための統計学・データ分析(はじめての経営学)』久保 克行東洋経済新報社2420978-4492503294
参考書
  ・
参考資料
参考URL
質疑応答
講義内容で疑問がある場合は、講義終了後に遠慮なく質問してください。オフィスアワー(金曜6限、千葉研究室(2812))も積極的に活用してください。研究室に訪問するのが難しい場合は、E-mail (m-chiba@dpc.agu.ac.jp)かTEL(090-4712-0333)、Microsoft Teamsのチャット機能などを用いて連絡していただいても結構です。
備考
授業中の私語、携帯電話操作は厳禁とします。
画像
ファイル
更新日付2022/01/30 20:52:58