開講年度2020
開講学科2020年度歯学部歯学科
科目名社会学Ⅰ
担当教員今井 隆太
学期曜日時限春学期 火曜日 1時限
科目区分選択
授業形態講義
対象学年1年
単位数2
科目ナンバーB131-261-01
使用教室楠元第5講義室
キャンパス楠元キャンパス
担当教員の実務経験


テーマ
現代社会を理解するための学問、社会学の概要を知る。
授業の概要
社会学はわれわれの居住する空間に、人間を主体とする社会という場を設定して、それを構造的な生成物とみなすところから出発する。社会を理解するには様々なレベルの社会集団ごとに、個体と集団の関係を問うことから始める。また集団の相互の関係を、ずれやゆがみから考察する。個人の経験する痛みや思惑違いも材料となる。学びはここから出発する。が、教室に来る以前に社会というものに未経験のひとはいない。一冊のテキストを輪読形式(レジュメ作成&プレゼン)で進める。テキストは最初の授業で指示する。
授業の到達
目標
「社会学って、どんなことをするんですか」と聞かれて、いちおうそれらしき答えを用意できること。そういう経験はときどきあるものだ。しばらく話すうち、「大学で勉強したんですね」と言われれば大したものだ。「では、これについては、どう考えたらいいんでしょう」と、具体的な事例について意見を聴かれるかも知れない。そうしたら、そこからが冒険だ。知的冒険。頭の中味を総動員するもよし。だがそこで、相手の言い分をじっくり聴けるようになれば、それはそれで学んだ甲斐があったと言えるだろう。
課題
(定期試験
・レポート試験
・授業内試験など)の
フィードバック方法
平常点とレポートによる。フィードバックについては、成績発表時にWebCampusから授業およびレポートについて講評を送信する。
使用言語
日本語
実務経験をいかした教育内容
授業計画
回数授業スケジュール授業時間外学習・時間(分)
1社会の謎と正体を探る その1毎日15分は新聞を読むことが社会学の予習であり復習でもある。その際難解な用語を調べる癖をつけたい。『広辞苑』のような一般的な辞書もよし、『社会学用語辞典』のような専門辞書に当たるもなお良しである。
2社会の謎と正体を探る その2なにか調べるとき、とりあえずGoogleでというのも排除しないが、書籍の形態をとった文字情報も重視しよう。毎日15分は新聞を読もう。
3社会学の流儀授業においてレジュメ作成&プレゼンテーションは、名簿順に全員担当するが、当番でないひともテキストの該当箇所を読んでくること。30分もあれば充分。事後学習は配布した資料等を読み返すのに20分程度。
4社会を知るには集団を見よテキストの担当箇所でいいが、自分にとってピンとくる箇所があったら、そこを中心にレポートを組み立てる。具体的には教室で話す。授業のあとに自分で知識を広め、関心を深めよう。一時間程度要するだろう。
5家族の作りかた大型書店で社会学のコーナーに行ってみよう。大学の社会学とは随分違う感じの本が列べてある。このずれは何だろう、というふうに考え始めてみるのも面白い。寄り道して事後学習になる、また愉しからずや。40分。
6性愛と親密な関係授業はなるべくまとめて話すが、まとまった話を今度、自分なりに展開するのは簡単でない。講義内容を解きほぐし、自分のどこかに引っかかる点を見つけておくことがだ大事。帰りの電車の中で20分かかるかな。
7都市と地域社会シラバスというのはいちおう予定を書いているが、気が変わることもある。小津安二郎の映画「東京物語」は戦後すぐの日本社会を描いた名作。教室では半分しか見られない。後半は図書館等で90分を要する。
8グローバル化する世界と日本フランスの詩人ユーゴー、作家のゾラなどは随分まめに日々の社会的な出来事を記録していた。社会学を履修する間だけでも、日記をつけてみてはどうだろう。毎日1時間、社会的な出来事を中心に日記をつける。
9人が働く/人を働かせる方法そろそろレポートが気になる時期。『レポートの書き方』といった本を見ておくのもいい。図書館でみて、持って帰るのは重いからとその場で要点だけメモするのでもいい。それを事後学習とするとして、一時間を要する。
10宗教と社会
レポートの書き方:テーマの見つけ方
気になるレポートのテーマについて、帰りに友人と話してみよう。15分ぐらい。誰も扱っていない、自分だけのテーマを探すというより、みんな同じようなテーマでも扱い方次第。ただ読む方はくたびれるが。
11集団とネットワーク
レポートの書き方:レイアウトの問題
シラバスというのはいちおう予定を書いているが、気が変わることもある。小津だけでない、社会学者のような監督はときどき出現する。そういう映画をみる。長いから全部は見られない。後半は図書館で、1時間ぐらい。
12社会学の歩み
レポートの書き方:引用の仕方
きょうのテーマは社会学という学問の歴史。ディドロとかルソーといった人たちがいつ頃、どこにいたか、歴史の復習をしておこう。30分。
13社会学の歩み その2
レポートの締め切り
レポートは、書き上げて翌朝すぐ提出するのではなくて、2,3日寝かせてから出すようにしよう。書き足したり削ったり、思いだしては一時間ぐらいやると、少しずつ良くなっていく。
14提出されたレポートを互いに読み合う会 その1提出されたレポートを学生どうしで読みあいます。従って、読みあうことを前提にレポートを作成してください。事後学習として、提出したレポートの修正を認めます。新聞読み15分もしっかりね。
15提出されたレポートを互いに読み合う会 続き
全体のまとめ
先週の続きになります。登録者数次第で、この会は2回になるか、3回か予想がつきません。あと、学期末にもう一度テキストを「ざっと」読み返してみましょう。1時間もかければ充分でしょう。
試験実施方法
その他
評価方法
評価方法割合評価基準
平常点70%レジュメを作ってきて発表してもらうが、上手下手でなく、自分なりに工夫しているかを評価する。
レポート30%自分の経験から出発して考えているかを評価する。
テキスト
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『初回に指示する』
参考書
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参考資料
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『大学4年間の社会学が10時間でざっと学べる』出口 剛司KADOKAWA16504046019905テキストに指定予定
2.『社会学用語図鑑』田中 正人プレジデント社19804833423111持っていて損はない
参考URL
質疑応答
適宜教室で受け付ける。
備考
画像
ファイル
更新日付2021/02/03 15:08:27