開講年度2021
開講学科経営学科 2013年度以降入学
科目名ビジネス・ゲーム実習A
担当教員津田 秀和
学期曜日時限春学期 木曜日 3時限
チームコード
科目区分選択
授業形態講義
対象学年2年
単位数1
科目ナンバーM231-238-64
関連性が高い
ディプロマ・ポリシー
M-DP1-1 多様な人々と意思疎通する能力 ○ M-DP1-2 社会の課題を発見し解決を図る能力 ○ M-DP2-2 経営者・管理者として、経営資源を管理する能力 ○ M-DP3-1 モノづくりに関する問題の把握、解決を見出す能力 ○ M-DP4-1 会計に関する問題の把握、解決を見出す能力 ○
キャンパス名城公園キャンパス
担当教員の実務経験


テーマ
経営意思決定の疑似体験を通じて,経営と協働を学ぶ
授業の概要
ビジネスゲームを体験実施することを通じて,経営,特に意思決定について体得する。与えられた情報から自分たちにとって必要な情報を読み取り,その情報を分析して,適切な意思決定を行う。ビジネスゲームはチーム戦の方式で実施される。会社に入った後に,同僚や上司,部下と力を合わせて,適切な決定をしなければならない。このチームでの意思決定には,適切な分業とそれを担う力も必要となるが,同時に協調,率先などのキーワードに象徴される協働力が必要となる。この点についての力を養うこともこの実習の目的となる。体験から得られるものは大きいものの何らかの形で記録に残していかなければ,すぐに消えてしまう側面がある。そこで,適時,レポーティング,プレゼンテーションなどにより,体験の言語化を行い,体験を学習につなげられるようにする。
授業の到達
目標
 この実習では,ビジネスゲームでの体験を経営についての理解と経営学についての理解につなげることを目標とするが,より細かく分け,ポイントを示すと次のようになる。
① 経営,特に意思決定に関して,その難しさやコツを理解し,説明できるようになること
② 利益獲得と競争との関係について理解し,説明できるようになること
③ 協働について,チーム全体とこの役割の観点から理解し,説明できるようになること
④ 経営学での学びとビジネスゲームでの体験をつなぎ合わせ,説明できるようになること
課題
(定期試験
・レポート試験
・授業内試験など)の
フィードバック方法
 講評をwebcampusの講義連絡を用いて送る。
使用言語
日本語
実務経験をいかした教育内容
該当しない
授業計画
回数授業スケジュール授業時間外学習・時間(分)
1授業の概要,目的,評価について説明し,受講上の注意事項を理解する。アイスブレーキングのためのゲームを実施し,ビジネスゲーム,チームでの意思決定の進め方について感覚的に理解する。また,次週以降のビジネスゲーム実施のための準備として,チーム編成と,役割の割り振りを行う。事前にシラバスを読み,授業の狙いについて理解する。復習として,参加時に得た感覚を活かし,ビジネスゲームへ参加する時に個人的な目標を設定する。(60分)
2簡易版のビジネスゲームを用いて,ビジネスゲームの練習を行う。エクセルを用いたビジネスゲームへ参加し,情報整理の重要性,計画の重要性について体感的に理解する。ビジネスゲームにおいて,情報整理と計画の重要性について気づいたことをまとめる。(30分)
3販売価格,材料費,広告費の3つの意思決定を伴うレストランゲームに参加する。初回の意思決定においては,競争の条件をチームごとにしっかりと理解していくことが重要となるので,そのチーム内での理解と,それに基づく戦略や計画立案に時間をかける。ゲームを振り返る。特に競争の条件と意思決定の方針や戦略について振り返り,その成否を予想する。(60分)
4第3回に引き続き,レストランゲームに参加する。この回で終了する前提で,計画的な意思決定を実施する。ゲームを振り返り,チームの成果を第5回にプレゼンテーションできるよう資料を整理する。(90分)
5まず,レストランゲームの振り返りのためのプレゼンテーションを実施する。レストランゲームを再開する。設定値の見直しを行う場合もある。第3回と同様に戦略や計画の立案を行った上でゲームを実施していく。第4回までのビジネスゲーム参加時と比べて工夫する点とそれにより予測される成果を検討し,まとめる。(30分)
6第5回に引き続き,レストランゲームを行う。ゴーイングコンサーンとしての事業体を前提に,最終回を第6回とするか,第7回とするかは明示しない。ゲームを振り返り,予測された結果との差異についてまとめる。(60分)
7第6回に引き続きレストランゲームを行う,または,新しいゲームへと移行する。新しいゲームはベーカリーゲームと呼ばれ,販売価格,製造指示,材料調達の3つの意思決定を伴う。ゲームを振り返り,チームの成果を第8回にプレゼンテーションできるよう資料を整理する。(90分)
8レストランゲームについてのプレゼンテーションを行う。そしてベーカリーゲームに参加する。ベーカリーゲームに勝利するための戦略と計画について時間をかけて検討する。ベーカリーゲームに打ち勝つための戦略と計画の妥当性を検証する。(30分)
9第8回に引き続き,ベーカリーゲームに参加する。第8回に検討した戦略と計画を意識して,意思決定を行う。ゲームを振り返り,チームの成果を第10回にプレゼンテーションできるよう資料を整理する。(90分)
10チーム成果についてのプレゼンテーションを行う。条件変更されたベーカリーゲームに参加する。この変更がどういった影響を及ぼすかを予想し,戦略を立てることに時間をかける。ゲームを振り返り,予測された結果との差異についてまとめる。(60分)
11第10回に引き続き,ベーカリーゲームに参加する。この回に終了するか,第12回に終了するかは明示せず,ゴーイングコンサーンとしての事業体を前提とした意思決定とする。ゲームを振り返り,チームの成果を第12回にプレゼンテーションできるよう資料を整理する。(90分)
12ベーカリーゲームの続きと,チーム成果についてのプレゼンテーションを行う。時間によっては新しいビジネスゲームについての理解を深める。ゲームを振り返り,予測された結果との差異についてまとめる。(60分)
13交渉ゲームを簡易的に実施する。このビジネスゲームでは,これまでのゲームと異なり,メーカーと小売りとの異なる立場が異なる主体間での競争となる。BtoBとBtoCの取引の差を意識する。ゲームを振り返り,このゲームで勝ち抜く方法と重要なポイントについてまとめる。(60分)
14第14回に引き続き,交渉ゲームに参加する。そして,交渉ゲームから得られた学習効果を共有する。ゲームを振り返り,授業中に共有された他者の見解も含めて,まとめを作成する。(90分)
15ここまでのビジネスゲームへの参加を通じて得られた感覚をチーム単位で共有し,レポート作成の準備を進める。講義担当者からのファシリテーションに基づき,この準備は進む。最終レポート提出のための準備をする。(180分)
試験実施方法
定期試験=1
レポート=2
その他=3
2
評価方法
評価方法割合評価基準
レポート試験50期末レポート試験の内容
平常点50参加時のチームへの貢献(個人),ゲーム結果とプレゼンの内容(チーム)
テキスト
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『使用しない』
参考書
  ・
参考資料
参考URL
質疑応答
 講義内容についての質問は、オフィスアワー(水曜日昼休み)で可能です。オフィスアワーに来室する場合には必ずメール(tsuda@dpc.agu.ac.jp)を送付し、担当教員の指示を確認してください。なお、試験と成績に直接に関係する質問については対応できないことがあります。
備考
 実習型の授業であるため,欠席と遅刻については,大幅な減点対象となるので注意して欲しい。また,授業目的と関係のない作業をパソコンやスマホで行ってはならない。チームでの意思決定を前提とするが,他人に任せっきりになってはならない。ゲームという名前がついてはいるものの,遊び感覚,ギャンブル感覚での参加を禁ずる。実際の経営に挑むつもりで参加すること。
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更新日付2021/02/02 16:43:37