開講年度2022
開講学科日本文化学科 2013年度以降入学
科目名講読(文学)Ⅰ
担当教員吉田 遼人
学期曜日時限春学期 水曜日 2時限
チームコードxiurzqt
科目区分選択必修
授業形態演習
対象学年3年
単位数2
科目ナンバーN321-842-02
関連性が高い
ディプロマ・ポリシー
N-DP1-1 文化説明能力の修得 ◎
N-DP2-3 問題解決能力の修得 ◎
N-DP3-2 社会発展への積極的関与の態度の涵養 ◎
N-DP3-3 自律的学習能力の修得 ◎
N-DP4-1 自律的課題解決能力の修得 ◎
N-DP4-2 自律的課題発見能力の修得 ◎
キャンパス日進キャンパス
担当教員の実務経験


テーマ
小説の表現技法の分析
授業の概要
 小説の世界は、さまざまな表現技法に支えられ、緊密に構築されている。小説を読むためには、何が書かれているかという内容面の問題だけでなく、どのように書かれているのかといった形式面にも鋭敏な注意を向け、その作品の表現機構を解きほぐすことが求められる。
 本授業では、泉鏡花の小説「高野聖」を対象に据え、表現技法に着目しながら作品分析を試みる。また、秋学期の「講読Ⅱ」に向けて、研究論文の評釈と議論も行なう。
授業の到達
目標
・表現技法の分析に基づく精読を、みずからの関心に即して応用できる。
・先行研究を批判的に受けとめ、みずからの考察、検討を深められる。
・みずからの意見、考えを発表し、建設的な議論に参加できる。
課題
(定期試験
・レポート試験
・授業内試験など)の
フィードバック方法
成績発表日以降に講義連絡にて授業講評を送信する。
使用言語
日本語
実務経験をいかした教育内容
授業計画
回数授業スケジュール授業時間外学習・時間(分)
1ガイダンス
○シラバスの記載事項について確認するとともに、授業内発表の諸準備について説明する。
予習:シラバスを熟読する。テキストを用意する。(60)
復習:配布資料を読み返し、関連事項について確認する。(180)
2泉鏡花「高野聖」概説
○泉鏡花の小説「高野聖」に臨むうえでの基本的な事項を確認する。
予習:泉鏡花「高野聖」を通読し、作家・作品の特徴について調べる。(120)
復習:授業内容を振り返りつつ、「高野聖」を再読し、作家・作品への理解を深める。(120)
3冒頭、ストーリーとプロット
○小説における「冒頭」、「ストーリーとプロット」という観点に着目しながら、「高野聖」の分析を行なう。
予習:討議で積極的に発言できるよう、テキストの該当部分を精読し、その観点から「高野聖」を分析する。(120)
復習:授業内容を振り返り、小説の表現技法について理解の定着を図る。(120)
4語り手、焦点化
○小説における「語り手」、「焦点化」という観点に着目しながら、「高野聖」の分析を行なう。
予習:討議で積極的に発言できるよう、テキストの該当部分を精読し、その観点から「高野聖」を分析する。(120)
復習:授業内容を振り返り、小説の表現技法について理解の定着を図る。(120)
5提示と叙述、時間
○小説における「提示と叙述」、「時間」という観点に着目しながら、「高野聖」の分析を行なう。
予習:討議で積極的に発言できるよう、テキストの該当部分を精読し、その観点から「高野聖」を分析する。(120)
復習:授業内容を振り返り、小説の表現技法について理解の定着を図る。(120)
6性格描写、アイロニー
○小説における「性格描写」、「アイロニー」という観点に着目しながら、「高野聖」の分析を行なう。
予習:討議で積極的に発言できるよう、テキストの該当部分を精読し、その観点から「高野聖」を分析する。(120)
復習:授業内容を振り返り、小説の表現技法について理解の定着を図る。(120)
7声、イメジャリー、反復
○小説における「声」、「イメジャリー」、「反復」という観点に着目しながら、「高野聖」の分析を行なう。
予習:討議で積極的に発言できるよう、テキストの該当部分を精読し、その観点から「高野聖」を分析する。(120)
復習:授業内容を振り返り、小説の表現技法について理解の定着を図る。(120)
8異化、間テクスト性
○小説における「異化」、「間テクスト性」という観点に着目しながら、「高野聖」の分析を行なう。
予習:討議で積極的に発言できるよう、テキストの該当部分を精読し、その観点から「高野聖」を分析する。(120)
復習:授業内容を振り返り、小説の表現技法について理解の定着を図る。(120)
9メタフィクション、結末
○小説における「メタフィクション」、「結末」という観点に着目しながら、「高野聖」の分析を行なう。
予習:討議で積極的に発言できるよう、テキストの該当部分を精読し、その観点から「高野聖」を分析する。(120)
復習:授業内容を振り返り、小説の表現技法について理解の定着を図る。(120)
10研究論文の読み方
○研究論文を読むにあたって欠かすことのできない「批判的読解」について取り上げる。
予習:批判的読解という姿勢、考え方について調べる。(120)
復習:授業内容を振り返り、批判的読解について理解を深める。(120)
11「高野聖」論の評釈と議論(1)
○「高野聖」に関する研究論文を取り上げ、当該論考に対する評釈と議論を行なう。
予習:指示された研究論文を精読し、内容、疑問点等を整理しておく。(120)
復習:討議の内容を振り返り、研究論文を読むことについて理解を深める。(120)
12「高野聖」論の評釈と議論(2)
○「高野聖」に関する研究論文を取り上げ、当該論考に対する評釈と議論を行なう。
予習:指示された研究論文を精読し、内容、疑問点等を整理しておく。(120)
復習:討議の内容を振り返り、研究論文を読むことについて理解を深める。(120)
13「高野聖」論の評釈と議論(3)
「高野聖」に関する研究論文を取り上げ、当該論考に対する評釈と議論を行なう。
予習:指示された研究論文を精読し、内容、疑問点等を整理しておく。(120)
復習:討議の内容を振り返り、研究論文を読むことについて理解を深める。(120)
14「高野聖」論の評釈と議論(4)
○「高野聖」に関する研究論文を取り上げ、当該論考に対する評釈と議論を行なう。
予習:指示された研究論文を精読し、内容、疑問点等を整理しておく。(120)
復習:討議の内容を振り返り、研究論文を読むことについて理解を深める。(120)
15まとめ
○春学期の総括を行なう。
予習:授業全体を振り返り、小説の表現技法の特質についてまとめる。(120)
復習:身につけた表現技法の分析を、他作品に応用する。(120)
試験実施方法
定期試験=1
レポート=2
その他=3
3
評価方法
評価方法割合評価基準
資料作成および発表35%発表資料の形式・内容、討論での受け答え
授業への取り組み35%討論での発言などをふくめた授業への参加度合
課題提出30%指示された課題への取り組み
テキスト
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『批評理論入門』廣野由美子中央公論新社902円978-4121017901
2.『歌行燈・高野聖』泉鏡花新潮社473円978-4101056012
参考書
  ・
参考資料
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『授業中に適宜紹介する。』
参考URL
質疑応答
オフィスアワー:火曜4限
研究室番号:3439(3号館4階)
事前にアポイントメントを取ること。
授業時間の前後を含め、上記以外でも適宜対応する。
備考
画像
ファイル
更新日付2022/02/03 00:12:41