開講年度2021
開講学科2018年度文学研究科日本文化専攻博士前期課程
科目名日本文化研究(Ⅰ)(日本語の辞書史) 講義
担当教員河野 敏宏
学期曜日時限通年 ダミー(曜日区分) ダミー(時限)
科目区分
授業形態講義
対象学年1年
単位数4
科目ナンバー
関連性が高い
ディプロマ・ポリシー
キャンパス日進キャンパス
担当教員の実務経験


テーマ
日本語の辞書の歴史を総合的に理解する。
授業の概要
 日本語の辞書は千年以上の歴史を有している。平安時代に発生した辞書は、社会の変化に伴って、その姿を変貌させてゆく。この講義では、文学研究科日本文化専攻の教育理念のひとつ「日本文化に関する多面的、かつ高度な研究を行う能力の涵養」に従い、平安時代~江戸時代に編纂された主な古辞書を対象とし、日本語の辞書の草創期の姿から様々に発展してゆく姿までを解説する。古辞書の内容を解説することはもちろんであるが、それらの古辞書が編纂されるに至った言語的・社会的背景、影響を与えた中国の各種文献についても解説する。こうした、日本語に関する面を含む幅広い解説を通じて、日本語の辞書の歴史を総合的に理解することを目指す。
授業の到達
目標
・日本語の各種古辞書の実際の姿を複製本によって知る。
・各種古辞書の様々な記述内容が何を意味するかを説明できるようになる。
・各種古辞書が編纂された言語的・社会的背景を説明できるようになる。
・各種古辞書の特徴を知ることにより、日本語・日本文化の特徴ならびに多様性を理解する。
課題
(定期試験
・レポート試験
・授業内試験など)の
フィードバック方法
成績発表後、メール・面談などの方法によって、最終評価に関する総評ならびに今後の学修に関するアドバイスを行う。
使用言語
日本語
実務経験をいかした教育内容
授業計画(春)
回数授業スケジュール授業時間外学習・時間(分)
1『篆隷万象名義』の解説【予習】日本史の時代区分及びその大まかな年代を確認しておく。『篆隷万象名義』について各種研究辞典で調べておく。(60)
【復習】授業内容を見直し、疑問点はないか確認する。(30)
2漢字書体についての解説【予習】漢字の「書体」について各種研究辞典で調べておく。(60)
【復習】授業内容を見直し、疑問点はないか確認する。(30)
3『新撰字鏡』の解説【予習】『新撰字鏡』について各種研究辞典で調べておく。(60)
【復習】授業内容を見直し、疑問点はないか確認する。(30)
4「韻書」についての解説【予習】「韻書」について各種研究辞典で調べておく。(60)
【復習】授業内容を見直し、疑問点はないか確認する。(30)
5『本草和名』の解説【予習】『本草和名』について各種研究辞典で調べておく。(60)
【復習】授業内容を見直し、疑問点はないか確認する。(30)
6「中国本草書」についての解説【予習】「中国本草書」について各種研究辞典で調べておく。(60)
【復習】授業内容を見直し、疑問点はないか確認する。(30)
7『倭名類聚抄』の解説【予習】『和名類聚抄』について各種研究辞典で調べておく。(60)
【復習】授業内容を見直し、疑問点はないか確認する。(30)
8『和名類聚抄』序文を読む【予習】『和名類聚抄』序文を自分なりに訓読してみる。(60)
【復習】授業内容を見直し、疑問点はないか確認する。(30)
9『和名類聚抄』に引用された「本草書」の解説【予習】『和名類聚抄』に引用された文献の概要を各種研究辞典で調べておく。(60)
【復習】授業内容を見直し、疑問点はないか確認する。(30)
10『新撰字鏡』に引用された「本草書」の解説【予習】『新撰字鏡』に引用された文献の概要を各種研究辞典で調べておく。(60)
【復習】授業内容を見直し、疑問点はないか確認する。(30)
11『法華経釈文』の解説【予習】『法華経釈文』について各種研究辞典で調べておく。(60)
【復習】授業内容を見直し、疑問点はないか確認する。(30)
12奈良~平安期の日本仏教についての解説【予習】奈良~平安期の日本仏教諸派について各種研究辞典で調べておく。(60)
【復習】授業内容を見直し、疑問点はないか確認する。(30)
13『法華経釈文』の編纂目的についての解説【予習】法相宗と天台宗の違いについて各種研究辞典で調べておく。(60)
【復習】授業内容を見直し、疑問点はないか確認する。(30)
14『金光明最勝王経音義』の解説【予習】『金光明最勝王経音義』について各種研究辞典で調べておく。(60)
【復習】授業内容を見直し、疑問点はないか確認する。(30)
15『金光明最勝王経音義』に掲載されている「いろは歌」の解説【予習】「いろは歌」について各種研究辞典で調べておく。(60)
【復習】授業内容を見直し、疑問点はないか確認する。(30)
試験実施方法(春)
定期試験=1
レポート=2
その他=3
3
評価方法(春)
評価方法割合評価基準
各種古辞書の記述内容の意味するところやその古辞書が編纂された言語的・社会的背景等、を説明させる課題を実施する。90%説明の正確さや充実度に応じて評価する。
普段の受講態度についても評価する。10%真摯に受講したかどうかを評価する。
授業計画(秋)
回数授業スケジュール授業時間外学習・時間(分)
1「あめつち歌」「たゐに歌」の解説【予習】「あめつち歌」「たゐに歌」について各種研究辞典で調べておく。(60)
【復習】授業内容を見直し、疑問点はないか確認する。(30)
2『金光明最勝王経音義』に掲載されている「五音図」の解説【予習】「五音図」「五十音図」について各種研究辞典で調べておく。(60)
【復習】授業内容を見直し、疑問点はないか確認する。(30)
3図書寮本『類聚名義抄』の解説【予習】図書寮本『類聚名義抄』について各種研究辞典で調べておく。(60)
【復習】授業内容を見直し、疑問点はないか確認する。(30)
4観智院本『類聚名義抄』の解説【予習】観智院本『類聚名義抄』について各種研究辞典で調べておく。(60)
【復習】授業内容を見直し、疑問点はないか確認する。(30)
5『類聚名義抄』に引用された「本草書」の解説【予習】『類聚名義抄』に引用された文献の概要を各種研究辞典で調べておく。(60)
【復習】授業内容を見直し、疑問点はないか確認する。(30)
6三巻本『色葉字類抄』の解説【予習】三巻本『色葉字類抄』について各種研究辞典で調べておく。(60)
【復習】授業内容を見直し、疑問点はないか確認する。(30)
7十巻本『伊呂波字類抄』の解説【予習】十巻本『伊呂波字類抄』について各種研究辞典で調べておく。(60)
【復習】授業内容を見直し、疑問点はないか確認する。(30)
8十巻本『伊呂波字類抄』に引用された「本草書」の解説【予習】十巻本『伊呂波字類抄』に引用された文献の概要を各種研究辞典で調べておく。(60)
【復習】授業内容を見直し、疑問点はないか確認する。(30)
9「イロハ字類抄」の系統についての解説【予習】「イロハ字類抄」系統の諸本について各種研究辞典で調べておく。(60)
【復習】授業内容を見直し、疑問点はないか確認する。(30)
10『浄土三部経音義集』の解説【予習】『浄土三部経音義集』について各種研究辞典で調べておく。(60)
【復習】授業内容を見直し、疑問点はないか確認する。(30)
11『浄土三部経音義集』に引用された「本草書」の解説【予習】『浄土三部経音義集』に引用された文献の概要を各種研究辞典で調べておく。(60)
【復習】授業内容を見直し、疑問点はないか確認する。(30)
12『節用集』の解説【予習】『節用集』について各種研究辞典で調べておく。(60)
【復習】授業内容を見直し、疑問点はないか確認する。(30)
13様々な『節用集』類の解説【予習】『節用集』系統の諸本について各種研究辞典で調べておく。(60)
【復習】授業内容を見直し、疑問点はないか確認する。(30)
14『日葡辞書』の解説【予習】『日葡辞書』について各種研究辞典で調べておく。(60)
【復習】授業内容を見直し、疑問点はないか確認する。(30)
15『日葡辞書』のローマ字表示部分を読んでみる【予習】『日葡辞書』のローマ字部分を自分なりに読んでみる。(60)
【復習】授業内容を見直し、疑問点はないか確認する。(30)
試験実施方法(秋)
定期試験=1
レポート=2
その他=3
3
評価方法(秋)
評価方法割合評価基準
各種古辞書の記述内容の意味するところやその古辞書が編纂された言語的・社会的背景等、を説明させる課題を実施する。90%説明の正確さや充実度に応じて評価する。
普段の受講態度についても評価する。10%真摯に受講したかどうかを評価する。
テキスト
参考書
  ・
参考資料
参考URL
質疑応答
 質疑応答は授業中または河野の研究室(2412)で行う。オフィスアワーは「火曜日の昼休み」であるが、在室時は随時応対する。
備考
 この授業では古い文献ばかりを扱うので、そうした文献に興味を持てる人が受講することが望ましい。
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ファイル
更新日付2021/02/03 11:26:27