開講年度2021
開講学科法律学科 2013年度以降入学
2020年度法学部法律学科
科目名憲法Ⅱ(人権)A
担当教員飯野 賢一
学期曜日時限春学期 水曜日 2時限
チームコード
科目区分選択
授業形態講義
対象学年2年
単位数2
科目ナンバーJ231-212-04
関連性が高い
ディプロマ・ポリシー
J-DP2 法律学の体系的知識 ◎ J-DP4-2 体系的・論理的に思考する能力 ◎
キャンパス名城公園キャンパス
担当教員の実務経験


テーマ
現代社会における人権の問題を考える
授業の概要
この授業は、人権に関する基本的知識を確認したうえで、現在生じている様々な人権問題について、論理的に考え、妥当と思われる結論を導くことができるようになることをねらいとしています。具体的には、ビッグデータ、アファーマティヴ・アクション、君が代の強制、靖国問題、ヘイトスピーチなどをとりあげ、そこにどのような問題があるのかを検討していきます。
授業の到達
目標
この授業の到達目標は、次の2つです。
①人権の内容やその法的性格について理解し、説明できるようになる。
②具体的な事案における争点、問題の背景について理解し、その事案について論理的に考え、論じられるようになる。
課題
(定期試験
・レポート試験
・授業内試験など)の
フィードバック方法
定期試験については、WebCampusを通じて講評を行います。
小テストやレポートについては、授業中またはWebCampusを通じて、解説を行います。
使用言語
日本語
実務経験をいかした教育内容
授業計画
回数授業スケジュール授業時間外学習・時間(分)
1オリエンテーション 授業の概要の説明

人権とはどのようなものか
人権保障の歴史や人権が認められる理由について考える。
【予習】教科書の75-87頁を読み、要点と疑問点をまとめる(120)。
【復習】今回の範囲で学んだことを復習する(120)。
2プライバシーの権利① 
憲法に書かれていない「新しい人権」の代表例であるプライバシーの権利について学ぶ。
【予習】教科書の120-127頁を読み、要点と疑問点をまとめる(120)。
【復習】今回の範囲で学んだことを復習する(120)。
3プライバシーの権利②
プライバシーの権利が現在ではどのように理解されているのかについて学ぶ。
【予習】Nシステム、GPS捜査、住基ネットに関する判例をまとめる(120)。
【復習】今回の範囲で学んだことを復習する(120)。
4プライバシーの権利③
ビッグデータと個人情報保護の問題について学ぶ。
【予習】ビッグデータの問題点を調べる(120)。
【復習】今回の範囲で学んだことを復習する(60)。
【課題】課題をやる(60)。
5自己決定権 
自己決定権について、その意義と限界について学ぶ。

〇課題1
【予習】教科書の128-129頁を読み、要点と疑問点をまとめる(120)。
【復習】今回の範囲で学んだことを復習する(60)。
【課題】課題をやる(60)。
6法の下の平等①
平等の意味について学ぶ。
【予習】教科書の129-146頁を読み、要点と疑問点をまとめる(120)。
【復習】今回の範囲で学んだことを復習する(120)。
7法の下の平等②
アファーマティヴ・アクションについて学ぶ。
【予習】アファーマティヴ・アクションとはどのようなものか、調べてくる(120)。
【復習】今回の範囲で学んだことを復習する(120)。
8思想・良心の自由
思想・良心の自由の意味について、「君が代」の強制問題を中心に学ぶ。
【予習】教科書の154-158頁を読み、要点と疑問点をまとめる(120)。
【復習】今回の範囲で学んだことを復習する(120)。
9学問の自由
学問の自由の意味と先端科学技術研究の限界について学ぶ。
【予習】教科書の173-179頁を読み、要点と疑問点をまとめる(60)。
【復習】今回の範囲で学んだことを復習する(120)。
【課題】課題をやる(60)。
10信教の自由①
信教の自由について学ぶ。

〇課題2
【予習】教科書の158-164頁を読み、要点と疑問点をまとめる(60)。
【復習】今回の範囲で学んだことを復習する(120)。 
【課題】課題をやる(60)。
11信教の自由②
政教分離について津地鎮祭事件、首相の靖国公式参拝事件などを中心に学ぶ。
【予習】教科書の164-173頁を読み、要点と疑問点をまとめる(120)。
【復習】今回の範囲で学んだことを復習する(120)。
12表現の自由①
二重の基準論の妥当性について考える。
【予習】教科書の104-107頁、202-204頁を読み、要点と疑問点をまとめる(120)。
【復習】今回の範囲で学んだことを復習する(120)。
13表現の自由②
性的表現と青少年の保護について考える。
【予習】教科書の197-201頁を読み、要点と疑問点をまとめる(120)。
【復習】今回の範囲で学んだことを復習する(120)。
14表現の自由③
名誉毀損・プライバシー侵害と事前差止めの要件について学ぶ。
【予習】教科書の198頁、123-125頁など名誉やプライバシーの箇所を読み、要点と疑問点をまとめる(120)。
【復習】今回の範囲で学んだことを復習をする。定期試験の準備をする(120)。
15表現の自由④
マス・メディアと放送の自由について学ぶ。
【予習】教科書の186-197頁を読み、要点と疑問点をまとめる(120)。
【復習】今回の範囲で学んだことを復習する。定期試験の準備をする(120)。
試験実施方法
定期試験=1
レポート=2
その他=3
1
評価方法
評価方法割合評価基準
定期試験60%判例や学説を正確に理解している。人権の基本論点について論理的に論述できる。
小テストやレポートなどの課題40%同上
テキスト
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『憲法(第7版)』芦部信喜岩波書店3520円978-4-00-061322‐4
参考書
  ・
参考資料
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『とくに指定しません。』
参考URL
1.とくにありません。
質疑応答
質問がある場合には、授業後かオフィスアワーに質問してください。オフィスアワーは火曜日の昼休み、研究室番号は71017です。オフィスアワー以外の時間帯でも都合がつけば対応します。
備考
憲法入門と憲法Ⅰ(統治)を履修していることが望ましいです。
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更新日付2021/02/22 12:38:58