開講年度2020
科目名人体の機能 (秋)
科目ナンバーD211-571-03
開講学科歯学部歯学科 2002-2014年度入学
(全)開講学科歯学部歯学科 2015年度以降入学
歯学部歯学科 2002-2014年度入学
部門
開講種別通年
対象学年2年
担当者平場 勝成
実務経験教員
関連性が高いディプロマ・ポリシー
単位数3.5
曜日・時限秋学期 火曜日 3時限 楠元第2講義室
秋学期 木曜日 1時限 楠元第2講義室


コーディネーター
担当講座
生理学講座
担当者
主任教授:平場勝成,准教授:片倉伸郎,森田匠,講師:横田たつ子
授業の概要
(目的)
人体生理学を中心にして、生体の正常な機能およびその機構に関する基本的事項の理解を目的とする。
人体は細胞から構成され、組織、器官、器官系、個体のレベルで構造的に統合されている。これに対応して生理学では、細胞から個体の行動にいたる各レベルの構造の、正常な機能およびその機構を対象とする。生理学では、生体の機能を、運動、力、電気、光、熱などの物理的現象を指標にして取り扱う。
教材(教科書、
参考書等)
『教科書』
「基礎歯科生理学 第6版」森本俊文他編 医歯薬出版株式会社 2014

『参考書』
「標準生理学 第9版」小澤 瀞司、福田康一郎監修 医学書院 2019
「咀嚼運動の生理学」中村嘉男著 医歯薬出版 1998
「新生理学 第4版」小幡邦彦他著 文光堂 2003
「生理学テキスト 第8版」大地陸男著 文光堂 2017
「トートラ人体解剖生理学原書10版」佐伯由香他編訳 丸善株式会社 2017
「ボロン ブールペープ生理学」W.F.Boron, E.L.Boulpaep編 青木史暁他訳 西村書店 2011
「カラー図解 人体の正常構造と機能 全10巻縮刷版 第3版」 日本医事新報社 2017
講義(実習)
の方法・形式
教科書,配布プリント,パソコンによるスライドを併用して講義を進める。
必要機器
課題
(定期試験・
レポート試験・
授業内試験)の
フィードバック方法
試験終了後の講義時に随時フィードバックを行う。
講義・実習
講義(実習)項目・一般目標(GIO)講義(実習)内容・到達目標(SBOs)・
予習・復習
担当者
1【講義項目】
特殊感覚(視覚)

【一般目標(GIO)】
視覚の受容機構と脳内情報処理過程を理解するために眼球の構造と機能及び情報識別機構について学ぶ。
【講義内容】
特殊感覚(視覚)

【到達目標(SBOs)】
A.眼球の構造と焦点及び光量調節を説明できる。
B.網膜での光受容機構を説明できる。
C.視床及び大脳皮質での視覚情報(形・色)の識別機構を説明できる。

【予習・復習】
予習:
・生理学重要語句集の網膜の構造、大脳皮質のコラムなど視覚に関わる項目を読んで理解する。(25分)
復習:
・講義内容を振り返り、講義解説(穴埋め問題)から知識を確認する。(20分)

【コアカリ】
C-3-4)-(6)①
横田 たつ子
2【講義項目】
特殊感覚(平衡感覚)

【一般目標(GIO)】
平衡感覚の受容機構と反射を理解するために、平衡器官の構造と機能及びその受容機構について学ぶ。
【講義内容】
特殊感覚(平衡感覚)

【到達目標(SBOs)】
A.平衡器官の構造と位置を説明できる。
B.有毛細胞での受容機構を説明できる。

【予習・復習】
予習:
・生理学重要語句集の前庭器官、前庭動眼反射など平衡感覚に関わる項目を読んで理解する。(25分)
復習:
・講義内容を振り返り、講義解説(穴埋め問題)から知識を確認する。(20分)

【コアカリ】
C-3-4)-(6)①
横田 たつ子
3【講義項目】
特殊感覚(聴覚)

【一般目標(GIO)】
聴覚受容器の構造と機能および聴覚の中枢内伝達機序を理解するために、聴覚受容器、周波数局在機構、並びに聴覚の伝導路の構造と機能を学ぶ。
【【講義内容】
聴覚受容器と聴覚伝導路

【到達目標(SBOs)】
A.聴覚受容器
 聴覚受容細胞が音波を受容するまでの過程を説明できる。
B.周波数局在機構
 蝸牛管における周波数局在性を説明できる。
C.聴覚伝導路
 一次中継核から大脳皮質に至る各中継核とその機能を説明できる。

【予習・復習】
予習:
・生理学重要語句集の蝸牛、内有毛細胞など聴覚に関わる項目を読んで理解する。(25分)
復習:
・講義内容を振り返り、講義解説(穴埋め問題)から知識を確認する。(20分)

【コアカリ】
C-3-4)-(6)①
横田 たつ子
4【講義項目】
発声

【一般目標(GIO)】
構音時の口腔の形態と機能を理解するために、発声器官と構音の形成機序を学ぶ。
【講義内容】
発声器官と構音

【到達目標(SBOs)】
A.発声器官
 発声に関わる共鳴腔および内喉頭筋の機能を説明できる。
B.構音
 共鳴腔でのフォルマントの形成機序を説明できる。

【予習・復習】
予習:
・生理学重要語句集の共鳴腔、フォルマントなど発声に関わる項目を読んで理解する。(25分)
復習:
・講義内容を振り返り、講義解説(穴埋め問題)から知識を確認する。(20分)

【コアカリ】
E-2-2)⑧
横田 たつ子
5【講義項目】
特殊感覚(嗅覚)

【一般目標(GIO)】
嗅覚受容機構と識別機序を理解するために、ニオイの受容器とその識別機構について学ぶ。
【講義内容】
特殊感覚(嗅覚)

【到達目標(SBOs)】
A.嗅細胞でのニオイ受容機構を説明できる。
B.嗅球でのニオイ識別機序を説明できる。

【予習・復習】
予習:
・生理学重要語句集のニオイ受容体、嗅球など嗅覚に関わる項目を読んで理解する。(25分)
復習:
・講義内容を振り返り、講義解説(穴埋め問題)から知識を確認する。(20分)

【コアカリ】
C-3-4)-(6)①
横田 たつ子
6【講義項目】
特殊感覚(味覚)

【一般目標(GIO)】
味覚受容機構と味覚障害を理解するために、味覚受容器の構造と機能並びにその伝導経路と識別機序について学ぶ。
【講義内容】
特殊感覚(味覚)

【到達目標(SBOs)】
A.味細胞膜での受容機構を説明できる。
B.味覚伝導経路と味覚識別機序を説明できる。
C.味覚障害及び、味盲を説明できる。

【予習・復習】
予習:
・生理学重要語句集の味細胞、味覚伝導路など味覚に関わる項目を読んで理解する。(25分)
復習:
・講義内容を振り返り、講義解説(穴埋め問題)から知識を確認する。(20分)

【コアカリ】
C-3-4)-(6)①
E-2-2)⑩
横田 たつ子
7【講義項目】
内分泌-1

【一般目標(GIO)】
各内分泌器官の構造と機能および各種ホルモンの働きを理解するために、視床下部-下垂体ホルモン、各種ホルモンの特徴と機能、制御機構について学ぶ。
【講義内容】
内分泌1

【到達目標(SBOs)】
A.視床下部-下垂体系などホルモン分泌機序を説明できる。
B.脳と身体の発達に関わるホルモンを説明できる。
C.カルシウム調節を説明できる。
D.血糖調節を説明できる。

【予習・復習】
予習:
・生理学重要語句集の視床下部-下垂体系、各種ホルモンの項目を読んで理解する。(25分)
復習:
・講義内容を振り返り、講義解説(穴埋め問題)から知識を確認する。(20分)

【コアカリ】
C-3-4)-(9)
横田 たつ子
8【講義項目】
内分泌-2

【一般目標(GIO)】
各内分泌器官の構造と機能および各種ホルモンの働きを理解するために、各種ホルモンの特徴と機能、制御機構について学ぶ。
【講義内容】
内分泌2

【到達目標(SBOs)】
A.抗ストレス反応に関わるホルモンを説明できる。
B.水と電解質の調節を説明できる。
C.性腺ホルモンを説明できる。

【予習・復習】
予習:
・生理学重要語句集の副腎および性腺などから分泌される各種ホルモンの項目を読んで理解する。(25分)
復習:
・講義内容を振り返り、講義解説(穴埋め問題)から知識を確認する。(20分)

【コアカリ】
C-3-4)-(9)
横田 たつ子
9【講義項目】
視覚素材による復習とステップアップ学習2
特殊感覚と内分泌

【一般目標(GIO)】
味覚と身体の恒常性を理解するために、食欲の調節機構について学ぶ。
【講義内容】
特殊感覚と内分泌

【到達目標(SBOs)】
A. 食欲を調節するホルモンについて説明できる。
B. 甘味と脳内報酬系について説明できる。

【予習・復習】
予習:
・生理学重要語句集の味覚、インスリンなど食欲に関わる項目を読んで理解する。(25分)
復習:
・講義内容を振り返り、配布資料とレポートから食欲調節に関する知識を確認する。(20分)

【コアカリ】
C-3-4)-(6)
C-3-4)-(9)
E-2-2)⑩
横田 たつ子
10【講義項目】
体液と血液

【一般目標(GIO)】
・人体諸器官の生理機能を理解するために、体液の分布、量と組成について学ぶ。
・血液の機能を理解するために、血漿の成分と役割、血球の種類と働きについて学ぶ。
【講義内容】
体液と血液

【到達目標(SBOs)】
A. 体液
 ・体液の区分と量を知っている。
 ・体液区分ごとの組成の特徴を列挙できる。
 ・体液区分間の物質移動の機序を説明できる。
B. 血液
 ・血漿の組成を説明できる。
 ・血球の分類を列挙できる。
 ・造血臓器の変遷を説明できる。
 ・赤血球の特徴を列挙できる。
 ・赤血球の分化増殖過程を説明できる。
 ・老化した赤血球の処理過程を説明できる。

【予習・復習】
予習:
・配布テキストの『体液・血液』の§1(体液)~§3(血球)の項目を確認する。(5分)
・配布テキストの関連部分の本文を読み、図に目を通す。(15分)
復習:
・講義中に作成したノートを整理し、提示された図を配布テキストの図で確認する。(25分)

【コアカリ】
C-3-4)-(4)④~⑦
C-3-4)-(10)
片倉 伸郎
11【講義項目】
止血、腎臓1(血液の濾過)

【一般目標(GIO)】
・止血を理解するために、血小板の役割と血液凝固系について学ぶ。
・腎臓における尿の生成過程を理解するために、腎臓の機能解剖学と糸球体での濾過について学ぶ。
【講義内容】
止血と、腎臓の機能解剖学および血液の濾過

【到達目標(SBOs)】
A. 止血
 ・血小板の特徴を列挙できる。
 ・止血の過程を説明できる。
 ・止血における血小板の役割を説明できる。
 ・血液凝固系の機序を説明できる。
 ・線維素溶解を知っている。
B. 腎臓の機能解剖学
 ・腎臓の血管系の特徴を説明できる。
 ・ネフロンの構成を知っている。
 ・糸球体の構造と機能の関連を説明できる。
 ・尿細管の走行の特徴を知っている。
C. 血液の濾過
 ・糸球体での濾過に関わる因子を列挙できる。
 ・クリアランスを説明できる。

【予習・復習】
予習:
・配布テキストの『体液・血液』の§4(止血)、および『泌尿器系』の§1(腎臓概説)~§2(血液の濾過)の項目を確認する。(5分)
・配布テキストの関連部分の本文を読み、図に目を通す。(15分)
復習:
・講義中に作成したノートを整理し、提示された図を配布テキストの図で確認する。(25分)

【コアカリ】
C-3-4)-(4)⑦
C-3-4)-(10)
片倉 伸郎
12【講義項目】
腎臓2(再吸収、尿の濃縮)

【一般目標(GIO)】
腎臓における尿の生成過程を理解するために、尿細管での再吸収と尿の濃縮について学ぶ。
【講義内容】
尿の再吸収と濃縮機序

【到達目標(SBOs)】
A. 再吸収
 ・尿細管上皮での物質移動を説明できる。
 ・近位尿細管での再吸収の特徴を説明できる。
B. 尿の濃縮
 ・対向流を知っている。
 ・高浸透圧領域の生成の機序を説明できる。
 ・抗利尿ホルモンの働きを説明できる。

【予習・復習】
予習:
・配布テキストの『泌尿器系』の§3(再吸収/分泌)、§4(尿の濃縮)の項目を確認する。(5分)
・配布テキストの関連部分の本文を読み、図に目を通す。(15分)
復習:
・講義中に作成したノートを整理し、提示された図を配布テキストの図で確認する。(25分)

【コアカリ】
C-3-4)-(10)
片倉 伸郎
13【講義項目】
腎臓3(排尿)、酸塩基平衡

【一般目標(GIO)】
・尿の排泄を理解するために、排尿の中枢機序について学ぶ。
・血液のpHが一定に保たれている機序を理解するために、緩衝系とそれを維持する腎臓の機能を学ぶ。
【講義内容】
排尿の中枢機序と酸塩基平衡

【到達目標(SBOs)】
A. 排尿
 ・腎機能の調節機序を列挙できる。
 ・自律神経による蓄尿の制御機序を説明できる。
 ・排尿反射の機序とその中枢制御を説明できる。
B. 酸塩基平衡
 ・炭酸-重炭酸塩緩衝系の特徴を列挙できる。
 ・尿細管での重炭酸イオンの再吸収/分泌を説明できる。
 ・尿のpH調節機序を説明できる。

【予習・復習】
予習:
・配布テキストの『泌尿器系』の§5(再吸収/分泌)~§7(排尿)の項目を確認する。(5分)
・配布テキストの関連部分の本文を読み、図に目を通す。(15分)
復習:
・講義中に作成したノートを整理し、提示された図を配布テキストの図で確認する。(25分)

【コアカリ】
C-3-4)-(10)
片倉 伸郎
14【講義項目】
小脳と基底核-1

【一般目標(GIO)】
小脳の機能的役割を理解するために、小脳の構造と機能並びにその運動調節機序について学ぶ。
【講義内容】
小脳

【到達目標(SBOs)】
A. 小脳のニューロン回路網の特徴、使われているシナプス伝達物質を説明できる。
B. 入力と出力の違いに基づいて、小脳を機能的に大きく4つに分けて説明できる。
C. 小脳と小脳核、脊髄下行路の機能的連絡を上記4つの小脳部位毎に説明できる。

【予習・復習】
予習:
・講義内容に関連する項目をシラバスで確認し、生理学重要語句集より該当する範囲の用語を確認する。(10分)
復習:
・講義中に作成した学習ノートを整理し、内容について再確認する。(10分)
・講義内容に関連する生理学重要語句集の項目を確認する。(10分)
・生理学重要語句集のあらかじめ指定された範囲の小テストを行う。(15分)

【コアカリ】
C-3-4)-(5)④~⑦
平場 勝成
15【講義項目】
小脳と基底核-2

【一般目標(GIO)】
大脳基底核の機能的役割を理解するために、それらの構造と機能並びに運動調節について学ぶ。
【講義内容】
大脳基底核

【到達目標(SBOs)】
A. 前庭動眼反射の反射弓と、小脳が同反射において果たす役割を説明できる。
B. 大脳基底核の構成と、使われているシナプス伝達物質を、病態(運動失調)との関係で説明できる。

【予習・復習】
予習:
・講義内容に関連する項目をシラバスで確認し、生理学重要語句集より該当する範囲の用語を確認する。(10分)
復習:
・講義中に作成した学習ノートを整理し、内容について再確認する。(10分)
・講義内容に関連する生理学重要語句集の項目を確認する。(10分)
・生理学重要語句集のあらかじめ指定された範囲の小テストを行う。(15分)

【コアカリ】
C-3-4)-(5)④~⑦
平場 勝成
16【講義項目】
大脳-1

【一般目標(GIO)】
大脳の機能とそれを支えている解剖学的特徴を理解するために、大脳皮質や機能円柱の構造と機能について学ぶ。
【講義内容】
大脳-1

【到達目標(SBOs)】
A. 大脳皮質の細胞構築学的特徴を説明できる。
B. 機能円柱について説明できる。
C. 運動野、言語野が破壊された時に脱落する機能(症状)を説明できる。

【予習・復習】
予習:
・講義内容に関連する項目をシラバスで確認し、生理学重要語句集より該当する範囲の用語を確認する。(10分)
復習:
・講義中に作成した学習ノートを整理し、内容について再確認する。(10分)
・講義内容に関連する生理学重要語句集の項目を確認する。(10分)
・生理学重要語句集のあらかじめ指定された範囲の小テストを行う。(15分)

【コアカリ】
C-3-4)-(5)④~⑦
平場 勝成
17【講義項目】
大脳-2

【一般目標(GIO)】
大脳の機能と解剖学的特徴を理解するために、記憶や睡眠と脳の関係並びに脳機能計測方法について学ぶ。
【講義内容】
大脳-2

【到達目標(SBOs)】
A. 記憶や学習を支えているシナプスの可塑的変化を説明できる。
B. 睡眠と脳波の変化について説明できる。
C. 脳機能を計測する非侵襲的手法の種類とその特徴を説明できる。

【予習・復習】
予習:
・講義内容に関連する項目をシラバスで確認し生理学重要語句集より該当する範囲の用語を確認する。(10分)
復習:
・講義中に作成した学習ノートを整理し、内容について再確認する。(10分)
・講義内容に関連する生理学重要語句集の項目を確認する。(10分)
・生理学重要語句集のあらかじめ指定された範囲の小テストを行う。(15分)

【コアカリ】
C-3-4)-(5)④~⑦
平場 勝成
18【講義項目】
視覚素材による復習とステップアップ学習3
運動と筋

【一般目標(GIO)】
筋の収縮機序の理解を深めるために、フィラメントの滑走を中心に視覚素材にて学ぶ。
【講義内容】
運動と筋

【到達目標(SBOs)】
A. ミオシンフィラメントとアクチンフィラメントの滑走を説明できる。
B. 骨格筋の横紋構造と筋収縮の際に示す横紋の変化をフィラメントの滑走の対応で説明できる。

【予習・復習】
予習:
・講義内容に関連する項目をシラバスで確認し、生理学重要語句集より該当する範囲の用語を確認する。(10分)
復習:
・講義中に作成した学習ノートを整理し、内容について再確認する。(10分)
・講義内容に関連する生理学重要語句集の項目を確認する。(10分)
・生理学重要語句集のあらかじめ指定された範囲の小テストを行う。(15分)

【コアカリ】
C-3-4)-(3)
森田 匠
19【講義項目】
視覚素材による復習とステップアップ学習4
循環

【一般目標(GIO)】
・心臓の電気生理学的特徴を理解するために、心臓の電気的性質と刺激伝導系を学ぶ。
・血管系の機能を理解するために、血管系の構造と機能の関係にすいて学ぶ。
・循環調節の機序とその意義を理解するために、移植心臓の調整について学ぶ。
【講義内容】
循環系

【到達目標(SBOs)】
A.心臓の電気的性質
 ・心筋の電気的性質を説明できる。
 ・心臓の刺激伝導系を説明できる。
B.血管系の構造
 ・血管系の構造と機能の関係を説明できる。
 ・動脈硬化の成り立ちを説明できる。
C.循環調節
 ・移植心臓の調節機序を説明できる。

【予習・復習】
予習:
・配布テキストの『循環器系』の§0(循環器系概論)、§1(心臓)の項目を確認する。(5分)
・配布テキストの関連部分の本文を読み、図に目を通す。(15分)
復習:
・講義中に作成したノートを整理し、提示された図を配布テキストの図で確認する。(25分)

【コアカリ】
C-3-4)-(4)
片倉 伸郎
20【講義項目】
視覚素材による復習とステップアップ学習5
痛みと音声

【一般目標(GIO)】
・痛覚の発現機序を復習し理解を深めるために、歯痛や痛覚伝導路について学ぶ。
・構音時の口腔の形態と機能を理解するために、発声器官と構音の形成機序を学ぶ。
【講義内容】
痛みと音声

【到達目標(SBOs)】
A. 歯痛
 ・象牙質由来の痛覚の発現機序(動水力学説)を説明できる。
 ・歯髄由来の痛覚の発生機序を説明できる。
B. 脊髄での痛覚信号処理
 ・ゲートコントロール説を説明できる。
 ・下行性鎮痛系を説明できる。
 ・神経系の可塑的変容により生じる痛覚過敏やアロデニアを説明できる。
C. 発声器官
 発声に関わる共鳴腔および内喉頭筋の機能を説明できる。
D. 構音
 共鳴腔でのフォルマントの形成機序を説明できる。

【予習・復習】
予習:
・講義内容に関連する項目をシラバスで確認し、生理学重要語句集より該当する範囲の用語を確認する。(10分)
復習:
・講義中に作成した学習ノートを整理し、内容について再確認する。(10分)
・講義内容に関連する生理学重要語句集の項目を確認する。(10分)
・生理学重要語句集のあらかじめ指定された範囲の小テストを行う。(15分)

【コアカリ】
C-3-4)-(6)④
E-2-2)⑧
平場 勝成
21【講義項目】
視覚素材による復習とステップアップ学習6
血液と酸塩基平衡

【一般目標(GIO)】
血液の役割と体液の恒常性維持に関与する生体の機能を理解するために、血液凝固系や繊維素溶解系、酸塩基平衡の仕組みについて学ぶ。
【講義内容】
血液と酸塩基平衡

【到達目標(SBOs)】
A. 血液凝固系
  ・血小板の機能を説明できる。
  ・一次止血を説明できる。
  ・二次止血を説明できる。
  ・凝固因子を知っている。
  ・血液凝固の機序を説明できる。
B. 線維素溶解系
  ・線維素溶解系の構成要素を知っている。
  ・線維素溶解を説明できる。
C. 血液の酸塩基平衡
  ・重炭酸塩系緩衝系の機序を説明できる。
  ・酸塩基平衡における肺の働きを説明できる。
  ・酸塩基平衡における腎臓の働きを説明できる。

【予習・復習】
予習:
・配布テキストの『血液』と『酸塩基平衡』に該当する項目を確認する。(5分)
・配布テキストの関連部分の本文を読み、図に目を通す。(15分)
復習:
・講義中に作成したノートを整理し、提示された図を配布テキストの図で確認する。(25分)

【コアカリ】
C-3-4)-(4)④⑦
片倉 伸郎
22【講義項目】
視覚素材による復習とステップアップ学習7
高次機能

【一般目標(GIO)】
脳の高次機能とその機能を担っている部位を理解するために、記憶や認知を司る脳の部位について具体的に学ぶ。
【講義内容】
脳の高次機能

【到達目標(SBOs)】
A. 記憶を司っている脳の部位を説明できる。
B. 記憶障害が日常生活に及ぼす影響を具体的に理解する。
C. 視覚情報、特に物体の移動を認知する脳の部位を説明できる。
D. 脳血管障害後の運動麻痺の実態とそのリハビリの無限の可能性を理解する。

【予習・復習】
予習:
・講義内容に関連する項目をシラバスで確認し、生理学重要語句集より該当する範囲の用語を確認する。(10分)
復習:
・講義中に作成した学習ノートを整理し、内容について再確認する。(10分)
・講義内容に関連する生理学重要語句集の項目を確認する。(10分)
・生理学重要語句集のあらかじめ指定された範囲の小テストを行う。(15分)

【コアカリ】
C-3-4)-(5)④~⑦
E-2-1)
平場 勝成
留意事項
配布されたプリント等を利用して各回の講義内容を整理し、自主学習した内容を含め参照しやすい講義ノートを作成することが望ましい。
授業以外の
学習方法
・十分に理解できない点、興味を持った事項については、参考書などを利用して能動的に学習を行うこと。
・必要に応じて教員とも連絡を取り、速やかな問題解決に努めること。
・他の科目の講義内容と本講義内容との関連を見出し、知識を整理して包括的に理解すること。
成績評価方法
 1年間を通して3回の筆記テスト(毎回100点満点)の点数と、7回の視覚素材による復習とステップアップ講義のレポートの点数の合計が180点を超える学生は合格となる。
参照ホーム
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更新日付2021/02/09 09:59:06