開講年度2021
開講学科商学科 2013年度以降入学
科目名流通政策A
担当教員岡野 純司
学期曜日時限春学期 木曜日 1時限
チームコード
科目区分選択
授業形態講義
対象学年3年
単位数2
科目ナンバーC331-239-43
関連性が高い
ディプロマ・ポリシー
C-DP2-2 流通、およびマーケティングに関する深い知識や優れた技能を身につけている。 ◎
キャンパス名城公園キャンパス
担当教員の実務経験実務経験あり


テーマ
流通政策の基礎的な概念と流通政策の一分野である競争政策を学ぶ
授業の概要
流通・マーケティングコースでは、マーケット(市場)とモノ(製品・商品)との関係を学びます。流通政策は、企業がマーケットでモノを流通させ、消費者に提供するという流通部門における、企業・消費者の活動や機能、構造を対象とした公共政策です。
本授業では、マーケティング・流通関連科目で学習したことを基礎として、第一に、流通政策の基礎的な概念や近年の政策転換を学びます。第二に、流通政策の一分野であり、近年強化改正され、企業活動で重要性が高まっている競争政策(独占禁止法)を学びます。流通政策Bを受講することにより流通政策の全体像がつかめますので併せて受講してください。
授業の到達
目標
①流通政策の根拠・目的・枠組みを説明することができる。
②競争政策の根拠・目的・枠組みと企業活動に対する具体的な規制内容を説明することができる。
③流通政策の課題を見つけ、自ら調べ、考え、文章で表現することができる。
課題
(定期試験
・レポート試験
・授業内試験など)の
フィードバック方法
フィードバック方法:講義連絡により最終評価について総評を行います。
使用言語
日本語
実務経験をいかした教育内容
授業で説明する事項に関連して、教員の小売・サービス業の法務部門での実務経験に基づいて競争政策が企業の活動に与える影響や企業の対応等の具体例を説明します。
授業計画
回数授業スケジュール授業時間外学習・時間(分)
1「ガイダンス」:授業方針の説明
○本授業の概要と今後の学習の流れを理解します。
「流通の役割と仕組み」
○流通論で学んだことを簡単に復習します。
【予習】シラバスを読み本授業内容をあらかじめ把握する(120)
【復習】授業の全体について確認(120)
2「流通政策の根拠と目的」「流通政策の体系」
○流通政策の基礎的な概念を理解します。
【予習】教科書の該当部分の熟読(120)
【復習】今回の授業内容を確認し理解を深める(120)
3「流通政策の転換」
○近年の流通政策の転換を理解します。
【予習】教科書の該当部分の熟読(120)
【復習】今回の授業内容を確認し理解を深める(120)
4「流通政策の分野における規制緩和の具体例」
○前回の内容をさらに進め、規制緩和の具体例を理解します。
【予習】教科書の該当部分の熟読(120)
【復習】今回の授業内容を確認し理解を深める(120)
5「独占禁止法の枠組み」
○流通政策の一分野である競争政策(独占禁止法)の概要を理解します。
【予習】教科書の該当部分の熟読(120)
【復習】今回の授業内容を確認し理解を深める(120)
6「不公正な取引方法の禁止」
○独占禁止法の規制内容の一つである不公正な取引方法の概要と法定された行為類型を理解します。
【予習】教科書の該当部分の熟読(120)
【復習】今回の授業内容を確認し理解を深める(120)
7「不公正な取引方法の一般指定」
○不公正な取引方法の一般指定に定められた行為類型を理解します。
【予習】教科書の該当部分の熟読(120)
【復習】今回の授業内容を確認し理解を深める(120)
8「流通の組織化・系列化と独占禁止法」
○流通の組織化・系列化とこれに対する規制の概要を理解します。
※課題を出す予定です(授業の進捗によって前後します)。
【予習】教科書の該当部分の熟読(60)
【復習】今回の授業内容を確認し理解を深める(60)
【課題】授業内容に関連した課題(授業中に指示)を行い、理解を定着させる(120)
9「再販売制度に関する独占禁止法の運用」
○再販売価格維持行為とこれに対する規制の概要を理解します。
【予習】教科書の該当部分の熟読(120)
【復習】今回の授業内容を確認し理解を深める(120)
10「小売業の企業行動に関する規制」
○大規模小売業者のバイイングパワー問題と優越的地位の濫用規制の概要を理解します。
【予習】教科書の該当部分の熟読(120)
【復習】今回の授業内容を確認し理解を深める(120)
11「優越的地位の濫用にかかわる主要事件」
○大規模小売業者に対する優越的地位の濫用規制の具体例を理解します。
【予習】教科書の該当部分の熟読(120)
【復習】今回の授業内容を確認し理解を深める(120)
12「競争政策に関するその他の制度」
○競争政策に関するその他の制度を理解します。
【予習】教科書の該当部分の熟読(120)
【復習】今回の授業内容を確認し理解を深める(120)
13「景品表示法」
○企業の事業活動に大きな影響を与える景品表示法の規制を理解します。
【予習】教科書の該当部分の熟読(120)
【復習】今回の授業内容を確認し理解を深める(120)
14「下請法」
○企業の事業活動に大きな影響を与える下請法の規制を理解します。
【予習】教科書の該当部分の熟読(120)
【復習】今回の授業内容を確認し理解を深める(120)
15「本授業のまとめ」
○流通政策Aの復習を行います。
【予習】今までの授業内容の復習(120)
【復習】今回の授業内容を確認し理解を深める(120)
試験実施方法
定期試験=1
レポート=2
その他=3
2
評価方法
評価方法割合評価基準
出席して当日出題された設問をミニッツペーパーで授業中に提出50%当日の授業で学習した内容を説明することができる。
中間課題1回(授業外・課題を出す授業日は授業の進捗により変動します)20%流通政策の重要事項を文章、図表等で説明することができる。
レポート試験30%流通政策の重要事項を表す用語、定義、概要を説明することができる。
テキスト
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『流通政策入門[第4版]』渡辺達朗中央経済社30809784502181511授業・レポート等に必須ですので必ず購入してください
参考書
  ・
参考資料
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『独占禁止法ガイドブック―研修用テキスト―』公正取引協会公正取引協会330
2.『景品表示法ガイドブック―研修用テキスト―』公正取引協会公正取引協会385
3.『下請法ガイドブック―研修用テキスト―』公正取引協会公正取引協会385
参考URL
1.公正取引委員会HP独占禁止法・下請法関連の情報があります。
2.消費者庁HP景品表示法関連の情報があります。
3.経済産業省HP経済産業省所管の政策(流通政策を含む)の情報があります。
質疑応答
研究室:アガルスタワー2916(9階)
オフィスアワー:木曜日の昼休み
教員在室中はいつでも質問可です。
備考
・流通政策の専門的知識だけでなく、文章・図表で表現して他人に伝える力を身に付けてもらいます。このため課題とレポート試験でこの点を確認・評価します。
・毎回出席を取り、かつ、課題を提出して出席とします。6回休むと成績評価の対象としません。遅刻・早退は2回で1回休みにカウントします。
・授業中の私語、スマートフォン・携帯電話・ゲーム機の使用を禁止します。特に私語等、他の学生の受講の妨げとなる場合は退出させます。
・上記授業のうち1回を外部講師による流通政策に関する講演にする場合があります。
画像
ファイル
更新日付2021/02/19 10:04:36