サブタイトル | | |
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科目のねらい | | 「戦国時代」と通称される15世紀から16世紀について、 特に、室町・戦国期の国人・国衆の家支配のありかたと、近世へと原理的に連なっていく「家中」形成について研究史をふりかえり現状と課題を検討する。 春学期は中世の武家の家族構成の変遷、秋学期は戦国期の「家中」について考える。 これにより、現在の到達点や課題を把握し、学生の研究を行う際の基礎的な力をやしなう。 |
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到達目標 | | 歴史学の研究においては、 (1)研究史を理解すること、(2)関係史料を収集し整理することは、車の両輪のようなものである。今回は、戦国期の政治権力の研究史の整理に重点をおいて講義を行う。 |
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授業の内容・ 計画 | | 〔春学期〕 1 中世の武家の家族構成の変遷 2 中田薫氏の家族論・相続論(1) 3 中田薫氏の家族論・相続論(2) 4 中田薫氏の家族論・相続論(3) 5 惣領制について 6 嫡子単独相続制への移行について 7 中世の武家家族における女性の問題(1) 8 中世の武家家族における女性の問題(2) 9 室町期の大名・国人の一揆契約と「一家中」(1) 10 室町期の大名・国人の一揆契約と「一家中」(2) 11 大名・国人の権威獲得-官途・受領- 12 大名の権威獲得-「屋形」号と京都屋地- 13 大名の権威浮揚と守護職・官途 14 京都が地方の大名に与えた権威と在地国人の対応 15 まとめ
〔秋学期〕 1 戦国期の「家中」について(1) 2 戦国期の「家中」について(2) 3 応仁の乱前後の大名家の家督相続形態 4 大名の家における家督継承の紛争(1) 5 大名の家における家督継承の紛争(2) 6 大名の家における家督継承の紛争(3) 7 大名家督の隠居と後継者への家督譲渡と後見の体制化(1) 8 大名家督の隠居と後継者への家督譲渡と後見の体制化(2) 9 大名の家と庶流・給人の本家の苗字使用のありかた 10 惣領家による庶流の同一名字の使用規制 11 戦国家法に見る他領住人との婚姻・通信の規制 12 戦国時代の「従属」論-小さな単位が上位に従属することの意味- 13 閉じられた家によりそう従者 14 戦国期の「家中」の性格 15 まとめ |
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評価方法 (基準等) | | |
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授業外の学修 (予習・復習) | | 1.講義にあたっては、下記の参考文献を読んで、研究動向などを把握しておくことがのぞましい。 2.学期末のレポートには、講義の内容を素材にして自身の研究を基盤に発展させた内容を書けるようにする。 |
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教科書・ 参考書 | | 参考書、池上裕子『日本中近世移行期論』(校倉書房)、ほか授業のなかで紹介する。 |
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参照URL | | |
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質疑応答 | | |
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備考 | | |
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更新日付 | | 2020/02/10 11:36:52 |