開講年度2020
科目名英語圏文化研究(Ⅴ)-1(イギリス文学研究) 2年演習
(全)開講学科2018年度文学研究科英語圏文化専攻博士前期課程
開講種別通年
対象学年2年
担当者星 久美子
単位数4
曜日・時限通年 ダミー(曜日区分) ダミー(時限)
キャンパス


サブタイトル
イギリス・モダニスト作家の短編小説を読む
科目のねらい
この授業では、イギリスの代表的なモダニスト作家の短編小説を原書で読み、作者の生涯、あらすじ、登場人物の描写、主題・技法、歴史的・社会的・文化的背景などを理解することを目的とする。扱う作家と短編小説は、T・S・エリオットが『異神を求めて』の中で言及した三作品、キャサリーン・マンスフィールドの「幸福」("Bliss" 1918)、D・H・ロレンスの「ばら園の影」("The Shadow in the Rose Garden" 1914)、およびジェイムズ・ジョイスの「死せる人々」("The Dead" 1914)である。受講者は、あらかじめ配られたプリントの予定範囲を読み、あらすじや登場人物の描写などをまとめてくることが求められる。授業内でのディスカッションは英語で行われる。また、期末レポートは英語で執筆しなければならないため、エッセイの構成や書き方を理解し、論理的思考や英語表現を養う。
到達目標
(1) 英語で書かれている文献を読むことを通して、英語を読む力を養う。
(2) 英語で行われるディスカッションに参加することを通して、英語を話す力、聞く力、およびコミュニケーション能力を養う。
(3) 英語でレポートを執筆することを通して、英語を書く力、および論理的思考と表現力を養う。
(4) モダニズム小説について基本的な知識を得る。
授業の内容・
計画
第1回 オリエンテーション、 
第2回 T・S・エリオットの『異神を求めて』
第3回 キャサリーン・マンスフィールド(Katherine Mansfield)の生涯と主要作品についての解説
第4回 Katherine Mansfield, "Bliss"の前半部分・「小説の書き出し」に着目して
第5回 Katherine Mansfield, "Bliss"の中間部分・「エピファニー」に着目して
第6回 Katherine Mansfield, "Bliss"の後半部分・「開かれた結末」に着目して
第7回 Katherine Mansfield, "Bliss"に関するディスカッション
第8回 Katherine Mansfield, "Bliss"に関するまとめ
第9回 D・H・ロレンス(D. H. Lawrence)の生涯と主要作品についての解説
第10回 D. H. Lawrence, "The Shadow in the Rose Garden"の前半部分・「シンボル」に着目して
第11回 D. H. Lawrence, "The Shadow in the Rose Garden"の中間部分・「エピファニー」に着目して
第12回 D. H. Lawrence, "The Shadow in the Rose Garden"の後半部分・「開かれた結末」に着目して
第13回 D. H. Lawrence, "The Shadow in the Rose Garden"に関するディスカッション
第14回 D. H. Lawrence, "The Shadow in the Rose Garden"に関するまとめ
第15回 春学期のまとめ
第16回 春学期の復習および秋学期の予定説明など
第17回 ジェイムズ・ジョイス(James Joyce)の生涯と主要作品
第18回 James Joyce, "The Dead"の前半部分・リアリスティックなダブリンの描写に着目して
第19回 James Joyce, "The Dead"の中間部分(1)・「シンボル」に着目して
第20回 James Joyce, "The Dead"の中間部分(2)・「エピファニー」に着目して
第21回 James Joyce, "The Dead"の後半部分・「結末」に着目して
第22回 ジョン・ヒューストン監督『ザ・デッド』
第23回 James Joyce, "The Dead"に関するディスカッション
第24回 James Joyce, "The Dead"に関するまとめ
第25回 Lawrence, Mansfield, Joyceの短編小説の比較
第26回 レポート提出の準備(1)・英文エッセイの書き方の説明
第27回 レポート提出の準備(2)・アウトライン提出とフィードバック
第28回 レポート提出の準備(3)・草稿のピア・レビュー
第29回 レポート提出とまとめ
第30回 レポートに関するフィードバック
評価方法
(基準等)
(1) 授業への積極的な参加 20%
(2) 授業内での発表およびディスカッション 30%
(3) レポート 50%
授業外の学修
(予習・復習)
(1) 次回の授業までにテキストの指定された箇所を読んでくること。(120分)
(2) ディスカッション(具体例とそれについての自分の見解を表明)できるように準備してくること。(60分)
(3) 授業内容を復習すること。(60分)
教科書・
参考書
Katherine Mansfield, "Bliss" in The Collected Stories of Katherine Mansfield (Penguin, 2007)
D. H. Lawrence, "The Shadow in the Rose Garden" in The Prussian Officer and Other Stories (Penguin, 1995)
James Joyce, "The Dead" in Dubliners (Penguin, 1992)
*プリントを配布する。
参照URL
質疑応答
質問がある場合は、授業前後の休み時間、あるいはオフィス・アワー(木曜日2限)にすること。
メールの場合は、下記メールアドレス宛てに連絡すること。khoshi@dpc.agu.ac.jp
備考
(1) 単位認定には、3分の2以上の出席が必要である。
(2) 遅刻は30分以内、3回遅刻すると1回欠席のカウントになる。
(3) 第一回目の授業で、受講希望者の興味や要望を聞いて、授業内容を変更することがある。
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ファイル
更新日付2020/02/10 16:00:03