開講年度2021
開講学科日本文化学科 2013年度以降入学
科目名世界のなかの日本文化Ⅱ
担当教員水野 荘平
学期曜日時限秋学期 金曜日 3時限
チームコードs6mm7aw
科目区分選択
授業形態講義
対象学年3年
単位数2
科目ナンバーN331-114-71
関連性が高い
ディプロマ・ポリシー
N-DP1-1 文化説明能力の修得 ◎
N-DP1-2 通時的・共時的視点の獲得 ◎
キャンパス日進キャンパス
担当教員の実務経験


テーマ
現代日本の「伝統産業」の特色と国際化への取り組み
授業の概要
この授業では、日本の伝統的な産業のなかでも、海外への輸出において近世~近代日本の基幹産業となった「陶磁器」「製糸・染織」「漆器」「茶」の四つの産業について、その概略と産業としての発展史および貿易史をみていきます。これらの産業のなかには、現代日本を支える最も主要な基幹産業へと大きく飛躍した産業もあれば、競合国に敗れて国内需要だけに特化した産業や、海外製品に押されてほぼ完全に廃絶した産業もあります。これらの産業における日本的な特色を確認しつつ、輸出産業としての成長の帰趨を決したポイントについて見ていくことにより、現代の日本が日本的な特色を活かした国際化をどのようにして果たしていくべきかについて考察します。
授業の到達
目標
日本の伝統的かつ主要な産業とその品目について、基本的な知識を学習したうえで、世界のなかで日本文化や日本の伝統的産業がどのような位置にあるのかを説明できるようになることを第一の目標とします。また、日本伝統産業の今後の課題と展開について、予測できるようになることも目標とします。
課題
(定期試験
・レポート試験
・授業内試験など)の
フィードバック方法
WebCampusの掲示板に、試験の全体評価と解説を掲示します。
使用言語
日本語
実務経験をいかした教育内容
授業計画
回数授業スケジュール授業時間外学習・時間(分)
1「ガイダンス」
○本授業の概要と注意事項、基礎的な用語について説明します。
【予習】シラバスを読み本授業の内容を把握しておくこと(30)
【復習】授業の内容を確認すること(30)
2「陶磁器(1)」

〇日本の陶磁史の概略を説明します。
【予習】陶磁器の基本的な製法について把握しておくこと(60)
【復習】日本の陶磁史の概略について授業の内容を確認すること(60)
3「陶磁器(2)」

〇日本が陶磁器を輸出入した貿易史について学びます。
【予習】日宋貿易以降の日本の貿易史について把握しておくこと(60)
【復習】日本の陶磁器貿易について授業の内容を確認すること(60)
4「陶磁器(3)」

〇日本の陶磁産業の歴史について、現存の陶磁器ブランドやメーカーを中心として学びます。
【予習】身の回りの陶磁器製品について、産地やメーカーなど確認しておくこと(30)
【復習】日本の陶磁産業史について授業の内容を確認すること(60)
5「陶磁器(4)」

〇伝統陶磁器産業の現状を見ながら、今後の課題について考えます。
【予習】授業にて配布の資料を熟読し、現在の陶磁器ブランドやメーカーについて確認しておくこと(60)
【復習】伝統陶磁器産業の現状について授業の内容を確認すること(60)
6「製糸・染織(1)」

〇日本の製糸・染織史の概略を説明します。
【予習】授業にて配布の資料を熟読し、特に「織の三原組織」の構造について理解しておくこと(60)
【復習】日本の製糸・染織史について授業の内容を確認すること(60)
7「製糸・染織(2)」

〇日本の製糸・染織産業の発展の歴史と、日本が糸や染織品を輸出入した貿易史について学びます。
【予習】染織品の種類について身の回りの物などを参考に把握しておくこと(60)
【復習】日本の製糸・染織産業の歴史と貿易史について授業の内容を確認すること(60)
8「製糸・染織(3)」

〇伝統染織産業の現状を見ながら、今後の課題について考えます。
【予習】授業にて配布の資料を熟読し、現在の伝統染織産業のブランドやメーカーについて確認しておくこと(60)
【復習】伝統染織産業の現状について授業の内容を確認すること(60)
9「漆器(1)」

〇日本の漆工史の概略を説明します。
【予習】授業にて配布の資料を熟読し、漆器の基本的な製法について把握しておくこと(60)
【復習】日本の漆工史について授業の内容を確認すること(60)
10「漆器(2)」

〇日本が漆や漆器を輸出入した貿易史について学びます。
【予習】漆器の種類について身の回りの物などを参考に把握しておくこと(30)
【復習】日本の漆器の貿易史について授業の内容を確認すること(60)
11「漆器(3)」

〇伝統漆工産業の現状を見ながら、今後の課題について考えます。
【予習】授業にて配布の資料を熟読し、現在の漆工産業のブランドやメーカーについて確認しておくこと(60)
【復習】伝統漆工産業の現状について授業の内容を確認すること(60)
12「製茶(1)」

〇日本の製茶史の概略を説明します。
【予習】授業にて配布の資料を熟読し、茶の基本的な種類や製法について把握しておくこと(60)
【復習】日本の製茶史について授業の内容を確認すること(60)
13「製茶(2)」

〇日本が茶を輸出した貿易史について学びます。
【予習】授業にて配布の資料を熟読し内容を把握しておくこと(60)
【復習】日本の茶の貿易史について授業の内容を確認すること(60)
14「製茶(3)」

〇製茶産業の現状を見ながら、今後の課題について考えます。
【予習】日常飲んでいる「お茶」を参考にして、現在の製茶産業のブランドやメーカー(飲料メーカーも含め)把握しておくこと(30)
【復習】製茶産業について授業の内容を確認すること(60)
15「授業のまとめ」

○授業の全体を振り返ります
【予習】これまでの学習内容を確認しておくこと(60)
【復習】授業内容をもとに、これまでの学習内容を確認すること(60)
試験実施方法
定期試験=1
レポート=2
その他=3
1
評価方法
評価方法割合評価基準
定期試験50%日本の伝統的かつ主要な産業とその品目についての基本的な知識の習得度、および世界のなかでの日本文化や日本の伝統的産業の位置についての理解度による。
授業での課題30%上記授業計画で挙げた個別のテーマの理解度による。
授業態度20%授業中の発言回数などによる。但し下の備考欄に記載の禁止事項に抵触した場合は、この20%を超えて大幅に減点する。
テキスト
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『授業のなかで、適宜資料を配付』
参考書
  ・
参考資料
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『幕末・明治の国際市場と日本』西川武臣雄山閣出版6264円9784639014362
2.『日本やきもの集成』満岡忠成平凡社全12巻
3.『漆の文化史』四柳嘉章岩波書店(岩波新書 )821円9784004312239
4.『茶の世界史』角山栄中央公論社(中公新書 )821円9784121805966旧版あり(内容は同じ)
参考URL
質疑応答
毎回、授業の終わりに質疑応答の時間をもうけます。
また、メールでも質問を受け付けます。( sohei@dpc.agu.ac.jp
備考
《受講時の注意点》
* 講義中の入退室、私語、携帯電話やスマートフォンの操作など講義に関係のない行為は禁止します。
* 講義のなかで、文化財や美術品を取り扱うことがあるので、指輪やネックレスなどのアクセサリーを身に付けている場合は外せるようにしてください。

※資料準備などの都合上、講義のスケジュールが変動する場合があります。
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更新日付2021/02/02 19:59:39