開講年度2021
開講学科文学研究科宗教学仏教学専攻博士前期課程-2004
科目名宗教学仏教学特講(Ⅱ) 講義
担当教員谷口 富士夫
学期曜日時限通年 ダミー(曜日区分) ダミー(時限)
科目区分
授業形態講義
対象学年1年
単位数4
科目ナンバー
関連性が高い
ディプロマ・ポリシー
キャンパス日進キャンパス
担当教員の実務経験


テーマ
チベット語初級
授業の概要
 チベット仏教は8世紀以降のインド大乗仏教の直系の後継者です。またチベット語訳大蔵経に収められた仏典は、ほぼ逐語訳と称してもよい訳文です。したがって、サンスクリット原典のない仏典の元の形を想定するのに有益な資料です。以上のように、チベット語の知識は、チベット仏教研究には勿論のこと、インド仏教研究においても不可欠です。
 本授業は、そのチベット語文献が読めるようになるために、チベット文語文法を初歩から学習し、チベット語訳経典(般若心経と金剛般若経を予定。ただし受講生と相談のうえ変更することもあり得ます)をサンスクリットや漢訳と比較しながら読んでいきます。
授業の到達
目標
1.チベット文字で書かれたチベット語を、ワイリー方式にしたがってローマ字に表記し直すことができる。またその逆に、ローマ字表記されたチベット語を、チベット文字に直すことができる。
2.チベット語をラサ方言にしたがって発音することができる。
3.チベット文に用いられた名詞・動詞・形容詞・助辞などを識別し、辞書から意味を探すことができる。
4.チベット語訳仏典を日本語に訳すことができる。
課題
(定期試験
・レポート試験
・授業内試験など)の
フィードバック方法
授業時間中に指名して答えてもらった解答に対して、直後にフィードバックします。
使用言語
日本語
実務経験をいかした教育内容
授業計画(春)
回数授業スケジュール授業時間外学習・時間(分)
1「チベット」の範囲、チベット語の特徴、30基字と発音30基字を覚え、発音できるようにする。(180分)
2特殊な文字と発音、文字の組み合わせ(添足字)と発音特殊な文字および添足字を伴う文字の組み合わせを覚え、発音できるようにする。(180分)
3文字の組み合わせ(添頭字、添前字)と発音添頭字や添前字を伴う文字の組み合わせを覚え、発音できるようにする。(180分)
4文字の組み合わせ(添後字、再添後字)と発音添後字や再添後字を伴う文字の組み合わせを覚え、発音できるようにする。(180分)
5辞書の引き方チベット語の辞書の配列を覚え、課題の単語を辞書で探す。(180分)
6名詞課題の単語を辞書で探して、意味を確認する。重要な単語を暗記する。(180分)
7代名詞、数詞課題の単語を辞書で探して、意味を確認する。重要な単語を暗記する。(180分)
8格助詞概説、属格助詞課題の単語を辞書で探して、意味を確認する。例文の文法構造を理解して、重要な単語を暗記する。(180分)
9動詞の特徴、否定辞例文の文法構造を理解して、重要な単語を暗記する。(180分)
10具格助詞例文の文法構造を理解して、重要な単語を暗記する。(180分)
11従格助詞、La don(為格・処格助詞)の特徴例文の文法構造を理解して、重要な単語を暗記する。(180分)
12La don(為格・処格助詞)の用法例文の文法構造を理解して、重要な単語を暗記する。(180分)
13結合接続助詞、強調接続助詞例文の文法構造を理解して、重要な単語を暗記する。(180分)
14同時接続助詞、引用接続助詞、命令助詞例文の文法構造を理解して、重要な単語を暗記する。(180分)
15未完接続詞、選択接続詞、終辞例文の文法構造を理解して、重要な単語を暗記する。(180分)
試験実施方法(春)
定期試験=1
レポート=2
その他=3
3
評価方法(春)
評価方法割合評価基準
平常点70チベット文字とワイリー方式ローマ字表記の書き換えができる
平常点30チベット語の発音ができる
授業計画(秋)
回数授業スケジュール授業時間外学習・時間(分)
1般若心経解題授業中に紹介した参考文献を読む。(180分)
2般若心経講読(1)テキストの冒頭四分の一のチベット文字をローマ字表記に直し、辞書を引いて単語の意味を調べ、日本語訳する。(180分)
3般若心経講読(2)テキストの続き四分の一のチベット文字をローマ字表記に直し、辞書を引いて単語の意味を調べ、日本語訳する。(180分)
4般若心経講読(3)テキストの続き四分の一のチベット文字をローマ字表記に直し、辞書を引いて単語の意味を調べ、日本語訳する。(180分)
5般若心経講読(4)テキストの最後四分の一のチベット文字をローマ字表記に直し、辞書を引いて単語の意味を調べ、日本語訳する。(180分)
6金剛般若経解題授業中に紹介した参考文献を読む。(180分)
7金剛般若経講読(1)テキスト冒頭部分のチベット文字をローマ字表記に直し、辞書を引いて単語の意味を調べ、日本語訳する。(180分)
8金剛般若経講読(2)テキストの続き部分のチベット文字をローマ字表記に直し、辞書を引いて単語の意味を調べ、日本語訳する。(180分)
9金剛般若経講読(3)テキストの続き部分のチベット文字をローマ字表記に直し、辞書を引いて単語の意味を調べ、日本語訳する。(180分)
10金剛般若経講読(4)テキストの続き部分のチベット文字をローマ字表記に直し、辞書を引いて単語の意味を調べ、日本語訳する。(180分)
11金剛般若経講読(5)テキストの続き部分のチベット文字をローマ字表記に直し、辞書を引いて単語の意味を調べ、日本語訳する。(180分)
12金剛般若経講読(6)テキストの続き部分のチベット文字をローマ字表記に直し、辞書を引いて単語の意味を調べ、日本語訳する。(180分)
13金剛般若経講読(7)テキストの続き部分のチベット文字をローマ字表記に直し、辞書を引いて単語の意味を調べ、日本語訳する。(180分)
14金剛般若経講読(8)テキストの続き部分のチベット文字をローマ字表記に直し、辞書を引いて単語の意味を調べ、日本語訳する。(180分)
15金剛般若経講読(9)テキストの続き部分のチベット文字をローマ字表記に直し、辞書を引いて単語の意味を調べ、日本語訳する。(180分)
試験実施方法(秋)
定期試験=1
レポート=2
その他=3
3
評価方法(秋)
評価方法割合評価基準
平常点20チベット文字とワイリー方式ローマ字表記の書き換えができる
平常点20チベット語の発音ができる
平常点30チベット語の辞書を引いて適切な意味を見つけることができる
平常点30チベット語の文法構造を理解して、和訳することができる
テキスト
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『配付資料を使用する』
参考書
  ・
参考資料
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『Tibetan-English Dictionary』H. A. Jaschke Dover Publications9780486426976ペーパーバック。臨川書店版もある。
2.『チベット語文語文典』山口瑞鳳春秋社9784393101537品切れの可能性あり
3.『般若心経・金剛般若経』中村元・紀野一義岩波文庫9784003330319
参考URL
質疑応答
最初の授業時にyahooメールアドレスを知らせるので、必要なときはメール連絡してください。
備考
画像
ファイル
更新日付2021/01/20 18:34:05