開講年度2020
開講学科2018年心身科学部心理学科
科目名教養セミナーⅡ
担当教員内田 康弘
学期曜日時限秋学期 木曜日 2時限
科目区分選択
授業形態演習
対象学年1年
単位数1
科目ナンバーB132-841-02
使用教室2306
キャンパス日進キャンパス
担当教員の実務経験実務経験あり


テーマ
学校の「当たり前」を見つめ直そう!-教育を論理的・客観的に考える-
授業の概要
今年度の教養セミナーは、Ⅰ・Ⅱを通して「学校の「当たり前」を見つめ直そう!」をテーマとします。
秋学期は、現代社会の学校・教育問題に関する「思い込み」や「常識」などを相対化し、多角的な視野を持ってそれらを捉え直すための学びを行います。
授業では、教育社会学の主要なテーマが詰まったテキストを熟読し、その基礎的な考え方(ツール)を修得します。その際、学校・教育問題の各トピックに焦点を当てて、その実態(データ)を参照しながら、何が「問題」であるのか、何が「問題」として語られているのかなどについて、毎回、発表・ディスカッションを通じて考えていきます。高校教育の現場経験やフィールドワークの経験を踏まえた話題提供も心がけたいと思います。
春学期から秋学期にかけた一連の学修を通じて、現代社会の学校・教育問題について、論理的・客観的な視点からその「問題」を理解しつつ、各自の考察を深めていきます。
授業の到達
目標
・自分の考えを論理的な文章で分かりやすく表現できる
・自分の考えを論理的かつ分かりやすくプレゼンテーションできる
・論理的な文章を読んでその構造を理解し、自分の文章でその内容を再構成することができる
・自分の考えと他の受講生の考えを比較してディスカッションができる
・他の受講生との意見交換を通じて、学校の「当たり前」を捉え直すことができる
・学校・教育問題について、論理的・客観的な視点からその「問題」の背景構造を理解できる

【アドバイザーとして一言】
 皆さんが豊かな大学生活を送れるようにサポートします。大学でしかできない学びとその楽しさを存分に味わいましょう。どうぞ気軽に話しかけてください。
課題
(定期試験
・レポート試験
・授業内試験など)の
フィードバック方法
WebCampusより「講義連絡」機能等を使用したフィードバックを行う。
使用言語
日本語
実務経験をいかした教育内容
高校教育の現場経験を踏まえ、学校教育や教育問題に関する実態的見解(リアリティ)と理論的見解の双方をいかした話題提供を行う。
授業計画
回数授業スケジュール授業時間外学習・時間(分)
1イントロダクション①
発表レジュメの作り方、ディスカッションの方法
【予習】シラバスを読み、授業内容を把握する(30分~)
【復習】授業の履修計画を立てる(30分~)
2イントロダクション②
教育社会学への誘い:教育の「当たり前」を捉え直す
【予習】テキストの該当部分を通読して疑問点をまとめる(30分~)、発表資料を作成する(60分~)
【復習】配布資料を読み込み、授業で学んだことを再確認する(30分~)
3教育の「当たり前」を社会学する①
テキスト第1章:学力の獲得は平等なのか?
【予習】テキストの該当部分を通読して疑問点をまとめる(30分~)、発表資料を作成する(60分~)
【復習】テキストの該当部分・配布資料を読み込み、授業で学んだことを再確認する(30分~)
4教育の「当たり前」を社会学する②
テキスト第2章:高等教育への進学とジェンダー
【予習】テキストの該当部分を通読して要点・疑問点をまとめる(30分~)、発表資料を作成する(60分~)
【復習】テキストの該当部分・配布資料を読み込み、授業で学んだことを再確認する(30分~)
5教育の「当たり前」を社会学する③
テキスト第3章:高学歴社会における教育機会と費用負担
【予習】テキストの該当部分を通読して要点・疑問点をまとめる(30分~)、発表資料を作成する(60分~)
【復習】テキストの該当部分・配布資料を読み込み、授業で学んだことを再確認する(30分~)
6教育の「当たり前」を社会学する④
テキスト第4章:学校に「行っていない」子どもたち
【予習】テキストの該当部分を通読して要点・疑問点をまとめる(30分~)、発表資料を作成する(60分~)
【復習】テキストの該当部分・配布資料を読み込み、授業で学んだことを再確認する(30分~)
7教育の「当たり前」を社会学する⑤
テキスト第5章:貧困世帯の子どもたち
【予習】テキストの該当部分を通読して要点・疑問点をまとめる(30分~)、発表資料を作成する(60分~)
【復習】テキストの該当部分・配布資料を読み込み、授業で学んだことを再確認する(30分~)
8教育の「当たり前」を社会学する⑥
テキスト第6章:学校の外で学ぶ子どもたち
【予習】テキストの該当部分を通読して要点・疑問点をまとめる(30分~)、発表資料を作成する(60分~)
【復習】テキストの該当部分・配布資料を読み込み、授業で学んだことを再確認する(30分~)
9教育の「当たり前」を社会学する⑦
テキスト第7章:「英語は全員が学ぶもの」という自明性を疑う
【予習】テキストの該当部分を通読して要点・疑問点をまとめる(30分~)、発表資料を作成する(60分~)
【復習】テキストの該当部分・配布資料を読み込み、授業で学んだことを再確認する(30分~)
10教育の「当たり前」を社会学する⑧
テキスト第8章:部活動は学校において合理的な活動か?
【予習】テキストの該当部分を通読して要点・疑問点をまとめる(30分~)、発表資料を作成する(60分~)
【復習】テキストの該当部分・配布資料を読み込み、授業で学んだことを再確認する(30分~)
11教育の「当たり前」を社会学する⑨
テキスト第9章:子どもの安心・安全を脅かす「教育」
【予習】テキストの該当部分を通読して要点・疑問点をまとめる(30分~)、発表資料を作成する(60分~)
【復習】テキストの該当部分・配布資料を読み込み、授業で学んだことを再確認する(30分~)
12教育の「当たり前」を社会学する⑩
テキスト第10章:教育から職業への移行と就職活動
【予習】テキストの該当部分を通読して要点・疑問点をまとめる(30分~)、発表資料を作成する(60分~)
【復習】テキストの該当部分・配布資料を読み込み、授業で学んだことを再確認する(30分~)
13教育の「当たり前」を社会学する⑪
テキスト第11章:「いじめ」問題がつくる視角と死角
【予習】テキストの該当部分を通読して要点・疑問点をまとめる(30分~)、発表資料を作成する(60分~)
【復習】テキストの該当部分・配布資料を読み込み、授業で学んだことを再確認する(30分~)
14教育の「当たり前」を社会学する⑫
テキスト第12章:少年犯罪についての認識とメディア
【予習】テキストの該当部分を通読して要点・疑問点をまとめる(30分~)、発表資料を作成する(60分~)
【復習】テキストの該当部分・配布資料を読み込み、授業で学んだことを再確認する(30分~)
15授業全体の総括、レポート作成の準備
テーマ・問いの設定方法、文章全体の構成、参考文献・引用文献の書き方
【予習】秋学期の学修内容を振り返り、レポートのテーマ・問いを考えて参考文献を準備する(30分~)
【復習】レポートのテーマ・問いを設定し、レポート作成の準備を行う(60分~)
試験実施方法
レポート試験
評価方法
評価方法割合評価基準
レポート試験50%・文章を読みその構造を理解した上で、自分の文章でその内容を再構成することができる
・大学で求められる学びとは何かを理解した上で、自分自身の考えを構造化し、論理的な文章で論述できる
平常点50%・文章を読みその構造を理解した上で、発表資料として自分の文章でその内容を再構成することができる
・自分の考えを論理的にプレゼンテーションできる
・他の受講生との意見交換を踏まえた上で、自分の考えを相対化することができる
テキスト
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『半径5メートルからの教育社会学』片山悠樹・内田良・古田和久・牧野智和[編]大月書店2376978-4272412389
参考書
  ・
参考資料
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『教育という病:子どもと先生を苦しめる「教育リスク」』内田良光文社858978-4334038632
2.『よくわかる教育社会学』酒井朗・中村高康・多賀太ミネルヴァ書房2860978-4623062935
3.『テキスト内掲載文献のほか、必要に応じて授業内で案内します。』
参考URL
質疑応答
アドバイザーとして皆さんの学生生活をサポートします。
質問や相談などは授業の前後やオフィスアワー(月・木曜日の昼休み)で対応します。どうぞ気軽に声を掛けてください。研究室は2号館5階2515です。
また、確実にアポイントを取りたい際はメールアドレス(初回の講義で連絡)までご連絡ください。
備考
秋学期のセミナーは、受講生の皆さんによる発表とその内容を基にしたディスカッションをメインに構成します。そのため、受講生の皆さんには、教科書を読んでその内容をまとめ、レジュメ等を用いて発表を行うことを求めます。授業中には必要に応じて、周りの受講生とのディスカッションやグループワークなどを行うことがあります。その際は、春学期で学修した内容を踏まえながら、積極的に自由に発言してください。なお、受講生の数に応じて発表・ディスカッションの回数が増減し、シラバスの内容を変更する場合があります。
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更新日付2020/02/04 17:56:18