開講年度2020
開講学科経済学科 2013年度以降入学
科目名社会政策論B
担当教員玉井 金五
学期曜日時限秋学期 水曜日 3時限
科目区分選択
授業形態講義
対象学年2年
単位数2
科目ナンバーE221-235-04
使用教室1202(名城)
キャンパス名城公園キャンパス
担当教員の実務経験


テーマ
現代日本における生活問題・生活政策
授業の概要
 社会政策とは、人々の労働と生活の保障を基本的な目的としています。わが国では、厚生労働省がその役割を担います。しかしながら、近年では新たに困難な生活問題が起こってきており、その対応に迫られています。働いても十分な収入が得られない、また雇用の永続性が確保されない、その結果家族生活にも大きな影響が出てきています。講義では、現在とくに関心の高い最低賃金、生活保護をはじめとするテーマを取り上げて一体どこに問題が潜んでいるのかを解明し、それらに対する社会政策がどういった形で展開されているのかを追究します。
授業の到達
目標
 たとえば、最低賃金に関する記事、情報が随分増えました。では、最低賃金はどのようにして決まるのかと問われると、意外に答えることは出来ません。生活保護にしても然りです。生活保護の仕組みがどのように成り立っているのかについて明確に答えることは、これまた結構難しいのです。講義では、一見身近な問題であるがために理解が容易と思われるテーマを取り上げながら、その内実に迫っていきたく思います。現代の生活問題の深層を掘り起こすことによって、社会政策という領域の奥の深さを学ぶようにします。
課題
(定期試験
・レポート試験
・授業内試験など)の
フィードバック方法
 成績発表日に講義連絡にて授業講評を送信する。
使用言語
 日本語
実務経験をいかした教育内容
授業計画
回数授業スケジュール授業時間外学習・時間(分)
1「社会政策の課題と方法」
○社会政策とは何かを学びます
・社会政策の実施主体、対象、範囲
【予習】シラバスを読んでおく(20)
【復習】講義スケジュールの確認(20)
2「最低賃金制度」(1)
○最低賃金とは何かを説明します
・最低賃金法
【予習】最低賃金を考えたことがあるか(30)
【復習】基礎的な知識の取得(30)
3「最低賃金制度」(2)
○最低賃金の種類を説明します
・地域別最低賃金、特定最低賃金
【予習】最低賃金の仕組みを知っているか(30)
【復習】2つの最低賃金を把握(30)
4「最低賃金制度」(3)
○最低賃金の決まり方を説明します
・中央最低賃金審議会、地方最低賃金審議会
【予習】最低賃金の決まり方を知っているか(30)
【復習】審議会方式の中身理解(30)
5『最低賃金制度」(4)
○最低賃金の問題点を説明します
・逆転現象の生起
【予習】最低賃金の問題点とは何か(30)
【復習】課題と対策の把握(30)
6「最低賃金制度」小テスト
○これまでのまとめをします
・要点整理
【予習】これまでのノート整理(30)
【復習】再度のチェック(30)
7「外国人労働者問題」(1)
○いつ頃から問題になったのかを説明します
・プッシュ要因とプル要因
【予習】この問題の関心度合いは(30)
【復習】問題の背景理解(30)
8「外国人労働者問題」(2)
○受入れの考え方について説明します
・受入れの是非論争
【予習】受入れの考え方を把握できているか(30)
【復習】諸説の理解(30)
9「外国人労働者問題」(3)
○受入れの推移について説明します
・入管法改正と日系人
【予習】これまでのおおよその流れを掴む(30)
【復習】史的な経過の理解(30)
10「外国人労働者問題」(4)
○これまでの対策について説明します
・技能実習制度、新在留資格
【予習】対策について考えたことがあるか(30)
【復習】政府による取り組みの理解(30)
11「外国人労働者問題」小テスト
○これまでのまとめを行います
・要点整理
【予習】これまでのノート整理(30)
【復習】再度のチェック(30)
12「日雇・ホームレス」(1)
○日雇問題の軌跡について説明します
・日雇労働市場
【予習】この問題に直面したことがあるか(30)
【復習】日雇労働の理解(30)
13「日雇・ホームレス」(2)
○日雇問題の対策について説明します
・労働対策と社会保障
【予習】どのような対策が行われてきたのか(30)
【復習】行政レベルの実践例把握(30)
14「日雇・ホームレス」(3)
○ホームレス問題の背景と現状を説明します
・ホームレス自立支援法
【予習】ホームレス問題への関心度合いは(30)
【復習】これまでの対策把握(30)
15「全体のまとめ」
○これまでの主要な論点を取り上げます
【予習】これまでのノート整理(30)
【復習】再度のチェック(30)
試験実施方法
定期試験
評価方法
評価方法割合評価基準
 定期試験80%授業内容の消化度、理解度をチェックし、基準をクリアーしているかどうかを判定する。
 授業内試験(小テスト2回)20%学習内容の整理を行い、基礎知識の習得ができているかどうかを判定する。
テキスト
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『資料を使用する。』
参考書
  ・
参考資料
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『共助の稜線』玉井金五法律文化社
2.『三訂 社会政策を学ぶ人のために』玉井・大森編世界思想社
3.『少子高齢化と社会政策』玉井・久本編法律文化社
参考URL
質疑応答
毎回講義が終了してから受け付けます。
備考
春学期の社会政策論Aも受講しておいてください。
画像
ファイル
更新日付2020/03/07 10:28:12