開講年度2022
開講学科心理学科 2013年度以降入学
2018年心身科学部心理学科
科目名認知心理学演習a
担当教員石田 光男
学期曜日時限春学期 月曜日 3時限
チームコードjto2scb
科目区分選択
授業形態演習
対象学年2年
単位数2
科目ナンバーY232-284-05
関連性が高い
ディプロマ・ポリシー
Y-DP2-1 科学的視点の形成(知識) ◎
Y-DP2-2 科学的視点の形成(技術) ◎
キャンパス日進キャンパス
担当教員の実務経験


テーマ
認知心理学実験を体験および簡易な実験プログラムを作成する。
授業の概要
認知(cognition)とは人間が外界の情報を如何に認識・活用できるのかといった心の機能である。本演習では心理学実験ソフトウェア(PsychoPy)を用いて認知心理学の基礎的な実験を実施し,反応時間や正答率などの測定を行う。得られた実験データに基づいて討論を行い,認知機能の理解を深める。さらに同ソフトウェアを用いて簡易な実験プログラムの作成に挑戦する。
授業の到達
目標
①心理学実験ソフトウェア(PsychoPy)を利用して測定結果を集計することができる。
②builder機能により実験プログラムを作成することができる。
課題
(定期試験
・レポート試験
・授業内試験など)の
フィードバック方法
レポート課題の総評はTeamsまたはWebCampusにより受講生に配信する。
使用言語
日本語
実務経験をいかした教育内容
授業計画
回数授業スケジュール授業時間外学習・時間(分)
1認知心理学演習aの概要説明
演習の進行の仕方および課題について説明する。
【予習】基礎実験演習および心理学概論(認知・行動領域)で学んだ内容を復習しておく(240)
2精神物理学的測定法(傾きの錯視)
コンピュータを使用して視覚刺激を呈示し,極限法によって主観的等価点を測定する。
【予習】基礎実験演習Iにて実施したミュラーリヤー錯視の実験内容を復習しておく(120)
【課題】実験データが全て適切に測定されているかを確認する(120)
3結果の集計と解説
Excel関数を利用して測定データの集計(平均値,標準偏差の算出など)を行い,傾きの錯視に関して解説する。
【予習】Excelの基本的な使用法を確認しておく(120)
【課題】集計データから,代表値と誤差を含めたグラフを作成する(120)
4視覚探索課題
コンピュータプログラムよって,反応時間およびエラー反応を測定する。
【予習】基礎実験演習にて実施した視覚探索の実験内容を復習しておく(120)
【課題】実験データが全て適切に測定されているかを確認する(120)
5結果の集計と解説(1)
Excel関数を利用して測定データの集計(平均値,標準偏差の算出など)を行い,視覚探索に関して解説する。
【予習】Excelの基本的な使用法を確認しておく(120)
【課題】集計データから,代表値と誤差を含めたグラフを作成する(120)
6干渉課題
フランカー課題における反応時間を測定する。
【予習】基礎実験演習にて実施した干渉課題の実験内容を復習しておく(120)
【課題】実験データが全て適切に測定されているかを確認する(120)
7結果の集計と解説(2)
Excel関数を利用して測定データの集計(平均値,標準偏差の算出など)を行い,フランカー効果に関して解説する。
【予習】Excelの基本的使用法を確認しておく(120)
【課題】集計データから,代表値と誤差を含めたグラフを作成する(120)
8PsychoPyによる心理学実験の作成
刺激の形態,色,呈示時間/位置などの設定方法を理解する。
【予習・復習】心理学実験ソフトウェアPsychoPyに関連するウェブページを閲覧し,使用方法を確認する(240)
9文字刺激の制御(1)  自由再生課題の作成
・文字刺激の設定値を理解する。
・変数の使い方を理解し,エクセルを利用した刺激系列を作成する。
【予習】エクセルの基本的使用法について確認する (120)
【復習】時間内に完成できなかった部分を完成させ,演習時に習得したたテクニックを再確認する (120)
10文字刺激の制御(2)ストループ課題の作成
・ストループ課題の作成
・単語の呈示位置,出現・消失,呈示順序を制御する
・反応時間の計測
【予習】エクセルの基本的使用法について確認する (120)
【復習】時間内に完成できなかった部分を完成させ,演習時に習得したたテクニックを再確認する (120)
11図形,画像刺激の制御 GO/noGO課題の作成
・変数を利用する
・ファイル読込の絶対パスと相対パスについて理解する。
【予習】エクセルの基本的使用法について確認する (120)
【復習】時間内に完成できなかった部分を完成させ,演習時に習得したたテクニックを再確認する (120)
12音刺激の制御
・音刺激の弁別課題を作成する。
・音声刺激を用いた自由再生課題を作成する。
【予習】エクセルの基本的使用法について確認する (120)
【復習】時間内に完成できなかった部分を完成させ,演習時に習得したたテクニックを再確認する (120)
13データの取集の実施
作成した実験プログラムを用いて,データ収集を行う。
【予習】Excelの基本的使用法を確認しておく(120)
【課題】集計データから,代表値と誤差を含めたグラフを作成する(120)
14データの分析
Excel関数を利用して測定データの集計し,グラフ作成および統計分析を行う。
【予習】これまでの実験を振り返り,レポート課題に利用する実験テーマを選択しておく(120)
【課題】受講者全体の実験データから,代表値と誤差を含めたグラフを作成する(120)
15レポート課題
本演習で収集したデータを用いて実験レポートを作成する。
【予習】レポート作成に必要な資料を準備しておく(120)
【課題】目的,方法,結果と考察からなるショートレポートを作成する(120)
試験実施方法
定期試験=1
レポート=2
その他=3
3
評価方法
評価方法割合評価基準
課題の取り組み60%授業時間内に実施する実験データの収集および実験プログラムの作成への取り組み方を評価する。
レポート課題40%実験レポートにおける目的、方法、結果(グラフ、統計分析を含む)、考察の内容を評価する。
テキスト
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『資料を使用する』
参考書
  ・
参考資料
参考URL
質疑応答
授業時間内およびオフィスアワーにて受け付ける。
備考
USBフラッシュメモリーを各自で用意する。
データの配布・提出用にTeamsのアカウントとパスワードを利用します。
認知心理学演習bとの間に一定の関連性を持たせますが,両方を履修することは強制しない。
画像
ファイル
更新日付2022/02/02 10:07:02