開講年度2021
開講学科2018年度文学研究科英語圏文化専攻博士前期課程
科目名英語英文学研究(Ⅳ)(理論言語学研究) 講義
担当教員石川 弓子
学期曜日時限通年 ダミー(曜日区分) ダミー(時限)
科目区分
授業形態講義
対象学年1年
単位数4
科目ナンバー
関連性が高い
ディプロマ・ポリシー
キャンパス日進キャンパス
担当教員の実務経験


テーマ
生成文法入門
授業の概要
子供はなぜ一度も聞いたことがない文を十分な言語刺激が得られていない幼いうちから話すことができるようになるのかという「刺激の貧困性」の問題の解決策として、人間は全て普遍文法を生得的に備えていると主張し、統語構造と普遍文法について研究する生成文法の各理論を学び、自らがその理論を応用して言語現象を分析することができるようになる。
授業の到達
目標
文法規則の根底に潜む自然言語の原理を理論的に探求することによって、英文法をより深く理解し、学校で学ぶ文法規則がそもそもなぜ存在するのかを説明できるようになる。
課題
(定期試験
・レポート試験
・授業内試験など)の
フィードバック方法
プレゼンテーション: その都度コメントし、評価を述べる
章末問題: 採点後、返却する
使用言語
日本語
実務経験をいかした教育内容
授業計画(春)
回数授業スケジュール授業時間外学習・時間(分)
1オリエンテーション:
本講義の進め方、評価方法等の説明、理論言語学について
予習:大学院で学びたいこと、自身の研究計画などについて説明出来るようにしておくこと(60)
2生成文法の目標と方法論 1 (1.1 プラトンの問題~1.4 文法の3段階)予習:教科書第1章1.1節~1.4節(pp.1~10)を読み、その内容をプレゼンできるように配布資料を作成する。また、関連する用語についても調べて、説明出来るようにする(210)
3生成文法の目標と方法論 2 (1.5 普遍文法と原理変数理論~1.7 Chomsky理論の歴史)予習:教科書第1章1.5節~1.7節(pp.10~18)プレゼン準備(210)
復習:第1章の練習問題(p.18)を解き、次週授業開始時に提出できるようにする(120)
4変形生成文法の概要 1 (2.1 構造的依存関係~2.2 句構造規則)予習:教科書第2章2.1節~2.2節(pp.19~27)を読み、その内容をプレゼンできるように配布資料を作成する。また、関連する用語についても調べて、説明出来るようにする(210)
5変形生成文法の概要 2 (2.3 語彙部門と語彙挿入~2.4 句構造規則の限界と変形)予習:教科書第2章2.3節~2.4節(pp.27~33)を読み、その内容をプレゼンできるように配布資料を作成する。また、関連する用語についても調べて、説明出来るようにする(210)
6変形生成文法の概要 3 (2.5 変形規則~2.6 変形の条件)予習:教科書第2章2.5節~2.6節(pp.33~44)を読み、その内容をプレゼンできるように配布資料を作成する。また、関連する用語についても調べて、説明出来るようにする(210)
7変形生成文法の概要 4 (2.7 表層フィルター~2.8 意味部門と音韻部門)予習:教科書第2章2.7節~2.8節(pp.44~51)のプレゼン準備(210)
復習:第2章の練習問題(pp.51~52)を解き、次週授業開始時に提出できるようにする(120)
8原理変数理論の概要 1 (3.1 規則体系と文法の原理~3.2 句構造規則の排除)予習:教科書第3章3.1節~3.2節(pp.53~68)を読み、その内容をプレゼンできるように配布資料を作成する。また、関連する用語についても調べて、説明出来るようにする(210)
9原理変数理論の概要 2 (3.3 変形規則の縮小)予習:教科書第3章3.3節(pp.68~87)のプレゼン準備(210)
復習:第3章の練習問題(p.88)を解き、次週授業開始時に提出できるようにする(120)
10原理変数理論の概要 3 (4.1 変形の条件の排除)予習:教科書第4章4.1節(pp.89~95)を読み、その内容をプレゼンできるように配布資料を作成する。また、関連する用語についても調べて、説明出来るようにする(210)
11原理変数理論の概要 4 (4.2 表層フィルターの縮小)予習:教科書第4章4.2節(pp.96~104)を読み、その内容をプレゼンできるように配布資料を作成する。また、関連する用語についても調べて、説明出来るようにする(210)
12原理変数理論の概要 5 (4.3 LF規則)予習:教科書第4章4.3節(pp.104~111)を読み、その内容をプレゼンできるように配布資料を作成する。また、関連する用語についても調べて、説明出来るようにする(210)
13原理変数理論の概要 6 (4.4 障壁の概念)教科書第4章4.4節(pp.111~117)のプレゼン準備(210)
復習:第4章の練習問題(p.118)を解き、次週授業開始時に提出できるようにする(120)
14X'理論 1 (5.0 X'理論の基本概念~5.2 NPとDP)予習:教科書第5章5.0節(pp.119~136)を読み、その内容をプレゼンできるように配布資料を作成する。また、関連する用語についても調べて、説明出来るようにする(210)
15X'理論 2 (5.3 統語素性~5.4 上位付加の条件)予習:教科書第5章5.3節~5.4節(pp.136~140)のプレゼン準備(210)
復習:第5章の練習問題(p.141)を解き、解答を提出する(120)
試験実施方法(春)
定期試験=1
レポート=2
その他=3
3
評価方法(春)
評価方法割合評価基準
授業参加度30%受動的に教科書の内容をただ読んで理解するのではなく、自ら疑問点を呈し、議論に発展させられるように、常に批判的な視点で積極的に取り組む姿勢を評価する。
プレゼンテーション35%内容をしっかり理解し、相手に伝わるようにきちんと説明することが出来ているか、また、用語などについて用語辞典や関連する文献を調べるなどして、正しく意味を理解しているかなど、ただ教科書の内容を羅列するのではなく、質問に答えられるように準備して臨んでいるか否かを評価する。
章末問題への取り組み35%解答の正否に加え、その答えを出すに至った考察や議論の過程も合わせて評価する。
授業計画(秋)
回数授業スケジュール授業時間外学習・時間(分)
1統率理論 1 (6.0 統率の基本概念~6.4 Predicationと補部の原理)予習:教科書第6章6.0節~6.4節(pp.142~157)を読み、その内容をプレゼンできるように配布資料を作成する。また、関連する用語についても調べて、説明出来るようにする(180)
2統率理論 2 (6.5 節の内部構造)予習:教科書第6章6.5節(pp.157~180)のプレゼン準備(180)
復習:第6章の練習問題(pp.180~181)を解き、次週授業開始時に提出できるようにする(120)
3境界理論 1 (7.0 境界理論の基本概念~7.4 障壁と付加)予習:教科書第7章7.0節~7.4節(pp.182~191)を読み、その内容をプレゼンできるように配布資料を作成する。また、関連する用語についても調べて、説明出来るようにする(180)
4境界理論 2 (7.5 左枝制約~7.7 so-that構文とto-too構文)予習:教科書第7章7.5節~7.7節(pp.191~203)を読み、その内容をプレゼンできるように配布資料を作成する。また、関連する用語についても調べて、説明出来るようにする(180)
5束縛理論 1 (8.0 束縛理論の基本概念~8.2 相互照応形と再帰照応形)予習:教科書第8章8.0節~8.2節(pp.205~214)のプレゼン準備(180)
復習:第7章の練習問題(p.204)を解き、次週授業開始時に提出できるようにする
6束縛理論 2 (8.3 逆行照応現象と束縛理論の適用段階~8.4 名詞句内のPRO)予習:教科書第8章8.3節~7.7節(pp.215~227)のプレゼン準備(180)
復習:第8章の練習問題(p.228)を解き、次週授業開始時に提出できるようにする(120)
7束縛理論 3 (9.1 寄生空所化現象~9.2 数量詞解釈理論)予習:教科書第9章9.1節~9.2節(pp.229~244)を読み、その内容をプレゼンできるように配布資料を作成する。また、関連する用語についても調べて、説明出来るようにする(180)
8束縛理論 4 (9.3 優位性条件・空範疇原理・経路包含条件)予習:教科書第9章9.3節(pp.244~247)のプレゼン準備(180)
復習:第9章の練習問題(p.247)を解き、次週授業開始時に提出できるようにする(120)
9コントロール理論 1 (10.0 コントロール理論の基本概念~10.2 [±SC]と二重受動構文)予習:教科書第10章10.0節~10.2節(pp.229~256)を読み、その内容をプレゼンできるように配布資料を作成する。また、関連する用語についても調べて、説明出来るようにする(180)
10コントロール理論 2 (10.3 遡及的名詞形構文)予習:教科書第10章10.3節(pp.256~260)のプレゼン準備(180)
復習:第10章の練習問題(p.261)を解き、次週授業開始時に提出できるようにする(120)
11格理論 1 (11.0 格理論の基本概念~11.3 格と縮約)予習:教科書第11章11.0節~11.3節(pp.262~275)を読み、その内容をプレゼンできるように配布資料を作成する。また、関連する用語についても調べて、説明出来るようにする(180)
12格理論 2 (11.4 文と格~11.5 内在格と属格)予習:教科書第11章11.4節(pp.275~282)のプレゼン準備(180)
復習:第11章の練習問題(p.283)を解き、次週授業開始時に提出できるようにする(120)
13θ理論 1 (12.0 θ理論の基本概念~12.3 θ役割と格吸収)予習:教科書第12章12.0節~12.3節(pp.284~296)を読み、その内容をプレゼンできるように配布資料を作成する。また、関連する用語についても調べて、説明出来るようにする(180)
14θ理論 2 (12.4 二次述語とθ役割~12.5 主題階層条件)予習:教科書第12章12.4節~12.5節(pp.296~300)のプレゼン準備(180)
復習:第12章の練習問題(p.301)を解き、次週授業開始時に提出できるようにする(120)
15まとめ(GB理論の総括と極小主義理論について)復習:自分でテーマを決め、生成文法の枠組みでそのテーマについて論じることの意義、問題解決のための提案、分析、考察、結論、帰結をレポートにまとめて提出する(240)
試験実施方法(秋)
定期試験=1
レポート=2
その他=3
3
評価方法(秋)
評価方法割合評価基準
授業参加度30%受動的に教科書の内容をただ読んで理解するのではなく、自ら疑問点を呈し、議論に発展させられるように、常に批判的な視点で積極的に取り組む姿勢を評価する。
プレゼンテーション35%内容をしっかり理解し、相手に伝わるようにきちんと説明することが出来ているか、また、用語などについて用語辞典や関連する文献を調べるなどして、正しく意味を理解しているかなど、ただ教科書の内容を羅列するのではなく、質問に答えられるように準備して臨んでいるか否かを評価する。
章末問題への取り組み35%解答の正否に加え、その答えを出すに至った思考、議論の過程も合わせて評価する。
テキスト
参考書
  ・
参考資料
参考URL
質疑応答
授業時、またはオフィスアワー(春学期:毎週月曜日4限目、秋学期:毎週月曜日2限目)に研究室(3319)にて受け付けます。
なるべく事前に直接、またはE-mailにてアポイントメントをとって下さい。
備考
画像
ファイル
更新日付2021/02/03 16:23:44