開講年度2021
科目名人体の機能 (春)
科目ナンバーD211-571-03
開講学科歯学部歯学科 2002-2014年度入学
(全)開講学科歯学部歯学科 2015年度以降入学
歯学部歯学科 2002-2014年度入学
2020年度歯学部歯学科
部門専門  
開講種別通年
対象学年2年
担当者平場 勝成
実務経験教員
関連性が高いディプロマ・ポリシー②倫理観・生命科学の基本的知識
③科学的視点・思考・行動
単位数3.5
曜日・時限春学期 水曜日 2時限 楠元第2講義室
春学期 木曜日 1時限 楠元第2講義室


コーディネーター
担当講座
生理学講座  〔質問用メールアドレス: physi-st@dpc.agu.ac.jp

注: 質問メールを送る際は 「学年、番号、氏名」 を記入し、内容を簡潔に記入すること。
担当者
主任教授:平場勝成,准教授:片倉伸郎,森田匠,講師:横田たつ子
授業の概要
(目的)
 人体生理学を中心にして、生体の正常な機能およびその機構に関する基本的事項の理解を目的とする。
 人体は細胞から構成され、組織、器官、器官系、個体のレベルで構造的に統合されている。これに対応して生理学では、細胞から個体の行動にいたる各レベルの構造の、正常な機能およびその機構を対象とする。生理学では、生体の機能を、運動、力、電気、光、熱などの物理的現象を指標にして取り扱う。
教材(教科書、
参考書等)
『教科書』
「基礎歯科生理学 第7版」森本俊文他編 医歯薬出版株式会社 2020

『参考書』
「標準生理学 第9版」小澤 瀞司 福田康一郎監修 医学書院 2019
「咀嚼運動の生理学」中村嘉男著 医歯薬出版 1998
「生理学テキスト 第8版」大地陸男著 文光堂 2017
「トートラ人体解剖生理学原書10版」佐伯由香他編訳 丸善株式会社 2017
「ボロン ブールペープ生理学」W.F.Boron, E.L.Boulpaep編 青木史暁他訳 西村書店 2011
「カラー図解 人体の正常構造と機能 全10巻縮刷版 第4版」 日本医事新報社 2021
講義(実習)
の方法・形式
教科書,配布プリント,パソコンによるスライドを併用して講義を進める。
必要機器
課題
(定期試験・
レポート試験・
授業内試験)の
フィードバック方法
試験終了後の講義時に随時フィードバックを行う。
講義・実習
講義(実習)項目・一般目標(GIO)講義(実習)内容・到達目標(SBOs)・
予習・復習
担当者
1【講義項目】
オリエンテーション①
【講義内容】
・講義概要と受講ルール
・講義スケジュールと試験日程
・テストの方法と評価
・参考書紹介 など
平場 勝成
2【講義項目】
オリエンテーション②
生理学総論

【一般目標(GIO)】
生体の正常な機能およびその機構を理解するために、必要な基本的知識を習得する。
【講義内容】
・基本用語説明
・神経系解剖概論

【到達目標(SBOs)】
細胞、中枢神経、末梢神経の基本的な構造と機能を説明できる。

【予習・復習】
予習:
・講義内容に関連する項目をシラバスで確認し、生理学重要語句集より該当する範囲の用語を確認する。(10分)
復習:
・講義中に作成した学習ノートを整理し、内容について再確認する。(10分)
・講義内容に関連する生理学重要語句集の項目を確認する。(10分)
・重要語句一覧のあらかじめ指定された範囲の小テストを行う。(15分)
平場 勝成
3‐4【講義項目】
ニューロンの機能と細胞

【一般目標(GIO)】
ニューロンの役割を理解するために、その基本構造と機能を学ぶ。
【講義内容】
ニューロンと細胞膜の選択的透過性

【到達目標(SBOs)】
A.細胞膜の透過性と蓄電性を説明できる。
B.細胞内外のイオン不均衡を説明できる。
C.イオンの電気化学駆動力を説明できる。

【予習・復習】
予習:
・生理学重要語句集のニューロン、細胞膜など神経細胞の基礎に関わる項目を読んで理解する。(25分)
復習:
・講義内容を振り返り、講義解説(穴埋め問題)から知識を確認する。(20分)

【コアカリ】
C-3-4)-(5)⑦⑧
横田 たつ子
5【講義項目】
静止膜電位

【一般目標(GIO)】
静止膜電位とは何かを理解するために、その形成要因を学ぶ。
【講義内容】
平衡電位とイオンの透過性

【到達目標(SBOs)】
A.イオンの平衡電位を説明できる。
B.静止膜電位の形成を説明できる。
C.能動輸送と拡散を説明できる。

【予習・復習】
予習:
・生理学重要語句集のイオン分布、平衡電位など静止膜電位に関わる項目を読んで理解する。(25分)
復習:
・講義内容を振り返り、講義解説(穴埋め問題)から知識を確認する。(20分)

【コアカリ】
C-3-4)-(5)⑧⑨
横田 たつ子
6【講義項目】
活動電位

【一般目標(GIO)】
神経細胞の働きについて理解するために、活動電位の発生機序を学ぶ。
【講義内容】
活動電位とイオンチャネル

【到達目標(SBOs)】
A.脱分極及び過分極を説明できる。
B.電位依存性Na+及びK+チャネルを説明できる。
C.跳躍伝導を説明できる。

【予習・復習】
予習:
・生理学重要語句集のイオンチャネル、跳躍伝導など活動電位に関わる項目を読んで理解する。(25分)
復習:
・講義内容を振り返り、講義解説(穴埋め問題)から知識を確認する。(20分)

【コアカリ】
C-3-4)-(5)⑧⑨
横田 たつ子
7【講義項目】
シナプス伝達

【一般目標(GIO)】
神経細胞間の情報伝達を理解するために、シナプス伝達の過程を学ぶ。
【講義内容】
シナプス伝達と神経伝達物質

【到達目標(SBOs)】
A.電気シナプスを説明できる。
B.化学シナプスでの伝達物質放出過程を説明できる。
C.神経伝達物質を説明できる。

【予習・復習】
予習:
・生理学重要語句集のシナプス、神経伝達物質などシナプス伝達に関わる項目を読んで理解する。(25分)
復習:
・講義内容を振り返り、講義解説(穴埋め問題)から知識を確認する。(20分)

【コアカリ】
C-3-4)-(5)⑨
横田 たつ子
8【講義項目】
受容体

【一般目標(GIO)】
神経細胞間の情報伝達を理解するために、イオンチャネル型及び代謝型受容体を学ぶ。
【講義内容】
受容体

【到達目標(SBOs)】
A.受容体サブタイプを説明できる。
B.興奮性及び抑制性伝達物質の受容体を説明できる。
C.Gタンパク質共役型受容体を説明できる。

【予習・復習】
予習:
・生理学重要語句集のイオンチャネル型受容体、Gタンパク質共役型受容体など受容体に関わる項目を読んで理解する。(25分)
復習:
・講義内容を振り返り、講義解説(穴埋め問題)から知識を確認する。(20分)

【コアカリ】
C-3-4)-(5)⑧⑨
横田 たつ子
9【講義項目】


【一般目標(GIO)】
筋肉の収縮する仕組みを理解するために、筋の収縮機序をフィラメントの滑走説を中心に学ぶ。
【講義内容】


【到達目標(SBOs)】
A.運動ニューロンの興奮から、終板電位の発生までの一連の過程を説明できる。
B.筋線維の活動電位の発生から、フィラメントの滑走に至るまでの過程を説明できる。
C.筋の収縮様式の違いと収縮張力の加重を説明できる。
D.筋の長さ、張力曲線を説明できる。
E.心筋・骨格筋・平滑筋の機能的相異を説明できる。

【予習・復習】
予習:
・講義内容に関連する項目をシラバスで確認し、生理学重要語句集より該当する範囲の用語を確認する。(10分)
復習:
・講義中に作成した学習ノートを整理し、内容について再確認する。(10分)
・講義内容に関連する生理学重要語句集の項目を確認する。(10分)
・生理学重要語句集のあらかじめ指定された範囲の小テストを行う。(15分)

【コアカリ】
C-3-4)-(3)
森田 匠
10【講義項目】
脊髄-1

【一般目標(GIO)】
脊髄の機能を理解するために、反射を中心として学ぶ。
【講義内容】
反射

【到達目標(SBOs)】
A.伸張反射の神経回路とその機能を説明できる。
B.Ia拮抗抑制と伸張反射とのかかわりを説明できる。
C.伸張反射における筋紡錘とγ運動神経の役割を説明できる。
D.屈曲反射における二重相反性神経支配の機能的意味を説明できる。
E.H反射の神経回路とα運動神経線維上での活動電位の衝突によるH波の変化を説明できる。

【予習・復習】
予習:
・講義内容に関連する項目をシラバスで確認し、生理学重要語句集より該当する範囲の用語を確認する。(10分)
復習:
・講義中に作成した学習ノートを整理し、内容について再確認する。(10分)
・講義内容に関連する生理学重要語句集の項目を確認する。(10分)
・生理学重要語句集のあらかじめ指定された範囲の小テストを行う。(15分)

【コアカリ】
C-3-4)-(5)④⑥
森田 匠
11【講義項目】
脊髄-2

【一般目標(GIO)】
脊髄の機能を理解するために、姿勢制御にかかわる脳幹の機能を学ぶ。
【講義内容】
姿勢制御

【到達目標(SBOs)】
A.内耳の構造と姿勢反射に於ける前庭感覚の役割を緊張性頸反射、緊張性迷路反射を例に説明できる。
B.中脳離断脳動物での除脳固縮を例に、皮質脊髄路、赤核脊髄路、網様体脊髄路、前庭脊髄路の機能的役割を説明できる。
C.姿勢維持における、筋トーヌスの発生メカニズムを、γ運動ニューロンの働きを中心に説明できる。

【予習・復習】
予習:
・講義内容に関連する項目をシラバスで確認し、生理学重要語句集
より該当する範囲の用語を確認する。(10分)
復習:
・講義中に作成した学習ノートを整理し、内容について再確認する。(10分)
・講義内容に関連する生理学重要語句集の項目を確認する。(10分)
・生理学重要語句集のあらかじめ指定された範囲の小テストを行う。(15分)

【コアカリ】
C-3-4)-(5)④⑥
森田 匠
12【講義項目】
脊髄-3

【一般目標(GIO)】
脊髄の機能を理解するために、随意運動における運動単位の動員機構を中心に学ぶ。
【講義内容】
運動単位と動員

【到達目標(SBOs)】
A.運動単位の構成要素、その種類と機能特性の違いを説明できる。
B.動員機構と張力の加重の2つの機序が筋張力の制御の基本であることを理解する。
C.運動単位の機能特性を支えているエネルギー代謝の特徴を説明できる。

【予習・復習】
予習:
・講義内容に関連する項目をシラバスで確認し、生理学重要語句集より該当する範囲の用語を確認する。(10分)
復習:
・講義中に作成した学習ノートを整理し、内容について再確認する。(10分)
・講義内容に関連する生理学重要語句集の項目を確認する。(10分)
・生理学重要語句集のあらかじめ指定された範囲の小テストを行う。(15分)

【コアカリ】
C-3-4)-(3)
C-3-4)-(5)⑥
森田 匠
13【講義項目】
下顎運動-1

【一般目標(GIO)】
下顎運動を理解するために、反射を中心とした調節メカニズムを学ぶ。
【講義内容】
顎反射

【到達目標(SBOs)】
A.開口反射、下顎張反射の反射弓を説明できる。
B.四肢の伸張反射と下顎張反射の相異を説明できる。
C.歯根膜の機械受容器の役割と、それが関係する顎反射を説明できる。

【予習・復習】
予習:
・講義内容に関連する項目をシラバスで確認し生理学重要語句集より該当する範囲の用語を確認する。(10分)
復習:
・講義中に作成した学習ノートを整理し、内容について再確認する。(10分)
・講義内容に関連する生理学重要語句集の項目を確認する。(10分)
・生理学重要語句集のあらかじめ指定された範囲の小テストを行う。(15分)

【コアカリ】
E-2-1)⑦
森田 匠
14【講義項目】
下顎運動-2

【一般目標(GIO)】
咀嚼運動を理解するために、咀嚼リズムの形成に関する脳幹の働きとパタンジェネレータという概念を学ぶ。
【講義内容】
顎運動

【到達目標(SBOs)】
A.皮質咀嚼野を説明できる。
B.咀嚼リズム形成に対する、末梢からの感覚入力の意義について説明できる。

【予習・復習】
予習:
・講義内容に関連する項目をシラバスで確認し、生理学重要語句集より該当する範囲の用語を確認する。(10分)
復習:
・講義中に作成した学習ノートを整理し、内容について再確認する。(10分)
・講義内容に関連する生理学重要語句集の項目を確認する。(10分)
・生理学重要語句集のあらかじめ指定された範囲の小テストを行う。(15分)

【コアカリ】
E-2-1)③⑧
森田 匠
15【講義項目】
自律神経

【一般目標(GIO)】
生体の恒常性について理解するために、自律神経の機能とその制御様式を学ぶ。
【講義内容】
自律神経系の構成と調節様式

【到達目標(SBOs)】
A.自律神経系の構成
 ・交感神経の構造と機能の関係を説明できる。
 ・副交感神経の構造と機能の関係を説明できる。
 ・各神経系で用いられる神経伝達物質を知っている。
B.自律神経の調節様式
 ・各臓器に対する自律神経の作用を列挙できる。
 ・自律神経の臓器支配様式を説明できる。
 ・中枢神経系による自律神経制御の機序を知っている。

【予習・復習】
予習:
・配布テキストの『自律神経』の項目を確認する。(5分)
・配布テキストの関連部分の本文を読み、図に目を通す。(15分)
復習:
・講義中に作成したノートを整理し、提示された図を配布テキストの図で確認する。(25分)

【コアカリ】
C-3-4)-(5)③
C-3-4)-(9)②
片倉 伸郎
16【講義項目】
循環器総論、心臓-1

【一般目標(GIO)】
・循環器系の特徴を理解するために、回路としてみた場合の心臓と血管系の構成を学ぶ。
・ポンプとして働く心臓の機能を理解するために、一心周期で起こる事象と心拍出量について学ぶ。
【講義内容】
循環器の構成と心周期

【到達目標(SBOs)】
A.循環器系の構成
 ・循環器系の構成要素と役割を説明できる。
 ・体循環と肺循環の接続様式を説明できる。
 ・体循環の回路としての特徴を知っている。
B.一心周期での事象
 ・一心周期を期間に分けて説明できる。
 ・各期間での弁の開閉状態を知っている。
 ・各期間で起こる物理量の変化を説明できる。

【予習・復習】
予習:
・配布テキストの『循環器系』の§0(循環器系概論)、§1(心臓)の項目を確認する。(5分)
・配布テキストの関連部分の本文を読み、図に目を通す。(15分)
復習:
・講義中に作成したノートを整理し、提示された図を配布テキストの図で確認する。(25分)

【コアカリ】
C-3-4)-(4)
片倉 伸郎
17【講義項目】
心臓-2

【一般目標(GIO)】
ポンプとして働く心臓の機能を理解するために、心臓の電気的および機械的特徴について学ぶ。
【講義内容】
心臓の機械的性質と電気的性質

【到達目標(SBOs)】
A.心筋細胞の機械的性質
 ・心筋細胞と骨格筋細胞の違いを知っている。
 ・心筋細胞の収縮/弛緩の機序を説明できる。
 ・心筋細胞の収縮力の調節機序を説明できる。
B.心臓の電気的性質
 ・固有心筋の活動電位の成因を説明できる。
 ・特殊心筋がリズム形成する機序を説明できる。
 ・刺激伝導系の構成を知っている。
 ・心電図の計測l方法を知っている。
 ・心電図の各波形の意義を説明できる。

【予習・復習】
予習:
・配布テキストの『循環器系』の§1(心臓)の項目を確認する。(5分)
・配布テキストの関連部分の本文を読み、図に目を通す。(15分)
復習:
・講義中に作成したノートを整理し、提示された図を配布テキストの図で確認する。(25分)

【コアカリ】
C-3-4)-(4)
片倉 伸郎
18【講義項目】
血液循環

【一般目標(GIO)】
血液を循環させる血管系と、体液を運ぶリンパ系の機能を理解するために、血行力学と、血管系およびリンパ系の構造と機能を学ぶ。
【講義内容】
血管系とリンパ系

【到達目標(SBOs)】
A.血行力学
 ・血流量を説明できる。
 ・血流速度を説明できる。
 ・血圧を説明できる。
 ・血流抵抗を説明できる。
B.血管系
 ・動脈の機能と構造の関係を説明できる。
 ・微小循環における物質交換の機序を説明できる。
 ・静脈の機能と構造の関係を説明できる。
C.リンパ系
 ・リンパ系の構造と機能を説明できる。

【予習・復習】
予習:
・配布テキストの『循環器系』の§2(血管系)の項目を確認する。(5分)
・配布テキストの関連部分の本文を読み、図に目を通す。(15分)
復習:
・講義中に作成したノートを整理し、提示された図を配布テキストの図で確認する。(25分)

【コアカリ】
C-3-4)-(4)
片倉 伸郎
19【講義項目】
循環調節

【一般目標(GIO)】
循環調節の機序とその意義を理解するために、循環動態検出の仕組みとその制御機能を学ぶ。
【講義内容】
循環調節

【到達目標(SBOs)】
A.循環動態の検出
 ・生体の血行動態検出機序を説明できる。
 ・血液組成検出機序を説明できる。
B.循環系の制御
 ・心臓の働きがどのように制御されているかを説明できる。
 ・血流がどのように制御されているかを説明できる。
 ・血管運動の制御様式を説明できる。
 ・循環反射の機序が説明できる。

【予習・復習】
予習:
・配布テキストの『循環器系』の§3(循環調節)の項目を確認する。(5分)
・配布テキストの関連部分の本文を読み、図に目を通す。(15分)
復習:
・講義中に作成したノートを整理し、提示された図を配布テキストの図で確認する。(25分)

【コアカリ】
C-3-4)-(4)
片倉 伸郎
20【講義項目】
ガス交換、肺換気

【一般目標(GIO)】
ガス交換に必要な肺および気道の役割を理解するために、呼吸器の構造と機能について学ぶ。
【講義内容】
ガス交換と肺換気

【到達目標(SBOs)】
A.ガス交換
 ・ガス交換の機序を説明できる。
 ・肺胞壁でのガスの移動に関わる因子を列挙できる。
B.呼吸器の機能的解剖学
 ・気道の構造と役割を説明できる。
 ・肺気量分画を知っている。
 ・死腔の影響を説明できる
C.呼吸運動
 ・胸郭の構造と機能の関係を説明できる。
 ・呼吸筋の働きを説明できる。
D.換気力学
 ・呼吸抵抗を列挙できる。
 ・コンプライアンスの意義を説明できる。
 ・肺胞換気を説明できる。

【予習・復習】
予習:
・配布テキストの『呼吸器系』の§0(呼吸器系概論)~§2(肺換気)の項目を確認する。(5分)
・配布テキストの関連部分の本文を読み、図に目を通す。(15分)
復習:
・講義中に作成したノートを整理し、提示された図を配布テキストの図で確認する。(25分)

【コアカリ】
C-3-4)-(8)
片倉 伸郎
21【講義項目】
換気と血流のバランス、血液ガス

【一般目標(GIO)】
血液中の酸素分圧/二酸化酸素分圧を適切に維持する機序を理解するために、換気血流比と酸素/二酸化炭素の運搬様式を学ぶ。
【講義内容】
換気血流比と血液ガス

【到達目標(SBOs)】
A.換気血流比
 ・肺血管の特徴を知っている。
 ・肺の部位によって換気血流比が異なることを説明できる。
 ・換気血流比が血液ガスに与える影響を知っている。
B.血液ガス
 ・血中での酸素の運搬方法を説明できる。
 ・酸素解離曲線の意義を説明できる。
 ・血中での二酸化炭素の運搬方法を説明できる。
 ・血液pHの調節機序を説明できる。

【予習・復習】
予習:
・配布テキストの『呼吸器系』の§3(肺循環、換気と血流のバランス)~§4(血液ガス)の項目を確認する。(5分)
・配布テキストの関連部分の本文を読み、図に目を通す。(15分)
復習:
・講義中に作成したノートを整理し、提示された図を配布テキストの図で確認する。(25分)

【コアカリ】
C-3-4)-(8)
片倉 伸郎
22【講義項目】
呼吸調節

【一般目標(GIO)】
呼吸調節の機序とその意義を理解するために、呼吸中枢の働きとその調整について学ぶ。
【講義内容】
呼吸調整と反射

【到達目標(SBOs)】
A.中枢性調節
 ・呼吸中枢の部位を知っている。
 ・呼吸中枢の働きを説明できる。
B.呼吸反射
 ・呼吸の反射性調節の機序を説明できる。
C.化学的調節
 ・化学受容器を説明できる。
 ・呼吸応答に伴う変化を説明できる。

【予習・復習】
予習:
・配布テキストの『呼吸器系』の§5(呼吸調節)の項目を確認する。(5分)
・配布テキストの関連部分の本文を読み、図に目を通す。(15分)
復習:
・講義中に作成したノートを整理し、提示された図を配布テキストの図で確認する。(25分)

【コアカリ】
C-3-4)-(8)①②
片倉 伸郎
23【講義項目】
感覚の末梢機序、心理物理学

【一般目標(GIO)】
感覚の末梢機序を理解するために、感覚受容器の特性とともに心理物理学による解釈を学ぶ。
【講義内容】
感覚の末梢機序と心理物理学

【到達目標(SBOs)】
A.感覚受容器
 ・異なる感覚種の感覚受容器を列挙できる。
 ・受容器電位の発生機序を説明できる。
B.一次ニューロン
 ・感覚受容器電位が一次ニューロンで符号化される機序を説明できる。
 ・受容野を説明できる。
 ・感覚受容器/一次ニューロンの応答特性を分類できる。
C.心理物理学
 ・ウェーバーの法則を説明できる。
 ・閾値の種類を列挙できる。

【予習・復習】
予習:
・配布テキストの『感覚系総論』の§0(感覚とは)~§2(心理物理学)の項目を確認する。(5分)
・配布テキストの関連部分の本文を読み、図に目を通す。(15分)
復習:
・講義中に作成したノートを整理し、提示された図を配布テキストの図で確認する。(25分)

【コアカリ】
C-3-4)-(6)②
片倉 伸郎
24【講義項目】
感覚伝導路と感覚野、体性感覚

【一般目標(GIO)】
・感覚の中枢機序を理解するために、感覚の上行伝導路と感覚野を学ぶ。
・体性感覚の末梢機序を理解するために、体性感覚の感覚受容器を学ぶ。
・体性感覚の中枢機序を理解するために、体性感覚の上行伝導路と感覚野を学ぶ。
【講義内容】
感覚伝導路と感覚野、および体性感覚受容器

【到達目標(SBOs)】
A.感覚伝導路
 ・感覚種ごとの感覚伝導路の違い知っている。
 ・感覚伝導路の情報処理の特徴を説明できる。
B.感覚野
 ・感覚野の情報処理の特徴を列挙できる。
 ・下行性投射の意義を説明できる。
C.体性感覚受容器
 ・皮膚の感覚種を列挙できる。
 ・各感覚受容器の機能を説明できる。
 ・固有感覚の受容器を知っている。
 ・感覚点密度と受容野の関連性を説明できる。
 ・口腔顔面領域の感覚の特徴を列挙できる。
D.体性感覚伝導路
 ・体性感覚伝導路の構成を説明できる。
 ・口腔顔面領域からの感覚伝導路とそれ以外の体性感覚伝導路の違い知っている。
 ・伝導路ニューロンの応答特性を説明できる。
 ・視床各領域役割の違いを知っている。
E.体性感覚野
 ・体性感覚野内の階層性を説明できる。
 ・体部位局在を知っている。
 ・下行性投射の意義を説明できる。

【予習・復習】
予習:
・配布テキストの『感覚系総論』の§3(感覚の伝導路)と§4(感覚野)、および『体性感覚』の§0(体性感覚とは)と§2(口腔顔面領域の感覚受容器)並びに§3(体性感覚の伝導路)~§5(視床から大脳皮質への感覚伝導路)の項目を確認する。(5分)
・配布テキストの関連部分の本文を読み、図に目を通す。(15分)
復習:
・講義中に作成したノートを整理し、提示された図を配布テキストの図で確認する。(25分)

【コアカリ】
C-3-4)-(6)②③
E-2-2)⑨
片倉 伸郎
25【講義項目】
痛覚

【一般目標(GIO)】
痛覚の発生機序を理解するために、痛覚の末梢機序と中枢機序を学ぶ。
【講義内容】
痛覚の末梢および中枢機序

【到達目標(SBOs)】
A.痛覚受容器
 ・侵害受容器の構造と機能を説明できる。
 ・発痛物質の役割を説明できる。
 ・末梢性感作の機序を知っている。
 ・口腔領域の痛覚の特徴を列挙できる。
B.痛覚伝導路
 ・痛覚の種類を列挙できる。
 ・侵害受容ニューロンの特徴を説明できる。
 ・関連痛の機序を説明できる。
 ・痛覚上行伝導路の構成を知っている。
 ・視床各領域の痛覚での役割の違いを知っている。
C.痛覚の中枢機序
 ・痛覚に関与する大脳皮質領域を列挙できる。
 ・痛覚での大脳辺縁系の役割を説明できる。
 ・下行性疼痛抑制系の機序を説明できる。

【予習・復習】
予習:
・配布テキストの『痛覚』の項目を確認する。(5分)
・配布テキストの『痛覚』の本文を読み、図に目を通す。(15分)
復習:
・講義中に作成したノートを整理し、提示された図を配布テキストの図で確認する。(25分)

【コアカリ】
C-3-4)-(6)④
片倉 伸郎
26【講義項目】
体温調節

【一般目標(GIO)】
体温の恒常性と体温調節を理解するために、体温調整中枢と産熱、放熱および発熱の役割と仕組みを学ぶ。
【講義内容】
体温調節

【到達目標(SBOs)】
A.体温調節中枢の働きを説明できる。
B.産熱、放熱および発熱の機構を説明できる。

【予習・復習】
予習:
・講義内容の中で使われる専門用語の読み方や意味を確認する。(10分)
・シラバスおよび教科書を読んで授業の概要を把握する。(10分)
復習:
・産熱と放熱の機序を再確認する。また、体温調節の仕組みについて確認する。(10分)
・前回講義内容のショートテストを行う。(15分)

【コアカリ】
C-3-4)-(9)②③
片倉 伸郎
27【講義項目】
視覚素材による復習とステップアップ学習1
興奮性組織(神経)

【一般目標(GIO)】
細胞外K+の恒常性を理解するために、細胞内外のイオン組成の成立機序について学ぶ。
【講義内容】
興奮性組織(神経)

【到達目標(SBOs)】
正常血漿K+濃度とその調節因子を説明できる。

【予習・復習】
予習:
・生理学重要語句集の細胞内液、細胞外液など細胞外K+の恒常性に関わる項目を読んで理解する。(25分)
復習:
・講義内容を振り返り、配布資料とレポートから細胞外K+の恒常性に関する知識を確認する。(20分)

【コアカリ】
C-3-4)-(5)⑧
横田 たつ子
28【講義項目】
視覚素材による復習とステップアップ学習2
運動と筋

【一般目標(GIO)】
筋の収縮機序の理解を深めるために、フィラメントの滑走を中心に視覚素材にて学ぶ。
【講義内容】
運動と筋

【到達目標(SBOs)】
A. ミオシンフィラメントとアクチンフィラメントの滑走を説明できる。
B. 骨格筋の横紋構造と筋収縮の際に示す横紋の変化をフィラメントの滑走の対応で説明できる。

【予習・復習】
予習:
・講義内容に関連する項目をシラバスで確認し、生理学重要語句集より該当する範囲の用語を確認する。(10分)
復習:
・講義中に作成した学習ノートを整理し、内容について再確認する。(10分)
・講義内容に関連する生理学重要語句集の項目を確認する。(10分)
・生理学重要語句集のあらかじめ指定された範囲の小テストを行う。(15分)

【コアカリ】
C-3-4)-(3)
森田 匠
29【講義項目】
視覚素材による復習とステップアップ学習3
循環

【一般目標(GIO)】
・心臓の電気生理学的特徴を理解するために、心臓の電気的性質と刺激伝導系を学ぶ。
・血管系の機能を理解するために、血管系の構造と機能の関係にすいて学ぶ。
・循環調節の機序とその意義を理解するために、移植心臓の調整について学ぶ。
【講義内容】
循環系

【到達目標(SBOs)】
A.心臓の電気的性質
 ・心筋の電気的性質を説明できる。
 ・心臓の刺激伝導系を説明できる。
B.血管系の構造
 ・血管系の構造と機能の関係を説明できる。
 ・動脈硬化の成り立ちを説明できる。
C.循環調節
 ・移植心臓の調節機序を説明できる。

【予習・復習】
予習:
・配布テキストの『循環器系』の§0(循環器系概論)、§1(心臓)の項目を確認する。(5分)
・配布テキストの関連部分の本文を読み、図に目を通す。(15分)
復習:
・講義中に作成したノートを整理し、提示された図を配布テキストの図で確認する。(25分)

【コアカリ】
C-3-4)-(4)
片倉 伸郎
30【講義項目】
視覚素材による復習とステップアップ学習4
痛みと音声

【一般目標(GIO)】
・痛覚の発現機序を復習し理解を深めるために、歯痛や痛覚伝導路について学ぶ。
・構音時の口腔の形態と機能を理解するために、発声器官と構音の形成機序を学ぶ。
【講義内容】
痛みと音声

【到達目標(SBOs)】
A. 歯痛
 ・象牙質由来の痛覚の発現機序(動水力学説)を説明できる。
 ・歯髄由来の痛覚の発生機序を説明できる。
B. 脊髄での痛覚信号処理
 ・ゲートコントロール説を説明できる。
 ・下行性鎮痛系を説明できる。
 ・神経系の可塑的変容により生じる痛覚過敏やアロデニアを説明できる。
C. 発声器官
 発声に関わる共鳴腔および内喉頭筋の機能を説明できる。
D. 構音
 共鳴腔でのフォルマントの形成機序を説明できる。

【予習・復習】
予習:
・講義内容に関連する項目をシラバスで確認し、生理学重要語句集より該当する範囲の用語を確認する。(10分)
復習:
・講義中に作成した学習ノートを整理し、内容について再確認する。(10分)
・講義内容に関連する生理学重要語句集の項目を確認する。(10分)
・生理学重要語句集のあらかじめ指定された範囲の小テストを行う。(15分)

【コアカリ】
C-3-4)-(6)④
E-2-2)⑧
平場 勝成
留意事項
配布されたプリント等を利用して各回の講義内容を整理し、自主学習した内容を含め参照しやすい講義ノートを作成することが望ましい。
授業以外の
学習方法
・十分に理解できない点、興味を持った事項については、参考書などを利用して能動的に学習を行うこと。
・必要に応じて教員とも連絡を取り、速やかな問題解決に努めること。
・他の科目の講義内容と本講義内容との関連を見出し、知識を整理して包括的に理解すること。
成績評価方法
1年間を通して3回の筆記テスト(毎回100点満点)の点数と、7回の視覚素材による復習とステップアップ講義のレポートの点数の合計が180点を超える学生は合格となる。
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更新日付2022/02/24 17:37:28