開講年度2021
開講学科歴史学科 2015年度以降入学
科目名日本史基礎演習A-Ⅱ
担当教員福島 金治
学期曜日時限秋学期 火曜日 4時限
チームコード70bp7yc
科目区分選択
授業形態演習
対象学年3年
単位数2
科目ナンバーH332-162-18
関連性が高い
ディプロマ・ポリシー
H-DP1 文献・資料の分析・活用法の修得 ◎
H-DP2 論理的思考の訓練 ◎
H-DP5 学術的な卒業論文の作成 ◎
キャンパス日進キャンパス
担当教員の実務経験


テーマ
中世後期の東海地域を知る
授業の概要
 史料や論文を読解し、辞書で調べ、レジュメを作成し、報告する。これにより、中世文書になじみ、、辞書や参考文献の調べ方を学び、歴史学の研究法を身につける。また、プレゼンテーションの能力を高める。
授業の到達
目標
 自分で調べ、レジュメをつくり、発表することで、自分で学ぶ力をつけよう。
 今回は、信長に関する論文を読んで研究の方法をまず勉強しよう。素材は、①織田・上杉関係の融和から合戦へ至る経過を書いた論文、②信長と政将軍義昭の関係を書いた論文である。
 右の内容を、資料で理解するために、今回は将軍義昭となる「覚慶」が興福寺を脱出し、信長との上洛が決まるまでの交渉を知る文書から検討してみよう。社会の動きの中で、史料を自分の考えでまとめてみよう。
課題
(定期試験
・レポート試験
・授業内試験など)の
フィードバック方法
 レポートは、400字10枚(手書き原稿用紙使用)。参考文献を、末尾に記しておくこと。レポートの内容、誤字・脱字などを確認し、コメントを付けて、本人に返却している。
使用言語
 日本語。ゼミでの発表は、史料の本文の読み下し文を作成し、これに現代語の訳文をつける。そして、指定した単語(人名・地名や用語)を辞典などで調べて記し、全員の前で発表する。
実務経験をいかした教育内容
授業計画
回数授業スケジュール授業時間外学習・時間(分)
1〔レクチュア〕
1.レジュメの作り方(サンプルを配付する)。
2.ゼミの発表順を決める。
3.研究室・図書館の図書・雑誌等の使い方を知る。
〔予習〕
自分の担当する部分を把握し、発表する際の基本図書がどのようなものか調べる(30分)。
21.論文の読み方
①柴裕之「織田・上杉開戦への過程と展開-その政治的要因の研究-」(『戦国史研究』75、2016年)
〔予習〕
「はじめに」「一 織田・上杉両氏の外交と展開」(2時間)
32.論文の読み方
②柴裕之「織田・上杉開戦への過程と展開-その政治的要因の研究-」(『戦国史研究』75、2016年)
〔予習〕
「二 越後上杉氏との敵対要因」(2時間)
43.論文の読み方
③柴裕之「織田・上杉開戦への過程と展開-その政治的要因の研究-」(『戦国史研究』75、2016年)
〔予習〕
「三 織田・上杉開戦の過程」(2時間)
54.文書の検討
①永禄7年6月9日 織田信長書状(375)
②永禄7年7月2日 織田信長書状(381)
③永禄7年7月2日 上杉輝虎書状(382)
〔予習〕
文書の訳文を作り、人名・用語を調べる(2時間)。
65.文書の検討
①永禄7年11月7日 織田信長書状(396・397)
②永禄8年9月9日 織田信長書状(442)
③『信長公記』(443)
〔予習〕
文書の訳文を作り、人名・用語を調べる(2時間)。
76.文書の検討
①永禄8年12月5日 織田信長書状(459)
②永禄8年12月21日 覚慶書状(460)
③永禄9年2月28日 足利義秋御内書(478)
〔予習〕
文書の訳文を作り、人名・用語を調べる(2時間)。
87.文書の検討
①永禄9年3月10日 大覚寺義俊書状(481)
②『信長公記』(484)
〔予習〕
文書の訳文を作り、人名・用語を調べる(2時間)。
98.文書の検討
①お湯殿の上の日記(485)
②永禄9年4月28日 足利義秋御内書(488)
③永禄9年6月11日 足利義秋書状(503)
〔予習〕
文書の訳文を作り、人名・用語を調べる(2時間)。
109.文書の検討
①永禄9年7月1日 飯河信堅書状(505)
②永禄9年7月13日 足利義秋書状(508)
③多聞院日記(509)
〔予習〕
文書の訳文を作り、人名・用語を調べる(2時間)。
1110.文書の検討
①永禄9年閏8月18日 氏家直元等連署状(516)
〔予習〕
文書の訳文を作り、人名・用語を調べる(2時間)。
1211.文書の検討
①永禄9年閏8月26日 足利義秋御内書(517)
②永禄9年9月13日 足利義秋御内書(519)
③永禄9年 智光院頼慶覚(520)
〔予習〕
文書の訳文を作り、人名・用語を調べる(2時間)。
1312.現在までの義昭と信長の関係を読む。
木下昌規「信長は、将軍義昭を操っていたか」『信長研究の最前線』2014年
〔予習〕
文書の訳文を作り、人名・用語を調べる(2時間)。
1413.文書の検討
①永禄10年7月8日 新保秀種・智光院頼慶連署状(560)
②永禄10年7月12日 足利義秋御内書(562)
〔予習〕
文書の訳文を作り、人名・用語を調べる(2時間)。
15『14.文書の検討
①永禄10年7月13日 上杉輝虎書状(563)
②信長公記(567)
③永禄10年9月18日 上杉輝虎書状(568)
〔予習〕
文書の訳文を作り、人名・用語を調べる(2時間)。
試験実施方法
定期試験=1
レポート=2
その他=3
1
評価方法
評価方法割合評価基準
レポート試験6割論述した内容がまとまっているか、論理的に叙述しているかを確認し、誤字・脱字なども確認する。
ゼミでの発表3割論題・参考文献・史料の掲示がきちんと行われているか。
平常点1割出席状況などを勘案している。
テキスト
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『愛知県史 資料編11 織豊1』
参考書
  ・
参考資料
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『信長公記を読む』堀新吉川弘文館
2.『織田信長』神田千里ちくま新書
3.『信長研究の最前線』日本史史料研究会洋泉社
4.
参考URL
1.東京大学史料編纂所
質疑応答
 研究室でいつでもどうぞ。
備考
高校時代に使った国語辞書・古語辞書・電子辞書を毎回持参する。
画像
ファイル
更新日付2021/01/26 16:06:00