開講年度2021
開講学科2018年度総合政策研究科総合政策専攻博士前期課程
科目名超域文化論a 講義
担当教員岩田 和男
学期曜日時限春学期 ダミー(曜日区分) ダミー(時限)
科目区分
授業形態講義
対象学年1年
単位数2
科目ナンバー
関連性が高い
ディプロマ・ポリシー
キャンパス日進キャンパス
担当教員の実務経験


テーマ
異文化理解
授業の概要
 明治・大正期の英米人日本旅行記とヨーロッパ諸国人のそれとを比較することで、英語文化圏にとっての「他者理解」の特徴を抽出、そこから英語文化圏特有の異文化理解を概括したうえで、英語圏異文化理解の特徴を1960年代のフランス思想家の日本旅行記と比較、逆照射することで、さらにその特徴を浮かび上がらせたい。
 そういう歴史的理解を、さらに現在の「日本ブーム」という新たな文脈に置き、19世紀から21世紀にわたる人的交流による文化現象を超域文化論的文脈の中で説明できるようにする。
 そして、現在のブロガーの文章をさまざまに渉猟することで、「新たなジャポニスム」が超域文化論的文脈の中で、どんなメディア変換を通じた人的交流による文化現象であるかを実証的に明らかにし、そうするなかで、学生のブロガーとの積極的なコミュニケーションどりを奨励、異文化コミュニケーション能力の実際的な伸長を図る場ともしたい。
授業の到達
目標
・英語文化圏の他者理解の特徴を説明し、それが21世紀までにどのように変遷したかを説明できる。
・社会や世界との関わりを通して、他者とのコミュニケーション能力が養われる。
・現在のブロガーとのコミュニケーション実践を通じて、英語圏文化の特徴がどのようにグローバライズしているのか、していないのか、検証できるようになる。
課題
(定期試験
・レポート試験
・授業内試験など)の
フィードバック方法
Teamsで講評を知らせる
使用言語
授業は日本語を使用。英語文献を用いる。フランス語文献は英語訳を用い、フランス語の知識は必要ない。ヨーロッパ諸国の文献は英語訳か日本語訳を使用。
実務経験をいかした教育内容
なし
授業計画
回数授業スケジュール授業時間外学習・時間(分)
1イントロダクション:ジャポニスムとは何か?予習:ジャポニスムについて調べる(60)・復習:ジャポニスムをまとめる(60)・ジャポニスム文学に何があるかタイトルを探す(120)
2ジャポニスム文学とは? アメリカ人作の代表作品前半をダイジェスト版で読む予習:指定された作品前半のうち気になる箇所を探す(120)・作品前半に出た特徴をまとめ復習(120)
3アメリカ人の代表作品後半をダイジェスト版で読む予習:指定された作品後半のうち気になる箇所を探す(120)・復習:作品後半に出た特徴をまとめ、他にどんな作品があるか探してみる(120)
4ムスメ小説(ムスメの名前をタイトルに付したジャポニスム小説)の特徴予習:ムスメ小説にどんなものがあるか調べる(120)・復習:学習した特徴をまとめ、他に特徴がないか調べる(120)
5ムスメ小説を読んで特徴を確認、ディスカッション予習:調べた作品について発表できるようにしておく(120)・復習:新たな特徴をまとめておく(120)
6もう一つのジャポニスム文学としての「日本旅行記」概括――英米人著書はあるのに、何故カナダ人、オーストラリア人著書がないのかを問う――予習:日本旅行記について調べておく(120)・復習:ディスカッションで挙がった特徴をまとめておく(120)
7英米人による「日本旅行記」の代表作①(Sir Ernest Mason Satow)前半を読む予習:Sir Ernest Mason Satowについて調べる(120)・復習:前半の特徴をまとめておく(120)
8英米人による「日本旅行記」の代表作①後半を読む復習:後半の特徴をまとめ、旅行記①の全体的特徴をムスメ小説の特徴と比較できるように論点整理(240)
9日本旅行記①がどのような目で日本を見たか、ムスメ小説の特徴と比較しながらディスカッション予習:前回復習でした論点整理をディスカッション用にまとめる(60)・復習:ディスカッション内容を整理してレポートのために論点整理(180)
10英米人日本旅行記の代表作②(Rev. Walter Weston)前半を読む予習:Rev. Walter Westonについて調べる(120)・復習:前半の特徴をまとめておく(120)
11英米人による「日本旅行記」の代表作②後半を読む復習:後半の特徴をまとめ、旅行記②の全体的特徴をムスメ小説・旅行記①の特徴と比較できるように論点整理(240)
12ここまでの読みに基づいて、英米人日本旅行記の特徴をディスカッション予習:前回復習でした論点整理をディスカッション用にまとめる(60)・復習:ディスカッション内容を整理してレポートのために論点整理(180)
13ドイツ人 O. von Mohl の見た日本の特徴を今までの知見と照合(ディスカッション)予習:O. von Mohl について調べる(120)・復習:ドイツ人旅行記の特徴をまとめてレポートのために論点整理(120)
14フランス人 A. Bellesort の見た日本の特徴を今までの知見と照合(ディスカッション)予習:A. Bellesort について調べる(120)・復習:フランス人旅行記の特徴をまとめてレポートのために論点整理(120)
15英米人ジャポニスム全体を振り返りディスカッション予習:春学期全体を振り返ってディスカッションのための論点整理(120)・課題レポート作成に向けて主題設定のうえ論点整理(120)
試験実施方法
定期試験=1
レポート=2
その他=3
3
評価方法
評価方法割合評価基準
授業回ごとのコメント・ペーパー50%授業内容の理解度60%、論理性30%、誤字脱字10%
春学期レポート50%授業内容の理解度30%、授業内容からの発展度30%、論理性30%、誤字脱字10%
テキスト
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『使用しない』
参考書
  ・
参考資料
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『多岐にわたるので、詳細は第1回講義で発表』
参考URL
1.Mountaineering and Exploration in the Ja春学期第10回講義で使用
質疑応答
水曜日昼休み(メールでアポ)
kiwata@psis.agu.ac.jp
備考
画像
ファイル
更新日付2021/02/03 04:13:53