開講年度2021
開講学科2018年度心身科学部健康科学科
科目名救急・応急処置演習
担当教員城戸 裕子
伊藤 高行
大西 直美
平川 惠子
学期曜日時限春学期 月曜日 5時限
チームコード
科目区分選択
授業形態演習
対象学年3年
単位数2
科目ナンバーZ332-556-02
関連性が高い
ディプロマ・ポリシー
Z-DP1 指導力・実践力 ◎
キャンパス日進キャンパス
担当教員の実務経験実務経験あり


テーマ
バイスタンダー(救急現場に居合わせた発見者、同伴者等)としての救急応急処置実践技術を習得する
授業の概要
人間の生命維持に重要な呼吸、循環の障害は、そのまま放置すれば死の転機をたどることにつながるが、適切な介入があれば救命できる。
偶発的、突発的に発生した健康上の障害を即座にアセスメントし、生理的、情緒的な不均衡を安定に向けて、適切かつ確実に介入する方法を学ぶ。
授業の到達
目標
本講義の履修によって、人間の命を守るための救急・応急処置の知識・技術が実践的に習得できる。
運動実施中に発生しうる救急疾患や外傷的損傷の病態を理解し、発生時の対応や予防が理解できる。
運動開始前後の自覚症状、他覚所見などの具体的な状態を理解し、運動中止を判定する方法を理解する。
内科的な急性、慢性障害の概要と予防方法を理解する。
AEDや心肺蘇生、気導異物除去などの技術習得により実践ができる。
課題
(定期試験
・レポート試験
・授業内試験など)の
フィードバック方法
定期試験結果については、webcampusの講義連絡またはteamsを活用し、総評を行う
使用言語
日本語
実務経験をいかした教育内容
医療従事者実務経験を活かし、事例などを紹介しながら救急応急処置で学んだ対応についての基礎的知識をもとに、適切な救命処置、応急処置への技術を獲得できるよう講義を展開する。
授業計画
回数授業スケジュール授業時間外学習・時間(分)
1オリエンテーション  救急応急処置の基本【予習】秋学期履修科目 救急応急処置の講義の振り返りを行うこと。(60分)
【復習】バイスタンダー(救急現場に居合わせた発見者、同伴者等)としての緊急時初動動作を順を追ってイメージできる。(60分)
2救急応急時に必要な感染防止(手洗い、救急用器材、薬品の取り扱い)【予習】清潔、不潔の区別、感染防具と薬品についてテキストのP161,175を精読すること(60分)
【復習】手洗い、救急用器材、薬品取り扱い、使用場面、適切な薬品濃度計算ができる。(90分)
3運動時の救急疾患や外傷的損傷の病態の理解と対応(バイタルサインと他覚所見)【予習】テキスト精読し、外傷的損傷等の病態をまとめる。(60分)
【復習】バイタルサイン値、観察の視点、動脈血酸素飽和度、意識レベル、脳幹反射、全身の観察項目理解する。(90分)
4内科的な急性並びに慢性障害の概要【予習】熱中症(熱疲労、熱痙攣、熱射病)の応急処置についてテキストを精読すること。(60分)
【復習】疾患と症状、観察項目を連動させて理解する。(90分)
5意識障害に対する応急処置 (脳血管疾患、代謝性疾患、中毒等)【予習】脳や代謝に関する臓器の解剖生理、脳血管疾患、代謝性疾患の病態について理解し、症状、観察項目を整理すること。(60分)
【復習】各疾患、病態、観察と対処方法について説明ができる。(90分)
6胸部症状(胸痛、呼吸困難等)に対する応急処置 (心筋梗塞、狭心症、不整脈、心不全、気管支喘息、過換気症候群等)【予習】循環器の解剖生理(特に血液循環と心臓の仕組み)、病態の理解をすること。(60分)
【復習】各疾患、病態、観察と対処方法について説明ができる。(90分)
7腹部症状(腹痛、吐血、下血、嘔吐、下痢)に対する応急処置(腸閉塞、胃十二指腸潰瘍、食道静脈瘤、子宮外妊娠、感染性腸炎等)【予習】腹腔内臓器の解剖生理を理解し、消化器系疾患の病態の理解をすること。(60分)
【復習】各疾患、病態、観察と対処方法について説明ができる。(90分)
8外科的救急処置
①基本概念を理解する
【予習】人体の骨格の解剖生理を確認し、整形外科領域の病態の理解をすること。(60分)
【復習】RICEについて理解し、安静、冷却、圧迫の各意義と効果のメカニズムを説明と実践が出来る。(90分)
9外科的救急処置
②三角巾、包帯法およびテーピング技術
【予習】人体の骨格の解剖生理を確認し、整形外科領域の病態の理解をすること。(60分)
【復習】三角巾、包帯法、テーピングの手技や使用場面について理解を深め、自身で行える。(90分)
10外科的救急処置
③出血時の応急処置
【予習】血液成分の性状、役割について理解し、人体の血液循環について理解すること。(60分)
【復習】出血時に留意する点、全身状態の観察と応急対応について理解を深める。(90分)
11外科的救急処置、テーピング技法の基本を習得する
①骨折、頭部外傷、ショック時の応急処置
【予習】整形外科領域病態理解とショックの5徴候を説明できる。(60分)
【復習】開放骨折、複雑骨折等、骨折の病態、症状、徴候を理解し、発生時応急手当てができる。ショック時の対応ができる。(90分)
12肺蘇生、AED を用いた除細動、気道異物の除去ができるよう、救急蘇生法の実際を習得する
①胸骨圧迫、人工呼吸、気導異物除去などの心肺機能蘇生術
【予習】異物による気道閉塞の応急処置が必要な疾患を確認しておくこと。(60分)
【復習】気道異物除去の腹部突き上げ法や背部叩打法の技術や心肺蘇生時の手技や手順を理解できる。(90分)
13肺蘇生、AED を用いた除細動、気道異物の除去ができるよう、救急蘇生法の実際を習得する
②AED(Automated External Defibrillator)自動体外式除細動器の使用方法
【予習】AED大学内設置場所を確認しておくこと。(60分)
【復習】成人、児童に対してのAEDの取り扱い、付属品(パッドの貼り方等)の使用方法を理解できる。(90分)
14外科的救急処置、テーピング技法の基本を習得する
②外科的救急処置の実際
【予習】筋組織、神経の解剖生理の確認、関連の病態を理解すること。(60分)
【復習】捻挫、脱臼、骨・筋肉に関する病態を理解し、症状に対する実践(テーピング等の手技)を整理する。(90分)
15緊急時の搬送の方法とまとめ【予習】安全確認、体位確認についてテキストを精読しておくこと。(60分)
【復習】様々な体位の名称と状況にあった体位、ショック時体位を理解できる。(120分)
試験実施方法
定期試験=1
レポート=2
その他=3
1
評価方法
評価方法割合評価基準
定期試験60定期試験の採点結果
講義参加度20出席、講義中・後の質疑応答、課題提出を総合的に評価する
実技試験20AED操作、救急蘇生技術
テキスト
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『応急手当指導者標準テキスト ガイドライン2015対応』応急手当指導者標準テキスト改訂委員会東京法令出版3,400978-4-8090-2408-5救急応急処置使用テキスト
参考書
  ・
参考資料
参考URL
質疑応答
城戸研究室番号 14605  
オフィスアワー 木曜日2限(オフィスアワー以外でも在室時であれば、状況により対応可とする。来訪時は事前にメールなどで予約を行ってほしい。)
備考
保健体育教諭免許、養護教諭一種免許取得希望者及び健康運動指導士、健康運動実践指導者、CPR-AEDインストラクター資格取得を希望する学生は必ず受講すること。
CPR-AEDインストラクター資格取得には、夏季休暇中2日間の講習(8月中旬土日を予定)および費用(2万円程度)が必要である。履修受講生には、演習諸経費として別途2千円程度が必要である。
実技を主とするため、動きやすい服装で受講すること。本講義は、主に演習が中心であり、秋学期開講「救急応急処置」を履修後に受講することが望ましい。
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更新日付2021/01/28 11:05:26