開講年度2020
科目名顎顔面部の成長発育と不正咬合
科目ナンバーD311-577-01
開講学科歯学部歯学科 2015年度以降入学
(全)開講学科歯学部歯学科 2015年度以降入学
歯学部歯学科 2002-2014年度入学
部門専門  
開講種別秋学期
対象学年3年
担当者後藤 滋巳
実務経験教員歯科医師
関連性が高いディプロマ・ポリシー
単位数1
曜日・時限秋学期 金曜日 1時限 楠元第3講義室


コーディネーター
担当講座
歯科矯正学講座
担当者
主任教授:後藤滋巳、特殊診療科教授:宮澤 健、准教授:藤原琢也、田渕雅子、講師:佐藤琢麻、川口美須津、樋田真由
授業の概要
(目的)
顎顔面頭蓋の成長発育とそれに伴う咬合の育成、ならびに不正咬合の成因、身体への影響を探求し、不正咬合の予防と改善について考究する。
教材(教科書、
参考書等)
『教科書』
歯科矯正学(医歯薬出版)第6版

『参考書』
新しい歯科矯正学(永末書店)
チェアーサイド・ラボサイドの新矯正装置ビジュアルガイド(医歯薬出版)
幼児・学童期からの矯正歯科治療(医歯薬出版)
矯正歯科診療 この症例にこの装置(医歯薬出版)
講義(実習)
の方法・形式
視聴覚教材を用いた講義形式
必要機器
課題
(定期試験・
レポート試験・
授業内試験)の
フィードバック方法
試験後も含めて、わからないところがある場合は、いつでも質問を受け付けている。
講義・実習
講義(実習)項目・一般目標(GIO)講義(実習)内容・到達目標(SBOs)・
予習・復習
担当者
11.歯科矯正学とは
一般目標(GIO)
歯科矯正学の定義を理解するために、不正咬合によって生じる障害を学習する。

2.矯正歯科治療の目的
一般目標(GIO)
矯正治療の目的と意義を理解するために、矯正治療の特殊性について学習する。
1. 歯科矯正学とは
A.歯科矯正学の定義
到達目標(SBOs)
1)歯科矯正学の定義を説明できる。
[E-4-1)-①]
到達目標(SBOs)
2)不正咬合によって生じる障害を列挙できる。(生理的障害、病理的障害、心理的障害)[E-4-1)-③]

2.矯正歯科治療の目的
到達目標(SBOs)
矯正治療の目的と意義を説明できる。
[E-4-1)-①]教科書A:P3~14 B:P3~6

予習・復習
予習
・学習内容の確認をする(10分)
・教科書を読む(15分)
復習
・講義ノート,講義プリントを確認する(20分)
後藤滋巳
23.成長発育概論①
一般目標(GIO)
成長発育の定義や身体の成長発育を理解するために人体諸器官の成長、発育と加齢による変化を学習する。
成長発育の定義
到達目標(SBOs)
1)成長発育の定義を説明できる。
2)身体の成長発育を説明できる。
3)身長・体重の成長発育と変化を説明できる。
4)成長発育と年齢(暦年齢・生理的年齢)について説明できる。
5)人体諸器官の形態と機能の成長、発育および加齢に伴う変化を説明できる。[E-2-3)-①]
B.骨の成長様式
到達目標(SBOs)
1)軟骨内骨化と膜内骨化の機序と成長様式を説明できる。[E-2-3)-③]
2)縫合性成長を説明できる。
C.成長発育の評価
1)平均成長を説明できる。
2)個成長を説明できる。
3)絶対成長を説明できる。
4)相対成長を説明できる。
教科書A:P15~23 B:P7~14

予習・復習
予習
・学習内容の確認をする(10分)
・教科書を読む(15分)
復習
・講義ノート,講義プリントを確認する(20分)
樋田真由 後藤滋巳
34.成長発育概論②
一般目標(GIO)
顎顔面頭蓋部の発生と成長発育を理解するため、口腔・頭蓋・顎顔面領域の器官の発生、成長・発育および加齢とその異常について学習する。
頭部(脳頭蓋・顔・顎)の成長発育
到達目標(SBOs)
1)口腔・頭蓋・顎顔面領域の発生を概説できる。
[E-2-3)-①]
2)一次口蓋と二次口蓋の発生を説明できる。
[E-2-3)-②]
3)口腔・頭蓋・顎顔面領域の成長・発育および加齢による変化を説明できる。[E-2-3)-③]

予習・復習
予習
・学習内容の確認をする(10分)
・教科書を読む(15分)
復習
・講義ノート,講義プリントを確認する(20分)
宮澤 健 後藤滋巳
45.成長発育概論③
一般目標(GIO)
頭頸部の基本的な構造と機能を理解するために、頭部・歯列と咬合の成長、口腔機能の発達について学習する。
A.歯列と咬合の成長発育
到達目標(SBOs)
1)歯列と咬合の成長発育を説明できる。
[E-2-2)-③]
B.口腔機能の発達
到達目標(SBOs)
1)咀嚼の意義と制御機構を説明できる。
[E-2-2)-⑥]
2)嚥下の機序を説明できる。
[E-2-1)-⑧]
3)構音器官としての口腔の形態と機能を説明できる。[E-2-2)-⑦]
教科書A:P23~57 B:P12~17

予習・復習
予習
・学習内容の確認をする(10分)
・教科書を読む(15分)
復習
・講義ノート,講義プリントを確認する(20分)
宮澤 健 後藤滋巳
56.正常咬合
一般目標(GIO)
正常咬合の概念を理解するために、顎・口腔領域の基本的な構造と機能を学習する。
A.咬合の概念
到達目標(SBOs)
1)解剖学的構造を説明できる。
2)顎位について説明できる。
3)顎運動について説明できる。
4)顎関節の構造と機能を説明できる。
[E-2-1)-⑤]
5)歯列と咬合について説明できる。
[E-2-2)-③]

B.正常咬合の概念
到達目標(SBOs)
1)乳歯列期、混合歯列期、永久歯列期の正常咬合を説明できる。
2)正常咬合の種類を列挙し、その意味を説明できる。
3)正常咬合の概念と成立・保持条件を説明できる。
[E-4-1)-②]
教科書A:P59~73 B:P17~30

予習・復習
予習
・学習内容の確認をする(10分)
・教科書を読む(15分)
復習
・講義ノート,講義プリントを確認する(20分)
田渕雅子 後藤滋巳
67.不正咬合
一般目標(GIO)
不正咬合の概念を理解するために、咬合状態や個々の歯の位置異常、先天異常について学習する。
A.不正咬合の概論
到達目標(SBOs)
1)不正咬合の概要を説明できる。
B.不正咬合の概念
到達目標(SBOs)
1)個々の歯の位置異常を説明できる。
2)数歯にわたる位置異常を説明できる。
3)歯列弓形態の異常を説明できる。
4)上下歯列弓関係の異常を説明できる。
5)顎変形症を概説できる。[E-2-4)-(6)-①②]
6)口唇・口蓋裂の病態と治療方針を説明できる。[E-2-4)-(1)-②]
7)その他の先天異常に伴う咬合異常を説明できる。

予習・復習
予習
・学習内容の確認をする(10分)
・教科書を読む(15分)
復習
・講義ノート,講義プリントを確認する(20分)
田渕雅子 後藤滋巳
78.不正咬合の分類
一般目標(GIO)
不正咬合の分類について理解するために、Angle分類や高橋の分類など不正咬合の分類について学習する。
到達目標(SBOs)
1)不正咬合の原因、種類、診察、検査、診断、治療および予防法を説明できる。
[E-4-1)-④]
2)Angleの不正咬合の分類を説明できる。
3)高橋の不正咬合の分類を説明できる。
① 下顎前突の分類法
② 上顎前突の分類法
③ 上顎犬歯低位唇側転位の分類法

予習・復習
予習
・学習内容の確認をする(10分)
・教科書を読む(15分)
復習
・講義ノート,講義プリントを確認する(20分)
川口美須津 後藤滋巳
89.不正咬合の原因①
一般目標(GIO)
不正咬合の原因について理解するために、遺伝的・環境的原因、先天的原因について学習する。
到達目標(SBOs)
1)不正咬合の原因、種類、診察、検査、診断、治療および予防法を説明できる。[E-4-1)-④]
2)遺伝的原因を説明できる。
3)環境的原因を列挙し説明できる。
① 先天異常
② 歯数の異常
③ 歯の形態異常
④ 軟組織の形態異常

予習・復習
予習
・学習内容の確認をする(10分)
・教科書を読む(15分)
復習
・講義ノート,講義プリントを確認する(20分)
宮澤 健 後藤滋巳
910.不正咬合の原因②
一般目標(GIO)
不正咬合の原因について理解するために、後天的原因について学習する。
到達目標(SBOs)
後天的原因を列挙し説明できる。
[E-4-1)-④]
① 全身的原因
 a.内分泌障害
 b.栄養障害
② 局所的原因
 a.歯の萌出、交換の異常
 b.永久歯の喪失
 c.小帯、軟組織の異常
 d.口腔の悪習癖
 e.歯科疾患、顎関節障害
 f.鼻咽喉疾患、外傷
 g.不良充填物
教科書A:P73~99 B:P31~61

予習・復習
予習
・学習内容の確認をする(10分)
・教科書を読む(15分)
復習
・講義ノート,講義プリントを確認する(20分)
宮澤 健 後藤滋巳
1011.不正咬合の診査①
一般目標(GIO)
不正咬合の形態的検査の意義を理解するため、一般的診査、全身的・局所的診査について学習する。
A.一般診査
到達目標(SBOs)
1)患者の訴えの中から主訴を的確に捉えることができる。
[E-1-1)-⑦]
2)問診、視診、触診および打診等によって患者の現症を的確に捉えることができる。
[E-1-1)-⑨]
3)的確な病歴聴取(現病歴、既往歴、家族歴、薬歴等)を行い、必要な部分を抽出できる。
[E-1-1)-⑧]

B.全身的診査
到達目標(SBOs)
1)栄養・体格診査を説明できる。
2)成長・発育状態の評価とその意義を説明できる。

C.局所的診査
到達目標(SBOs)
1)顔貌診査の意義を説明できる。
2)口腔診査の意義を説明できる。
3)顔面写真の意義を説明できる。
4)口腔内写真の意義を説明できる。
5)口腔模型の意義を説明できる。
6)歯・顎のエックス線写真の意義を説明できる。
7)頭部エックス線撮影の種類および適応を説明できる。
[E-1-2)-⑧]
8)その他のエックス線写真について意義を説明できる。
9)不正咬合の原因、種類、診察、検査、診断、治療および予防法を説明できる。
[E-4-1)-④]
教科書A:P121~151 B:P77~105

予習・復習
予習
・学習内容の確認をする(10分)
・教科書を読む(15分)
復習
・講義ノート,講義プリントを確認する(20分)
佐藤琢麻 後藤滋巳
1112.不正咬合の診査②
一般目標(GIO)
不正咬合の機能的検査の意義を理解するため、顎運動、筋機能検査や咀嚼・嚥下機能について学習する。
機能的検査
到達目標(SBOs)
1)顎運動検査を説明できる。
2)筋機能検査を説明できる。
3)咀嚼機能検査を説明できる。
4)嚥下機能検査を説明できる。
5)発音機能検査を説明できる。
6)頭部エックス線規格写真による機能分析を説明できる。
7)不正咬合の原因、種類、診察、検査、診断、治療および予防法を説明できる。
 [E-4-1)-④]
教科書A:P151~155 B:P106~113

予習・復習
予習
・学習内容の確認をする(10分)
・教科書を読む(15分)
復習
・講義ノート,講義プリントを確認する(20分)
藤原琢也 後藤滋巳
1213. 不正咬合の症例分析
一般目標(GIO)
不正咬合の症例分析をするために、基準点・基準平面・セファロ計測値、分析結果について学習する。
症例分析結果の総合評価
到達目標(SBOs)
1)形態的分析結果を評価できる。
2)機能的分析結果を評価できる。
3)症例分析結果の総合評価ができる。
 [E-4-1)-④]

予習・復習
予習
・学習内容の確認をする(10分)
・教科書を読む(15分)
復習
・講義ノート,講義プリントを確認する(20分)
藤原琢也 後藤滋巳
1314.不正咬合の診断
一般目標(GIO)
症例の診断を行うために、セファロ分析結果の総合評価、治療目的の確立、治療計画の設定、予後の推定について理解する。
治療目標の設定・治療計画の立案
到達目標(SBOs)
1)治療目標の設定の意義を説明できる。
2)口腔・頭蓋・顎顔面領域の成長・発育異常(不正咬合)を説明できる。
[E-2-3)-④]
3)的確な治療方針を立案し説明できる。
[E-1-1)-⑫
4)予後について説明できる。
教科書A:P165~171 B:P115~122

予習・復習
予習
・学習内容の確認をする(10分)
・教科書を読む(15分)
復習
・講義ノート,講義プリントを確認する(20分)
藤原琢也 後藤滋巳
1415.矯正力による生体反応
一般目標(GIO)
矯正治療によって起こる生体反応について理解するために、矯正力によって生じる全身的反応・局所的反応を学習する。
A.全身的反応
到達目標(SBOs)
1)矯正力による全身的反応を説明できる。

B.局所的反応
到達目標(SBOs)
1)矯正治療によって起こる生体の反応を説明できる。[E-4-1)-⑧]
2)歯根膜・歯槽骨の反応を説明できる。
① 圧迫側歯周組織の反応
② 牽引側歯周組織の反応
③ 歯と歯肉の反応
④ 歯根吸収

C.矯正力による反応
到達目標(SBOs)
1)適切な矯正力および過大な矯正力の臨床的評価を説明できる。
2)適切な矯正力および過大な矯正力の組織的評価を説明できる。

D.上顎歯列弓の拡大
到達目標(SBOs)
1)上顎歯列弓の拡大による反応を説明できる。
教科書A:P179~183,P107~118 B:P63~74A.

予習・復習
予習
・学習内容の確認をする(10分)
・教科書を読む(15分)
復習
・講義ノート,講義プリントを確認する(20分)
田渕雅子 後藤滋巳
1516.矯正力
一般目標(GIO)
矯正治療計画を立てるために矯正治療に必要な力学を理解する。
A. 矯正力の定義と特性
到達目標(SBOs)
1)矯正治療に必要な力学を説明できる。
[E-4-1)-⑦]
2)矯正力、整形力を説明できる。
3)矯正力の大きさを説明できる。
4)矯正力の種類を説明できる。
5)矯正力の作用様式を説明できる。

B. 歯の移動様式
到達目標(SBOs)
1)歯の移動様式を列挙し、説明できる。
① 傾斜移動
② 歯体移動
③ 圧下
④ 挺出
⑤ 回転

予習・復習
予習
・学習内容の確認をする(10分)
・教科書を読む(15分)
復習
・講義ノート,講義プリントを確認する(20分)
後藤滋巳
留意事項
出欠席の確認については厳格に行う。各回の講義内容を整理し、参照しやすい講義ノートを作ることが望ましい。
授業以外の
学習方法
授業にて紹介する文献や参考書も利用し、能動的な学習を行う。また、他の授業科目との関連を見いだし、包括的に理解するよう努める。
1回の授業について、授業時間に等しい時間の予習と復習が必要である。
成績評価方法
筆記による試験(100%)で評価、授業態度を考慮することがある。
参照ホーム
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更新日付2020/02/26 15:54:46