開講年度2021
科目名臨床医学(小児科)
科目ナンバーD411-525-01
開講学科歯学部歯学科 2002-2014年度入学
(全)開講学科歯学部歯学科 2015年度以降入学
歯学部歯学科 2002-2014年度入学
部門専門  
開講種別春学期
対象学年4年
担当者鬼頭 敏幸
成瀬 桂子
実務経験教員医師
関連性が高いディプロマ・ポリシー
単位数1
曜日・時限春学期 月曜日 4時限 楠元第1講義室


コーディネーター
内科学講座 成瀬桂子
担当講座
内科学講座  薬学部疾患病態学講座
担当者
薬学部疾患病態学講座教授 : 鬼頭敏幸  中部大学生命健康科学部教授: 馬場礼三 愛知医科大学小児科講師:倉橋宏和    愛知県医療療育総合センター副院長・小児内科・遺伝診療科 :水野誠司
授業の概要
(目的)
小児への歯科学的アプローチはいわゆる「子ども」からでは遅く、出生前からの事象をすでに考慮しなければならず、それを踏まえた全身の各臓器と「口腔・歯」との関連性を、成長・発達の各段階に応じて理解していくことが重要である。この認識に立つと、小児の歯科医療を行う上での適切な判断力と応用力を身に付けることが可能となる。本講座では小児科学のこれら基本的な病態解析法とそれに沿った診療法の視点を修得して行く。必要な知識を身に着け、周術期の小児の管理を安心して遂行できるように基礎知識を獲得することを目指す。
教材(教科書、
参考書等)
『教科書』
原則としてプリント・スライドを使用。
『参考書』指定図書として教科書、参考書を図書館に多数所蔵。
今日の小児治療指針 第16版 医学書院 2015/9/10 水口 雅 (著) 
国立成育医療研究センター病院 小児臨床検査マニュアル 診断と治療社 2013/12/24 独立行政法人 国立成育医療研究センター病院 (編集)
講義(実習)
の方法・形式
プリントおよびスライド中心の講義。必要に応じてビデオ等使用。
必要機器
課題
(定期試験・
レポート試験・
授業内試験)の
フィードバック方法
成績発表日にWebCampusから授業講評を送信する。
講義・実習
講義(実習)項目・一般目標(GIO)講義(実習)内容・到達目標(SBOs)・
予習・復習
担当者
1【講義項目】
小児科学序論
【一般目標(GIO)】
小児科学が対象とする学問範囲の理解と小児の基本的診察法及び治療法を学ぶ。
【講義内容】小児の発達・成長
【到達目標(SBOs)】
A. 特徴的な小児発達・成長を具体的に説明できる。
B. 診察方法の重要事項と注意点を説明できる。
C. 薬物、食事、点滴など治療法の原則を説明できる。【予習・復習】予習・学習内容の確認をする。(15分)復習・学習内容の確認をする。(30分) 【コアカリ】C -2-2)
鬼頭敏幸
2【講義項目】  小児栄養・水・電解質・腎・泌尿器系疾患  【一般目標(GIO)】腎疾患の診断、検査と小児期の代表的疾患について理解する。【講義内容】小児栄養・水・電解質・腎・泌尿器系疾患
【到達目標(SBOs)】
A. 腎疾患と小児特有の症状を説明できる。
B. 検尿の意義・解釈を説明できる。
C. 小児尿路感染症の特徴を説明できる。
D. 小児期の水分出納の特徴について説明できる。【予習・復習】予習・学習内容の確認をする。(15分)復習・学習内容の確認をする。(30分) 【コアカリ】C -2-3)-(9)
鬼頭敏幸
3【講義項目】 感染症総論及びウイルス感染症
【一般目標(GIO)】
感染症の概念とその対処法を理解する。更に小児期特有のウイルス感染症について修学する
【講義内容】感染症の診断、ウイルス感染症
【到達目標(SBOs)】
A. 感染様式、診断、検査法を説明できる。
B. 日和見感染、垂直感染などを説明できる。
C. 年齢別にみたウイルス感染症とその特徴を説明できる。 【予習・復習】予習・学習内容の確認をする。(15分)復習・学習内容の確認をする。(30分) 【コアカリ】C -3-1)
鬼頭敏幸
4【講義項目】 細菌感染症、その他の感染症、予防接種
【一般目標(GIO)】
小児期の細菌、真菌症などについて理解する。また予防接種の重要性を学ぶ。
【講義内容】細菌感染症、真菌感染症
【到達目標(SBOs)】
A. 小児期の細菌感染症の特徴と対処法を説明できる。
B. 真菌症を説明できる。
C. 予防接種の基礎と具体的内容を説明できる。【予習・復習】予習・学習内容の確認をする。(15分)復習・学習内容の確認をする。(30分) 【コアカリ】C-3-2)
鬼頭敏幸
5【講義項目】
呼吸器系疾患
【一般目標(GIO)】
歯科で遭遇する上気道・下気道疾患を中心に解説する。更に、摂食障害と呼吸器系疾患の親密な関連性を理解する。
【講義内容】上気道・下気道疾患
【到達目標(SBOs)】A. 気道疾患の症状を理解し説明できる。B. 先天奇形を含む上気道疾患の特徴を理解し、全身に及ぼす影響を説明できる。
C. 肺炎を中心とした下気道疾患を説明できる。
D. 乳幼・小児胸部レントゲンの基本的読影ができる。E. 摂食障害の原因とその把握・対処法を説明できる。 【予習・復習】予習・学習内容の確認をする。(15分)復習・学習内容の確認をする。(30分) 【コアカリ】C -2-3)-(7)
鬼頭敏幸
6【講義項目】
循環器系疾患
【一般目標(GIO)】
先天性心疾患を中心とした病態の把握につとめる。
【講義内容】先天性心疾患
【到達目標(SBOs)】A. 胎児循環を説明できる。
B. チアノーゼ、非チアノーゼ型の機序説明ができる。C. 代表的なチアノーゼ型疾患を説明できる。
D. 主な非チアノーゼ型疾患を説明できる。
E. 心疾患児に対する歯科医療の対処法を説明できる。【予習・復習】予習・学習内容の確認をする。(15分)復習・学習内容の確認をする。(30分) 【コアカリ】C -2-3)-(3)
馬場礼三
7【講義項目】
免疫不全、アレルギーおよびリウマチ疾患
【一般目標(GIO)】
生体防御機構とその疾患、アレルギー疾患、川崎病やリウマチ疾患の概念を理解する。
【講義内容】免疫不全、アレルギーおよびリウマチ性疾患 【到達目標(SBOs)】A. 生体防御機構を理解し説明できる。B. アレルギー分類を習得する。C. 防御機構が破綻する代表的な原発性・続発性免疫不全症について説明できる。D. 川崎病を説明できる。E.小児期の代表的膠原病について説明できる。【予習・復習】予習・学習内容の確認をする。(15分)復習・学習内容の確認をする。(30分) 【コアカリ】C -3-2)鬼頭敏幸
8【講義項目】
内分泌疾患・骨疾患
【一般目標(GIO)】
成長ホルモン、甲状腺ホルモン、副腎皮質ホルモン、副甲状腺ホルモン疾患を中心に理解する。
【講義内容】ホルモン異常、骨系統疾患
【到達目標(SBOs)】
A. ホルモンの役割とその調整機序を説明できる。
B. 成長障害とホルモン異常を説明できる。
C. 各々のホルモン障害の臨床経過について説明できる。【予習・復習】予習・学習内容の確認をする。(15分)復習・学習内容の確認をする。(30分) 【コアカリ】C -2-3)-(8)
鬼頭敏幸
9【講義項目】
消化器系、肝・胆道系疾患
【一般目標(GIO)】
歯科医療に必要な小児消化器系疾患、各種肝炎を理解する。
【講義内容】食道、胃・腸疾患・ウイルス肝炎
【到達目標(SBOs)】
A. 消化器系疾患の症状を理解し説明できる。
B. 消化器系の先天性奇形疾患を説明できる。
C. 胃食道逆流症について説明できる。
D. 各種肝炎の比較・説明ができる。
E.針刺し事故の対処法と予防法を説明できる。【予習・復習】予習・学習内容の確認をする。(15分)復習・学習内容の確認をする。(30分) 【コアカリ】C -2-3)-(6)
鬼頭敏幸
10【講義項目】
新生児疾患
【一般目標(GIO)】
新生児期の特有な疾患と病態を理解する。
【講義内容】新生児・未熟児疾患
【到達目標(SBOs)】
A. 胎児から新生児期への生理的変化が説明できる。
B. 新生児黄疸の機序を理解する。
C. 未熟児・新生児特有の呼吸器疾患を説明できる。【予習・復習】予習・学習内容の確認をする。(15分)復習・学習内容の確認をする。(30分) 【コアカリ】C -1-2)C -2-2)
鬼頭敏幸
11【講義項目】
小児精神発達遅滞
【一般目標(GIO)】
歯科医が知るべき発達障害や精神発達障害児への知識・理解を深める。
【講義内容】軽度発達障害児
【到達目標(SBOs)】
A. 発達障害児の早期発見と対処法を説明できる。
B. 脳性まひの成因と注意点について説明できる。【予習・復習】予習・学習内容の確認をする。(15分)復習・学習内容の確認をする。(30分) 【コアカリ】E -4-4) E -4-5)
鬼頭敏幸
12【講義項目】
神経・筋疾患
【一般目標(GIO)】
小児神経・筋疾患の特徴を理解し、これら疾患に対する歯科治療上の重要点について学ぶ。
【講義内容】神経・筋疾患
【到達目標(SBOs)】A. けいれん性疾患と年齢的特徴を説明できる。B. 代表的な小児けいれん性疾患の説明ができる。C. 熱性けいれん時の対処法について説明できる。D. 小児への解熱剤使用の注意点を述べられる。E. 筋疾患にみられる症状を説明できる。F. 神経・筋疾患児に対する歯科治療上の留意点を説明できる。【予習・復習】予習・学習内容の確認をする。(15分)復習・学習内容の確認をする。(30分) 【コアカリ】C -2-3)-(2) C -2-3)-(5)
倉橋宏和
13【講義項目】
血液疾患・腫瘍疾患
【一般目標(GIO)】
小児期の血液疾患、腫瘍性疾患の診断と治療を学ぶ。また輸血の問題点・注意点を修得する。
【講義内容】小児血液疾患
【到達目標(SBOs)】A.貧血を含む代表的赤血球系疾患を説明できる。B.白血球系疾患の特徴と代表的疾患を説明できる。C.血小板を含む主な血液凝固系疾患について説明できる。D.小児の主な固形性腫瘍を説明できる。
E.輸血の概念と注意点を説明できる。【予習・復習】予習・学習内容の確認をする。(15分)復習・学習内容の確認をする。(30分) 【コアカリ】C -2-3)-(11) C -4-5)
鬼頭敏幸
14【講義項目】
人類遺伝学・出生前小児科学
【一般目標(GIO)】
出生前成因に基づく疾患の分類、対処法と遺伝カウンセリング法について学ぶ。
【講義内容】胎児期の発達と先天異常
【到達目標(SBOs)】
A. 胎児発達段階と疾患との関連を説明できる。
B. 遺伝性疾患を分類し説明できる。
C. 母胎環境の重要性を説明できる。
D.遺伝カウンセリングの基本事項を説明できる。【予習・復習】予習・学習内容の確認をする。(15分)復習・学習内容の確認をする。(30分) 【コアカリ】C -2-1)C -2-2)
水野誠司
15【講義項目】
小児の事故、虐待、突然死及び救急蘇生法
【一般目標(GIO)】
小児の事故、虐待、突然死に対する認識・対処は歯科医にとっての必須事柄であり、理解を深める。
【講義内容】小児の事故、虐待、突然死
【到達目標(SBOs)】
A. 事故の年齢別特徴と予防対策を説明できる。
B. 小児虐待の分類と特徴を知し、早期発見法と法律上の義務を説明できる。
C. 乳幼児突然死の概念と予防法を説明できる。
D. 小児の救急蘇生法の特徴と実戦法を習得する。 【予習・復習】予習・学習内容の確認をする。(15分)復習・学習内容の確認をする。(30分) 【コアカリ】B -2-2) B -4-3)
鬼頭敏幸
留意事項
授業以外の
学習方法
成績評価方法
定期試験(85%) 小児疾患を十分に理解し、設問に答えられる。
受講態度(15%) 授業中の積極的な発言、質問に対する返答を積極的に評価する。
参照ホーム
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更新日付2021/01/15 16:51:19