開講年度2021
科目名(◆:実務経験のある教員による
      授業科目)
基礎薬学実習Ⅳ
科目ナンバーA313-473-10
開講学科医療薬学科6年コース 2011-2014年度入学
(全)開講学科医療薬学科6年コース 2015年度以降入学
医療薬学科6年コース 2011-2014年度入学
2019年度薬学部医療薬学科6年
部門専門  
対象学年3年
開講種別春学期後半
曜日・時限・教室春学期後半 月曜日 3時限 408
春学期後半 月曜日 4時限 408
春学期後半 月曜日 5時限 408
春学期後半 火曜日 3時限 408
春学期後半 火曜日 4時限 408
春学期後半 火曜日 5時限 408
単位数2
必修・選択必修
授業形態実験・実習
担当者(所属講座)河村 好章.富田 純子.久綱 僚(微生物学)
佐藤 雅彦.李 辰竜.徳本 真紀(衛生薬学)
使用言語日本語
最も関連のあるディプロマポリシー
項目
人々の健康維持と医療の発展に携わるものとして求められる教養と倫理観とコミュニケーション能力を身につける。薬学分野における基礎的・専門的知識ならびに技能と態度を修得する。自己研鑽能力とともに、科学的思考力・実践能力・問題解決能力を身に付ける。


授業の概要
 より良い生活環境の保全や維持に貢献するため、環境衛生学および食品衛生・栄養学などの衛生薬学に関する分析法の基本的な知識と技能を修得する。日本薬学会編「衛生試験法・注解」に基づき、水質、空気および食品成分などに関する基本的な衛生試験法を身近な試料を用いて実施する。各試験法の原理を理解し、測定・操作技術を習得し、各試験法の測定意義や試験結果の解釈に関する考え方を修得する。
 代表的な微生物を題材とし、無菌操作や基本的な微生物の取り扱い方法の知識や技能を習得する。培地の作成方法からグラム染色、分離培養、増殖培養、同定試験(生化学的性状試験、血清型別試験など)、薬剤感受性試験までの一連の実験を通し、技能習得を行う。さらにDNA抽出、遺伝子増幅(PCR法)、遺伝子クローニング、遺伝子伝達などの実験を通し、分子生物学実験の基本的技能およびそれらに関する理論的知識を修得する。
 さらに、参加型学習(PBL)を行い、食品汚染、環境汚染防止、感染制御に関する薬剤師としての倫理観を身につける。
授業の到達目標
 人の健康と健全な環境を守るために必要不可欠な「衛生試験法」に関する基本的知識、技能、態度を修得することを目標とする。
 細菌取り扱い(グラム染色、同定試験法、薬剤感受性試験法など)および遺伝子操作の基礎技術の知識と技術を修得することを目標とする。
準備学習(予習・復習など)
 各実習項目の内容を教科書および手引書により予習するとともに、手引書内の問題並びに実習結果に基づいた考察を通して復習を実施する。実習後は、行った手技等およびデータをよく整理して、疑問点を残さないようにする。
 各回の実習前後に、およそ90分を目安として予習・復習すること。
授業計画
授業の内容SBOコード
1衛生薬学実習講義:衛生試験法に関する講義
実習準備:器具チェック、試薬の調製
(水質、空気および食品衛生などに関する基本的な衛生試験法の原理および測定法などの説明ができる)
D1-(3)-②-2, D2-(2)-③-3,5, D2-(2)-④-2, D2-(2)-⑤-1
2飲料水試験:水温、外観、pH値、臭気、硬度、残留塩素
(各種飲料水試験を実施できる、試料の性質および飲用の適否を調べることができる)
D2-(2)-③-3
3水質汚濁試験:水温、外観、色相、pH値、臭気、透視度等、DO、COD
(各種水質汚濁試験を実施できる、試料の性質およびDO、CODなど水質汚濁指標を調べることができる)
D2-(2)-③-5
4室内環境試験:気圧、気温、気湿、カタ冷却力、気動、感覚温度、熱輻射、照度、二酸化炭素、必要換気量
(各種室内空気試験を実施し、室内環境を評価するための指標を測定できる)
D2-(2)-⑤-1
5空気試験:大気汚染物質試験(窒素酸化物、一酸化炭素、二酸化硫黄)、騒音
(大気汚染物質の濃度を測定できる、大気汚染物質および大気環境の健康影響について説明できる)
D2-(2)-④-2
6油脂の変質試験:酸価、過酸化物価、チオバルビツール酸
食品汚染物質測定:毛髪中水銀濃度
(油脂の変質試験を実施することができる、試料中水銀濃度を測定することができる)
D1-(3)-②-2、アドバンスト
7試験結果に基づく総合まとめ(参加型学習式PBL)(各種試験結果を用いて、ヒトの健康に及ぼす食品の品質や生活環境の影響を判断できる)D2-(2)-①-5
8病原菌検査法の基本を実施できる(1)
(グラム染色を実施できる、無菌操作を実施できる)
C8-(3)-⑥-1,2
9病原菌検査法の基本を実施できる(2)
(グラム染色以外の細菌染色法を実施できる、代表的な細菌の分離培養や純培養を実施できる、代表的な細菌を同定できる)
病原菌検査法に関するPBL(30分)
C8-(3)-⑥-1~3、アドバンスト
10病原菌検査法の基本を実施できる(3)
(代表的な細菌を同定できる)
遺伝子を操作できる(1)
(細菌DNAを抽出できる、PCR法を実施できる)
C8-(3)-⑥-1,2
11病原菌検査法の基本を実施できる(4)
(代表的な細菌を同定できる)
薬剤耐性菌に関するPBL(30分)
遺伝子を操作できる(2)
(DNAを電気泳動法により分離できる)
C8-(3)-⑥-1,2
12遺伝子を操作できる(3)
(形質転換、接合伝達、形質導入を実施できる)
C8-(3)-⑥-2
13遺伝子を操作できる(4)
(形質転換、接合伝達、形質導入を実施できる)
抗菌薬耐性遺伝子に関するPBL(30分)
C8-(3)-⑥-1~3、アドバンスト
授業の方法・方略
 各人がそれぞれ課題の手技を実践する。各手技については教科書、プリント(手引書)およびスライドにより解説を行う。与えられた課題の実践成績等を基にしたグループごとにディスカッションを行うことにより主体的な思考能力の啓発を促し、併せてお互いの知識の共有と進展を図る。
成績評価及び
フィードバック方法
実習態度:40% 実習内容を十分に理解し、実習の到達目標を踏まえた上で、各試験の実施およびディスカッションができる。
レポート:60% 課題について、実習内容を踏まえて適切にまとめ、正しい日本語で記述できる。
(フィードバック)学期末に、最終評価に関する総評を伝える。
教科書
必携・衛生試験法 第3版(金原出版)、衛生薬学実習手引書(衛生薬学講座編)
微生物学実習書(微生物学講座編)
参考書
コンパス衛生薬学 改訂第3版(南江堂)
Manual of Clinical Microbiology (ASM Press)、
微生物学実習提要 (丸善)、
薬学領域の病原微生物学・感染症学・化学療法学 第4版(廣川書店)
オフィスアワー
WebCampusを参照して下さい。
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更新日付2021/01/25 17:28:56