開講年度2020
科目名先端健康科学特論 博士講義(土1~4限連続授)
(全)開講学科心身科学研究科健康科学専攻博士後期課程-2010
開講種別通年
対象学年1年
担当者大澤 功
山本 正彦
市原 啓子
伊藤 高行
宇野 智子
大澤 俊彦
片山 和男
酒井 映子
辰巳 寛
長﨑 大
丸山 和佳子
渡邉 智之
単位数4
曜日・時限通年 土曜日 1時限
通年 土曜日 2時限
通年 土曜日 3時限
通年 土曜日 4時限
キャンパス


サブタイトル
自立した研究・開発者の育成
科目のねらい
健康科学の広い領域に渡って、最先端の研究結果を紹介する。研究の発展が現実の社会とどのように関わり、社会の変革を引き起こすのか、実例を紹介しながら議論を行う。本講義は、健康科学研究方法論において示された研究の進め方について、具体例で検討の材料を与えるものである。また、最先端の研究結果について第一線の研究者とともに討論することは、学生の知的好奇心を強く刺激するであろう。同時に、健康科学についての広範囲な学識が涵養されることが期待される。先端健康科学特論は後期課程 1年次の秋学期(土曜日)、2年次の春・秋学期(木曜日5時限)に1年おき交互に開講する。
到達目標
健康科学において先端的な知識を説明できる。現在の研究の問題点について、その解決法を含め論理的に論ずることができる。
授業の内容・
計画
(大澤 功 教授) 
<健康科学の最前線>
健康や治療の評価方法は古典的な方法もあれば、これを発展させた方法もある。本講義では特に臨床試験におけるglobal standardな方法や新たに開発された方法等について紹介する。
<健康教育評価学の最前線 >
健康教育は大きく分けて、教育学系を主体とする流れと医学系を主体とする流れの二つに分けられる。「健康評価教育学の最前線」では、それぞれにおける研究方法の比較を行い、健康教育分野における最近の研究動向を方法論の面から概説する。次に、健康教育の有用性について、疾病予防効果と健康改善効果の面から最新の研究成果を検証する。さらに費用対効果の面からの検討方法も紹介し、社会における健康教育の有用性と今後の方向性を考える。

(市原 啓子 准教授)
<幹細胞研究の最前線>
iPS細胞とES細胞の研究の現状、再生医療に応用するための課題について考える。
<ゲノム研究の最前線>
次世代型高速シーケンサーにより短期間で個人のゲノムが解析できるようになった。また、様々な生物のゲノムの解明も進んでいる。ゲノム研究の方法、臨床への応用、農産物への応用など、ゲノム研究に関わる様々な知見を紹介し、問題点について討論する。

(伊藤 高行 教授)
<神経科学の最先端とその臨床応用の可能性>
神経科学と神経内科学を専門領域として基礎的な研究を行ってきており、講義では、病的な状態で神経はどのように障害されるのか、あるいは障害を受けた後でどのように再生するのかなど、論者自身の研究を含めた最近のトピックを紹介し、その応用を含めた将来の展望についてできるだけ分かりやすく解説する。

(宇野 智子 教授) 
<健康スポーツ医学の最前線>
糖尿病におけるインスリン抵抗性について学習し、改善方法について運動療法および薬物療法の側面から考えていく。

(大澤俊彦 特任教授)
<食品機能学の最先端>
科学的根拠に基づいた食品機能学の最先端の研究を学ぶ、特に、機能性食品因子を対象に、細胞レベルから動物レベル、ヒト臨床レベルでのゲノミクス、プロテオミクス、メタボロミクス解析の最新の技術の現状と動向を紹介する。


(片山 和男 客員教授)
<こころの健康>
こころの健康が国の新たな健康戦略に追加された。その最先端を紹介する。

(酒井 映子 教授)
<栄養疫学の最前線>
栄養管理なくして健康なし。まさに、我々の栄養を疫学的に考える。

(辰巳寛 教授)
<高次脳機能障害学の最前線>
高次脳機能と脳器質的損傷との関連性について、言語・認知・記憶障害を中心に、症候学的分析とリハビリテーションの実際について学習する。

(長崎 大 准教授) 
<健康スポーツ医学の最前線>
高齢者における運動療法の実際として、ウォームアップ、主運動、クールダウンを学び、実際に指導を行う。

(丸山和佳子 教授)
<老化に伴う心身の変化と疾患発症>
老化に伴う神経変性疾患の原因とその予防法について、栄養学的観点から最先端の研究を学ぶ。

(山本 正彦 教授)
<言語聴覚科学の最前線>
言語聴覚科学は心理系と医学系分野の接点にある学際的な領域である.その実践を担う国家資格である言語聴覚士はリハビリテーション専門職として位置付けられている.この鎖域の長足の進歩を支えているのは脳科学と遺伝医学の発展であり、言語聴覚科学分野における最近の研究動向についてホットな話題を提供する。

(渡邊 智之 教授)
<社会健康医学の最前線>
健康や治療の評価方法は古典的な方法もあれば、これらを発展させた方法もある。本講義では特に臨床試験におけるglobal standardな方法を中心に紹介し、実際にこれらの方法を用いてどのように評価をするかについて紹介する。
評価方法
(基準等)
課題、レポート、資料作成等を総合的に評価する。
授業外の学修
(予習・復習)
課題のある場合は、課題のレポート提出をする。また、あらかじめ配布された資料を予習しておく。
授業中のディスカッション、問題点を整理し、授業後レポートを提出する。
教科書・
参考書
適宜、配布/配信する
参照URL
質疑応答
各担当教員のオフィスアワーの時間帯に、研究室を訪問する。
備考
画像
ファイル
更新日付2020/01/29 16:40:48