開講年度2021
開講学科日本文化学科 2013年度以降入学
科目名演習(文学)Ⅰ
担当教員川名 淳子
学期曜日時限春学期 火曜日 3時限
チームコード
科目区分選択必修
授業形態演習
対象学年3年
単位数2
科目ナンバーN322-842-12
関連性が高い
ディプロマ・ポリシー
N-DP1-1 文化説明能力の修得 ◎
N-DP2-3 問題解決能力の修得 ◎
N-DP3-2 社会発展への積極的関与の態度の涵養 ◎
N-DP3-3 自律的学習能力の修得 ◎
N-DP4-1 自律的課題解決能力の修得 ◎
N-DP4-2 自律的課題発見能力の修得 ◎
キャンパス日進キャンパス
担当教員の実務経験


テーマ
源氏物語と源氏物語絵巻について
授業の概要
 『源氏物語』を中心に平安時代の物語文学と絵画の関係を考える。
平安時代の物語は絵を伴って鑑賞されていた。当時の絵は現存しないが、『源氏物語』成立から約百余年後に制作された徳川・五島本「源氏物語絵巻」が〈物語絵〉の姿を今に伝えている。
 本科目では、「源氏物語絵巻」の諸画面を、各受講者が担当し、資料を作成しつつ、詳細に〈読み〉解く。物語世界がどのように絵画化されているかを見つめることは、自ずと『源氏物語』を丁寧に読み、辿ることになる。
 また絵巻だけでなく画帖や屏風絵などに描かれた種々の〈源氏絵〉もあわせて鑑賞し、古典文学が今日に至るまでさまざまなかたちで伝わってきた経緯を考える。
授業の到達
目標
 本科目の内容は、「講読(文学)Ⅰ・Ⅱ」と連動し、以下の事柄を到達目標とする。
・古典文学を多角的に読解することができるようになる。
・物語文学が後の時代にどのように受け入れられていったのか、その鑑賞・享受のあり方を探る。
・口頭発表を通して、調べ・考察した内容を発表する力、また他の受講者の発表を聞き、理解する力、意見を交換する力が養われる。
・卒業論文制作のための準備を始める。
課題
(定期試験
・レポート試験
・授業内試験など)の
フィードバック方法
成績発表日以降に講義連絡にて授業講評を送信する。
使用言語
日本語
実務経験をいかした教育内容
授業計画
回数授業スケジュール授業時間外学習・時間(分)
1授業ガイダンス 授業の内容、進行、予習・復習方法、成績評価について説明。
個別発表の担当の取り決めや発表の準備、レジメの作り方を概説する。
[予習]シラバスをよく読んでくる。テキストを準備する。(45分)
[復習]授業時に配布した資料を見直す。(45分)
2『源氏物語』と『源氏物語絵巻』の関係を解説。[予習]テキストの導入部分を読んでくる。(45分)
[復習]授業時に配布した資料の内容を見直す。(45分)
3『源氏物語』の成り立ちと構成を概説。[予習]『源氏物語』の入門的な書籍を読んでくる。(60分)
[復習]授業時に配布した資料の内容を見直す。(45分)
4「絵になる場面と物語絵」のテーマで、『源氏物語』の中の絵画化されることが多い巻、場面についてその本文を分析する。[予習]授業時に提示した『源氏物語』の巻を読んでくる。(60分)
[復習]授業時に配布した資料の内容を見直す。(45分)
5徳川・五島本「源氏物語絵巻」の成立とその現存形態について把握する。[予習]テキストの「源氏物語絵巻」の作品解説の項を読んでくる。(45分)
[復習]授業時に配布した資料の内容を見直す。(45分)
6個別発表のための調査・レジメの作成・発表の方法を説明した後、各受講生の分担部分を確認し、個別指導の日程を組む。[予習]現存する徳川・五島本「源氏物語絵巻」の画面を確認する。(60分)
[復習]テキストを用いて各画面の内容を把握する。(60分)
7徳川・五島本「源氏物語絵巻」の画面と詞書について概説。現存する画面と詞書の対応を把握する。[予習]テキストに掲載された「源氏物語絵巻」の画面を確認してくる。(60分)
[復習]個別発表の準備を始める。(90分)
8現存画面と詞書の調査・考察を行う。「蓬生」の担当者の個別発表。物語の蓬生巻を読む。[予習]蓬生巻を読んでくる。発表担当者はレジメを作成する。(60分~)
[復習]リアクションペーパーを作成し、次回の授業時に提出する。(60分~)
9現存画面と詞書の調査・考察を行う。「関屋」の担当者の個別発表。物語の関屋巻を読む。[予習]関屋巻を読んでくる。発表担当者はレジメを作成する。(60分~)
[復習]リアクションペーパーを作成し、次回の授業時に提出する。(60分~)
10現存画面と詞書の調査・考察を行う。「柏木」(一)の担当者の個別発表。物語の柏木巻を読む。[予習]柏木巻を読んでくる。発表担当者はレジメを作成する。(60分~)
[復習]リアクションペーパーを作成し、次回の授業時に提出する。(60分~)
11引き続き「柏木」(二)の担当者の個別発表。柏木巻を読む。[予習]柏木巻を読んでくる。発表担当者はレジメを作成する。(60分)
[復習]リアクションペーパーを作成し、次回の授業時に提出する。(60分~)
12引き続き「柏木」(三)の担当者の個別発表。柏木巻を読む。[予習]柏木巻を読んでくる。発表担当者はレジメを作成する。(60分)
[復習]リアクションペーパーを作成し、次回の授業時に提出する。(60分~)
13「横笛」の担当者の個別発表。横笛巻を読む。[予習]横笛巻を読んでくる。発表担当者はレジメを作成する。(60分)
[復習]リアクションペーパーを作成し、次回の授業時に提出する。(60分~)
14現存画面と詞書の調査・考察を行う。「鈴虫」(一)の担当者の個別発表。鈴虫巻を読む。[予習]鈴虫巻を読んでくる。発表担当はレジメを作成する。(60分)
[復習]リアクションペーパーを作成し、次回の授業時に提出する。(60分~)
15春学期に学習した内容をまとめる。個別指導の日程を決め、学年末レポートの課題を選定する。[予習]春学期に学習した内容を整理し、重点的に取り上げるテーマを決める。(60分)
[復習]学年末レポートの作成をする。(3時間~)
試験実施方法
定期試験=1
レポート=2
その他=3
3
評価方法
評価方法割合評価基準
口頭発表と資料作成40%各自の課題に基づいた口頭発表の内容とその進行方法、発表用に作成した資料等を評価基準とする。
討論、発言、リアクションペーパーの作成等平常点30%口頭発表を聞いた上での討論、発表内容に対する各自の発言等、及び毎授業時に提出するリアクションペーパーの内容を評価基準とする。
学期末レポート30%学期を通しての授業内容への理解度を評価する。また各自の発展的課題の発見も評価する。
テキスト
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『源氏物語の絵画』田口榮一 他東京美術2000+税978-4-8087-0827-6 C0
参考書
  ・
参考資料
参考URL
質疑応答
授業時間内及びその前後に対応するほか、受講生と日時を決め(3号館4階川名研究室にて)個別指導を随時、行う。またメールでも対応する。(メールアドレス等は授業時に提示する。)
備考
毎授業時の配布プリントが多くなるので、本授業用のファイルを各自用意し、整理、保存をすること。
画像
ファイル
更新日付2021/02/15 12:27:44