開講年度2020
科目名歴史学研究特講 博士講義
(全)開講学科2018年度文学研究科歴史学専攻博士後期課程
開講種別通年
対象学年1年
担当者小林 隆夫
単位数4
曜日・時限通年 ダミー(曜日区分) ダミー(時限)
キャンパス


サブタイトル
19世紀ユーラシア大陸における英露の角逐と東アジア世界への影響
科目のねらい
19世紀後半から20世紀初頭における国際政治における対立の軸は英露間にあり、その対立の場はバルカンから東アジアに及ぶ広大な地域であった。これら地域における両国間の勢力抗争はグレートゲームと呼ばれるようになった。この講義前半では、グレートゲームにおけるイギリスの政策の展開過程を中心に解説し、史料を用いながら、その政策が日本、中国、および 東南アジアに対する政策形成にどのように影響を及ぼしていったのかを考えていく。後半ではグレートゲームの展開を背景としながら、それがイギリスの東アジア政策の展開とどのようにかかわりあったかについて、講義していく。
到達目標
・英露のユーラシア全域をめぐる抗争についての理解を深めることによって、19世紀から20世紀にいたる歴史を全世界史的視野からとらえる力を身につける。
・授業中に適宜行う一次史料の精読を通して、史料の読解力を高める。
授業の内容・
計画
(春学期)
Ⅰ.はじめに
 1.講義の概観と意義
Ⅱ.グレートゲームの展開
 2. 英露のグレートゲームの始まり
 3. ヨーロッパにおける英露協調
 4. 1820年代のアジアにおける英露関係
 5. 1830年代のアジアにおける英露関係) 
 6. 1840年代にアジアおける英露関係
 7. 1850年代にアジアおける英露関係~クリミア戦争と英露対立の開始
 8.1860年代のアジアにおける英露関係
 9.1870年代のバルカンとアジアにおける英露関係
 10.1880年代中央アジアにおける英露関係
 11.グレートゲームの終焉(1)
 12.グレートゲームの終焉(2)~1907年の英露協定
Ⅲ.イギリスと東アジア世界~華夷秩序への対応
 13. 2度の英中戦争
 14.中国における 協力政策の形成 
 15.クリミア戦争の東アジアへの影響
  
(秋学期)
Ⅰ.列強のアジア進出の激化とイギリス
 1. 東南アジアにおけるイギリスの前進
 2. フランスの東南アジアへの勢力拡張と
 3. イギリスの上ビルマ併合
 4. アフガニスタンにおける英露抗争の激化とイギリスの対中政策の変化(1)
 5. アフガニスタンにおける英露抗争の激化とイギリスの対中政策の変化(2)~巨文島占領事件
Ⅱ.19世紀末のイギリスアジア政策の動揺
6. ビルマ併合と宗主権
 7. 1890年代の朝鮮とイギリス
 8. イギリスと日清戦争~ヨーロッパ国際政局との関連 
 9. 日清戦争後のイギリス東アジア政策~三国干渉への対応
Ⅲ.世紀転換期のイギリスのアジア政策
 10.中国の外国人排斥運動とイギリス
 11.辛亥革命とイギリス
 12.中央アジアにおける英露の角逐と協定①(1904~1907年)
 13.中央アジアにおける英中関係(1907~1913年)
 14.中央アジアにおける英中露関係(1913-1914)
 15.総括
評価方法
(基準等)
平常点 (授業に対する予習と熱意、参加度の30点) および春秋学期2度のレポート試験 (70点) にて評価する。
授業外の学修
(予習・復習)
予習:事前に配布される資料(英文の場合もあり)の次回講義に備えて、疑問点などを整理しておく。(目安として毎週2~3時間程度)
復習:講義内容を確認し、各学期末に提出するレポートの下準備をしておく。(目安として毎週1時間程度)
教科書・
参考書
教科書: レジュメとイギリス外交史料を適宜配布する。
参考文献:秋田茂『イギリス帝国の歴史』中央公論社、2012年、968円。
       小林隆夫『19世紀イギリス外交と東アジア』彩流社、2012年、3850円。
参照URL
質疑応答
オフィスアワー時あるいは教員在室時に研究室にて。遅くの来談については前日までにメールで問い合わせてください。takoba@dpc.agu.ac.jp
備考
画像
ファイル
更新日付2020/02/06 13:37:03