開講年度2021
開講学科2018年度心身科学部健康科学科
科目名看護演習
担当教員城戸 裕子
学期曜日時限春学期 月曜日 3時限
チームコード
科目区分選択
授業形態演習
対象学年3年
単位数2
科目ナンバーZ332-586-01
関連性が高い
ディプロマ・ポリシー
Z-DP1 指導力・実践力 ◎
キャンパス日進キャンパス
担当教員の実務経験実務経験あり


テーマ
アセスメント力を活かし理論と実践を連動させる力を養う
授業の概要
本演習では、養護教諭に必要な基礎知識に基づいて、場面に応じた適切な看護技術の提供と実践が可能となるスキルの習得を目的とする。
看護学では、看護学の初学者として看護の対象である人間を捉えるための知識を学習した。
その学びを活かし、本演習では援助を必要としている者がより良い健康状態を生み出せるような支援に向けて、日常生活や学校保健、緊急時における対応に必要な看護の基礎技術を習得することも目標とする。
授業の到達
目標
目標としては以下をあげる。
1) 学校保健現場、また緊急時における医療的支援に必要な基本的技術を習得できる
2) 日常生活援助場面での変化や異変に気付くアセスメント力を習得できる
3) 基礎看護技術から対象の個別性にあわせた技術の活用を理解し、習得できる

尚、本演習で習得した看護技術は、看護実習、学校保健現場での実践につなげるレベルを目指す。
課題
(定期試験
・レポート試験
・授業内試験など)の
フィードバック方法
課題へのコメントは、個別対応とする。全体講評は、webcampusの講義連絡または、teamsにて行う。
使用言語
日本語
実務経験をいかした教育内容
医療や保育、社会福祉施設での看護ケア実践事例を基に看護展開を行う。
授業計画
回数授業スケジュール授業時間外学習・時間(分)
1オリエンテーション
コミュニケーションスキルを活用する
【予習】バーバル、ノンバーバルコミュニケーションの意味を調べる。(30分)
【復習】コミュニケーションについて、意義と方法(技術)の留意点をまとめる。(60分)
2環境整備の意義と技術を実践する 【予習】休息、休養に必要な環境とは何かを調べる。(60分)
【復習】休息、休養に必要な環境整備であるボディメカニクスを活かしたベッドメーキングの手技を理解、獲得できる。(90分)
3健康状態を把握する①
バイタルサインの理解と測定
【予習】バイタルサイン測定に必要な血圧計やパルスオキシメーターなどの機器の仕組みや使用方法を調べる。(60分)
【復習】バイタルサインの理解、機器を使用しての測定ができる。(90分)
4健康状態を把握する②
フィジカルアセスメントの観察
【予習】バイタルサインを含む全身状態の観察項目の視点をまとめる。(60分)
【復習】観察項目について、知識を深化させ、確実にアセスメントができる。(90分)
5健康状態を把握する③
アセスメントの視点を養う
【予習】課題の事例のアセスメントを予習する。(60分)
【復習】事例のアセスメントを理解し、まとめる。(90分)
6清潔を保持するための技術①【予習】スタンダードプリコーションの定義を調べる。(60分)
【復習】バイオハザードマーク、清潔区域、清潔行為の物品の取り扱い、手技ができる。(90分)
7清潔を保持するための技術②【予習】感染症について、種別、潜伏期間などを調べて、まとめる。(60分)
【復習】感染症防止のための手浴、足浴、手洗い、清拭の手技を獲得する。(90分)
8薬品の取り扱い、内服、外用薬の理解【予習】エピペンの使用について、教職員の対応の実際について確認する。(60分)
【復習】内服薬と外用薬の取り扱いの知識により適切に使用できる。(エピペンの使用、薬品の取り扱い等)(90分)
9安楽な歩行、移乗と移送の実践【予習】骨折、捻挫等の整形外科疾患、外傷など症状、原因、対処法を調べる。(60分)
【復習】整形的疾患を抱える児の介助や福祉用具の取り扱いを理解できる。(90分)
10ストレスマネジメントと対応【予習】ストレス緩和の方法を調べ、自身のストレス緩和の効果的手段をまとめる。(60分)
【復習】セルフハンドマッサージ、または他者へのハンドマッサージを行い、効果と学びを深化させる。(90分)
11救急応急処置対応【予習】学校保健現場での事故事例、緊急事例を調べる。(60分)
【復習】AEDの使用法から緊急時ケアの実際を理解できる。(90分)
12学校現場の今、看護ケアの在り方【予習】学校現場、保健室対応の医療的ケアの現状を確認する。(60分)
【復習】興味を持った項目について調べ、学びを深化させる。(90分)
13医療的ケア児への援助【予習】医療的ケア児の現状と課題を新聞や書籍で調べる。(60分)
【復習】吸引、吸痰、胃瘻が必要な疾患や状況、観察項目、器具について操作、理解できる。(90分)
14障害を抱える児への援助 【予習】障害を抱える児童の現状を官庁発行の白書並びに学校保健関係の書籍などを活用し、調べる(60分)
【復習】解剖学的知識と合わせ、疾患への適切な対応、社会的支援を理解すること。(90分)
15全体のまとめ【予習】配布資料等の確認から各単元での講義内容全般を確認すること。(60分)
【復習】テキストや配布資料から講義の振り返りを行う。(120分)
試験実施方法
定期試験=1
レポート=2
その他=3
3
評価方法
評価方法割合評価基準
講義参加度10講義内で行うグループディスカッションなどへの参加度
看護技術習得度40講義内で教授した看護技術の実技試験
課題レポート50指定した課題レポートの趣旨に沿った内容の記述であるかを総合的に評価
テキスト
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『使用しない(教員作成資料を使用する)』看護実習要項の配布を予定。
参考書
  ・
参考資料
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『すぐに使えてよくわかる 養護教諭のフィジカルアセスメント』北垣 毅少年写真新聞社1,870978-4879815309購入必須ではない。
2.『すぐに使えてよくわかる 養護教諭のフィジカルアセスメント〈2〉』北垣 毅少年写真新聞社1,870978-4879816061購入必須ではない。
参考URL
質疑応答
研究室14605 
オフィスアワー木曜日2限 (オフィスアワー以外でも原則、状況により在室時対応可である。訪室については、メールにて事前の予約をお願いしたい。)
備考
本演習は、養護教諭養成課程学生のみの受講とする。
本演習は、看護実習室で実施のため、室内履きが必要である。(裸足禁)
看護実習室は「清潔区域」であることから飲食類の持ち込み並びに飲食を禁じ、講義前は必ず手洗いを完了していること。演習に不適切な着衣や姿勢が認められた場合は、受講できない。爪は短く切っておくこと。
バイタルサイン測定の演習には、秒針付の時計を着用のこと。(事前に指示を行う)
関連科目として、「看護学」、「救急応急処置」、「救急応急処置演習」、「母性看護学」の受講を必須とする。
画像
ファイル
更新日付2021/01/28 10:52:24