開講年度2020
開講学科法律学科 2013年度以降入学
科目名刑事訴訟法B
担当教員石田 倫識
学期曜日時限秋学期 火曜日 1時限
科目区分選択
授業形態講義
対象学年3年
単位数2
科目ナンバーJ331-215-06
使用教室7204(名城)
キャンパス名城公園キャンパス
担当教員の実務経験


テーマ
証拠に関する判例法の検討
授業の概要
 刑事裁判において、最も重要な課題は、正しい事実を認定することです。裁判官(裁判員)が、誤った事実認定をしないように、刑事裁判における証拠の取り扱いについては、様々なルールが存在します。
 この授業では、主要な判例・裁判例を題材に、とりわけ自白法則、違法収集証拠排除法則、伝聞法則について学習します。
授業の到達
目標
以下の3点を目標とします。
(1)自白の証拠能力について、判例の判断枠組みに則って、判断することができる。
(2)伝聞証拠の証拠能力について、正確に判断することができる。
(3)違法に収集された証拠の証拠能力について、判例の判断枠組みに則って、判断することができる。
課題
(定期試験
・レポート試験
・授業内試験など)の
フィードバック方法
成績発表日以降に、Webcampusの「講義連絡」を利用して、定期試験の出題意図および解答状況についてコメントします。
使用言語
日本語
実務経験をいかした教育内容
授業計画
回数授業スケジュール授業時間外学習・時間(分)
1〇 ガイダンス:授業方針の説明
〇 証拠法の意義について
【予習】
『法学ガイドブック』の「刑事訴訟法」を読む(30)
【復習】
配布レジュメを読み直す(30)
2〇 証拠法総説【予習】
『法学ガイドブック』の「刑事訴訟法」を読む(30)
【復習】
配布レジュメを読み直す(30)
3〇 証拠法総説-特に前科証拠について【予習】
参考書の判例63の「事案の概要」「法の解釈」「法の適用」を読む(30)
【復習】
レジュメ及び参考書の判例63の「コメント」を読む(60)
4〇 (第1回目)自白法則(約束・偽計による自白)【予習】
参考書の判例78・79の「事案の概要」「法の解釈・適用」を読む(60)
【復習】
レジュメ及び参考書の判例78・79の「コメント」を読む(60)
5〇 (第2回目)自白法則(違法収集自白)【予習】
参考書の判例80~82の「事案の概要」「法の解釈・適用」を読む(60)
【復習】
レジュメ及び参考書の判例80~82の「コメント」を読む(60)
6〇 (第3回目)自白法則(証拠能力を欠く自白に由来する派生証拠)【予習】
参考書の判例83の「事案の概要」「法の解釈・適用」を読む(30)
【復習】
レジュメ及び参考書の判例83の「コメント」を読む(60)
7〇 ゲストスピーカーによる講演(予定)
(ゲストスピーカーの都合により、日程が変更する可能性があります)
【課題】
ゲスト・スピーカーによる講演を聞き、講演の概要・ポイント、講演を通じて学んだ点等をまとめたレポートを作成する(A4で1~2枚程度)
8〇 (第1回目)伝聞法則(伝聞の意義(1))【予習】
参考書の判例64の「事案の概要」「法の解釈・適用」を読む(60)
【復習】
レジュメ及び参考書の判例64の「コメント」を読む(60)
9〇 (第2回目)伝聞法則(伝聞の意義(2))【予習】
参考書の判例65の「事案の概要」「法の解釈・適用」を読む(60)
【復習】
レジュメ及び参考書の判例65の「コメント」を読む(60)
10〇 (第3回目)伝聞法則(伝聞例外(1))【予習】
参考書の判例66・68の「事案の概要」「法の解釈・適用」を読む(60)
【復習】
レジュメ及び参考書の判例66・68の「コメント」を読む(60)
11〇 (第4回目)伝聞法則(伝聞例外(2))【予習】
参考書の判例67・69の「事案の概要」「法の解釈・適用」を読む(60)
【復習】
レジュメ及び参考書の判例67・69の「コメント」を読む(60)
12〇 (第5回目)伝聞法則(伝聞例外(3))【予習】
参考書の判例70・72の「事案の概要」「法の解釈・適用」を読む(60)
【復習】
レジュメ及び参考書の判例70・72の「コメント」を読む(60)
13〇 (第1回目)違法収集証拠排除法則【予習】
参考書の判例74・75の「事案の概要」「法の解釈・適用」を読む(60)
【復習】
レジュメ及び参考書の判例74・75の「コメント」を読む(60)
14〇 (第2回目)違法収集証拠排除法則【予習】
参考書の判例76の「事案の概要」「法の解釈・適用」を読む(60)
【復習】
レジュメ及び参考書の判例76の「コメント」を読む(60)
15〇 授業のまとめ【予習・復習】
これまでに配布したレジュメ、授業で取り上げた判例等を読み直す(120)
試験実施方法
定期試験
評価方法
評価方法割合評価基準
定期試験100%判例の判断枠組みを十分に理解したうえで、個別の事例において、適切な法の適用(あてはめ)ができる。
テキスト
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『刑事訴訟法』白取祐司日本評論社4290978-4-7923-5139-7第9版、2017年
2.『刑事訴訟法の基本』中川孝博法律文化社3520978-45890392792018年
参考書
  ・
参考資料
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『判例学習・刑事訴訟法』葛野尋之ほか法律文化社2800978-4-589-03708-4第2版、2015年
参考URL
1.教員紹介担当教員のプロフィール
2.教員情報担当教員の研究業績
3.アイガクにマナベ担当教員の紹介動画
質疑応答
質問等はいつでも歓迎します。授業の終了直後やオフィス・アワー(火・3限)の時間帯を中心に、研究室(71012)在室中であれば、随時、質問等を受け付けます。
備考
①上記の参考書及び六法は持参していることを前提に授業を進めます。
②上記のテキストは自習(予習・復習)用です。授業で頻繁に利用することはありません。
③講義中、受講者に、適宜、発言を求めます。
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更新日付2020/02/07 12:22:20