開講年度2022
開講学科心理学科 2013年度以降入学
2018年度心身科学部健康科学科
2018年心身科学部心理学科
科目名認知心理学b
担当教員石田 光男
学期曜日時限春学期 金曜日 4時限
チームコードipl4yt1
科目区分その他
授業形態講義
対象学年2年
単位数2
科目ナンバーY231-284-02
関連性が高い
ディプロマ・ポリシー
Y-DP1-1 多角的視点の形成(知識) ◎
Y-DP2-1 科学的視点の形成(知識) ◎
Z-DP1 指導力・実践力 ◎
キャンパス日進キャンパス
担当教員の実務経験


テーマ
高次認知機能のしくみを学ぶ。
授業の概要
我々の脳には感覚器官を通じて入力された膨大な情報が蓄積されている。これを記憶といい蓄えられた情報を適切に利用しながら,私たちは柔軟に環境適応している。また記憶はヒトがヒトらしく活きるために必須な認知機能といえる.本講義では主に記憶の特徴について解説し,情動,言語,意思決定など他の心理的機能と関連性について論じる.またこれらの機能に関連する機能障害についても触れていく。
授業の到達
目標
①短期記憶と長期記憶のしくみを説明できる。
②情動,言語,意志決定などの認知機能と記憶との相互作用を理解できる。
③認知機能に対応する神経機構を説明できる。
課題
(定期試験
・レポート試験
・授業内試験など)の
フィードバック方法
試験の総評はTeamsまたはWebCampusにより受講生に配信する。
使用言語
日本語
実務経験をいかした教育内容
授業計画
回数授業スケジュール授業時間外学習・時間(分)
1日常の認知と認知心理学研究の実際
講義全体の概要について説明する。
【予習】心理学入門,基礎実験の内容において記憶に関連する項目を確認しておくこと(120)
【復習】講義時に提示したキーワードについて内容を確認し,ノートにまとめる(120)
2記憶(1)記憶とは
キーワード 符号化,貯蔵,検索,表象,貯蔵庫
【予習】左記のキーワードについて文献を利用し調べておくこと (120)
【復習】講義時に提示したキーワードについて内容を確認し,ノートにまとめる(120)
3記憶(2)短期記憶・感覚記憶
キーワード アイコニックメモリー,マジカルナンバー7,系列位置曲線
【予習】左記のキーワードについて文献を利用し調べておくこと (120)
【復習】講義時に提示したキーワードについて内容を確認し,ノートにまとめる(120)
4記憶(3)ワーキングメモリー
キーワード Baddeleyの作動記憶モデル,リーディングスパンテスト
【予習】左記のキーワードについて文献を利用し調べておくこと (120)
【復習】講義時に提示したキーワードについて内容を確認し,ノートにまとめる(120)
5記憶(4)長期記憶
キーワード 宣言的記憶,手続き記憶,記憶の神経基盤
【予習】左記のキーワードについて文献を利用し調べておくこと (120)
【復習】講義時に提示したキーワードについて内容を確認し,ノートにまとめる(120)
6記憶(5)潜在記憶
キーワード プライミング効果,健忘症
【予習】左記のキーワードについて文献を利用し調べておくこと (120)
【復習】講義時に提示したキーワードについて内容を確認し,ノートにまとめる(120)
7記憶(6)記憶表象
キーワード 文脈依存効果,活性化拡散モデル,意味ネットワーク
【予習】左記のキーワードについて文献を利用し調べておくこと (120)
【復習】講義時に提示したキーワードについて内容を確認し,ノートにまとめる(120)
8記憶(7)日常の記憶
キーワード 展望的記憶,自伝的記憶
【予習】左記のキーワードについて文献を利用し調べておくこと (120)
【復習】講義時に提示したキーワードについて内容を確認し,ノートにまとめる(120)
9記憶(8)偽りの記憶
キーワード 目撃者証言,フォールメモリー
【予習】左記のキーワードについて文献を利用し調べておくこと (120)
【復習】講義時に提示したキーワードについて内容を確認し,ノートにまとめる(120)
10言語理解(1):単語認知
キーワード 単語認知,心的辞書,生成文法
【予習】左記のキーワードについて文献を利用し調べておくこと (120)
【復習】講義時に提示したキーワードについて内容を確認し,ノートにまとめる(120)
11言語理解(2):言語と脳
キーワード ウェルニッケ野とブローカー野,失語症, 分離脳
【予習】左記のキーワードについて文献を利用し調べておくこと (120)
【復習】講義時に提示したキーワードについて内容を確認し,ノートにまとめる(120)
12感性認知:感性心理学の発展と展開
キーワード 感性的評価,不気味の谷,嗜好性,単純接触効果
【予習】左記のキーワードについて文献を利用し調べておくこと (120)
【復習】講義時に提示したキーワードについて内容を確認し,ノートにまとめる(120)
13意思決定
キーワード ヒューリスティックス,プロスペクト理論,フレーミング
【予習】左記のキーワードについて文献を利用し調べておくこと (120)
【復習】講義時に提示したキーワードについて内容を確認し,ノートにまとめる(120)
14認知と情動
キーワード 情動と記憶,ソマティックマーカー仮説
【予習】左記のキーワードについて文献を利用し調べておくこと (120)
【復習】講義時に提示したキーワードについて内容を確認し,ノートにまとめる(120)
15総括と試験
理解度を確認するための試験を実施し,問題の解説も兼ねて過去の講義内容を総括する。
【予習】これまでの講義ノートの確認しながら,講義時に質問できるよう疑問点をまとめておくこと(180)
【復習】試験問題の解説を参考に,これまでの講義内容について再度確認すること(60)
試験実施方法
定期試験=1
レポート=2
その他=3
3
評価方法
評価方法割合評価基準
小テスト20%キーワードを理解できているか否かをチェックします。
試験80%キーワードを中心に出題します。参考URLにも情報を掲載しますので確認してください。
テキスト
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『資料を使用する』
参考書
  ・
参考資料
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『認知心理学 (New Liberal Arts Selection)』箱田 裕司  他著有斐閣3672978-4641053748
2.『認知心理学ハンドブック』日本認知心理学会/編有斐閣3780978-4641184169
3.『カラー版 マイヤーズ心理学』マイヤーズ 著 村上郁也 訳西村書店9,500円+税978-4-89013-448-9
参考URL
1.講義関連情報
質疑応答
授業時間内およびオフィスアワーにて受け付ける.
備考
授業の進行状況に応じて小テストを実施する。
認知心理学aとの間に一定の関連性を持たせるため両方を履修することが望ましいが,強制はしない.
画像
ファイル
更新日付2022/02/02 09:55:32