開講年度2022
開講学科2020年度法学部現代社会法学科
科目名基礎演習Ⅰ
担当教員鈴木 慎太郎
学期曜日時限春学期 水曜日 1時限
チームコード5f4irhf
科目区分選択
授業形態演習
対象学年1年
単位数2
科目ナンバーW132-841-01
関連性が高い
ディプロマ・ポリシー
J-DP1-1 社会に関する知識 ◎ J-DP3-2 コミュニケーション能力 ◎ J-DP3-3 チームワーク力 ◎
キャンパス名城公園キャンパス
担当教員の実務経験


テーマ
「動物の権利」をテーマにしたレポートの作成を通して、法学部生としての基礎力を身につける
授業の概要
 この演習のねらいは、受講生が法学部生として読み、考え、話し、書く能力を身につけることです。とくに、レポートの作成方法の習得を中心にして、社会科学的な議論を作り上げる力を鍛えます。
 まずは、「論文(レポート)とは何か、何をどう書くべきなのか」について学びます。合わせて、テキストに書かれていることをきちんとまとめ、効果的に発表する練習を行います。次に、リーガル・リサーチの基本を学び、調査結果をもとに「動物に権利はあるのか」という問題についてディベートを行います。最後に、自分の意見をまとめ、レポートを作成します。
 以上の学習を通して、受講生が法学部生としての基本的なリテラシーを習得することが、本演習のねらいです。また、「動物の権利」という切り口から、「権利とは何か」という権利の本質について考えることも、この演習のねらいです。
授業の到達
目標
(1) 論文・レポートとは何かを説明でき、実際に論文・レポートを作成できる。
(2) テキストに基づき、レジュメを用いた口頭発表ができる。
(3) 基本的なリーガル・リサーチが行える。
(4) ディベートで相手の意見を踏まえたうえで、自分の意見を述べることができる。
(5) 「動物の権利」を例に、権利の本質について説明できる。
課題
(定期試験
・レポート試験
・授業内試験など)の
フィードバック方法
WebCampusの「講義連絡」を使用して授業講評を送信します。
使用言語
日本語
実務経験をいかした教育内容
授業計画
回数授業スケジュール授業時間外学習・時間(分)
1◇ガイダンス
・本演習のねらいの説明とグループ分け
・レジュメの作り方と発表の仕方の説明
【予習】大学で学ぶこと、法学部で学ぶことの意味を考える(30)
【復習】レジュメの作り方について確認する(30)
2◇発表トレーニング(1): 「論文とは何か」 
・グループ発表とそれに対するコメント発表
【予習】テキストの精読とグループ発表の準備(90)
【復習】論文とは何か、についてテキストの内容を確認する。(30)
3◇発表トレーニング(2): 「論文を書くためのステップ1」
・グループ発表とそれに対するコメント発表
【予習】テキストの精読とグループ発表の準備(90)
【復習】論文を書くためのステップについてテキストの内容を確認する。(30)
4◇発表トレーニング(3): 「論文を書くためのステップ2」 
・グループ発表とそれに対するコメント発表
【予習】テキストの精読とグループ発表の準備(90)
【復習】論文を書くためのステップについてテキストの内容を確認する。(30)
5◇調査トレーニング(1): 調査の基本 -文献の調査
・文献データベースを用いて必要な文献を探す。
【予習】テキストの精読とグループ発表の準備(90)
【復習】論文を書くためのステップについてテキストの内容を確認する。(30)
6◇調査トレーニング(2): リーガル・リサーチ(1) -法令の調査
・法律データベースを用いて必要な法情報を調査する。
【予習】テキストの精読とグループ発表の準備(90)
【復習】論文を書くためのステップについてテキストの内容を確認する。(30)
7◇調査トレーニング(3): リーガル・リサーチ(2) -判例の調査
・判例データベースを用いて必要な判例情報を調査する。
【予習】テキストの精読とグループ発表の準備(90)
【復習】論文を書くためのステップについてテキストの内容を確認する。(30)
8◇議論トレーニング(1): 論点の明確化
・「動物に権利はあるか」という問いの論点を抽出し、議論する。
【予習】配布資料を精読し、「動物に権利はあるか」という問いに対する「仮の答え」を考える。(90)
【復習】明確化された論点を確認する。(30)
9◇議論トレーニング(2): ディベート(1)
・「動物に権利はあるか」というテーマで、グループ間でのディベート
・ディベートのレビュー
【予習】ディベートのためのグループでの準備(90)
【復習】ディベートの反省点をまとめる。(30)
10◇議論トレーニング(3): ディベート(2)
・「動物に権利はあるか」というテーマで、グループ間でのディベート
・ディベートのレビュー
【予習】ディベートのためのグループでの準備(90)
【復習】ディベートの反省点をまとめる。(30)
11◇レポート作成トレーニング(1): 「項目アウトライン」の作成
・項目アウトラインが何であるかについての確認
・項目アウトラインの作成
【予習】テキストを再読し、項目アウトラインに関する基本事項を確認する。(60)
【復習】項目アウトラインを作成する。(60)
12◇レポート作成トレーニング(2): 「文アウトライン」の作成
・文アウトラインが何であるかについての確認
・文アウトラインの作成
【予習】テキストを再読し、文アウトラインに関する基本事項を確認する。(60)
【復習】文アウトラインを作成する。(60)
13◇レポート作成トレーニング(3): レポートの作成
・文アウトラインをもとにレポートを作成
【予習】テキストを再読し、文アウトラインからレポートを作成する際の要点を確認する。(30)
【復習】レポートを作成する。(120)
【課題】レポート作成
14◇レポート作成トレーニング(4): レポートの相互評価
・作成したレポートについての相互評価
【予習】レポートを作成する。(120)
【復習】よいレポートの参考にすべき点を確認する。(30)
15◇まとめ: 法学部生が身に着けるべきスキル
・これまでの演習の振り返り
【予習】これまでの演習で学んだスキルを列挙する。(30)
【復習】法学部生が身に着けるべきスキルを確認する。(30)
試験実施方法
定期試験=1
レポート=2
その他=3
3
評価方法
評価方法割合評価基準
演習への出席と参加態度、課題の達成度50%課題に対する報告・発言が適切に行える。
期末レポート50%講義で学んだことをふまえ、レポートを作成できる。
テキスト
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『新版 論文の教室』戸田山和久NHK出版1320円978-4-14-091194-5 出版年:2012年
2.『リーガル・リサーチ 第5版』いしかわまりこ他日本評論社1980円978-4-535-52162-9出版年:2016年
参考書
  ・
参考資料
参考URL
質疑応答
演習や課題に関する質問・コメント・相談は大いに歓迎します。演習の前後やオフィスアワーを利用してください。
オフィスアワーは、火曜3限、71006研究室です。
備考
この演習では、原則として、4グループに分かれ、グループで課題に取り組んでもらいます。課題によっては、演習時間外に、グループ単位で、学生のみによる「サブゼミ」を開くことも必要になります。グループでの協力を惜しまず、積極的に課題に取り組む意欲のある学生の受講を強く希望します。
画像
ファイル
更新日付2022/02/03 21:58:15