開講年度2021
開講学科2021年度歯学部歯学科
2020年度歯学部歯学科
科目名化学実習 C
担当教員来住 準一
松永 諭
学期曜日時限春学期 火曜日 4時限
チームコード
科目区分必修
授業形態実験・実習
対象学年1年
単位数1
科目ナンバー
関連性が高い
ディプロマ・ポリシー
キャンパス楠元キャンパス
担当教員の実務経験


テーマ
高校教育から大学専門教育への橋渡し
授業の概要
化学の授業では講義・実習・演習の3つが三位一体となり、有機的に連携させることにより理解度の向上をはかっています。とくに実習は、講義で学んだ直後に行うのが最良であることから、講義と交互に組合わせたモザイク型で進行します。実習は1限(90分)だけでは完了出来ないことが多いため、実習日は2限(3・4限)連続で行ないます(従って、座学の授業も講義室で2限連続で行ないます)。詳細な日程表については4月最初の授業時に配布します。前回の実習内容について小テストを実施(3回)しますので、しっかり復習をしてください。
授業の到達
目標
歯科医学を修得する上で、化学知識のみならず、科学的・論理的思考能力を身につけることが要求されています。高校で化学を履修したが、実習はあまり行なっていない事例も多く、そのため、基礎知識から演繹して考えるという習慣が出来ていない人が多くみうけられます。本実習では大学専門教育への橋渡しをテーマとし、実習の基本技術を学び、実習終了時に次の8つの力を身につけることを目ざします。①容量器具の正しい取り扱いができる、②定められた濃度の水溶液を正しく調製できる、③pHメーターの原理を概説し、pHメーターを用いた水溶液のpH測定ができる、④緩衝溶液の調製ができる、⑤比色定量法を用いた未知検体濃度の測定ができる、⑥実験結果をレポートにまとめる技術を習得する、⑦他者と協調できる、⑧科学的・論理的な思考ができる。
課題
(定期試験
・レポート試験
・授業内試験など)の
フィードバック方法
課題やレポートに不備がある場合、具体的に指摘し、合格ラインに達するまで繰り返し書き直しをしてもらいます。
使用言語
日本語
実務経験をいかした教育内容
授業計画
回数授業スケジュール授業時間外学習・時間(分)
1オリエンテーション、ネームプレートの作製
実習上の一般的注意
事故防止上の注意
(実習書p1-5)
【予習】実習書のページを事前に読んでおくこと。(30)
【復習】実習内容を確認して理解を深める。(60)
2容量器具の使用法
(実習書p6-9、p35-36)
【予習】実習書のページを事前に読んでおくこと。(30)
【課題】「毒薬と劇薬の違い」をA4用紙にまとめ、指定された期日までに提出する。(60)
3薬品の取扱い
(実習書p10-14)
【予習】実習書のページを事前に読んでおくこと。(30)
【課題】「医薬品の分類-医療用医薬品とOTC医薬品」についてA4用紙にまとめ、指定された期日までに提出する。(60)
4周期表の作成
(プリント)
【予習】周期表について授業(化学)で用いた教科書を読んでおくこと。(30)
【課題】周期表を作成し、指定された期日までに提出する。(120)
5レポートの書き方(実習書p37-38)
エタノールパッチテスト
(プリント)
【予習】実習書のページを事前に読んでおくこと。(30)
【レポート】実験結果をレポートにまとめ、指定された期日までに提出する。(90)
6分子模型を組み立てる
(プリント)
【予習】無料配布した分子模型を自由に使ってみる。(30)
【課題】分子模型を用いて、配布プリントに記載の分子をつくる。(60)
7比色定量法と光電比色計の取扱い①
・比色定量法の原理
(実習書p25-30)
【予習】実習書のページを事前に読んでおくこと。(30)
【課題】「りんごが赤くみえる理由」についてA4用紙にまとめ、指定された期日までに提出する。(60)
8比色定量法と光電比色計の取扱い②
・光電比色計の使い方
(実習書p25-30)
【予習】実習書のページを事前に読んでおくこと。(30)
【課題】「比色法(比色分析)とは何か」についてA4用紙にまとめ、指定された期日までに提出する。(60)
9比色定量法と光電比色計の取扱い③
・過マンガン酸カリウム水溶液が赤紫色に見える仕組み
【予習】実習書のページを事前に読んでおくこと。(30)
【レポート】実験結果を用いて「過マンガン酸カリウム水溶液が赤紫色に見える理由」をレポートにまとめ、指定された期日までに提出する。(90)
10比色定量法と光電比色計の取扱い④
・未知検体中の過マンガン酸カリウム濃度の比色定量(実習書p25-30)
【予習】実習書のページを事前に読んでおくこと。(30)
【レポート】実験結果をレポートにまとめ、指定された期日までに提出する。(90)
11pHメーターと緩衝能①
・酢酸緩衝液の調製
(実習書p15-24)
【予習】実習書のページを事前に読んでおくこと。(30)
【復習】緩衝液のpH計算が出来るように訓練する。(60)
12pHメーターと緩衝能②
・pHメーターの原理と使い方
(実習書p15-24)
【予習】実習書のページを事前に読んでおくこと。(30)
【復習】pHメーターとpH測定の原理について理解する。(60)
13pHメーターと緩衝能③
・グリシン水溶液のpH滴定曲線
(実習書p15-24)
【予習】実習書のページを事前に読んでおくこと。(30)
【復習】緩衝能について授業(化学)で用いた教科書を読んで理解する。(30)
14pHメーターと緩衝能④
・酢酸緩衝液のpH滴定曲線
(実習書p15-24)
【予習】実習書のページを事前に読んでおくこと。(30)
【レポート】緩衝能③と④の実験結果を1つのレポートにまとめ、指定された期日までに提出する。(90)
15全体のまとめこれまでの実習全般の総括
試験実施方法
定期試験=1
レポート=2
その他=3
3
評価方法
評価方法割合評価基準
小テスト10%授業内容が理解出来ているかを確認する基本的な問題を出題するのでこれを解き、満点の60%以上をとること。
課題30%指示された項目の記載があるか
課題(レポート)60%実習内容の理解度、指示されたレポートの形式で書かれているか
テキスト
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『化学実習指針』教養部・化学教室無償配布
参考書
  ・
参考資料
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『誰でもできる濃度計算実験・実習の基礎』立屋敷哲丸善出版無料配布978-4-621-30312-2演習の教科書
2.『生命科学のための基礎化学~無機物理化学編』M.M.Bloomfield、伊藤俊洋他訳丸善出版無料配布978-4-621-04041-6化学Ⅰの教科書
参考URL
質疑応答
・授業終了後に質問を受けつけます。化学の授業が無い場合、月曜日から木曜日(春期)の授業終了後であれば可能です。
・最初の講義で周知するメールアドレスまで問い合わせて下さい(予約可)。
備考
・薬品等から目を守るため保護めがねを準備して下さい。また、ヒールの高い靴やサンダル・スリッパを履いてはいけません。あまりに長い髪は束ねて下さい。
・実習は、学習効率を高めるため、3クラスに分割して行ないます。
・実習は原則、グループで3・4限に行なうことがほとんどです。遅刻をするとグループに迷惑をかけます。また、失敗等によるやり直しによって延長する場合もあります。実習日のアルバイトなどは避けて下さい。
・やむをえず欠席する場合は、必ず連絡して下さい(無断欠席は厳禁)。
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更新日付2022/01/26 17:14:46