開講年度2020
開講学科法律学科 2013年度以降入学
現代社会法学科 2013年度以降入学
科目名基礎演習Ⅱ
担当教員波多江 悟史
学期曜日時限秋学期 水曜日 1時限
科目区分選択
授業形態演習
対象学年2年
単位数2
科目ナンバーJ232-841-02
W232-841-02
使用教室7705(名城)
キャンパス名城公園キャンパス
担当教員の実務経験


テーマ
憲法判例を通して生存権について学ぶ
授業の概要
 本演習では、二年時前期までに修得した憲法に関する基本知識を前提としながら、実際に判決原文を読むことを通して、憲法に関する理解を深めることを目的とします。その際には、憲法訴訟が特定の時代や社会を背景にして提起されるものであることを踏まえ、憲法判例を通して現在の日本社会の問題について考察することを重視します。受講者は、事前に判例を読んだうえで、個人またはグループでの報告を基に議論することが求められます。なお今期は生存権に関する判例を系統的に取り上げます。
授業の到達
目標
①実際に憲法判例の原文を読み解くことができる。
②憲法学に関する論点について、質問を提起したり、質問に応答したりすることができる。
③生存権に関するテーマについて、関連する文献を調査し、自分の考え方をレポートにまとめることができる。
課題
(定期試験
・レポート試験
・授業内試験など)の
フィードバック方法
成績発表日に講義連絡にて授業講評を送信します。
使用言語
日本語
実務経験をいかした教育内容
授業計画
回数授業スケジュール授業時間外学習・時間(分)
1ガイダンス【予習】手元にある憲法の教科書で生存権に関する学説と判例を確認する(60)。
【復習】配布資料を購読し内容を整理する(60)。
21948(昭和23)年9月29日最大判(食糧管理法違反事件)【予習】判決文を読み、内容を整理する(120)。
【復習】演習での議論内容を整理する(60)。
31960(昭和35)年10月19日東京地判(朝日訴訟1審)【予習】判決文を読み、内容を整理する(120)。
【復習】演習での議論内容を整理する(60)。
41967(昭和42)年05月24日最大判(朝日訴訟上告審)【予習】判決文を読み、内容を整理する(120)。
【復習】演習での議論内容を整理する(60)。
51968(昭和43)年07月15日東京地判(牧野訴訟)【予習】判決文を読み、内容を整理する(120)。
【復習】演習での議論内容を整理する(60)。
61975(昭和50)年11月10日大阪高判(堀木訴訟2審)【予習】判決文を読み、内容を整理する(120)。
【復習】演習での議論内容を整理する(60)。
71982(昭和57)年07月07日最大判(堀木訴訟上告審)【予習】判決文を読み、内容を整理する(120)。
【復習】演習での議論内容を整理する(60)。
81989(平成01)年02月07日最3判(総評サラリーマン税金訴訟)【予習】判決文を読み、内容を整理する(120)。
【復習】演習での議論内容を整理する(60)。
91989(平成01)年03月02日最1判(塩見訴訟)【予習】判決文を読み、内容を整理する(120)。
【復習】演習での議論内容を整理する(60)。
102004(平成16)年03月24日東京地判(学生無年金障害者訴訟1審)【予習】判決文を読み、内容を整理する(120)。
【復習】演習での議論内容を整理する(60)。
112007(平成19)年09月28日最2判(学生無年金障害者訴訟上告審)【予習】判決文を読み、内容を整理する(120)。
【復習】演習での議論内容を整理する(60)。レポートを作成する(120)。
122008(平成20)年06月26日東京地判(生活保護老齢加算廃止訴訟1審〔東京事件〕)【予習】判決文を読み、内容を整理する(120)。
【復習】演習での議論内容を整理する(60)。レポートを作成する(120)。
132010(平成22)年06月14日福岡高判(生活保護老齢加算廃止訴訟2審〔福岡事件〕)【予習】判決文を読み、内容を整理する(120)。
【復習】演習での議論内容を整理する(60)。レポートを作成する(120)。
142012(平成24)年04月02日最2判(生活保護老齢加算廃止訴訟上告審〔福岡事件〕)【予習】判決文を読み、内容を整理する(120)。
【復習】演習での議論内容を整理する(60)。レポートを作成する(120)。
15まとめとして「生活保護裁判」に関する判決か論文を読む【予習】判決か論文を読み、内容を整理する(120)。
【復習】演習での議論内容を整理する(60)。レポートを作成する(120)。
試験実施方法
その他
評価方法
評価方法割合評価基準
授業態度60報告や討論に積極的に参加したかを基準に評価します。
レポート40生存権に関するテーマについて、十分な文献を調査し、自己の意見を説得的に展開できたかを基準に評価します。
テキスト
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『初回の演習で資料を配布します。』
参考書
  ・
参考資料
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『判例とその読み方〔3訂版〕』中野次雄(編)有斐閣3,3004641125341
参考URL
質疑応答
質問には授業後かオフィスアワーにてお答えします。
備考
初回の授業には必ず出席してください。また正当な理由のない遅刻や欠席には厳しく対処します。とくに欠席の場合は必ず連絡をしてください。なお、実際に判決文を読み通すことは、多大な労苦をともないますので、そうした労苦を厭わない学生を期待します。
画像
ファイル
更新日付2020/02/13 11:20:20