開講年度2022
開講学科日本文化学科 2013年度以降入学
科目名日本の古典文学Ⅰ
担当教員勝亦 志織
学期曜日時限春学期 月曜日 3時限
チームコード1nw4bu3
科目区分選択
授業形態講義
対象学年2年
単位数2
科目ナンバーN231-131-02
関連性が高い
ディプロマ・ポリシー
N-DP1-1 文化説明能力の修得 ◎
N-DP2-3 問題解決能力の修得 ◎
キャンパス日進キャンパス
担当教員の実務経験


テーマ
日本古典文学における動物
授業の概要
 日本の古典文学には、多くの動物が登場する。季節の描写と共に和歌に詠まれるものや、物語や随筆、説話に描かれる動物もある。この授業では、主に平安時代に作成された古典作品を取り上げ、その中でどのような動物が、どのように描かれているのかを読み解いていきたい。
 複数の古典作品に触れることで、古典文学の面白さやその読解の楽しさを感じてほしい。その上で、古代社会の中でも人間と共にあった動物の諸相を理解することで、古典文学が現代につながるものであることを認識できるようになるはずである。
授業の到達
目標
・複数の古典作品(主として平安時代に作成されたもの)の基礎を理解することができる。
・和歌や散文における「動物」の描かれ方の理解を通して、古代日本文化の一端を説明することができる。
・平安時代の文学作品への探究の方法を身に付けることができる。
課題
(定期試験
・レポート試験
・授業内試験など)の
フィードバック方法
成績発表日以降に講義連絡にて授業講評を送信する。
使用言語
日本語
実務経験をいかした教育内容
授業計画
回数授業スケジュール授業時間外学習・時間(分)
1ガイダンス
・授業方法、成績評価等の説明
古典文学と動物について概観
[予習]シラバスを読む。自分の知る範囲で、古典文学に登場する動物をピックアップする(60)
[復習]授業で配付した資料の内容を復習する(60)
2和歌に詠まれる動物1
『古今和歌集』における、鶯と時鳥
[予習]前回の授業時に提示した和歌について、修辞法と現代語訳を考える(60)
[復習]授業の内容を振り返り、不明点を確認する。『古今和歌集』以外の歌集における鴬や時鳥の和歌を調べる(60)
3和歌に詠まれる動物2
『古今和歌集』における、その他の鳥(雁、雉など)
[予習]前回の授業時に提示した和歌について、修辞法と現代語訳を考える(60)
[復習]授業の内容を振り返り、不明点を確認する。『古今和歌集』以外の歌集における鳥の和歌を調べる(60)
4和歌に詠まれる動物3
『古今和歌集』における昆虫や鹿など
[予習]前回の授業時に提示した和歌について、修辞法と現代語訳を考える(60)
[復習]授業の内容を振り返り、不明点を確認する。『古今和歌集』以外の歌集における動物の和歌を調べる(60)
5『うつほ物語』に登場する動物
熊・猿・異郷の動物
[予習]前回の授業時に提示した『うつほ物語』の本文を読み、現代語訳を考える(60)
[復習]授業の内容を振り返り、不明点を確認する。物語内における動物と人間の関わりについて考察する(60~)
6平安文学における猫1
・宇多天皇と猫
・『枕草子』「上に候ふ御猫は」章段
[予習]]前回の授業時に提示した『枕草子』の本文を読み、現代語訳を考える(60)
[復習]授業の内容を振り返り、不明点を確認する。『枕草子』に描かれた猫の象徴性について考察する(60~)
7平安文学における猫2
『源氏物語』柏木と唐猫
[予習]前回の授業時に提示した『源氏物語』の本文を読む(読解しにくい部分は現代語訳を利用する)(60)
[復習]授業の内容を振り返り、不明点を確認する。『枕草子』との違いを考察する(60~)
8平安文学における猫3
『狭衣物語』狭衣大将と猫
[予習]前回の授業時に提示した『狭衣物語』の本文を読む(読解しにくい部分は現代語訳を利用する)(60)
[復習]授業の内容を振り返り、不明点を確認する。『源氏物語』との違いを考察する(60~)
9平安文学における猫4
『更科日記』猫の焼死
[予習]前回の授業時に提示した『更級日記』の本文を読む(読解しにくい部分は現代語訳を利用する)(60)
[復習]授業の内容を振り返り、不明点を確認する。作者と猫の関係を考察する(60~)
10古代社会における馬
騎馬や競馬(『源氏物語』を中心に)
[予習]前回の授業時に提示した『源氏物語』等の本文を読む(読解しにくい部分は現代語訳を利用する)(60)
[復習]授業の内容を振り返り、不明点を確認する。人間と馬の関わりについて考察する(60~)
11古代社会における牛
牛車の様子(『うつほ物語』を中心に)
[予習]前回の授業時に提示した『うつほ物語』等の本文を読む(読解しにくい部分は現代語訳を利用する)(60)
[復習]授業の内容を振り返り、不明点を確認する。人間と牛の関わりについて考察する(60~)
12説話文学における動物1
『今昔物語集』における狐
[予習]前回の授業時に提示した『今昔物語集』の本文を読む(読解しにくい部分は現代語訳を利用する)(60)
[復習]授業の内容を振り返り、不明点を確認する。人間と狐の関わりについて考察する(60~)
13説話文学における動物2
『今昔物語集』における犬
[予習]前回の授業時に提示した『今昔物語集』の本文を読む(読解しにくい部分は現代語訳を利用する)(60)
[復習]授業の内容を振り返り、不明点を確認する。人間と犬の関わりについて考察する(60~)
14描かれた動物
「鳥獣戯画」
[予習]前回の授業時に提示した『鳥獣戯画』を詳細に見た上で、気になった点をピックアップする(60)
[復習]これまでの授業を通して人間と動物との関わりについてまとめる(120~)
15授業内容のまとめと授業内容確認のための小テスト[予習]これまでの授業で理解出来なかった点がないかを確認する(30)
[復習]授業の内容を振り返り、作品分析を行いレポートをまとめる(240~)
試験実施方法
定期試験=1
レポート=2
その他=3
3
評価方法
評価方法割合評価基準
平常点20%各回のコメントシートの作成・提出と、授業への取り組みにより評価する。
小テスト30%授業全体の内容を理解しているかどうかにより評価する。
学期末レポート50%指定した課題に則って作成したレポートにより評価する。
テキスト
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『資料を配付します』
参考書
  ・
参考資料
参考URL
質疑応答
各回の授業における短い質問には授業終了時に教室で対応します。
その他の質問についてはコメントシートに記入するか、初回授業で提示するメールアドレスへメールしてください。
備考
配付資料が多いため、各自で整理・保存してください。
授業スケジュールは、受講生の理解度や、取り上げてほしい作品の希望などに応じて変更・調整する可能性があります。
初回ガイダンスにて授業履修にあたっての注意事項等をお伝えしますので、必ず守るようにしてください。
画像
ファイル
更新日付2022/01/21 17:11:21