開講年度2020
開講学科商学科 2013年度以降入学
経営学科 2013年度以降入学
経済学科 2013年度以降入学
法律学科 2013年度以降入学
現代社会法学科 2013年度以降入学
科目名人間行動の理解Ⅰ
担当教員塚本 早織
金田 宗久
学期曜日時限秋学期 水曜日 3時限
科目区分選択
授業形態講義
対象学年2年
単位数2
科目ナンバーB231-285-01
使用教室7602(名城)
キャンパス名城公園キャンパス
担当教員の実務経験


テーマ
心理学実験入門
授業の概要
心理学で扱う多くの事象や理論は、仮説に基づいた実験や調査で得られたデータを基にしています。本講義では、受講生のみなさん自身に、実験者および実験参加者を体験してもらうことによって、仮説の検証に関する考え方からデータの収集方法および結果の解釈に至るまで、心理学の基本的な方法論についての理解を深めてもらいたいと思います。また、各実験課題が終わるごとに実験の方法と結果を報告するレポートを作成することにより、適切なデータ報告の方法を習得してもらいます。
授業の到達
目標
本講義を履修することで、以下のような力を身に着けることを目標とします。
<知識>心の仕組みや働きを明らかにするための様々な方法論を概説することができる。
<態度>心の仕組みや働きを明らかにするための科学的な手続きと正確なデータ収集の重要性を認識する。
<技能>厳密な手続きに基づいてデータを収集し、そのデータを用いて論理的な報告書 (レポート) を作成することができる。
課題
(定期試験
・レポート試験
・授業内試験など)の
フィードバック方法
実験レポート採点後、点数やコメントが明記された実験レポートを個人に返却する。
実験レポート返却後、クラス全体に対して注意点や全体評価についてのフィードバックを行う。
使用言語
日本語
実務経験をいかした教育内容
授業計画
回数授業スケジュール授業時間外学習・時間(分)
1<ガイダンス、心理学実験の考え方について>
講義スケジュールを確認した後、心理学実験の基本的な考え方について学びます。
【予習】シラバスを熟読し、履修のルールや心理学用語の確認を行う(60)
【復習】独立変数と従属変数、要因と水準、参加者間要因と参加者内要因についての理解を確かめる(60)
2<心理測定1>
顕在的な自尊心と、潜在的な自尊心の程度を測定し、それらを比較するための実験を行います。
【復習】配布された資料を読み、実験の目的および手続きを復習する(90)
【課題】データをエクセルに入力する(30) 
3<心理測定2>
顕在および潜在的な指標による自尊心について、クラスのデータをまとめ、データに基づき考察を行います。
【課題】実験レポート①を完成させる(120) 
4<パーソナル・スペース1>
自分と他者との間に生じる空間(パーソナル・スペース)に関する実験を実施し、データを取得します。
【提出】実験レポート①を提出する
【復習】配布された資料を読み、実験の目的および手続きを復習する(90)
【課題】データをエクセルに入力する(30) 
5<パーソナル・スペース2>
パーソナル・スペース1で収集したデータに基づいて、仮説を検証します。レポート作成の基本について学びます。
【復習】返却された実験レポート①を見直す(90)
【復習】配布された資料を読み、レポート作成の基礎を復習する(90)
6<パーソナル・スペース3>
パーソナル・スペースの考察ポイントを解説します。
【課題】実験レポート②を完成させる(120) 
7<錯視1>
ミュラーリヤー図形を用い、図形の規則的な変化が錯視に及ぼす影響を調べるための実験を行います。
【提出】レポート②を提出する
【課題】データをエクセルに入力する(30)
【復習】錯視の仕組みについて教科書の該当する箇所を読んで復習する(90)
8<錯視2>
収集したデータに基づき、グラフを描き、結果の解釈を行います。
【復習】返却された実験レポート②を見直す(90)
【課題】実験レポート③を完成させる(120) 
9<鏡映描写1>
鏡に映る自分の手を見ながら迷路をたどるという課題を用い、学習の仕組みや上達の過程を明らかにします。
【提出】レポート③を提出する
【課題】データをエクセルに入力する(30)
【復習】学習の仕組みや理論について教科書の該当する箇所を読んで復習する(90)
10<鏡映描写2>
収集したデータに基づき、グラフを描き、結果の解釈を行います。
【復習】返却された実験レポート③を見直す(90)
【課題】実験レポート④を完成させる(120) 
11<同調1>
同調行動を検証する実験を行い、データを取得します。同調の仕組みや理論について資料を参考にしながら学びます。
【提出】実験レポート④を提出する
【課題】データをエクセルに入力する(30)
【復習】同調の仕組みや理論について教科書の該当する箇所を読んで復習する(90)
12<同調2>
収集したエータに基づき、グラフを描き、結果の解釈を行います。
【復習】返却された実験レポート④を見直す(90)
【課題】実験レポート⑤を完成させる(120)
13<系列位置効果1>
記憶のメカニズムを明らかにするための実験を行います。
【提出】実験レポート⑤を提出する
【課題】データをエクセルに入力する(30)
【復習】記憶について教科書の該当する箇所を読んで復習する(90)
14<系列位置効果2>
記憶についての基礎的な知識や理論について解説します。収集したデータに基づき、グラフを描き、結果の解釈を行います。
【復習】返却された実験レポート⑤を見直す(90)
【課題】実験レポート⑥を完成させる(120) 
15<まとめ>
心理学実験の方法論を復習します。
【提出】実験レポート⑥を提出する
試験実施方法
その他
評価方法
評価方法割合評価基準
実験レポート(①~⑥)の内容(各10点)60心理学実験レポートの体裁を成しているか
実験レポートを1つでも提出しなかった場合は失格とする
授業への取り組み40遅刻-3点、欠席-7点、20分以上の遅刻は欠席とみなす
テキスト
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『心理学基礎実験を学ぶ-データ収集からレポート執筆まで』大和田智文・鈴木公啓北樹出版2400円+税978-4-7793-0483
参考書
  ・
参考資料
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『教材心理学』木下富雄他ナカニシヤ出版貸し出します
2.『心理学のための実験マニュアル-入門から基礎・発展へ』利島保・生和秀敏北大路書房貸し出します
参考URL
質疑応答
質問などがある場合は、講義中でも遠慮なく聞いてください。不明な点をそのままにしておくと、間違った手続きで実験や調査を進めてしまう可能性がありますので、不明な点は随時聞くようにしてください。
備考
以下の条件に当てはまる人物の受講を期待します。
1. 心理学ⅠまたはⅡの単位を既に修得している者
2. 遅刻、欠席をしない者 (ペアやグループで実験を行うため、原則として遅刻・欠席厳禁とします)
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更新日付2020/02/10 23:12:29