開講年度2022
開講学科2018年度心身科学部健康科学科
科目名運動学(運動方法学を含む)
担当教員渡辺 輝也
木野村 嘉則
学期曜日時限春学期 木曜日 3時限
チームコード18qiku7
科目区分選択
授業形態講義
対象学年2年
単位数2
科目ナンバーZ231-593-02
関連性が高い
ディプロマ・ポリシー
Z-DP1 指導力・実践力 ◎
キャンパス日進キャンパス
担当教員の実務経験


テーマ
スポーツ運動学・キネシオロジー入門
授業の概要
 人間の運動は心の側面のみからも身体の側面のみからも理解しつくせないはかり知れない奥深さをもっている。本授業の目標は,客観的および主観的にとらえられた人間の運動について多面的に学ぶとともに,そこで得た人間の運動に関する知識と自身の運動経験をベースとしながら運動指導の方法について学習を深めることによって,効果的な運動指導を行うために必要な知識・能力を習得することにある。
授業の到達
目標
 この講義は,客観的および主観的にとらえられた人間の運動に関する知識を獲得するだけでなく,自分自身が考えた運動指導の内容を授業で得た知識をもとに批判的に検討することによって,よりよい指導へと修正できるようになることを到達目標とする。
課題
(定期試験
・レポート試験
・授業内試験など)の
フィードバック方法
成績発表日以降に問い合わせ期間を設定し責任担当者の研究室にてレポートの採点結果と定期試験の採点結果を開示する。
使用言語
日本語
実務経験をいかした教育内容
スポーツ指導における実務経験を踏まえたケース・スタディを授業に取り入れる。
授業計画
回数授業スケジュール授業時間外学習・時間(分)
1「ガイダンス」
本授業の進め方と運動学の全体像について学びます。
【予習】シラバスで授業概要を確認する(30分)
【復習】学習内容を振り返るとともに自身の指導力の確認レポートを作成する(90分)
2「身体構造と機能」
運動の解剖学的基礎について学びます。
【予習】教科書で「身体運動に関係する筋と骨」について予習する(60分)
【復習】重要語句を自分の言葉で説明できるよう学習内容を振り返る(90分)
3「身体の主要な神経と運動」
運動の神経生理学的基礎について学びます。
【予習】教科書で「運動の発現」について予習する(60分)
【復習】重要語句を自分の言葉で説明できるよう学習内容を振り返る(90分)
4「体格の発育・発達」
発育・発達に伴う体格の変容について学びます。
【予習】教科書で成長期における体格の変容について予習する(60分)
【復習】重要語句を自分の言葉で説明できるよう学習内容を振り返る(90分)
5「体力の発達・発育」
発育・発達に伴う各体力因子の変容について学びます。
【予習】教科書で「成長期における体力・基本的動作スキルの発達」について予習する(60分)
【復習】重要語句を自分の言葉で説明できるよう学習内容を振り返る(90分)
6「女性の体力と運動」
性成熟に伴う男性と女性の体格,体力,運動能力面から見た違いについて学びます。
【予習】教科書で成人の体格と体力・運動能力について予習する(60分)
【復習】重要語句を自分の言葉で説明できるよう学習内容を振り返る(90分)
7「加齢と体力」
生涯にわたる運動発達に伴う体力の変容について学びます。
【予習】教科書で「成人以降の加齢に伴う体力・運動能力の低下」について予習する(60分)
【復習】重要語句を自分の言葉で説明できるよう学習内容を振り返る(90分)
8「体力と運動処方(成長障害含む)」
体力診断の結果と発達段階を踏まえた運動処方について学びます。
【予習】教科書で体力の診断方法と運動処方について予習する(60分)
【復習】重要語句を自分の言葉で説明できるよう学習内容を振り返る(90分)
9「運動文化の発展における指導者の役割」
世代を越えて受け継がれる運動文化の発展に果たす指導者の役割について学びます。
【予習】シラバスおよび初回配布資料で授業概要を確認する(60分)
【復習】重要語句を自分の言葉で説明できるよう学習内容を振り返る(90分)
10「運動体験とその分析」
運動分析の種類と運動体験の現象学的分析について学びます。
【予習】他科目で学習した運動の分析にかかわる諸科学の概要について復習する(60分)
【復習】重要語句を自分の言葉で説明できるよう学習内容を振り返る(90分)
11「学習価値のある運動財とその分類」
日常運動,スポーツ運動,そして職業運動について学習価値のある運動財の体系化について学びます。
【予習】日常生活で用いる運動を思いつく限り書き出してくる(60分)
【復習】重要語句を自分の言葉で説明できるよう復習するとともに,自分の得意な運動について運動財を整理する(90分)
12「運動の習熟過程」
運動ができないところからできるようになり,さらに上手にできるようになるまでのプロセスについて学びます。
【予習】新しい運動を学んだ経験とその際の体験内容の変化を振り返ってくる(60分)
【復習】学習した重要語句を活用して自身の運動学習の経験を記述する(90分)
13「運動発達と自我・世界・他我関係の更新」
誕生後に数々の運動を身に付けていく中で変化する「自分」と「身体」,「自分」と「世界」,「自分」と「他者」との関係の変化について学びます。
【予習】新生児の目前に開かれている世界について想像し予想を立ててくる(60分)
【復習】学習した重要語句を活用して典型的な自我と世界との関係更新の例を挙げ,その内容を記述する(90分)
14「運動指導の方法」
学習者を「できない」ところから「できる」ようになり,さらに「上手」になるまで導く段階指導の方法について学びます。
【予習】自分自身が経験した運動の指導方法について書き出してくる(60分)
【復習】自身が得意とする運動の段階指導の方法を学習した重要語句を活用して記述する(90分)
15「指導法の改善と指導能力の向上」
指導経験を積み重ねることによる指導法の改善と指導力の習得について学びます。
【予習】初回レポートを振り返り,自分の指導の改善点を確認する(60分)
【復習】学習した重要語句を活用して自身の指導の改善策について記述する(90分)
試験実施方法
定期試験=1
レポート=2
その他=3
1
評価方法
評価方法割合評価基準
定期試験50%定期試験の答案を採点する。
レポート課題50%提出されたレポートについて,レポート課題に示された評価基準ごとに絶対評価を行い50点満点で採点する。
テキスト
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『健康運動実践指導者養成用テキスト』財団法人健康・体力づくり事業団
参考書
  ・
参考資料
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『基礎運動学』中村隆一他著医歯薬出版株式会社
2.『スポーツ運動学』クルト・マイネル大修館書店
3.『スポーツ運動学』金子明友明和出版
参考URL
1.日本スポーツ運動学会日本スポーツ運動学会HP
質疑応答
 質問は授業終了時に受け付ける。また,担当教員の研究室を訪ねて質問を行うことも可能であるが,授業や校務のために研究室を不在にしていることも多いため,来室に際しては事前にメール連絡を行うことが望ましい。
備考
 本講義は,中高教員免許(保健体育),健康運動実践指導者,健康運動指導士の資格取得のための必修科目である。

 ※ 感染症の拡大状況によって開講形式を臨機応変に変更する場合があります。
画像
ファイル
更新日付2022/03/08 17:18:47