開講年度2021
科目名(◆:実務経験のある教員による
      授業科目)
酵素学
科目ナンバーA211-473-10
開講学科医療薬学科6年コース 2011-2014年度入学
(全)開講学科医療薬学科6年コース 2015年度以降入学
医療薬学科6年コース 2011-2014年度入学
2020年度薬学部医療薬学科6年
2019年度薬学部医療薬学科6年
部門専門  
対象学年2年
開講種別春学期
曜日・時限・教室春学期 月曜日 3時限 203
単位数1
必修・選択必修
授業形態講義
担当者(所属講座)武井 佳史(生体機能化学)
使用言語日本語
最も関連のあるディプロマポリシー
項目
薬学分野における基礎的・専門的知識ならびに技能と態度を修得する。


授業の概要
生命は、調和のとれた多数の酵素反応によって維持されている。生化学の目的は、酵素反応や生体分子の働きを分子レベルで理解することであり、このことは他の多くの生命科学・創薬科学の講義の理解に役立つ。酵素を構成するアミノ酸とタンパク質の構造と機能について習得する。細胞と生体における化学反応を調整する役割を担っている酵素の特性、触媒機構、阻害機構について学び、酵素の働きを理解する。補酵素、糖質、脂質の構造と機能について理解する。関連した病態についても学び、薬剤師としての心構えを修得する。
授業の到達目標
生命現象を担う分子(脂質・糖質・アミノ酸・タンパク質など)の分類、構造、生物学的機能を修得、理解し、説明できることを目標とする。それらの知識を基に、酵素の特性、酵素反応速度論、酵素活性調節機構、酵素阻害形式などを修得、理解し、説明できることを目標とする。
準備学習(予習・復習など)
受講前にシラバスに記載されている授業内容について、教科書を読んで予習すること。受講後は、教科書やプリントを読み返して復習すること。学生個人個人で、独自のまとめのノートを作成することを薦める。
各回の講義前後に、およそ90分を目安として予習・復習をすること。
授業計画
授業の内容SBOコード
1タンパク質の構成成分であるアミノ酸の種類、構造、特性について理解する。C6-(2)-③-1
2タンパク質の構造(1):ポリペプチド鎖の配向の自由度、タンパク質の二次構造について説明できる。C6-(2)-④-1
3タンパク質の構造(2):タンパク質の立体構造、タンパク質の折りたたみについて説明できる。C6-(2)-④-1
4タンパク質の分離・分析(1):タンパク質の特性に基づく分離・精製法、タンパク質の分子量測定法について説明できる。C6-(2)-④-1
5タンパク質の分離・分析(2):タンパク質の化学構造決定法と立体構造解析法について説明できる。C6-(2)-③-1, C6-(2)-④-1
6タンパク質の構造と活性:ヘモグロビンとミオグロビンを例にとり、タンパク質の構造と活性の関係について説明できる。アロステリック効果、分子病、進化について理解する。C6-(2)-④-1, C6-(3)-③-3
7酵素の特性:ギブスエネルギーと遷移状態、補因子(補酵素、微量金属)、酵素の分類について説明できる。C6-(2)-⑥-1, C6-(2)-⑦-1, C6-(3)-①-1, C6-(3)-③-2
8酵素反応速度論、酵素阻害機構について説明できる。C4-(2)-②-1, C4-(2)-②-2, C4-(2)-②-3, C6-(3)-③-1
9酵素反応機構:プロテアーゼを例にとり、酵素の触媒能と基質特異性、触媒活性部位の構造、触媒作用機構、酵素阻害剤について説明できる。C4-(2)-②-1, C4-(2)-②-2, C4-(2)-②-3, C6-(3)-③-1
10酵素前駆体の活性化、共有結合修飾(翻訳後修飾)について説明できる。C6-(3)-②-1
11タンパク質の代謝回転(タンパク質の分解)について説明できる。C6-(3)-②-2
12糖質(単糖、二糖、多糖)の構造と機能について説明できる。C6-(2)-②-1, C6-(2)-②-2
13脂質の構造と機能について説明できる。C6-(2)-①-1
授業の方法・方略
教科書、プリント、及びパワーポイント等を利用して、講義を進める。用語の丸暗記に頼らず、その用語の意味を理解しながら覚えていく作業を支援する講義を行う。酵素・タンパク質に関連した基本事項を学ぶと共に、酵素と病気の関係、またその治療薬について、理解が深まるように講義をする。
成績評価及び
フィードバック方法
定期試験(100%) 授業内容を十分に理解し、授業の到達目標について問う設問に対して、論述形式で解答することができる。
(フィードバック) 定期試験終了後に、解答状況に関するコメントを伝える。
教科書
スタンダード薬学シリーズⅡ 4 生物系薬学 Ⅰ.生命現象の基礎 (東京化学同人)
シンプル生化学 改訂第6版(南江堂)
参考書
ホートン生化学 第5版(東京化学同人)
ストライヤー生化学 第8版 (東京化学同人)
イラストレイテッド生化学 原書6版 (リッピンコットシリーズ) (丸善)
Essential細胞生物学〈DVD付〉原書第4版 (南江堂)
オフィスアワー
WebCampusを参照すること。
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更新日付2021/01/25 18:40:50