開講年度2020
開講学科法律学科 2013年度以降入学
科目名民事訴訟法B
担当教員高木 敬一
学期曜日時限秋学期 金曜日 3時限
科目区分選択
授業形態講義
対象学年3年
単位数2
科目ナンバーJ331-216-21
使用教室7601(名城)
キャンパス名城公園キャンパス
担当教員の実務経験


テーマ
当事者、上訴、判決効などを学ぶ
授業の概要
 この講義は、民事訴訟法の講義科目の締めくくりにあたり、春学期の「民事訴訟法A」までに解説してこなかった項目のうち重要なものを取り上げて解説する。取上げる項目は、当事者、上訴、判決効などである。特に判決効以降は、民事訴訟法のなかでは比較的難解とされているところであるが、出来る限り平易に解説していきたいと考えている。余裕があれば複雑訴訟形態にも言及したいが、時間的制約から困難である。この講義で、少なくとも基本となる単純な形態での民事訴訟手続の全体像を理解してもらえるはずである。
授業の到達
目標
 この講義は、「民事訴訟法入門」、「民事訴訟法A」と相俟って、民事訴訟手続を学ぶことにより、社会人として紛争に適切に対処するのに役立つ基礎的な法的専門知識を身に付けることを目標とする。また、民事訴訟法は、法科大学院進学を希望する諸君、司法書士や裁判所職員などを目指す諸君などにとっては、資格取得等のために必要な科目でもある。この講義では、それらの試験のための基礎力を養成することも目指していきたいと考えている。
課題
(定期試験
・レポート試験
・授業内試験など)の
フィードバック方法
成績発表日にWebCampusから授業講評を送信する。
使用言語
日本語
実務経験をいかした教育内容
授業計画
回数授業スケジュール授業時間外学習・時間(分)
1口頭弁論の諸原則(予習)参考書などで、口頭弁論の意義、口頭弁論を支配する諸原則について調べる(30)
(復習)参考書や授業中に配付されたレジュメで、口頭弁論を支配する諸原則について確認する(60)
2口頭弁論の手続(予習)参考書などで、口頭弁論の手続の流れについて調べる(30)
(復習)参考書や配付されたレジュメで、口頭弁論の手続について確認する(60)
3上訴制度の概要(予習)参考書などで、我が国の上訴制度、審級制度について調べる(30)
(復習)参考書や配付されたレジュメで、上訴制度について確認する(60)
4上訴の利益(予習)参考書などで、上訴の利益について調べる(30)
(復習)参考書や配付されたレジュメで、上訴の利益について確認する(60)
5控訴手続(予習)参考書などで、控訴審の手続、特に審理手続について調べる(30)
(復習)参考書や配付されたレジュメで、控訴審の審理手続について確認する(60)
6上告手続(予習)参考書などで、上告審の手続について調べる(30)
(復習)参考書や配付されたレジュメで、上告審の手続について確認する(60)
7既判力の本質と作用(予習)参考書などで、本案判決、訴訟判決、訴訟要件について確認する(30)
(復習)参考書や配付されたレジュメで、既判力の作用と既判力の本質について確認する(60)
8既判力の時間的範囲と遮断効(予習)参考書などで、既判力の時間的範囲について調べる(30)
(復習)参考書や配付されたレジュメで、既判力の時間的範囲について確認する(60)
9既判力の客観的範囲(予習)参考書などで、既判力の客観的範囲について調べる(30)
(復習)参考書や配付されたレジュメで、既判力の客観的範囲について確認する(60)
10訴訟物理論(予習)参考書などで、訴訟上の請求、訴訟物について調べる(30)
(復習)参考書や配付されたレジュメで、訴訟物理論について確認する(60)
11既判力の主観的範囲その1 ~判決効の相対性の原則とその第三者への拡張~(予習)参考書などで、既判力の主観的範囲について調べる(30)
(復習)参考書や配付されたレジュメで、既判力の主観的範囲の原則と例外について確認する(60)
12既判力の主観的範囲その2 ~承継人と目的物の所持者~(予習)参考書などで、既判力の主観的範囲のうち、既判力が拡張される第三者について調べる(30)
(復習)参考書や配付されたレジュメで、既判力が拡張される第三者の範囲について確認する(60)
13当事者の確定と当事者能力・訴訟能力(予習)民法の教科書などで、権利能力及び行為能力について確認する(30)
(復習)参考書や配付されたレジュメで、当事者の確定、当事者能力、訴訟能力について確認する(60)
14当事者適格その1 ~法定訴訟担当~(予習)参考書などで、当事者適格の意義について調べる(30)
(復習)参考書や配付されたレジュメで、当事者適格の原則的な場合と第三者の訴訟担当について確認する(60)
15当事者適格その2 ~任意的訴訟担当~(予習)参考書などで、第三者の訴訟担当のうち任意的訴訟担当について調べる(30)
(復習)参考書や配付されたレジュメで、任意的訴訟担当について確認する(60)
試験実施方法
定期試験
評価方法
評価方法割合評価基準
定期試験の成績100%上訴、判決効等の基礎とその手続の概要を十分に理解し、講義内容を踏まえたうえで、設問に対して適切な論述ができる。
テキスト
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『資料を使用し、テキストは指定しない予定であるが、使用する場合は最初の講義の際に指示する。』
参考書
  ・
参考資料
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『新民事訴訟法講義 第3版』中野貞一郎ほか編有斐閣大学双書4900円+税978-4-641-09379-9
2.『民事訴訟法 新版』長谷部由紀子岩波書店3400円+税978-4-0002-4882-2
参考URL
質疑応答
 質問等には研究室(アリスタワー9階7902室)でオフィスアワーの曜日・時間に対応する。但し、余裕があれば、その他の時間でも対応することがある。
備考
 法律学の専門科目であるから、令和2年(2020年)版(平成31年(2019年)版以前のものは不可。)の六法を持参することが必要である。
 受講者数にもよるが、出席を取ることを考えている。但し、出席は評価に影響を与えるものではないことに注意されたい。
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更新日付2020/02/17 15:17:20