開講年度2021
開講学科経済学科 2013年度以降入学
2020年度経済学部経済学科
科目名マクロ経済学Ⅲ
担当教員宮原 正人
学期曜日時限春学期 木曜日 3時限
チームコード
科目区分選択
授業形態講義
対象学年2年
単位数2
科目ナンバーE231-231-06
関連性が高い
ディプロマ・ポリシー
E-DP1-1 理論的基礎力 ◎ E-DP3-1 応用的分析力 ◎
キャンパス名城公園キャンパス
担当教員の実務経験


テーマ
マクロ経済学の全体像を掴むために…
授業の概要
「マクロ経済学Ⅰ」では閉鎖体系のもとでの財市場の均衡(45°線分析)を学び、「マクロ経済学Ⅱ」では、それに貨幣市場の均衡を考慮してIS=LM分析を、さらに労働市場の均衡を加えて、AD=AS分析を学習してきた。
この「マクロ経済学Ⅲ」では、それらを発展させて、開放体系下のオープンマクロ経済学として、IS=LM=BPモデルの基礎的な考え方を、さらに短期理論として発展してきたケインズモデルの長期化した分野として始まった経済成長論を学習する。その際には、新古典派理論にも言及する予定である。
以上によりはじめて、体系的にマクロ経済学全般を概ね(広く浅くではあるが)網羅することができる。
授業の到達
目標
経済学部生各自にはそれぞれ専門が生まれてくるであろう。その際に、殊にマクロ経済学の側面に関して、理論的基盤がなければならないが、必修科目のマクロ経済学Ⅰ・Ⅱのみではカバーできない範囲がかなり存在します。その意味で、海外との関係も含めてより広範囲に、相互の関連性をもちつつマクロ的な経済現象を理解することが可能となるでしょう。
課題
(定期試験
・レポート試験
・授業内試験など)の
フィードバック方法
成績発表後の指定された期間内において指定された形式での質問には個別に回答する。
使用言語
日本語
実務経験をいかした教育内容
授業計画
回数授業スケジュール授業時間外学習・時間(分)
1実質GDP、45度線分析(復習)、他

実物市場の復習
予習(30)…教科書を読む、新聞記事を読む/復習(60)…ノート整理
2貨幣市場、IS=LM分析(復習)

貨幣市場の復習
予習(30)…教科書を読む、新聞記事を読む/復習(60)…ノート整理
3貨幣市場、不均衡

貨幣市場、実物市場で需給に不均衡が生じた場合を考慮する
予習(30)…教科書を読む、新聞記事を読む/復習(60)…ノート整理
4労働市場

労働の需要曲線を導出した上で、古典派とケインジアンの労働市場に対する考え方の違いを理解する
予習(30)…教科書を読む、新聞記事を読む/復習(60)…ノート整理
5労働市場、AD=AS分析

閉鎖体系化での実物市場、貨幣市場、労働市場の同時均衡を学ぶ
予習(30)…教科書を読む、新聞記事を読む/復習(60)…ノート整理
6マネタリスト、自然失業率/フィリップス曲線、インフレ

さまざまな問題に関して考察する
予習(30)…教科書を読む、新聞記事を読む/復習(60)…ノート整理
7国際収支について

国際収支、とりわけ経常収支について、GDP(およびGNP)との関連で学習する
予習(30)…教科書を読む、新聞記事を読む/復習(60)…ノート整理
8オープンマクロ経済学

開放体系化の経済学を学ぶ
予習(30)…教科書を読む、新聞記事を読む/復習(60)…ノート整理
9IS=LM=BP、固定相場制と変動相場制

小国モデル、大国モデル(?)について学ぶ
予習(30)…教科書を読む、新聞記事を読む/復習(60)…ノート整理
10フレミングのトリレンマ

自由な資本移動、固定相場制、独立した金融政策は三つ同時には成立しない
予習(30)…教科書を読む、新聞記事を読む/復習(60)…ノート整理
11ハロッド=ドーマーの経済成長論

ケインジアンの成長率の考え方を学ぶ
予習(30)…教科書を読む、新聞記事を読む/復習(60)…ノート整理
12新古典派経済成長論

新古典派の代表格であるソローの経済成長論を中心に学ぶ
予習(30)…教科書を読む、新聞記事を読む/復習(60)…ノート整理
13TFP(全要素生産性)等と技術進歩

実証分析で多用されている全要素生産性と経済成長に必須である技術進歩(というよりイノベーション)について学ぶ
予習(30)…教科書を読む、新聞記事を読む/復習(60)…ノート整理
14景気循環イントロダクション

簡単に景気循環について学習する
予習(30)…教科書を読む、新聞記事を読む/復習(60)…ノート整理
15レポート提出と解説・まとめ予習(240)…レポート作成、新聞記事を読む/復習(60)…ノート整理
試験実施方法
定期試験=1
レポート=2
その他=3
3
評価方法
評価方法割合評価基準
授業期間内のレポート試験100%オープンマクロまたは経済成長論について深く理解していること
テキスト
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『1年次の教科書』…担当教員によって異なる
参考書
  ・
参考資料
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『1年次の教科書・参考書』…担当教員によって異なるので、他教員の採用した教科書
参考URL
1.国民経済計算(GDP統計)内閣府HP
2.時系列統計データ検索サイト日本銀行HP
3.World Economic Outlook DatabaseIMFのHPより「WEOデータベース」に入る
質疑応答
授業時間中に随時質問してください。議論の中から新しい疑問も湧いてきます。質問は大歓迎です。
それ以外でも、オフィスアワーを利用してください。
備考
マクロ経済学Ⅰ・Ⅱの単位を取得している必要はあります。その上で、さらに深くマクロ経済学を学習したいと考えている積極的かつ「やる気」のある経済学部の学生を対象としています。
科目の性質上、シラバス通りに進まない場合もあることに留意しておいてください。

★なお、レポート試験ではあるが、定期試験期間の提出ではない(授業期間の後半に告知する!)ので、締め切り日に注意してください。
画像
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更新日付2021/02/15 15:44:28