開講年度2021
開講学科経済学科 2013年度以降入学
2020年度経済学部経済学科
科目名社会政策論A
担当教員玉井 金五
学期曜日時限春学期 水曜日 3時限
チームコード
科目区分選択
授業形態講義
対象学年2年
単位数2
科目ナンバーE221-235-03
関連性が高い
ディプロマ・ポリシー
E-DP2-1 問題発見力 ◎ E-DP2-2 論理的思考力 ◎
キャンパス名城公園キャンパス
担当教員の実務経験


テーマ
現代日本における雇用問題・雇用政策
授業の概要
 社会政策とは、人々の労働や生活の保障を基本的な目的としています。日々労働に従事し、生活を営んでいくという行為は、誰にとっても欠かすことが出来ません。しかし、いつも雇用機会に恵まれるとは限らないし、日常的にどういったリスクに直面するかもわかりません。そのために、さまざまな政策や制度が必要になってきます。わが国では、主に厚生労働省がその役割を担っています。講義では、近年非常に注目されつつある高齢者、女性、障害者といった人々に焦点をあて、雇用問題・雇用政策のこれまでとこれからという順で進めていきます。
授業の到達
目標
 成年男性労働者に関する雇用問題・雇用政策に接することは多いが、高齢者をはじめとする領域はその機会が非常に限られています。しかしながら、高齢者は増え続け、高齢者雇用は以前にも増してその重要性を高めてきています。女性についても同じことがいえます。障害者雇用も大きな変容を遂げています。こうした雇用分野を学習することによって、日本の雇用問題・雇用政策を総体として捉えることが出来ますし、またそれだけでなくわが国における独自の雇用構造がいかに形成されているのかも理解することになるでしょう。
課題
(定期試験
・レポート試験
・授業内試験など)の
フィードバック方法
成績発表日以降に講義連絡にて授業講評を送信する。
使用言語
 日本語
実務経験をいかした教育内容
授業計画
回数授業スケジュール授業時間外学習・時間(分)
1「社会政策の課題と方法」
○社会政策とは何かを学びます
・社会政策の実施主体、対象、範囲
【予習】シラバスの内容把握(20)
【復習】講義内容全体の確認(20)
2「高齢者の雇用保障」(1)
○いつ頃から問題となったのかを学びます
・政府の基本方針策定と政策展開
【予習】高齢者問題の現状把握(30)
【復習】高齢者雇用対策の出発点確認(30)
3「高齢者の雇用保障」(2)
○企業・地域レベルの取り組みを学びます
・企業内雇用システムや地域の事例
【予習】現在の定年制の実態把握(30)
【復習】実際の状況確認(30)
4「高齢者の雇用保障」(3)
○1990年代以降の動向と課題を学びます
・65歳現役社会論、65歳までの雇用延長
【予習】雇用延長の方法を探る(30)
【復習】近年の動きの確認(30)
5「高齢者の雇用保障」(4)
○2000年代以降の動向と課題を学びます
・65歳定年制、国際動向
【予習】高齢者雇用の到達点を知る(30)
【復習】要点のチェック(30)
6「高齢者の雇用保障」小テスト
○これまでの知識整理を行います
・高齢者雇用の到達点確認
【予習】高齢者雇用のノート整理(30)
【復習】理解度チェック(30)
7「女性の雇用保障」(1)
○女性雇用の現状と対策について学びます
・男女雇用機会均等法
【予習】女性雇用の現状把握(30)
【復習】女性雇用の基礎データ確認(30)
8「女性の雇用保障」(2)
○就業継続の制度について説明します
・育児や介護のさいの休暇制度
【予習】女性雇用の課題把握(30)
【復習】制度化の現状確認(30)
9「女性の雇用保障」(3)
○パートタイム労働について説明します
・実態と問題点
【予習】非正規雇用の現状把握(30)
【復習】パートタイム労働の実態認識(30)
10「女性の雇用保障」(4)
○パートタイム労働対策について説明します
・パート労働法
【予習】パート労働の問題点把握(30)
【復習】パート労働対策の要点理解(30)
11「女性の雇用保障」小テスト
○これまでの知識整理を行います
・女性雇用の到達点確認
【予習】女性雇用のノート整理(30)
【復習】女性雇用の論点整理(30)
12「障害者の雇用保障」(1)
○障害者雇用のこれまでについて説明します
・国際動向と日本の対応
【予習】障害者の現状把握(30)
【復習】障害者雇用の出発点確認(30)
13「障害者の雇用保障」(2)
○政府と企業の取り組みを説明します
・障害者雇用促進法
【予習】障害者雇用の課題把握(30)
【復習】取り組みの実態把握(30)
14「障害者の雇用保障」(3)
○障害者雇用の課題について説明します
・理念と現実
【予習】障害者雇用の動向把握(30)
【復習】これまでの到達点把握(30)
15「全体のまとめ」
○これまでの主要な論点を取り上げます
【予習】これまでの復習(30)
【復習】再度の知識整理(30)
試験実施方法
定期試験=1
レポート=2
その他=3
1
評価方法
評価方法割合評価基準
定期試験80%講義内容の消化度、理解度をチェックし、基準をクリアーしているかどうかを判定する。
授業内試験(小テスト2回)20%学習内容の整理を行い、基礎知識の習得ができているかどうかを判定する。
テキスト
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『資料を使用する。』
参考書
  ・
参考資料
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『共助の稜線』玉井金五法律文化社
2.『三訂 社会政策を学ぶ人のために』玉井・大森編世界思想社
3.『少子高齢化と社会政策』玉井・久本編法律文化社
参考URL
質疑応答
毎回講義が終了してから受け付けます。
備考
秋学期の社会政策論Bも受講するようにしてください。
画像
ファイル
更新日付2021/02/02 13:43:00