開講年度2020
科目名社会システム特論a 博士講義
(全)開講学科2018年度総合政策研究科総合政策専攻博士後期課程
開講種別春学期
対象学年1年
担当者泉 寛幸
単位数2
曜日・時限春学期 ダミー(曜日区分) ダミー(時限)
キャンパス


サブタイトル
インターネットを利用した社会調査研究
科目のねらい
高度情報化社会の進展につれ、様々な情報が紙媒体からインターネット上の電子媒体に移行しつつある。さらに、様々な社会調査のマクロデータ(統計情報)ならびにミクロデータ(統計処理前の個別データ)が、インターネット上に公開されるようになってきた(データアーカイブ)。
それに伴い、社会調査の分析方法においても、社会調査の個別研究ごとのアンケート実施のみならず、公開された社会調査データからの2次分析が注目されてきている。
本講義においては、インターネット上の情報検索を利用して、社会学研究に資する文献・統計情報の検索および、2次分析、誤用の防ぎ方などを学ぶ。
到達目標
学生は、次の手法を身につけることを目標とする。
・研究テーマに関連した国内外の参考文献を検索できる。
・公開された社会調査データから、研究テーマに関連した2次情報や知識を構成できる。
・社会調査や統計の誤用を見つけることができる。
・インターネット上の情報から統計データを得るウェブスクレイピングの原理としくみを理解できる。
授業の内容・
計画
1. 情報検索の基礎知識
2. 社会学文献情報の探索1(日本の社会学文献)
3. 社会学文献情報の探索2(世界の社会学文献)
4. 社会調査の公開データ1(日本の公的統計)
5. 社会調査の公開データ2(世界の公的統計、OECD等)
6. 社会調査の公開データ3(各国の公的統計)
7. 商用データベース
8. 公開データをいかに利用するか-2次分析1(ケーススタディ1)
9. 公開データをいかに利用するか-2次分析2(ケーススタディ2)
10. 公開データをいかに利用するか-2次分析3(ケーススタディ3)
11. 社会調査と統計の誤用1(ケーススタディ1)
12. 社会調査と統計の誤用2(ケーススタディ2)
13.インターネット上の情報から統計データを得る1(クローリングとウェブスクレイピング1)
14.インターネット上の情報から統計データを得る2(クローリングとウェブスクレイピング2)
15.まとめと補い
評価方法
(基準等)
授業時の質疑(20%)、パソコンによる検索実習(50%)、課題レポート提出(30%)、など総合的に評価する。
授業外の学修
(予習・復習)
授業前にプリントを配布された場合は、授業前に読んでおくこと。
授業前に課題を指定された場合は、授業前にやっておくこと。
授業時に配布されたプリントは、必ず読んでおくこと。
授業に関連した文献を、図書館などで入手して幅広く読んでおいてください。
授業に関連したサイトも、自発的に検索・閲覧してみてください。 。
教科書・
参考書
(教科書)授業前または、授業時に必要なプリントを配布します。
(参考書↓)
社会調査の公開データ-2次分析への招待、佐藤博樹・石田浩・池田謙一(編)、東京大学出版会、2000年、ISBN 4-13-052017-2、3200円(絶版)
公的統計の体系と見方、松井博(著)、日本評論社、2008年、ISBN978-4-535-55472-6、2008年
統計ガイドブック[第2版]、木下滋・土居英二・森博美(著)、大月書店、1998年、ISBN 4-272-11090-X、3800円
参照URL
質疑応答
原則として、授業時に適宜質疑応答を行います。希望日時を申し出れば、各教員がその希望日時で応対します。
備考
大学や地域の図書館で、授業内容に関連する書籍をできるだけ探し出して読むようにしてください。関連知識はインターネットからも容易に得られますが、そのような簡単に得られる知識や考え方は、他の人でも容易に身に付けられます。それだけでは、他の人と同じような知識や考え方しか身につかず、あなた独自の知識や考え方を作り上げていくことは難しい。その場合、あなたの代わりになるような人はいくらでも出てきます。(他の誰でもなく)あなた独自の知識や考え方を身につけるためには、その分野に関連した広範な読書をお勧めします。
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更新日付2020/02/05 14:49:28