開講年度2022
開講学科宗教文化学科 2014年度以降入学
科目名宗教と民俗文化Ⅰ
担当教員小林 奈央子
学期曜日時限春学期 木曜日 2時限
チームコードds9wy6l
科目区分選択
授業形態講義
対象学年3年
単位数2
科目ナンバーR331-113-15
関連性が高い
ディプロマ・ポリシー
R-DP3 文献研究やフィールドワークなどの研究方法を修得している。 ◎
キャンパス日進キャンパス
担当教員の実務経験


テーマ
日常生活のなかにある民俗宗教
授業の概要
現代の日本では人びとと宗教とのかかわりは希薄で、「無宗教である」と答える人も少なくありません。しかし、そうした人でも、初詣や盆などの年中行事や、墓参りなどはおこなっている場合が多くあります。また、パワースポットめぐりや御朱印集めなどを趣味にしている若者も大勢います。本授業では、そのような、人びとの暮らしのなかに溶け込み、根づいた民俗宗教に着目し、その内容や特色について詳しく学びます。
授業の到達
目標
日本における民俗学研究の成立過程や基礎的知識を修得できる。日本の民俗宗教の内容や特色について理解できるようになる。
課題
(定期試験
・レポート試験
・授業内試験など)の
フィードバック方法
授業内レポートなどは提出後チェックし返却する。また、成績発表日に講義連絡にて授業講評を送信する。
使用言語
日本語
実務経験をいかした教育内容
授業計画
回数授業スケジュール授業時間外学習・時間(分)
1「ガイダンス」:授業方針の説明とクイズ
〇本授業の概要について説明します
〇日本の民俗にかかわるクイズをします
【予習】シラバスを読み本授業の内容をあらかじめ把握する(30)
【復習】授業の内容を振り返る(30)
2「生活のなかにある宗教」:民俗宗教とは
〇生活のなかに見られる宗教行動や行事を調べます
【予習】自分の日常生活のなかにある「宗教」(宗教的なもの)を探してくる(60)
【復習】授業内容を振り返る(30)
3「日本民俗学とは(1)」:日本民俗学について
〇日本民俗学のはじまりについて学びます
〇柳田國男の生涯と民俗学の創始について学びます
【予習】「民俗学」という言葉、柳田國男について調べてくる(30)
【復習】授業の内容を振り返る(30)
4「日本民俗学とは(2)」:柳田國男について
〇柳田國男の代表的な著作から学びます
〇柳田國男が与えた影響について学びます
【予習】柳田國男の著作にはどのようなものがあるか調べてくる(60)
【復習】授業の内容を振り返る(30)
5「日本民俗学とは(3)」:日本民俗学の研究史について
〇折口信夫について学びます
〇柳田・折口以降の研究史を概観します
【予習】折口信夫について調べてくる(30)
【復習】授業の内容を振り返る(30)
6「年中行事と民間信仰」
〇日本の年中行事と信仰について学びます
〇民間信仰の概要と特色について学びます
【予習】日本の年中行事および民間信仰について調べてくる(30)
【復習】授業の内容を振り返る(30)
7「身近な民俗を知ろう」:この地域の民俗について
〇地域ごとの特色や違いについて学びます
〇この地域の民俗について調べます
【予習】身近な年中行事について調べてくる(40)
【復習】「身近な民俗」を見つけてみよう(課題提出)
8「祭礼行事」:祭礼行事について
〇祭礼行事ついて学びます
〇地域ごとの特色や違いについて学びます
【予習】身近な神社の祭礼行事について調べてくる(40)
【復習】授業の内容を振り返る(30)
9「人生儀礼」:人生儀礼について
〇人生儀礼について学びます
〇自分が経験した人生儀礼を振り返ります
【予習】自らが経験した人生儀礼や産育儀礼について調べてくる(40)
【復習】授業の内容を振り返る(30)
10「死と葬送儀礼」:民俗における「死」と葬送儀礼について
〇日本民俗と死の問題を考えます
〇葬送儀礼と信仰について学びます
〇墓制について学びます
【予習】自らが経験した葬送儀礼について調べてくる(30)
【復習】授業の内容を振り返る(30)
11「寺社と民間信仰」:寺社と民間信仰について
〇寺社と「内」と「外」
〇寺社にかかわる民俗について学びます
【予習】身近な寺社の年中行事について調べてくる(40)
【復習】授業の内容を振り返る(30)
12「民間宗教者」:民間宗教者とは
〇民間宗教者について学びます
〇民間宗教者の宗教活動について学びます
【予習】民間宗教者にはどのような人がいるか調べてくる(40)
【復習】授業の内容を振り返る(30)
13「祈願と社寺参詣」:祈願と社寺参詣について
〇人びと祈願について学びます
〇社寺参詣や巡礼、遍路などについて知識を深めます
【予習】いままで行ったことがある社寺を挙げてくる(40)
【復習】授業の内容を振り返る(30)
14「民俗学と女性」:民俗学と女性をめぐる研究について
〇柳田民俗学と女性研究について学びます
〇民俗学とジェンダーについて考えます
【予習】民俗学における女性研究について調べてくる(60)
【復習】授業の内容を振り返る(30)
15「現代社会と民俗宗教」現代社会における民俗宗教について
〇パワースポットめぐりと御朱印集めについて考えます
〇妖怪・もののけブームについて考えます
〇本授業のまとめ
【予習】現代における民俗宗教にはどのようなものがあるか調べてくる(40)
【復習】授業の内容を振り返る(30)
試験実施方法
定期試験=1
レポート=2
その他=3
1
評価方法
評価方法割合評価基準
平常点50%授業参加状況、リアクションペーパー、授業内レポート
定期試験50%日本民俗学および民俗宗教に関する基礎的な知識を身に付け、関連する問題に適切に答えることができる。
テキスト
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『使用しません』
参考書
  ・
参考資料
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『柳田国男―知と社会構造の全貌―』川田稔筑摩書房1300円+税9784480069283
2.『日本の民俗宗教』宮家準講談社学術文庫960円+税4061591525
3.『みんなの民俗学』島村恭則平凡社新書880円+税9784582859607
参考URL
質疑応答
研究室番号:3511(3号館5階)
オフィスアワー:木曜日3・4限
備考
受講するみんなも自分の周りの民俗については「先生」。そのような気持ちで積極的に授業に参加してください。
画像
ファイル
更新日付2022/02/01 20:36:45