開講年度2021
開講学科宗教文化学科 2014年度以降入学
科目名仏教美術Ⅱ
担当教員大羽 恵美
学期曜日時限秋学期 水曜日 4時限
チームコードlz5632r
科目区分選択
授業形態講義
対象学年3年
単位数2
科目ナンバーR331-112-30
関連性が高い
ディプロマ・ポリシー
R-DP1 宗教文化の理解を中心とした幅広い教養を修得している。 ◎
キャンパス日進キャンパス
担当教員の実務経験


テーマ
仏のイメージと図像学
授業の概要
この講義では私たちの身近にある仏像を中心に、どのような仏像があるのか、どうしたら仏像を見分けることができるか(仏像を見分けるポイントは何か)を学びます。さらに、そのイメージがどのように成立したか、インドを中心とする海外の作例を含めて解説します。
授業の到達
目標
身近な仏像とともに名作とされる仏像を鑑賞でき、仏像の誕生からイメージの発展、その伝播のあらましを説明できるようになります。 到達目標を具体的に挙げると下のようになります。
1) 仏像を鑑賞する上で必要となる知識を習得し、実際に適用できる  
2) 仏像を見分けることができる 
3) 重要な仏像や基準作となる仏像の特徴を述べることができる 
4) 仏像のイメージの背景について考察し、論じることができる
課題
(定期試験
・レポート試験
・授業内試験など)の
フィードバック方法
成績発表日に講義連絡にて授業講評を送信する
使用言語
日本語
実務経験をいかした教育内容
授業計画
回数授業スケジュール授業時間外学習・時間(分)
1オリエンテーション:講義の説明、仏像の分類について  〇講義の概要について説明します 【予習】シラバスを読んでおくこと(30) 【復習】・授業について確認しておくこと(20)、疑問点があるか確かめること(20)、配布資料を読んでおくこと(20)、配布資料の整理(20)
2仏像のかたちと仏像造像の歴史について  〇仏像が作られるようになった背景を説明します【予習】配布資料(仏像鑑賞の基本)を読んでおくこと(30) 【復習】仏像の分類に応じた特徴を理解しておくこと(40)
3如来と菩薩のイメージ 〇如来と菩薩について、その特徴とイメージの源について説明します。【予習】配布資料(如来と菩薩)を読んでおくこと(30) 【復習】如来と菩薩のイメージの概略を理解すること (60)、春学期の履修者は前回の配布資料を見直しておくこと(30)
4明王1:不動明王 〇明王の特徴について、不動明王の作例について説明します【予習】配布資料(仏像の分類:明王)を読んでおくこと(30) 【復習】不動明王について尊容を理解すること (30) 
5明王2:様々な明王 〇明王の特徴について、孔雀明王と愛染明王の作例を中心に説明します【予習】配布資料(仏像の分類:明王)を読んでおくこと(30) 【復習】孔雀明王と愛染明王について尊容を理解すること (30) 
6明王3:南アジアの明王像 〇インドやチベット・ネパールの作例を中心に南アジアの明王像について説明します〇小テスト【予習】配布資料(密教の成立について)を読んでおくこと(30) 【復習】南アジアの明王について尊容を理解し、日本の作例と比較してまとめておくこと (30) 
7天部の尊格1:四天王など 〇天部の尊格について、四天王の作例について説明します【予習】配布資料(仏像の分類:天)を読んでおくこと(30) 【復習】四天王や他の尊格について尊容を理解すること (30) 
8天部の尊格2:様々な天部の尊格 〇天部の尊格について、大黒天の作例を中心に説明し、インドに遡って大黒天のイメージを探ります【予習】配布資料(大黒天のイメージ)を読んでおくこと(30) 【復習】日本の大黒天がどのように成立したかまとめておくこと(30) インドの大黒天のイメージをまとめておくこと
9女尊:仏教における女性のほとけの姿 〇吉祥天や多羅菩薩を中心とした女性のほとけについて説明します【予習】配布資料(仏教の女尊たち)を読んでおくこと(30) 【復習】菩薩と天部の女尊について尊容を理解すること (30) 
10密教のほとけ1:密教的な仏と菩薩 〇日本における密教的な仏像のうち、仏と菩薩の作例について説明します【予習】配布資料(密教とは)を読んでおくこと(30) 【復習】密教におけるほとけの姿について理解すること (60) 
11密教のほとけ2:密教的な仏と菩薩 〇日本における密教的な仏像のうち、明王と天部の仏像作例について説明します【予習】配布資料(密教とは)を読んでおくこと(30) 【復習】密教におけるほとけの姿について理解すること (60) 
12密教のほとけ3:南アジアの密教像 〇インドやチベット・ネパールにおける密教的な仏像作例について説明します【予習】配布資料(インド美術:グプタからパーラへ)を読んでおくこと(30) 【復習】後期密教におけるほとけの姿について理解すること (60) 日本の作例と南アジアの作例を比較し、まとめておくこと
13マンダラ1:日本に伝わるマンダラ〇日本にどのようなマンダラが伝わるか解説します【予習】配布資料(仏像の分類:その他)を読んでおくこと(30) 【復習】集合尊について尊容を理解すること (30)、マンダラについて配布資料(マンダラ図解)を読んで理解すること (30)
14マンダラ2:マンダラの源流 〇インドやチベットに伝わるマンダラを概観し、その起源を探ります【予習】配布資料(アジアのマンダラ)を読んでおくこと(30) 【復習】日本の作例との違いを理解すること (30)、インドの石窟について配布資料を読んで理解すること (30)
15講義総括 〇講義全体を振り返ります【予習】全講義の学習内容の確認 (60) 【復習】試験対策 (120)
試験実施方法
定期試験=1
レポート=2
その他=3
1
評価方法
評価方法割合評価基準
定期試験70%講義内容を理解し、自分の言葉で説明できるかを問う
授業参加度30%定期的に配布するコメントシートによって講義内容を理解しているかを問う
テキスト
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『授業で使用するパワーポイントの画面印刷(講義ノート)を配布するのでテキストとして利用すること 』
参考書
  ・
参考資料
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『参考文献は随時紹介します。 予習や復習で学習する資料も随時配布します。』
参考URL
質疑応答
講義前後に教室で行います。
備考
指定のテキストはありませんが、講義の前に講義連絡で講義ノートと資料を送信します。各自であらかじめ印刷し、講義に必ず持参するようにしてください。
春学期開講の美術Iを履修していると望ましい。
画像
2021_2_221035_1_editederoraDSC_1693.jpgエローラ石窟に見られる浮彫
ファイル
更新日付2021/02/21 13:40:44