開講年度 2020 開講学科 法律学科 2013年度以降入学 現代社会法学科 2013年度以降入学 科目名 専門演習Ⅱ 担当教員 田中　淳子 学期曜日時限 通年 月曜日 ３時限 科目区分 選択 授業形態 演習 対象学年 ４年 単位数 4 科目ナンバー J432-842-18 W432-842-18 使用教室 ７８０２（名城） キャンパス 名城公園キャンパス 担当教員の実務経験 テーマ 民法の規定が実際の紛争の場でどのように適用されるべきかを検討する 授業の概要 民法の全領域をにおける法的な問題点を裁判例を参考にしながら解決法理を考えることができる力を鍛えたい。基本的には、予め指定された事例問題について双方向授業を行う。すなわち、担当教員が受講者に質問を行ない、応答によって基礎知識を確認し、事例問題の解決の道筋を全員で考えるようにする。なお、受講生に予め報告書を作成・提出してもらい、授業では、その報告に対し、全員で議論することもある。また、授業で扱った問題を全員にレポートしてもらい、担当教師がコメントを付して返却することもある。 授業の到達 目標 この授業は、民法の基礎知識の確認と応用能力は養うことを到達目標とする。基礎知識はこれまでの民法の授業で身についているだろうが、学習範囲が広いので思わぬ見落としや空白があると思われる。そこで、この授業では、基本的な知識をもう一度復習しスキをなくし、さらに基礎知識を踏まえて事例問題を解くことによって、事案の分析力と解決に向けた思考力を養うことを目標とする。 課題 （定期試験 ・レポート試験 ・授業内試験など）の フィードバック方法 毎回演習の内容をレポートにして提出していただき、添削の上、返却する 使用言語 日本語 実務経験をいかした教育内容 希望する方には、法律実務家である弁護士の事務所で、職業体験を勧める 授業計画(春) 回数 授業スケジュール 授業時間外学習・時間(分) 1 契約の成立、代理による契約の効果の帰属について設例問題を素材に検討を行う。 演習の概要や講義中に利用する設例問題等をあらかじめWebCampusに掲載する。その内容を読み、あらかじめ自分なりの解答案を準備しておくこと（６０） 2 所有権の取得時効の要件について設例問題を素材に検討を行う。 演習の概要や講義中に利用する設例問題等をあらかじめWebCampusに掲載する。その内容を読み、あらかじめ自分なりの解答案を準備しておくこと（６０） 3 契約の解除、詐欺取消と第三者、錯誤と第三者について設例問題を素材に検討を行う。 演習の概要や講義中に利用する設例問題等をあらかじめWebCampusに掲載する。その内容を読み、あらかじめ自分なりの解答案を準備しておくこと（６０） 4 双務契約の基礎的な問題について設例問題を素材に検討を行う。 演習の概要や講義中に利用する設例問題等をあらかじめWebCampusに掲載する。その内容を読み、あらかじめ自分なりの解答案を準備しておくこと（６０） 5 詐害行為取消権の要件、債権譲渡との関連性について設例問題を素材に検討を行う。 演習の概要や講義中に利用する設例問題等をあらかじめWebCampusに掲載する。その内容を読み、あらかじめ自分なりの解答案を準備しておくこと（６０） 6 保証、共同保証について設例問題を素材に検討を行う。 演習の概要や講義中に利用する設例問題等をあらかじめWebCampusに掲載する。その内容を読み、あらかじめ自分なりの解答案を準備しておくこと（６０） 7 他人物売買の責任、他人物売買と相続について設例問題を素材に検討を行う。 演習の概要や講義中に利用する設例問題等をあらかじめWebCampusに掲載する。その内容を読み、あらかじめ自分なりの解答案を準備しておくこと（６０） 8 賃貸借における地位の承継・敷金関係 契約上の地位の承継、賃貸人の地位の承継、賃貸借契約の解除事由について設例問題を素材に検討を行う。 演習の概要や講義中に利用する設例問題等をあらかじめWebCampusに掲載する。その内容を読み、あらかじめ自分なりの解答案を準備しておくこと（６０） 9 請負契約における所有権の帰属について設例問題を素材に検討を行う。 演習の概要や講義中に利用する設例問題等をあらかじめWebCampusに掲載する。その内容を読み、あらかじめ自分なりの解答案を準備しておくこと（６０） 10 日常家事債務の連帯責任について設例問題を素材に検討を行う。 演習の概要や講義中に利用する設例問題等をあらかじめWebCampusに掲載する。その内容を読み、あらかじめ自分なりの解答案を準備しておくこと（６０） 11 l相続における寄与分制度について設例問題を素材に検討を行う 演習の概要や講義中に利用する設例問題等をあらかじめWebCampusに掲載する。その内容を読み、あらかじめ自分なりの解答案を準備しておくこと（６０） 12 連帯根保証債務の相続について設例問題を素材に検討を行う。 演習の概要や講義中に利用する設例問題等をあらかじめWebCampusに掲載する。その内容を読み、あらかじめ自分なりの解答案を準備しておくこと（６０） 13 遺言の自由と遺言の撤回について設例問題を素材に検討を行う。 演習の概要や講義中に利用する設例問題等をあらかじめWebCampusに掲載する。その内容を読み、あらかじめ自分なりの解答案を準備しておくこと（６０） 14 物権と債権の違い 不法占拠者に対する賃借人の明渡請求事件を通じて、物権と債権の区別、賃借権に基づく妨害排除請求の可否、対抗要件を具備した賃借権の法的性質について考える。 演習の概要や講義中に利用する設例問題等をあらかじめWebCampusに掲載する。その内容を読み、あらかじめ自分なりの解答案を準備しておくこと（６０） 15 慣習法上の物権、新しい物権的な性質を有する利益について設例問題を素材に検討を行う。 演習の概要や講義中に利用する設例問題等をあらかじめWebCampusに掲載する。その内容を読み、あらかじめ自分なりの解答案を準備しておくこと（６０） 試験実施方法(春) その他 評価方法(春) 評価方法 割合 評価基準 演習への積極的な参加姿勢 ５０％ 演習中、質問を多く投げかけるため、それに対する回答や発言等を評価する レポート ５０％ 内容を評価する 授業計画(秋) 回数 授業スケジュール 授業時間外学習・時間(分) 1 不動産物権変動の時期 不動産の売買事案を通じて所有権移転時期について考える。 演習の概要や講義中に利用する設例問題等をあらかじめWebCampusに掲載する。その内容を読み、あらかじめ自分なりの解答案を準備しておくこと（６０） 2 登記すべき物権変動の範囲 土地の持分の売買契約事案を通じて、民法177条と94条２項類推適用の関係について考える。 演習の概要や講義中に利用する設例問題等をあらかじめWebCampusに掲載する。その内容を読み、あらかじめ自分なりの解答案を準備しておくこと（６０） 3 登記なくして対抗できない｢第三者｣ ｢取得時効と登記｣事案を通じて、民法177条の｢第三者｣の範囲論について考える。 演習の概要や講義中に利用する設例問題等をあらかじめWebCampusに掲載する。その内容を読み、あらかじめ自分なりの解答案を準備しておくこと（６０） 4 動産物権変動と即時取得 動産売買契約締結後、占有改定による引渡しをした事案を通じて、178条と192条の関係について考える。 演習の概要や講義中に利用する設例問題等をあらかじめWebCampusに掲載する。その内容を読み、あらかじめ自分なりの解答案を準備しておくこと（６０） 5 占有の訴え 建物の賃貸借契約の終了について争いがある事案を通じ、賃貸人の物権的請求権と賃借人による占有の訴えの関係、交互侵奪について考える。 演習の概要や講義中に利用する設例問題等をあらかじめWebCampusに掲載する。その内容を読み、あらかじめ自分なりの解答案を準備しておくこと（６０） 6 所有権の取得 家屋の改築により不動産附合が問題となった事案を通じて、所有権の取得について考える。 演習の概要や講義中に利用する設例問題等をあらかじめWebCampusに掲載する。その内容を読み、あらかじめ自分なりの解答案を準備しておくこと（６０） 7 共有物の分割請求 裁判による共有物分割において全面的価格賠償を求めた事案を通じて、それが認められるための ｢特段の事情｣の判断基準について考える。 演習の概要や講義中に利用する設例問題等をあらかじめWebCampusに掲載する。その内容を読み、あらかじめ自分なりの解答案を準備しておくこと（６０） 8 通行地役権 通行地役権の成立を求めた事案を通じて、その成立要件、内容、対抗力について考える。 演習の概要や講義中に利用する設例問題等をあらかじめWebCampusに掲載する。その内容を読み、あらかじめ自分なりの解答案を準備しておくこと（６０） 9 抵当権の効力の及ぶ範囲 抵当建物の一部に組み込まれる形で建築された建造物に抵当権の効力が及ぶか否かが争われた事案を通じ、付加一体物の範囲について考える。その他、抵当権の執行妨害について検討する。 演習の概要や講義中に利用する設例問題等をあらかじめWebCampusに掲載する。その内容を読み、あらかじめ自分なりの解答案を準備しておくこと（６０） 10 抵当権の侵害 抵当目的不動産の転売事案を通じ、抵当権侵害の成立について、物権的請求権、損害賠償請求の可能性について考える。 演習の概要や講義中に利用する設例問題等をあらかじめWebCampusに掲載する。その内容を読み、あらかじめ自分なりの解答案を準備しておくこと（６０） 11 物上代位 抵当権に基づく賃料債権への物上代位権の行使事案を通じ、物上代位と相殺の優劣、賃料債権への物上代位権行使の妨害について考える。 演習の概要や講義中に利用する設例問題等をあらかじめWebCampusに掲載する。その内容を読み、あらかじめ自分なりの解答案を準備しておくこと（６０） 12 抵当権と賃借権 抵当権者の優先弁済権と所有者の使用収益権の優劣が争われた事案を通じて、抵当権者からの明渡請求の可否、賃貸借の詐害性について考える。 演習の概要や講義中に利用する設例問題等をあらかじめWebCampusに掲載する。その内容を読み、あらかじめ自分なりの解答案を準備しておくこと（６０） 13 法定地上権 再築建物の法定地上権の成立をめぐる事案を通じ、法定地上権の成立要件、内容について考える。 演習の概要や講義中に利用する設例問題等をあらかじめWebCampusに掲載する。その内容を読み、あらかじめ自分なりの解答案を準備しておくこと（６０） 14 共同抵当 共同抵当権の実行をめぐる事案について考える。 演習の概要や講義中に利用する設例問題等をあらかじめWebCampusに掲載する。その内容を読み、あらかじめ自分なりの解答案を準備しておくこと（６０）。 15 不動産譲渡担保 不動産譲渡担保の私的実行をめぐる事案について考える。 演習の概要や講義中に利用する設例問題等をあらかじめWebCampusに掲載する。その内容を読み、あらかじめ自分なりの解答案を準備しておくこと（６０） 試験実施方法(秋) その他 評価方法(秋) 評価方法 割合 評価基準 演習への積極的な参加姿勢 ５０％ 演習中、質問を多く投げかけるため、それに対する回答や発言等を評価する レポート ５０％ 内容を評価する テキスト 書名 著者 出版社 価格 ISBNコード 備考 1. 『判例六法』 長谷部他 有斐閣 3080 薄いタイプ 参考書 　　・ 参考資料 書名 著者 出版社 価格 ISBNコード 備考 1. 『民法判例百選Ⅰ』 潮見他 有斐閣 2100 978－4－641-11523－1 32 　B11 2. 『民法判例百選Ⅱ』 中田他 有斐閣 2200 978－4－641-11524－8 32 　B11 3. 『民法判例百選Ⅲ』 水野他 有斐閣 2100 978－4－641-11525－5 32　 B11 参考ＵＲＬ 1. 最高裁判所HP 裁判例の詳細を知ることができる 質疑応答 演習の内容等に関する質問は、演習終了後ないしは、オフィスアワー（月曜日、昼休み）を利用してください。 備考 画像 ファイル 更新日付 2020/03/07 10:28:38