開講年度2020
開講学科法律学科 2013年度以降入学
現代社会法学科 2013年度以降入学
科目名専門演習Ⅰ
担当教員本 秀紀
学期曜日時限通年 木曜日 4時限
科目区分選択
授業形態演習
対象学年3年
単位数4
科目ナンバーJ332-842-09
W332-842-09
使用教室7605(名城)
キャンパス名城公園キャンパス
担当教員の実務経験


テーマ
重要憲法判例の検討
授業の概要
 基本的な憲法判例を検討することにより、判例理論の習得をめざす。どの判例を取り上げるかは、参加者の人数と顔を見ながら、そのつど協議して決定したい(下の「授業計画」はその一例)。
授業の到達
目標
 公務員試験等の勉強にも役立つよう、憲法判例の基本的なポイントを押さえる。
 受講生に報告を割り当て、それをもとに全員で討議する形をとるので、理論的な思考力とコミュニケーション能力を身につけることができる。
 余裕があれば、DVD等による学習なども取り入れ、具体的な憲法問題の把握にも努めたい。
課題
(定期試験
・レポート試験
・授業内試験など)の
フィードバック方法
特になし
使用言語
日本語
実務経験をいかした教育内容
特になし
授業計画(春)
回数授業スケジュール授業時間外学習・時間(分)
1自衛隊の合憲性:長沼ナイキ基地訴訟(札幌地判1973.9.7・判時712-24)予習:判例百選を読む(30)
復習;ゼミでの議論を確認する(30)
2駐留米軍の合憲性:砂川事件(最大判1959.12.16・刑集13-13-3225)予習:判例百選を読む(30)
復習;ゼミでの議論を確認する(30)
3外国人の政治活動の自由:マクリーン事件(最大判1978.10.4・民集32-7-1223)予習:判例百選を読む(30)
復習;ゼミでの議論を確認する(30)
4外国人の地方選挙権(最判1995.2.28・民集49-2-639)予習:判例百選を読む(30)
復習;ゼミでの議論を確認する(30)
5外国人の公務就任権(最大判2005.1.26・民集59-1-128)予習:判例百選を読む(30)
復習;ゼミでの議論を確認する(30)
6法人の人権享有主体性:八幡製鉄政治献金事件(最大判1970.6.24・民集24-6-625)予習:判例百選を読む(30)
復習;ゼミでの議論を確認する(30)
7憲法の私人間適用:三菱樹脂事件(最大判1973.12.12・民集27-11-1536)予習:判例百選を読む(30)
復習;ゼミでの議論を確認する(30)
8公務員の政治活動の自由:猿払事件(最大判1974.11.6・刑集28-9-393)予習:判例百選を読む(30)
復習;ゼミでの議論を確認する(30)
9公務員の労働基本権:全農林警職法事件(最大判1973.4.25・刑集27-4-547)予習:判例百選を読む(30)
復習;ゼミでの議論を確認する(30)
10自己決定権:エホヴァの証人輸血拒否事件(最判2000.2.29・民集54-2-582)予習:判例百選を読む(30)
復習;ゼミでの議論を確認する(30)
11尊属殺重罰規定違憲訴訟(最大判1973.4.4・刑集27-3-265)予習:判例百選を読む(30)
復習;ゼミでの議論を確認する(30)
12非嫡出子相続差別訴訟(最大決2013.9.4・民集67-6-1320)予習:判例百選を読む(30)
復習;ゼミでの議論を確認する(30)
13国籍法違憲判決(最大判2008.6.4・民集62-6-1367)予習:判例百選を読む(30)
復習;ゼミでの議論を確認する(30)
14君が代職務命令拒否訴訟(最判2011.5.30・民集65-4-1780)予習:判例百選を読む(30)
復習;ゼミでの議論を確認する(30)
15南九州税理士会政治献金事件(最判1996.3.19・民集50-3-615)予習:判例百選を読む(30)
復習;ゼミでの議論を確認する(30)
試験実施方法(春)
その他
評価方法(春)
評価方法割合評価基準
演習での報告の内容50%判例の内容を把握できているか、論点を的確に提示できているか、私見に説得力があるかどうかを評価する。
討論への貢献度30%報告に対する質問や意見表明を積極的にできているかを評価する。
授業態度20%授業に集中できているか、真剣に参加しているかを評価する。
授業計画(秋)
回数授業スケジュール授業時間外学習・時間(分)
1剣道受講拒否事件(最判1996.3.8・民集50-3-469)予習:判例百選を読む(30)
復習;ゼミでの議論を確認する(30)
2愛媛玉串料訴訟(最大判1997.4.2・民集51-4-1673)予習:判例百選を読む(30)
復習;ゼミでの議論を確認する(30)
3岐阜県青少年保護育成条例事件(最判1989.9.19・刑集43-8-785)予習:判例百選を読む(30)
復習;ゼミでの議論を確認する(30)
4プライバシーと表現の自由:「石に泳ぐ魚」事件(最判2002.8.24・判時1802-60)予習:判例百選を読む(30)
復習;ゼミでの議論を確認する(30)
5名誉毀損と事前差止め:「北方ジャーナル」事件(最大判1986.6.11・民集40-4-872)予習:判例百選を読む(30)
復習;ゼミでの議論を確認する(30)
6国家秘密と取材の自由:西山記者事件(最判1978.5.31・刑集32-3-457)予習:判例百選を読む(30)
復習;ゼミでの議論を確認する(30)
7戸別訪問の禁止(最判1981.6.15・刑集35-4-205)予習:判例百選を読む(30)
復習;ゼミでの議論を確認する(30)
8集会の自由:泉佐野市民会館事件(最判1995.3.7・民集49-3-687)予習:判例百選を読む(30)
復習;ゼミでの議論を確認する(30)
9ビラ配布の自由:立川テント村事件(最判2008.4.11・刑集62-5-1217)予習:判例百選を読む(30)
復習;ゼミでの議論を確認する(30)
10小売市場事件(最大判1972.11.22・刑集26-9-586)予習:判例百選を読む(30)
復習;ゼミでの議論を確認する(30)
11薬事法違憲判決(最大判1975.4.30・民集29-4-572)予習:判例百選を読む(30)
復習;ゼミでの議論を確認する(30)
12夫婦同氏強制訴訟(最大判2015.12.16・民集69-8-2586)予習:判例百選を読む(30)
復習;ゼミでの議論を確認する(30)
13朝日訴訟(最大判1967.5.24・民集21-5-1043)予習:判例百選を読む(30)
復習;ゼミでの議論を確認する(30)
14家永教科書検定事件(最判1993.3.16・民集47-5-3483)予習:判例百選を読む(30)
復習;ゼミでの議論を確認する(30)
15旭川学力テスト事件(最大判1976.5.21・刑集30-5-615)予習:判例百選を読む(30)
復習;ゼミでの議論を確認する(30)
試験実施方法(秋)
その他
評価方法(秋)
評価方法割合評価基準
演習での報告の内容50%判例の内容を把握できているか、論点を的確に提示できているか、私見に説得力があるかどうかを評価する。
討論への貢献度30%報告に対する質問や意見表明を積極的にできているかを評価する。
授業態度20%授業に集中できているか、真剣に参加しているかを評価する。
テキスト
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『とくに指定しない。』
参考書
  ・
参考資料
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『憲法判例百選I[第7版]』長谷部恭男ほか編有斐閣2,530円9784641115453
2.『憲法判例百選II[第7版]』長谷部恭男ほか編有斐閣2,530円9784641115460
3.『新版 憲法判例を読みなおす』樋口陽一ほか日本評論社3,190円9784535517943
4.『基本的人権の事件簿[第6版]』棟居快行ほか有斐閣2,090円9784641281479
参考URL
1.衆議院憲法審査会憲法改正論議の状況を知ることができます。
2.憲法学習用基本判決集重要憲法判例を読むことができます。
3.裁判所日本の判例をダウンロードできます。
質疑応答
演習という授業の性格上、授業の中で質疑応答は行われる。積極的な質問を歓迎したい。
備考
時間割上可能であれば、憲法関係の講義を併せて受講すると、理解がより深まってよいと思います。
地道にコツコツと楽しく勉強しましょう!
画像
ファイル
更新日付2020/03/07 10:28:37