開講年度2022
科目名健康とその増進
科目ナンバーF111-583-18
開講学年1年
担当教員犬飼 順子
実務経験教員歯科医師
関連性が高い
ディプロマ・ポリシー
単位数1
授業形態講義


授業目標
健康とはなにかを探求し、人々の健康に関わる様々な要因となる人口問題や環境問題とその取り組みや、健康に関連する社会のしくみについて理解する。
到達目標
・健康と予防医学の概念を説明できる。
・健康に関連する要因や分布を研究しその成果を応用する疫学の手法を説明できる。
・健康に関わる自然的、社会的環境を理解して、その現状や問題点および対策方法を説明できる。
・地域社会と健康の関連を理解し、地域における健康づくりの意義を説明できる。
・地域社会と集団を対象としたライフステージに沿った日本の健康づくりについて説明できる。
・ディプロマ・ポリシー:D-P②、幅広い教養と口腔保健の専門的知識を修得できるに該当する。
授業の概要
および助言・
注意事項
人々の健康は身体的、精神的、社会的な要因が関わっている。実務経験教員である歯科医師による授業を通して、これらの健康に関わる様々な要因となる人口問題や環境問題とその取り組みや、健康に関連する社会のしくみについて理解する。この授業は一般的に「公衆衛生学」とよばれ、現在医療系の職業を目指す学生の多くが学ぶ。他の医療職と共通の知識を修得し、医療職の一員である歯科衛生士に必要な公衆衛生に関する知識について講義する。国家試験に頻出される科目で広範囲科目であるため、講義前にはシラバスを読み該当部分のテキストをあらかじめ把握することが望ましい。また、講義終了後、復習をすることが望ましい。感染対策をとりながら双方向型授業を展開したり、ミニテスト(課題)により理解を深める。フィードバックは毎回の講義で実施するが、定期試験は研究室で質問を受ける。講義のスケジュールに変更がある場合は随時連絡する。
課題
(定期試験
・レポート試験
・授業内試験など)の
フィードバック方法
授業計画
回数授業計画到達目標・予習(分)・復習(分)・キーワード担当
1総論:公衆衛生学とは、公衆衛生の目的と国民の権利、健康の定義と種類および決定要因、公衆衛生の方法論、世界と日本の健康づくりの理念と変遷、予防医学の手段についてTeamsを活用した双方向型授業で、ディスカッションしながら実施する。(教科書p2~7)公衆衛生の目的、健康の定義と種類と決定要因、公衆衛生の方法、予防医学の手段について説明できる。教科書、資料による予習(45)・資料、教科書による復習(135)・公衆衛生、健康、予防犬飼順子
2人口1:人口構造と人口に関する指標、各種統計、わが国と世界における人口の現状と推移ならびに人口の高齢化など人口問題についてTeamsを活用した双方向型授業で、ディスカッションしながら実施する。(教科書p18~27)人口構造と人口の指標、人口統計、人口問題について説明できる。教科書、資料による予習(45)・資料、教科書、課題による復習(135)・人口問題、人口統計犬飼順子
3人口2・健康と環境1ー空気:死亡統計、生命表について、環境の概念、環境と人間・健康との関係、健康と環境ー空気についてTeamsを活用した双方向型授業で、ディスカッションしながら実施する。(教科書p27~39)死亡統計、生命表、環境の概念、環境と人間・健康との関係、空気と健康について説明できる。
教科書、資料による予習(45)・資料、教科書、課題による復習(135)・死亡統計、生命表、環境と健康
犬飼順子
4健康と環境2:温熱環境と健康、日本の上水道の仕組みと健康についてTeamsを活用した双方向型授業で、ディスカッションしながら実施する。(教科書p39~43)。温熱環境と健康、日本の上水道の仕組みと健康について説明できる。教科書、資料による予習(45)・資料、教科書、課題による復習(135)・環境、温熱環境、上水道犬飼順子
5健康と環境3:日本の下水道の仕組みと健康・放射線の種類と健康・地球環境と健康についてTeamsを活用した双方向型授業で、ディスカッションしながら実施する。(教科書p43~52)下水道の仕組みと健康・放射線の種類と健康・地球環境と健康について説明できる。教科書、資料による予習(45)・資料、教科書、課題による復習(135)・下水道、放射線、地球環境犬飼順子
6健康と環境4:公害および廃棄物の種類と分類および廃棄物処理方法について特に医療廃棄物と歯科医療で排出される廃棄物についてについてTeamsを活用した双方向型授業で、ディスカッションしながら実施する。(教科書p52~59)公害および廃棄物の種類と分類、処理方法を説明できる。教科書、資料による予習(45)・資料、教科書、課題による復習(135)・公害、廃棄物の種類、廃棄物の分類、廃棄物処理犬飼順子
7疫学と疾病:疫学の定義、疾病や異常の発生要因、健康・疾病・異常・流行を表す指標、疫学研究の方法とその特徴、疫学研究における倫理的配慮についてTeamsを活用した双方向型授業で、ディスカッションしながら実施する。(教科書p8~17)疫学の定義と指標、疾病の発生要因、疫学の方法と特徴、研究倫理を説明できる。教科書、資料による予習(45)・資料、教科書、課題による復習(135)・疫学、研究倫理犬飼順子
8感染症:感染の概念、分類、三大要因と感染予防、感染症の種類と近年の動向および感染対策とその問題点についてTeamsを活用した双方向型授業で、近年の事例と照らし合わせながらディスカッションする。(教科書p60~75)感染の概念、分類、三大要因と感染予防、感染症の種類と近年の動向、感染対策と問題点を説明できる。教科書、資料による予習(45)・資資料、教科書、課題による復習(135)・感染症、感染対策犬飼順子
9食品と健康1:国民栄養の現状と食品衛生、食中毒の分類と特徴、食品の安全性、健康づくりのための栄養と食事、わが国の食生活の政策についてTeamsを活用した双方向型授業で、ディスカッションしながら実施する。(教科書p76~86)食中毒、健康と栄養、健康と食品、食生活を説明できる。教科書、資料による予習(45)・資料、教科書、課題による復習(135)・食中毒、国民健康栄養調査、食品衛生犬飼順子
10地域保健:地域保健の目的・意義・概念・進め方・現状とわが国の施策についてTeamsを活用した双方向型授業で、ディスカッションしながら実施する。(教科書p216-247)地域保健の目的と意義、概念と組織、地域保健の現状と活動方法、わが国の施策を説明できる。教科書、資料による予習(45)・資料、教科書、課題による復習(135)・地域保健、PDCAサイクル犬飼順子
11母子保健:母子保健の目的と意義、母子保健統計と母子保健の現状および母子保健に関するわが国の施策と目標についてTeamsを活用した双方向型授業で、ディスカッションしながら実施する。(教科書p248~262)母子保健の目的と意義、母子保健統計と現状、施策と目標を説明できる。教科書、資料による予習(45)・資料、教科書、課題による復習(135)・母子保健統計、母子保健施策犬飼順子
12学校保健:学校保健の目的と意義、学校保健統計と学校保健の現状とわが国の学校保健に関する施策と目標についてTeamsを活用した双方向型授業で、ディスカッションしながら実施する。(教科書p263~279)学校保健の目的と意義、学校保健統計と現状、施策と目標を説明できる。教科書、資料による予習(45)・資料、教科書、課題による復習(135)・学校保健、学校保健統計、学校保健施策犬飼順子
13成人・高齢者保健:生活習慣病のリスクファクターとその対策について講義する。また成人・高齢者保健の目的と意義、成人・高齢者保健の現状と保健福祉対策の現状および我が国の施策と目標についてTeamsを活用した双方向型授業で、ディスカッションしながら実施する。(教科書p280~286、299~308)成人・高齢者保健の目的と意義、保健福祉対策の現状、施策と目標を説明できる。教科書、資料による予習(45)・資料、教科書、課題による復習(135)・成人・高齢者保健、介護保険、成人・高齢者への施策犬飼順子
14産業・障害者保健、精神保健、災害時の保健医療活動、国際保健:職業性疾病および産業保健管理と活動、労働安全衛生法について講義する。また心の健康と障害および障害者保健対策について講義する。災害時の保健医療活動と国際保健の現状とわが国の施策や課題について講義する。講義はTeamsを活用した双方向型授業で、ディスカッションしながら実施する。(教科書p287~298、309~329)産業保健、障害者保健、精神保健、災害時保健、国際保健の現状や課題を説明できる。教科書、資料による予習(45)・資料、教科書、課題による復習(135)・産業保健、障害者保健、国際保健犬飼順子
15授業内試験を実施する。試験にむけた学習(180)・公衆衛生学、衛生学犬飼順子
成績評価方法
講義ごとのミニテスト(課題)評価(30%)と試験(70%)(ミニテスト(課題)は各自で確認・復習できるよう回答を返却します。)ミニテストの内容は毎回の講義でフィードバックします。定期試験についてはフィードバックとして研究室で質問を受けます。
教科書
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『①最新歯科衛生士教本 歯・口腔の健康と予防に関わる人間と社会の仕組み1 保健生態学 第3版』全国歯科衛生士教育協議会 監修/眞木吉信 編著医歯薬出版5,600+税978-263-42862-7毎年改訂されているため最新版が必要です。
2.『②授業プリント』
参考書
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『スタンダード衛生・公衆衛生 第17版』安井 利一, 荒川 浩久,三宅達郎編学建書院5,000+税
2.『国民衛生の動向』厚生の指標 増刊厚生労働統計協会2,315+税毎年改訂されています.
3.『公衆衛生がみえる2020-2021』医療情報科学研究所メディックメディア3,600+税
オフィスアワー
連絡先
質問は研究室在室中はオフィスアワーに限らずいつでも受け付けます(会議中を除く)。Teamsのチャットによる相談は随時受け付けるが,返信は原則としてオフィスアワー時間内に行います。
オフィスアワー:月・火・木(16:30~18:00)、金(17:00~18:00)です。
連絡先:短期大学部棟4階406研究室
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更新日付2022/01/27 19:18:22