開講年度2021
科目名生体材料・歯科材料 (秋)
科目ナンバーD211-574-01
開講学科歯学部歯学科 2015年度以降入学
(全)開講学科歯学部歯学科 2015年度以降入学
歯学部歯学科 2002-2014年度入学
2020年度歯学部歯学科
部門専門  
開講種別通年
対象学年2年
担当者河合 達志
実務経験教員歯科医師
関連性が高いディプロマ・ポリシー②倫理観・生命科学の基本的知識
単位数2
曜日・時限秋学期 火曜日 1時限 楠元第2講義室
秋学期 火曜日 2時限 楠元第2講義室


コーディネーター
担当講座
歯科理工学講座
担当者
主任教授:河合 逹志、准教授:鶴田 昌三、林 達秀、講師:朝倉 正紀、堀 美喜、非常勤講師:伴 清治、長瀨 喜則
授業の概要
(目的)
 生体材料・歯科材料学は高度かつ精巧な歯科臨床を実施するために必要な生体材料・歯科材料、機械器具についてその理論と取り扱い法を学ぶ学問である。物理学、化学、生物学等を包含する歯科基礎科学が主としてその基礎となるので豊富な科学的基礎知識を持たねばならない。
 理論として生体材料・歯科材料を構成する素材と性質について学び、さらにそれぞれの素材から作られた種々な歯科用材料について詳細に学ぶ。
教材(教科書、
参考書等)
『教科書』                                                                                     ◯「スタンダード歯科理工学-生体材料と歯科材料-(第7版)」中嶌 裕他編 学建書院

『参考書』
◎「歯科理工学教育用語集」日本歯科理工学会編者 医歯薬出版
◎「臨床歯科理工学」宮崎 隆他 編著 医歯薬出版
◎「明解歯科理工学(第2版)」長谷川 二郎他著、学建書院
講義(実習)
の方法・形式
板書、液晶プロジェクタによる説明、歯科材料の取り扱い実演。
必要機器
課題
(定期試験・
レポート試験・
授業内試験)の
フィードバック方法
講義の到達目標や習熟不足の項目について、必要であれば掲示やWebCampusを利用して説明する。
講義・実習
講義(実習)項目・一般目標(GIO)講義(実習)内容・到達目標(SBOs)・
予習・復習
担当者
1【講義項目】
歯科用合金・貴金属合金・陶材溶着冠用合金

【一般目標(GIO)】
陶材溶着冠用合金の概要を理解するために以下の項目を学習する。
1. 陶材溶着冠用金合金
2. 陶材溶着冠用 銀合金
3. 陶材溶着冠用パラジウム合金
【講義内容】
貴金属合金、陶材溶着冠用合金

【到達目標(SBOs)】
●貴金属系陶材溶着冠用合金の性質を理解する。また金パラジウム銀合金の性質、銀合金の性質を金合金と比較して学ぶ。
◯「スタンダード歯科理工学」P.175-183

【予習・復習】
予習
・貴金属系陶材溶着用合金の性質を理解しておく(20分)
復習
・陶材溶着冠用合金の所要性質を説明できるようにしておく(15分)
・金合金と銀合金の特性の違いを説明できるようにしておく(10分)

【コアカリ】
 D-1-①
 D-1-②
 D-2-②
朝倉 正紀
2【講義項目】
歯科用合金・非貴金属合金・歯科用磁性合金

【一般目標(GIO)】
非貴金属系合金の基本的性質を理解するために以下の項目を学習する。
1. ニッケル・クロム・鉄合金
2. コバルト・クロム合金
3. ニッケル・クロム合金
4. 純チタン、チタン合金
5. 磁性合金
【講義内容】
非貴金属合金、磁性合金

【到達目標(SBOs)】
●各種非貴金属系合金の歯科における応用とそれぞれの合金の組成とその役割について解説する。これらの合金の組成の違いによる性質の差異、鋳造性、加工性などの利欠点、あるいは用途による選択基準について学ぶ。
◯「スタンダード歯科理工学」P.184-188、192-193

【予習・復習】
予習
・非貴金属合金を分類しておく(10分)
復習
・貴金属系合金との差異を理解する(15分)
・コバルトクロム系合金の詳細を理解する(10分)
・チタン、チタン系合金の詳細を理解する(10分)

【コアカリ】
 D-1-①
 D-1-②
 D-2-④
伴 清治
3,4【講義項目】
印象材

【般目標(GIO)】
印象材の概要を理解するため、以下の項目を学習する。
1. 印象材とは
1)印象材の所要条件
2)弾性ひずみと永久ひずみ
3)印象材の種類
2. モデリングコンパウンド
3. 酸化亜鉛ユージノール印象材
4. 水成コロイド印象材
1)コロイドの化学
2)寒天印象材
3)複模型用寒天印象材
4)アルジネート印象材
5. ゴム質印象材
1)ポリサルファイドゴム印象材
2)重縮合型シリコーンゴム印象材
3)重付加型シリコーンゴム印象材
4)ポリエーテルゴム印象材
5)ゴム質印象材の性質
【講義内容】
印象材

【到達目標(SBOs)】
●印象材の分類とともに印象材の寸法変化とトレーとの関係、弾性ひずみと永久ひずみおよび寸法精度について理解させ、臨床で正確な模型を作る基本的知識を学ぶ。非弾性印象材と弾性印象材を学ぶ。
◯「スタンダード歯科理工学」P.34-36,117-120,138-147
【予習・復習】
予習
・1年生で学習した粘弾性体について学習しておく(30分)
復習
・印象材の種類を正確に記憶する(20分)
・印象材の粘弾性特性を理解する(20分)
・非弾性印象材を分類しその特性を理解する(20分)

【コアカリ】
 D-1-①
 D-1-②

【講義内容】
ハイドロコロイド印象材

【到達目標(SBOs)】
●水成(ハイドロ)コロイド印象材について説明する。またコロイド、ゾルゲル反応など、コロイド特性の一般的知識とコロイド系印象材の性質について解説する。  
◯「スタンダード歯科理工学」P.120-127

【予習・復習】
予習
・ハイドロコロイド印象材を学習しておく(5分)
復習
・ハイドロコロイド印象材の利点欠点を理解する(5分)
・寒天印象材の性質を理解する(10分)
・アルジネート印象材の性質を理解する(5分)

【コアカリ】
 D-1-①
 D-1-②

【講義内容】
ゴム質印象材

【到達目標(SBOs)】
●ゴム質印象材について種類、組成、硬化反応、性質および印象と模型との関係など各種印象材の特性について説明し、水成コロイド系印象材の性質と比較し解説する。
◯「スタンダード歯科理工学」P.127-138

【予習・復習】
予習
・ゴム質印象材を分類し暗記しておく(10分)
復習
・重縮合(縮合重合)と重付加を理解する(10分)
・ゴム質印象材を分類しそれぞれの性質を理解する(10分)
・シリコーンの重合について理解する(10分)

【コアカリ】
 D-1-①
 D-1-②
鶴田 昌三
5,6【講義項目】
模型用材料

【一般目標(GIO)】
石こうの概要を理解するため、以下の項目を学習する。
1.石こうの構造
2.石こうの種類
1)普通石こう
2)硬石こう、超硬石こう
3.石こうの硬化反応
4.石こうの硬化体の微細構造
5.石こうの性質
6.石こうの保存
【講義内容】
模型用材料

【到達目標(SBOs)】
●石こうは模型材およびアルジネート印象材、鋳型材の結合材として用いられる。石こうは口腔内の印象採得後、この印象に注入して口腔内と同じ模型を作る。石こうは模型材としてとくに重要であるため、石こうは使用目的に応じて分類されている。ここでは石こうの製造方法と粉末状態および硬化反応について学ぶ。さらに石こうの性質とくに硬化時間、硬化膨張、機械的性質とこれらに影響する因子について学ぶ。
◯「スタンダード歯科理工学」P.149-155

【予習・復習】
予習
・総論で学習したセラミックスを学習しておく(20分)
復習
・石こうの構造を理解する(20分)
・石こうの種類を覚える(10分)
・硬化反応を理解する(20分)
・石こうの性質を理解する(20分)

【コアカリ】
 D-1-①
 D-1-②
 D-2-②
朝倉 正紀
7,8【講義項目】
成形修復材料

【一般目標(GIO)】
成形修復材料であるコンポジットレジンについて学習する。
1.コンポジットレジンの定義
2.コンポジットレジンの種類
3.コンポジットレジン中に含まれるフィラーの役割
4.光重合型コンポジットレジンの特性
5.コンポジットレジンの接着機構
1)歯面処理法
2)接着システム
【講義内容】
コンポジットレジン、歯質との接着

【到達目標(SBOs)】
●光重合型コンポジットレジンの特性について説明できる。
○「スタンダード歯科理工学」P.73-95

【予習・復習】
予習
・成形修復材料の種類を確認する(30分)
復習
・光重合型コンポジットレジンの特性を理解する(30分)
・光重合型コンポジットレジンの接着システムについて理解する(30分)

【コアカリ】
 D-2-①
 D-2-②
 D-1-①
 D-1-②
河合 逹志
9【講義項目】
成形修復材料

【一般目標(GIO)】
成形修復材料であるグラスアイオノマーセメントとアマルガムについて学習する。
1.グラスアイオノマーセメント
1)組成と性質
2)CR充填と比較した際の利点と欠点
2.アマルガム
1)組成と性質
2)アマルガム充填時の問題点
【講義内容】
グラスアイオノマーセメント、歯科用アマルガム

【到達目標(SBOs)】
●グラスアイオノマーセメントとアマルガムの特性について説明できる。
◯「スタンダード歯科理工学」P.96-104

【予習・復習】
予習
・成形修復材料の用途の違いを確認する(15分)
復習
・グラスアイオノマーセメント充填の特性を理解する(15分)
・アマルガムの組成と性質について理解する(15分)

【コアカリ】
 D-1-②
 D-2-①
 D-2-③ 
林 達秀
10【講義項目】
予防歯科材料

【一般目標(GIO)】
予防歯科材料を分類し、歯科臨床においてどのような歯科理工学的性質が必要かを理解する。
以下の項目を修得する。
1. 分類と種類
2. 歯質強化剤
3.予防填塞材
【講義内容】
予防歯科材料

【到達目標(SBOs)】
●予防歯科材料の種類を分類し、主としてどのような材料が用いられているのかを理解する。歯質を強化する考え方の基本を学び、解剖学的構造欠陥である歯の小窩裂溝をどのように守るかを理解する。
◯「スタンダード歯科理工学」P.65-71

【予習・復習】
予習
・予防歯科材料を分類しておく。(10分)
復習
・歯質強化の考え方をまとめる(10分)
・小窩裂溝部分のプロテクト方法をまとめる(10分)
・予防歯科の全体像をまとめる(15分)

【コアカリ】
 D-1-①
 D-1-②
 D-2-①
河合 逹志
11,12【講義項目】
接着・合着用材料

【一般目標(GIO)】
レジン系接着材料の概要を理解するために以下の項目を学習する。
1 種類、用途、所要性質
2 成分と組成
1) 歯質接着性モノマー
2) 金属接着性モノマー
3) セラミックス接着モノマー
3 被着面処理と接着
4 特性
【講義内容】
レジンセメント

【到達目標(SBOs)】
●成形修復及び歯冠修復に用いるレジン系接着材料の種類と用途、モノマーの種類、接着機構、使用方法などを学ぶ。
◯「スタンダード歯科理工学」P.89-96
◯「スタンダード歯科理工学」P.253-262

【予習・復習】
予習
・コンポジットレジンの成分、組成及び硬化反応などを学習しておく。(20分)
復習
・レジン系接着材料の種類、用途及び基本的な成分構成について理解する。(20分)
・被着体(歯、金属、セラミックス)に応じた接着性モノマーを用いることを理解する。(20分)
・接着性モノマーの構造と接着との関係を理解する(30分)

【コアカリ】
 D-1-①
 D-1-②
 D-2-①
 D-2-③
長瀨 喜則
13【講義項目】
歯冠補綴用レジン

【一般目標(GIO)】
レジンの概要を理解するため、以下の項目を学習する。
2. 歯冠修復用硬質レジン
1)所要性質
2)組成と種類
3)重合反応と性質
3. 人工歯
4. 義歯裏装材
5. 窩溝填塞材
【講義内容】
歯冠補綴用レジン

【到達目標(SBOs)】
●歯冠補綴用レジンとは臨床においてどのような使用目的で用いられているのかを理解し、求められる歯科理工学的性質を理解する。
◯「スタンダード歯科理工学」P.243-252

【予習・復習】
予習
・レジンの一般的物性を復習しておく。(10分)
復習
・硬質レジンとは何か理解する(10分)
・ジメタクリレートの構造を理解する(10分)
・ジャケット冠用のレジンの特性を理解する(15分)

【コアカリ】
 D-1-①
 D-1-②
 D-2-②
林 達秀
14【講義項目】
義歯用材料

【一般目標(GIO)】
レジンの概要を理解するため、以下の項目を学習する。
1. 義歯床用材料
1)レジン
2)金属
2. 人工歯材料
3. 維持・連結装置材料
4. 義歯の製作工程
5. 義歯床用裏装材
6. その他のレジン
【講義内容】
床用レジン

【到達目標(SBOs)】
●歯が欠損した場合、口腔機能や審美性の回復のために義歯による補綴処置が行われる。欠損歯が多い場合は有床義歯が適用される。義歯床用材料として必要な特性を理解させる。次いで人工歯や義歯に使用される材料および義歯製作法を解説する。
◯「スタンダード歯科理工学」P.273-306

【予習・復習】
予習
・レジン、樹脂、プラスチックなどの用語を予習し、歯科用レジンの概要を学習する。(10分)
復習
・床用レジンの種類を理解する(15分)
・義歯の製作法を理解する(20分)

【コアカリ】
 D-1-①
 D-1-②
 D-2-②
朝倉 正紀
15,16【講義項目】
義歯用材料

【一般目標(GIO)】
レジンの概要を理解するため、以下の項目を学習する。
1. 義歯床用レジン
1)所要性質
2)種類と重合方式
3)重合反応
4)性質
【講義内容】
床用レジン

【到達目標(SBOs)】
●義歯床用レジンは義歯にとって審美性、成形性の点で必要不可欠な材料である。義歯床用レジンの所要性質とレジンの重合方式(加熱重合、常温重合、光重合)について理解させる。次いで、組成と重合方式、重合反応の過程、性質などについて加熱重合レジンと常温重合レジンを比較しながら解説する。
◯「スタンダード歯科理工学」P.273-306

【予習・復習】
予習
・レジン、樹脂、プラスチックなどの用語を予習し、歯科用レジンの概要を学習する。(20分)
復習
・MMAの構造を暗記し、付加反応を理解する(30分)
・MMAの重合理論を理解する(20分)
・歯科用レジンの概要を理解する(20分)
【コアカリ】
 D-1-①
 D-1-②
 D-2-②
河合 逹志
17,18【講義項目】
歯冠用セラミックス

【一般目標(GIO)】
歯科用セラミックスの概要を理解するために以下の項目を学習する。
1. 組成と調整法
1)人工歯用陶材
2)ジャケットクラウン用陶材
2. 焼成法
3. 焼成収縮                          4. 金属溶着冠用陶材
1)金属溶着冠用陶材の組成
2)合金との溶着機構
3)焼成条件と機械的性質
5.歯科用ニューセラミックス
1)コーピングの組成
2)CAD/CAM法による製作
3)性質と用途
【講義内容】
歯冠用セラミックス

【到達目標(SBOs)】
●歯科に応用するセラミックスと一般の食器・装飾用陶材との組成の差を理解し、その所要性質について学ぶ。セラミックスと、レジンあるいは歯科用金属との性質の違いを理解し、臨床における応用法を考察する。歯科用陶材の成分、成形法、築盛理論、焼成法などについて基礎理論と共に理解する。
◯「スタンダード歯科理工学」P.213-233
●陶材は審美性に優れているが、他の材料に比較して衝撃に弱い。これを補うため金属の表面に陶材を溶着する陶材溶着金属冠が応用されている。この際の陶材―金属の溶着メカニズム、金属と陶材組成の関連について理解し、溶着技術、技工上の注意点について学ぶ。さらに、金属を用いないオールセラミック冠の組成、製作法(とくにCAD/CAM法)、性質と用途について学ぶ。
◯「スタンダード歯科理工学」P.223-242

【予習・復習】
予習
・1年生で学習した歯科用セラミックスの概要を学習しておく(30分)
・歯科用陶材の構成成分の概要を調べておく(10分)
復習
・歯科用陶材の調整方法と組成を理解する(10分)
・人工歯用陶材の成分と性質を理解する(10分)
・陶材の焼成方法を理解する(10分)
・歯科用陶材の溶着の理論を理解する(10分)
・歯科用陶材と陶材溶着用合金の相互関係を説明できる様にする(10分)

【コアカリ】
 D-1-①
 D-1-②
 D-2-②
伴 清治
19,20【講義項目】
接着・合着用材料

【一般目標(GIO)】
歯科用セメントの統合的理解を達成するために、以下の項目を学習する。
1. 歯科用セメントとは
2. 歯科用セメントの所要性質
3. 歯科用セメントの種類
1)リン酸亜鉛セメント
2)酸化亜鉛ユージノールセメント
3)ポリカルボキシレートセメント
4)グラスアイオノマーセメント
5)レジン添加型グラスアイオノマーセメント
【講義内容】
セメント

【到達目標(SBOs)】
●歯科用セメントは合着、充填、裏層などに多用されている。その中で合着用セメントとその合着メカニズムについて主に解説する。リン酸亜鉛セメント、酸化亜鉛ユージノールセメントの組成と練和条件と性質について解説する。
◯「スタンダード歯科理工学」P.253-271

【予習・復習】
予習
・セメントにはどのような種類があるか分類しておく。(20分)
復習
・歯科用セメントの酸塩基反応を理解する(30分)
・歯科用セメントの種類と性質の違いを理解する(20分)
・歯科用セメントと接着の関連を理解する(20分)

【コアカリ】
 D-1-①
 D-1-②
 D-2-③
伴 清治
21【講義項目】
セラミックスまとめ

【一般目標(GIO)】
歯科で用いられている各種セラミックスについて整理する。
1.金属酸化物
2.長石系陶材
3.ジルコニア
4.その他のセラミックス
【講義内容】
セラミックスまとめ

【到達目標(SBOs)】
●歯科で用いられているセラミックスの組成、性質および用途を説明できる。
◯「スタンダード歯科理工学」P. 20-25, 223-242

【予習・復習】
予習
・歯科用セラミックスの種類を確認する(15分)
復習
・長石系陶材の組成と特徴について理解する(15分)
・ジルコニアの特性について理解する(15分)

【コアカリ】
 D-1-①
 D-1-②
 D-2-③
林 達秀
22【講義項目】
歯科用インプラント材料

【一般目標(GIO)】
歯科用インプラントに使用される材料とその特性について学習する。
1.歯科用インプラントの歴史
2.歯科用インプラント材料の種類
3.歯科用インプラント材料の表面処理法
4.歯科用インプラントの問題点
【講義内容】
インプラント用材料

【到達目標(SBOs)】
●歯科用インプラントの特徴について説明できる。
○「スタンダード歯科理工学」P.307-317

【予習・復習】
予習
・歯科用インプラントの目的を確認する(15分)
復習
・歯科用インプラント材料として使用される純チタンの特性を理解する(30分)

【コアカリ】
 D-2-⑤
林 達秀
23【講義項目】
歯内療法関連材料

【一般目標(GIO)】
根管処置時に使用する材料について学習する。
1. 仮封材
1) 使用目的
2) 種類と組成
2. 裏層材
1) 種類と組成
3. 覆髄材
1) 種類と組成
4.根管充てん材
1)使用目的
2)種類と組成
5.シーラー
1)使用目的
2)種類と組成
6.MTAセメント
1) 組成と特性
7. 支台築造用材料
1) 種類と組成
【講義内容】
歯内療法関連材料

【到達目標(SBOs)】
●歯内療法時に使用する材料について理解する。
○「スタンダード歯科理工学」P.105-116

【予習・復習】
予習
・歯内治療の概要について調べる(15分)
復習
・ガッタパーチャポイントの組成と性質を理解する(15分)
・シーラーの使用目的を理解する(5分)
・MTAセメントの組成、用途、および特性について理解する(10分)

【コアカリ】
 D-1-⑥
堀 美喜
24【講義項目】
歯科と再生医療

【一般目標(GIO)】
再生医療および、その関連事項について学習する。
1.再生医療とは
1)再生医療に用いられる細胞
2)再生医療に用いられる生体材料
2.再生医療の中の組織工学
1)組織工学(Tissue Engineering)の定義
2)サイトカイン
3)スキャフォールド
【講義内容】
再生医療用材料

【到達目標(SBOs)】
●再生医療の現状を理解する。
○「スタンダード歯科理工学」P.318-324

【予習・復習】
予習
・歯科における再生医療にはどんなものがあるかを確認する(15分)
復習
・再生医療に用いられる細胞および生体材料を理解する(15分)
・組織工学の特徴について理解する(15分)

【コアカリ】
 D-2-⑤
林 達秀
25【講義項目】
矯正用材料

【一般目標(GIO)】
矯正治療に使用する材料の特徴を理解するために、以下の項目を学習する。
1. 分類と所要性質
2. 矯正用金属材料
1) 矯正用ワイヤー
2) コイルスプリング
3) バンド
4) ブラケット
5) チューブ
6) ろう材
3. 矯正用高分子材料
1) 接着・合着用材料
2) 床用レジン
3) エラスティック材
【講義内容】
矯正用材料

【到達目標(SBOs)】
●矯正治療装置の概要を学ぶ。矯正用金属材料および高分子材料の使用用途および材料学的特徴を理解する。
◯「スタンダード歯科理工学」P.325-334

【予習・復習】
予習
・歯科用合金の種類を学習しておく(10分)
復習
・矯正用合金の所用性質を理解する(15分)
・矯正用合金の臨床用途を理解する(10分)
・矯正用材料の用途および特徴を理解する(10分)

【コアカリ】
 D-1-②
 D-2-④
堀 美喜
26【講義項目】
歯科用器械と応用技術

【一般目標(GIO)】
歯科用器械と応用技術を理解するために以下の項目を学習する。
1. 歯科用機械
1) 診療用機械
2.技工用機械
1)技工用CAD/CAMシステム
2)アーク・高周波溶融鋳造機
3)歯冠用硬質レジン重合器
4)陶材焼成炉
【講義内容】
歯科用器械、技工用機械

【到達目標(SBOs)】
●歯科領域で用いられる材料は無機、有機、金属またはこれらの複合化したものなど広範囲にわたっている。これらの材料を有効に利用するための機器について学ぶ。
◯「スタンダード歯科理工学」P.335-357

【予習・復習】
予習
・歯科基礎科学において学習した歯科材料総論の学習をしておく(10分)
復習
・歯科で用いられる機器の概要を理解する(15分)
・歯科用機器それぞれの取り扱い注意点を覚える(10分)
・電磁力を用いた機器の動作原理を理解する(20分)

【コアカリ】
 D-1-①
 D-1-③
 D-2-②
朝倉 正紀
27【講義項目】
切削・研削・研磨材

【一般目標(GIO)】
切削、研削および研磨剤に使用する材料を理解するために、以下の項目を学習する。
1. 切削・研削・研磨の理論
2. 歯質の切削・研削
3. 修復物・補綴装置の研磨
【講義内容】
切削・研削・研磨材

【到達目標(SBOs)】
●歯科修復物作製のために切削、研削、研磨がどのように行なわれるかを理解し、使用される機械、工具、研磨材について学ぶ。
◯「スタンダード歯科理工学」P.359-374

【予習・復習】
予習
・切削、研削および研磨剤に使用する材料の種類を調べておく(20分)
復習
・切削、研削および研磨剤に使用する材料の特徴と用途を理解する(25分)

【コアカリ】
 D-1-①
 D-1-③
 D-2-①
 D-2-②
堀 美喜
28【講義項目】
CAD/CAM

【一般目標(GIO)】
CAD/CAMの概要を理解するために以下の項目を学習する。
1. 3次元造形システムの分類
2. 3次元造形システムの基本原理
3. 基本的な3次元構築用データ構造
4. 歯科材料と3次元造形システム
【講義内容】
CAD/CAMシステム

【到達目標(SBOs)】
●CAD/CAMシステムの基本的な原理・原則・臨床で使用される材料について学ぶ。
1)汎用されている3次元造形システムを分類しそれぞれの特徴を言える。
2)各造形システムの基本原理を説明する事ができる。
3)STL、DXFなど3次元構築用データの種類とデータ構造の概要を知り、実際の加工機にどのように入力されるかを説明できる。
4)実際の臨床においてどのような歯科材料が加工され、最終的な製作物に完成されるかを述べることができる。
〇「基礎から学ぶCAD/CAMテクノロジー」

【予習・復習】
予習
・インターネット上で3次元造形とは何か検索しておく(10分)
復習
・3次元造形システムを分類しその違いを理解する(15分)
・造形用データ構造を理解する(10分)
・3次元造形用材料の種類と違いを理解する(10分)

【コアカリ】
 D-1-①
 D-1-②
 D-2-②
 D-2-④
 D-2-⑤
堀 美喜
29【講義項目】
デジタルデンティストリー

【一般目標(GIO)】        
新しい機械系技術を総合的に理解するため、以下の項目を学習する。
1. 3次元データの記述系コンピュータ言語による構築
2. コンピュータの入出力の制御
3. 深層学習の基礎
【講義内容】
コンピューターの応用技術

【到達目標(SBOs)】
●未来の生体材料、歯科材料を構築するには、新しい機械技術の理解は不可欠であるが、歯科医として必要な、制御系の理解と人工知能との連携についての概略を説明できる。

【予習・復習】
予習
・情報の科学で学習したPYTHONプログラミングを学習しておく(15分)
復習
・Blenderにより3次元データを構築できるよう自己訓練する(15分)
・Raspberry Piによりセンサーからの入力が独力でできるようにする(10分)
・Deeplearning Systemの概要が説明できるように自習する(5分)
【コアカリ】
 D-1-①
堀 美喜
30【講義項目】
後期まとめ

【一般目標(GIO)】
素材としての金属、セラミックス、有機高分子がどのように歯科材料として用いられ、歯科臨床に応用されているかを理解する。
1.金属を用いた歯科材料を分類し、その基本的性質を整理する
2.セラミックスはどのように歯科材料として用いられているかを分類し、その特性を理解する。
3.有機高分子の構造と基本的性質をどのように歯科材料として利用しているかについて詳細に理解する。
【講義内容】
総論

【到達目標(SBOs)】
●歯科材料・器械のすべてを列記し説明できる。 個々の歯科材料がどのような素材を使用しどのような歯科理工学的性質を必要としているかについて総合的に説明できる。 

【予習・復習】
予習
・歯科材料・器械のすべてを分類し暗記しておく(10分)
復習
・歯科材料を分類しどのような素材が使用されているかをまとめる(15分)
・歯科臨床において個々の材料にどのような性質が求められるかを理解する(10分)
・全ての歯科材料・器械を概括し、説明できるようにする(10分)
【コアカリ】
 D-1-①
 D-1-②
 D-1-③
 D-2-①
 D-2-②
 D-2-③
 D-2-④
 D-2-⑤
河合 逹志
留意事項
あらかじめ項目を予習し、臨む事。
授業以外の
学習方法
講義時間以外にも随時質問に応じ、広く門戸を開放しているので利用すると良い。
成績評価方法
試験100% 生体材料・歯科材料を構成する素材と性質について十分に理解し、歯科臨床への応用をふまえた上で、それぞれの素材から作られた種々な歯科用材料について論述できる。
参照ホーム
ページ
画像
ファイル
更新日付2022/03/04 16:35:27