開講年度2022
開講学科法律学科 2013年度以降入学
現代社会法学科 2013年度以降入学
科目名専門演習Ⅱ
担当教員鈴木 慎太郎
学期曜日時限通年 月曜日 4時限
チームコードf9v4gnl
科目区分選択
授業形態演習
対象学年4年
単位数4
科目ナンバーW432-842-18
J432-842-18
関連性が高い
ディプロマ・ポリシー
J-DP1-1 社会に関する知識 ◎ J-DP2 法律学の体系的知識 ◎ J-DP3-2 コミュニケーション能力 ◎ J-DP3-3 チームワーク力 ◎ J-DP3-4 文章作成能力 ◎ J-DP4-1 事実を客観的に把握する能力 ◎ J-DP4-2 体系的・論理的に思考する能力 ◎ J-DP4-3 物事を公正に判断する能力 ◎ W-DP1-1 社会に関する知識 ◎ W-DP2 法律学の体系的知識 ◎ W-DP3-2 コミュニケーション能力 ◎ W-DP3-3 チームワーク力 ◎ W-DP3-4 文章作成能力 ◎ W-DP4-1 事実を客観的に把握する能力 ◎ W-DP4-2 体系的・論理的に思考する能力 ◎ W-DP4-3 物事を公正に判断する能力 ◎
キャンパス名城公園キャンパス
担当教員の実務経験


テーマ
「研究」を通して知的な力を身につける
授業の概要
 この演習では、演習参加者が、(1)現代日本社会における何らかの法的・制度的問題を見つけ、(2)問題の現状と問題に対するこれまでの議論を調査し、(3)自分の意見・提案を論文としてまとめます。1年間かけて、自信をもって自分の研究といえるものをつくることが、この演習の目標です。
 各回の内容は、論文作成という最終目標に向かって、少しずつステップアップしていくものにします。まず、春学期は、ゼミ全体での共同研究を行います。この共同研究を通して、研究の進め方をじっくりと学びます。共同研究を終えた後、夏休みに個人研究のテーマを設定し、秋学期に個人研究を進めます。
 自分で問題を見つけ、自分で調べ、自分で考えるという経験を通してのみ身につけることのできる知的な力は、大学でこそ学ぶべきものであり、社会に出てからもきっと役に立つものです。この演習が、そうした力の訓練の場になることをめざします。
  
授業の到達
目標
(1) 現代日本社会における法的・制度的問題を発見し、定式化できる。
(2) そうした問題の現状と問題に対するこれまでの議論(先行研究)を調査できる。
(3) 問題に対する自分の意見・提案を論理的に表現することができる。
(4) 効果的な発表方法を習得する。
(5) 他人の研究を批判的に検討し、アドバイスを与えることができる。
課題
(定期試験
・レポート試験
・授業内試験など)の
フィードバック方法
WebCampusの「講義連絡」を使用して授業講評を送信します。
使用言語
日本語
実務経験をいかした教育内容
授業計画(春)
回数授業スケジュール授業時間外学習・時間(分)
1◇イントロダクション
・ゼミの運営方法の説明
・グループ分け、担当委員決め
・共同研究の研究テーマ発表
【予習】最近の日本社会の法的・制度的問題と思われることを考える。(30)
【復習】共同研究のテーマについてサーヴェイを行う。(60)
2◇研究テーマをサーヴェイする
・研究テーマのサーヴェイ結果をグループ報告
【予習】グループ報告の準備(グループごとのディスカッションとレジュメ作成、発表練習等)(120)
【復習】グループ報告の反省点の確認(30)
3◇問題の背景事情を知る―文献調査の基本を学ぶ
・問題の背景事情についてのグループ報告
・配布資料に基づいた背景事情の確認
・文献検索演習(Cinii等)
【予習】グループ報告の準備(グループごとのディスカッションとレジュメ作成、発表練習等)(120)
【復習】グループ報告の反省点の確認と文献検索スキルの確認(30)
4◇研究を進めるために文献から得られる情報の確認
・文献の①著者情報・②概要・③意義についてのグループ報告
【予習】課題文献の①著者情報②概要③意義についてのグループ報告の準備(グループごとのディスカッションとレジュメ作成、発表練習等)(120)
【復習】報告の反省と文献から得られる情報の確認(30)
5◇関連文献の批判的読解①
・課題文献の要約とテーマとの関連についてのグループ報告
【予習】課題文献の要約とテーマとの関連についてのグループ報告の準備(グループごとのディスカッションとレジュメ作成、発表練習等)(120)
【復習】報告の反省と課題文献のテーマとの関連の確認(30)
6◇関連文献の批判的読解②
・課題文献の要約とテーマとの関連についてのグループ報告
・グループの入れ替え
【予習】課題文献の要約とテーマとの関連についてのグループ報告の準備(グループごとのディスカッションとレジュメ作成、発表練習等)(120)
【復習】報告の反省と課題文献のテーマとの関連の確認(30)
7◇判決文・政府機関等の報告書等の読解
・難解な用語についてのピックアップと意味の調査結果についてのグループ報告
・研究テーマと関連するポイントの抽出
【予習】グループ報告の準備(グループごとのディスカッションとレジュメ作成、発表練習等)(120)
【復習】グループ報告の反省点の確認(30)
8◇論点の検討①
・研究テーマの論点に関する見解のグループ報告
【予習】グループ報告の準備(グループごとのディスカッションとレジュメ作成、発表練習等)(120)
【復習】グループ報告の反省点の確認(30)
9◇論点の検討②
・研究テーマの論点に関する見解のグループ報告
【予習】グループ報告の準備(グループごとのディスカッションとレジュメ作成、発表練習等)(120)
【復習】グループ報告の反省点の確認(30)
10◇論点の検討③
・研究テーマの論点に関する見解のグループ報告
【予習】グループ報告の準備(グループごとのディスカッションとレジュメ作成、発表練習等)(120)
【復習】グループ報告の反省点の確認(30)
11◇論点の検討④
・研究テーマの論点に関する見解のグループ報告
【予習】グループ報告の準備(グループごとのディスカッションとレジュメ作成、発表練習等)(120)
【復習】グループ報告の反省点の確認(30)
12◇「問のフィールド」から項目アウトラインの作成
・「問いのフィールド」の発表と質疑応答
・「問いのフィールド」からテーマ設定と項目アウトラインへ
【予習】グループで「ブレイン・ストーミング」を行い、「問いのフィールド」を作成(120)
【復習】個人の論文テーマの設定(30)
13◇項目アウトラインから文アウトラインへ
・個人のテーマ設定と項目アウトラインについての相互検討
・文アウトラインの作成
【予習】項目アウトラインの作成(60)
【復習】文アウトラインの作成(60)
14◇文アウトラインから論文へ
・各人の文アウトラインの相互検討
・論文の草稿作成
【予習】文アウトラインの作成(60)
【復習】論文草稿の作成(120)
15◇春学期のゼミの振り返り
・研究を進めるために必要なスキルの確認
【予習】論文の作成(30)
【復習】論文の作成(150)
試験実施方法(春)
定期試験=1
レポート=2
その他=3
3
評価方法(春)
評価方法割合評価基準
演習への出席と参加態度、課題の達成度30%課題に対する報告・発言が適切に行える。
期末レポート10%10%春学期の共同研究をふまえ、設定したテーマについて論述できる。
授業計画(秋)
回数授業スケジュール授業時間外学習・時間(分)
1◇個人研究中間報告①第1回
・個人研究中間報告(4名)
・研究報告に対する質問・コメント(学生+教員)
【予習】報告準備、コメンテーターとの打ち合わせ(90)
【復習】質問、コメントをふまえた次回の報告準備(90)
2◇個人研究中間報告①第2回
・個人研究中間報告(4名)
・研究報告に対する質問・コメント(学生+教員)
【予習】報告準備、コメンテーターとの打ち合わせ(90)
【復習】質問、コメントをふまえた次回の報告準備(90)
3◇個人研究中間報告①第3回
・個人研究中間報告(4名)
・研究報告に対する質問・コメント(学生+教員)
【予習】報告準備、コメンテーターとの打ち合わせ(90)
【復習】質問、コメントをふまえた次回の報告準備(90)
4◇個人研究中間報告①第4回
・個人研究中間報告(4名)
・研究報告に対する質問・コメント(学生+教員)
【予習】報告準備、コメンテーターとの打ち合わせ(90)
【復習】質問、コメントをふまえた次回の報告準備(90)
5◇個人研究中間報告①第5回
・個人研究中間報告(4名)
・研究報告に対する質問・コメント(学生+教員)
【予習】報告準備、コメンテーターとの打ち合わせ(90)
【復習】質問、コメントをふまえた次回の報告準備(90)
6◇個人研究中間報告②第1回
・個人研究中間報告(4名)
・研究報告に対する質問・コメント(学生+教員)
【予習】報告準備、コメンテーターとの打ち合わせ(90)
【復習】質問、コメントをふまえた次回の報告準備(90)
7◇個人研究中間報告②第2回
・個人研究中間報告(4名)
・研究報告に対する質問・コメント(学生+教員)
【予習】報告準備、コメンテーターとの打ち合わせ(90)
【復習】質問、コメントをふまえた次回の報告準備(90)
8◇個人研究中間報告②第3回
・個人研究中間報告(4名)
・研究報告に対する質問・コメント(学生+教員)
【予習】報告準備、コメンテーターとの打ち合わせ(90)
【復習】質問、コメントをふまえた次回の報告準備(90)
9◇個人研究中間報告②第4回
・個人研究中間報告(4名)
・研究報告に対する質問・コメント(学生+教員)
【予習】報告準備、コメンテーターとの打ち合わせ(90)
【復習】質問、コメントをふまえた次回の報告準備(90)
10◇個人研究中間報告②第5回
・個人研究中間報告(4名)
・研究報告に対する質問・コメント(学生+教員)
【予習】報告準備、コメンテーターとの打ち合わせ(90)
【復習】質問、コメントをふまえた次回の報告準備(90)
11◇個人研究最終報告第1回
・個人研究最終報告(4名)
・研究報告に対する質問・コメント(学生+教員)
【予習】報告準備、コメンテーターとの打ち合わせ(90)
【復習】質問、コメントをふまえた論文執筆(90)
12◇個人研究最終報告第2回
・個人研究最終報告(4名)
・研究報告に対する質問・コメント(学生+教員)
【予習】報告準備、コメンテーターとの打ち合わせ(90)
【復習】質問、コメントをふまえた論文執筆(90)
13◇個人研究最終報告第3回
・個人研究最終報告(4名)
・研究報告に対する質問・コメント(学生+教員)
【予習】報告準備、コメンテーターとの打ち合わせ(90)
【復習】質問、コメントをふまえた論文執筆(90)
14◇個人研究最終報告第4回
・個人研究最終報告(4名)
・研究報告に対する質問・コメント(学生+教員)
【予習】報告準備、コメンテーターとの打ち合わせ(90)
【復習】質問、コメントをふまえた論文執筆(90)
15◇個人研究最終報告第5回+ゼミの振り返り
・個人研究最終報告(4名)
・研究報告に対する質問・コメント(学生+教員)
・ゼミのまとめ
【予習】報告準備、コメンテーターとの打ち合わせ(90)
【復習】質問、コメントをふまえた論文執筆(90)
試験実施方法(秋)
定期試験=1
レポート=2
その他=3
3
評価方法(秋)
評価方法割合評価基準
演習への出席と参加態度、課題の達成度30%自身の研究報告と他のメンバーの研究報告に対するコメントを適切に行うことができる。
論文30%演習時の報告・議論をふまえ、論文を作成できる。
テキスト
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『新版 論文の教室』戸田山和久NHK出版1320円978-4-14-091194-5 出版年:2012年
参考書
  ・
参考資料
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『問いかける法哲学』瀧川裕英編 法律文化社2750円978-4-589-03788-6出版年:2016年
参考URL
質疑応答
演習や課題に関する質問・コメント、研究に関する相談は大いに歓迎します。演習の前後やオフィスアワーを利用してください。
オフィスアワーは、火曜3限、71006研究室です。
備考
※この演習は、3年生対象の「専門演習Ⅰ」と4年生対象の「専門演習Ⅱ」の合併演習です。
※昨年度「専門演習Ⅰ」の受講者は、今年度も、同じ担当者の「専門演習Ⅱ」を受講することを強く推奨します。
※「論文の執筆や個人研究は自分には無理」と考えている人でも心配は無用です。みなさんそれぞれの興味や関心をはっきりさせる作業から始め、問題の設定方法や調査方法、論文の書き方も時間をかけて指導します。「自分はこの問題については大学で深く研究した」といえるものが欲しい、という意欲があれば十分です。
 
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更新日付2022/02/03 22:09:53