開講年度2022
開講学科法律学科 2013年度以降入学
現代社会法学科 2013年度以降入学
科目名専門演習Ⅱ
担当教員中谷 毅
学期曜日時限通年 水曜日 2時限
チームコードem7sbew
科目区分選択
授業形態演習
対象学年4年
単位数4
科目ナンバーW432-842-18
J432-842-18
関連性が高い
ディプロマ・ポリシー
J-DP1-1 社会に関する知識 ◎ J-DP2 法律学の体系的知識 ◎ J-DP3-2 コミュニケーション能力 ◎ J-DP3-3 チームワーク力 ◎ J-DP3-4 文章作成能力 ◎ J-DP4-1 事実を客観的に把握する能力 ◎ J-DP4-2 体系的・論理的に思考する能力 ◎ J-DP4-3 物事を公正に判断する能力 ◎ W-DP1-1 社会に関する知識 ◎ W-DP2 法律学の体系的知識 ◎ W-DP3-2 コミュニケーション能力 ◎ W-DP3-3 チームワーク力 ◎ W-DP3-4 文章作成能力 ◎ W-DP4-1 事実を客観的に把握する能力 ◎ W-DP4-2 体系的・論理的に思考する能力 ◎ W-DP4-3 物事を公正に判断する能力 ◎
キャンパス名城公園キャンパス
担当教員の実務経験


テーマ
現在のドイツおよびヨーロッパについて学ぶ
授業の概要
 ナチズムの経験により第二次世界大戦後ナショナリズムが背後に退いていたドイツにおいて、近年ポピュリズムの台頭との関連でナショナリズムが注目されています。この演習では春学期にドイツのナショナリズムの歴史や特徴を学びながら、現在の状況の理解に努めます。
 秋学期は視野をヨーロッパに広げ、ポピュリズムの台頭、ユーロ危機、難民危機などの諸問題に悩むヨーロッパを理解する内容になる予定ですが、最終的には参加者の意見や要望を聞いて決定します。秋学期の授業計画は一つの案と考えてください。
授業の到達
目標
・ナショナリズムという概念、特にドイツのそれに関して体系的・論理的に理解し説明することができます。
・様々な問題に直面するヨーロッパの現状が理解できます。
・日本の状況をヨーロッパ諸国のそれと比較して、客観的・分析的に考えることができます。
・報告、質疑応答、議論などを通して、チームワーク力、コミュニケーション能力が身に付きます。
課題
(定期試験
・レポート試験
・授業内試験など)の
フィードバック方法
報告に対する質問およびコメント
使用言語
日本語
実務経験をいかした教育内容
授業計画(春)
回数授業スケジュール授業時間外学習・時間(分)
1ガイダンス
報告担当の割り振り
[予習]テキストで報告したい章があれば決めておく(150)
[復習]学習内容の確認(30)
2ナショナリズムおよびドイツ近現代史に関する基礎知識 [予習]ナショナリズム・ドイツ近現代史に関する予習(150)
[復習]授業の復習(30)
3第1章 発展(9~1789年)
     ローマ=ゲルマン世界の「普遍」支配
[予習]第1章の予習(150)
[復習]第1章の復習(30)
4第1章 質疑応答の継続 
第2章 抵抗(1789~1945年)
     ドイツ固有の自己主張
    1 フランス革命と新しい「普遍」の登場
[予習]第1章のまとめ、第2章1の予習(150)
[復習]第2章1の復習(30)
5第2章 2 欧州勢力均衡とドイツ連邦
     3 ドイツ帝国の勃興と孤立
[予習]第2章2・3の予習(150)
[復習]第2章2・3の復習(30)
6第2章 4 ドイツ国民国家の共和制的再編
     5 大ドイツ帝国の興亡
 
[予習]第2章4・5の予習(150)
[復習]第2章4・5の復習(30)
7第3章 萎縮(1945~1990年)
     ドイツ「固有」の自己否定
     1 国家消滅と「修正による再出発」
     2 二つの「普遍」大国に従属する東西ドイツ 
[予習]第3章1・2の予習(150)
[復習]第3章1・2の復習(30)
8第3章 3 ドイツ的過去の封印 [予習]第3章3の予習(150)
[復習]第3章3の復習(30)
9第3章 4 「六八年世代」と「破壊による再出発」[予習]第3章4の予習(150)
[復習]第3章4の復習(30)
10第3章 5 歴史家論争から憲法愛国主義・多文化  
       主義へ
[予習]第3章5の予習(150)
[復習]第3章5の復習(30)
11第4章 再生(1990~2021年)
     新しい「普遍」支配と「固有」の復権
     1 「九〇年世代」の登場
[予習]第4章1の予習(150)
[復習]第4章1の復習(30)
12第4章 2 「六八年世代」によるドイツの大国化
     3 国民的尊厳の再構築
[予習]第4章2・3の予習(150)
[復習]第4章2・3の復習(30)
13第4章 4 甦る君主制・協会・軍隊の伝統
     5 「知的戒厳令体制」への反抗
[予習]第4章4・5の予習(150)
[復習]第4章4・5の復習(30)
14第4章 6 「過去の克服」のブーメラン効果
     7 東独の植民地化とオスタルギー
[予習]第4章6・7の予習(150)
[復習]第4章6・7の復習(30)
15おわりに
全体の総括
[予習]本書の総括(150)
[復習]授業の復習(30)
試験実施方法(春)
定期試験=1
レポート=2
その他=3
評価方法(春)
評価方法割合評価基準
演習への参加・討論での発言50%授業への参加・積極的な発言とその内容
報告・質問への応答50%分かりやすい報告であったか、テキストの報告担当部分の内容をどれだけ理解できているか。
授業計画(秋)
回数授業スケジュール授業時間外学習・時間(分)
1ガイダンス
報告担当の割り振り
[予習]テキストで報告したい章があれば決めておく(150)
[復習]学習内容の確認(30)
2序章
ヨーロッパの現状についての概説
[予習]序章の予習/ヨーロッパ情勢の下調べ(150)
[復習]授業の復習(30)
3第1章 極右勢力/急進右翼ポピュリズム[予習]第1章の予習(150)
[復習]第1章の復習(30)
4第2章 新しい左翼 
     五つ星運動、シリザ、ポデモス
[予習]第2章の予習(150)
[復習]第2章の復習(30)
5第3章 ヨーロッパの保守主義勢力[予習]第3章の予習(150)
[復習]第3章の復習(30)
6第4章 ヨーロッパの社会民主主義/労働勢力[予習]第4章の予習(150)
[復習]第4章の復習(30)
7第5章 ヨーロッパ政治における「クリーヴィッジ」[予習]第5章の予習(150)
[復習]第5章の復習(30)
8第6章 行政組織・官僚制[予習]第6章の予習(150)
[復習]第6章の復習(30)
9第7章 司法制度・憲法裁判所[予習]第7章の予習(150)
[復習]第7章の復習(30)
10第8章 ユーロ危機と銀行同盟
     統合条件の再交渉
[予習]第8章の予習(150)
[復習]第8章の復習(30)
11第9章 ナショナリズムと地域主権・分離主義[予習]第9章の予習(150)
[復習]第9章の復習(30)
12第10章 社会的投資と福祉国家[予習]第10章の予習(150)
[復習]第10章の復習(30)
13第11章 移民・統合政策[予習]第11章の予習(150)
[復習]第11章の復習(30)
14第12章 EU出入国管理
      加盟国間協調枠組みの限界と難民危機
[予習]第12章の予習(150)
[復習]第12章の復習(30)
15まとめ[予習]テキスト全体の総まとめ(150)
[復習]授業の復習(30)
試験実施方法(秋)
定期試験=1
レポート=2
その他=3
評価方法(秋)
評価方法割合評価基準
演習への参加・討論での発言50%授業への参加・積極的な発言とその内容
報告・質問への応答50%分かりやすい報告であったか、テキストの報告担当部分の内容をどれだけ理解できているか。
テキスト
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『ドイツ・ナショナリズム』今野元中公新書960円+税978-4-12-102666-8
2.『ヨーロッパ・デモクラシーの論点』伊藤武/網谷龍介編ナカニシヤ出版2800円+税978-4-7795-1538-5
参考書
  ・
参考資料
参考URL
質疑応答
 テキストや報告に関する質問は授業中に積極的にしてください。報告者を中心に参加者全員で考えます。教員に個別に質問したい場合は、授業後あるいはオフィスアワーを利用してください。
備考
・最初の授業でガイダンスをおこないますので、必ず出席してください。
・授業が始まるまでに、『ドイツ・ナショナリズム』を入手しておいてください。
・演習の主役は皆さんです。授業に出席するだけでなく、積極的に議論に参加してくれる学生の履修を望みます。
画像
ファイル
更新日付2022/01/31 18:01:33