開講年度2022
開講学科総合政策学科 2013年度以降入学
科目名心理学実験Ⅰ
担当教員二宮 克美
学期曜日時限春学期 火曜日 3時限
チームコード490b9cw
科目区分選択
授業形態演習
対象学年2年
単位数1
科目ナンバーG233-287-01
関連性が高い
ディプロマ・ポリシー
G-DP1 多様性への理解 △
キャンパス日進キャンパス
担当教員の実務経験


テーマ
心理学実験入門
授業の概要
心理学で扱う多くの事象や理論は、仮説に基づいた実験や調査で得られたデータを基にしています。
この授業では、受講生のみなさん自身に、実験者および実験参加者を体験してもらうことによって、仮説の検証に関する考え方からデータの収集方法および結果の解釈に至るまで、心理学の基本的な方法論についての理解を深めてもらいます。
また、各実験課題が終わるごとに実験の方法と結果を報告するレポートを作成することにより、適切なデータ報告の方法を習得してもらいます。
授業の到達
目標
次の3つの力を身に着けることを目標とします。
<知識>心の仕組みや働きを明らかにするための様々な方法論を概説できる。
<態度>心の仕組みや働きを明らかにするための科学的な手続きと正確なデータ収集の重要性を認識できる。
<技能>厳密な手続きに基づいてデータを収集し、そのデータを用いて論理的な報告書 (レポート) を作成できる。
課題
(定期試験
・レポート試験
・授業内試験など)の
フィードバック方法
実験レポート採点後、点数やコメントが明記された実験レポートを個人に返却する。
実験レポート返却後、クラス全体に対して注意点や全体評価についてのフィードバックを行う。
使用言語
日本語
実務経験をいかした教育内容
授業計画
回数授業スケジュール授業時間外学習・時間(分)
1<ガイダンス、心理学実験の考え方>
講義スケジュールを確認した後、心理学実験の基本的な考え方について学ぶ。
【予習】シラバスを熟読し、履修のルールや心理学用語の確認を行う(60)。
【復習】独立変数と従属変数、要因と水準、参加者間要因と参加者内要因について理解する(60)。
2<レポートの書き方>
心理学実験報告書の書き方について学ぶ。
【予習】テキスト18「レポートの書き方」を事前に読んでおく(60)。
【復習】問題・方法・結果・考察・文献という報告書の書き方を確認する(30)。
3<錯視1>
ミュラー・リヤー図形を用い、図形の規則的な変化が錯視に及ぼす影響を調べるための実験を行う。
【予習】教科書を読み、実験の目的および手続きを理解する(60)。
【課題】データをエクセルに入力する(60)。
4<錯視2>
収集したデータに基づき、グラフを描き、結果の解釈を行う。
【復習】錯視の仕組みについて参考書や文献を読んで調べる(90)。
5<錯視3>
実験結果をレポートに①にまとめる。
【課題】実験レポート①を完成させる(90)。
【提出】レポート①を提出する。
6<鏡映描写1>
鏡映描写装置を使って、学習過程の実験を行う。
【予習】鏡映描写について、事前に読んでおく(60)。
【復習】返却された実験レポート①を見直す(60)。
【課題】学習の仕組みについて参考書や文献を読んで調べる(60)。
7<鏡映描写2>
データを整理する。簡単な統計処理を行う。
【課題】データをエクセルに入力する(60)。
8<鏡映描写3>
実験結果をレポートに②にまとめる。
【提出】実験レポート②を提出する(60)。
【予習】ストループ課題について教参考書や文献を読んで調べる(60)。
9<ストループ課題1>
ストループ課題を作成する。
【復習】返却された実験レポート②を見直す(60)。
【課題】ストループ課題を作成する(60)。
10<ストループ課題2>
2人1組になって、ストループ課題を実施する。
実験結果について簡単な統計的検定を行う。
【課題】ストループ課題の実験を実施する(60)。
実験レポート③を完成させる(60)。 
11<ストループ課題3>
実験結果をレポート③にまとめる。
【提出】実験レポート③を提出する(60)。
【課題】教科書の目次から、クラスで実施する実験内容の候補を挙げる(60)。
12<オリジナル実験1>
明らかにしたい心理現象をクラスで1つ挙げ、その現象についての先行研究を調べ、仮説をたてる。
仮説を検証する実験の計画をたてる。
【課題】返却された実験レポート③を見直す(60)。
【課題】実験実施に必要な材料を準備する(60)。
【課題】仮説の根拠となる先行研究を調べる(60)。
13<オリジナル実験2>
実験者役と実験参加者役に分かれて実験を実施し、データを収集する。
【予習】先行研究を調べる(60)。
【課題】データをエクセルに入力する(60) 。
14<オリジナル実験3>
収集したデータに基づき、グラフを描き、結果の解釈を行う。
【課題】実験レポート④を完成させ、提出する(120)。
15<まとめ>
心理学実験の方法論を復習する。
【復習】心理学実験の方法論を復習する(60)。
試験実施方法
定期試験=1
レポート=2
その他=3
評価方法
評価方法割合評価基準
実験レポートの内容(各20点×4)80心理学実験レポートの体裁を成しているか
実験レポートを1つでも提出しなかった場合は失格とする
授業への取り組み20遅刻-3点、欠席-7点、20分以上の遅刻は欠席とみなす
テキスト
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『心理学基礎実験を学ぶ-データ収集からレポート執筆まで』大和田智文・鈴木公啓北樹出版2400円+税978-4-7793-0483
参考書
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参考資料
参考URL
質疑応答
質問などがある場合は、講義中でも遠慮なく聞いてください。不明な点をそのままにしておくと、間違った手続きで実験や調査を進めてしまう可能性がありますので、不明な点は随時聞くようにしてください。
備考
日本心理学会認定の「認定心理士」の資格を取得希望の学生は、必ず履修して下さい。単位は1単位です。
下記の学生の受講を期待しています。
1. 心理学に関連する講義の単位を既に修得している者。
2. 遅刻、欠席をしない者 (ペアやグループで実験を行うため、原則として遅刻・欠席厳禁とする)。
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更新日付2022/02/07 15:27:34